昼ドラHolic 〜安宅家の人々・美しい罠・麗わしき鬼(麗しき鬼)・紅の紋章・母親失格・金色の翼・愛の迷宮・安宅家の人々〜

東海TV昼ドラのあらすじや感想を書いてます。

2006年08月
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31
『花衣夢衣』関連商品
楽天ブックス:津雲むつみ/花衣夢衣
『安宅家の人々』関連商品
新妻聖子 - ヴァージン・ロード - EP - ヴァージン・ロード
宗一役・内田滋さん関連
(表紙:小栗旬)
『金色の翼』関連商品
『美しい罠』DVD発売中!
「美しい罠」DVD-BOX 全4巻
【絶賛発売中】(楽天ブックス)
10%OFF〜送料無料
【絶賛発売中】(Amazon)
21%OFF〜送料無料
※割引率は変更される場合がありますので、ご確認の上ご購入下さい
ご訪問に感謝です(^-^)
2006/07/01〜09/30
「美しい罠」189,044Hit
09/30最終回は8,911アクセスでした
2006/10/01〜12/31
「紅の紋章」170,020Hit
12/27最終回は2,096アクセスでした
2007/01/04〜03/30
「母親失格」47,685Hit
03/30最終回は1,472アクセスでした
2007/04/02〜06/29
「麗わしき鬼」130,863Hit
06/29最終回は4,355アクセスでした
2007/07/02〜09/28
「金色の翼」91,308Hit
09/28最終回は840アクセスでした
最新コメント
rei@昼ドラHolic
『花衣夢衣』を見終えて。 (2008年06月29日)
rei@昼ドラHolic
花衣夢衣/第11週+2日 (2008年06月29日)

『花衣夢衣』を見終えて。 (2008年06月29日)
ひろみ
花衣夢衣/第11週+2日 (2008年06月27日)
rei@昼ドラHolic
花衣夢衣/第6週 (2008年05月18日)
ゆなりん
花衣夢衣/第6週 (2008年05月14日)
rei@昼ドラHolic
花衣夢衣/第6週 (2008年05月14日)
ららかん
花衣夢衣/第6週 (2008年05月11日)
rei@昼ドラHolic
花衣夢衣/第5週+2日 (2008年05月08日)
«2006年09月 | Main | 2006年07月»
美しい罠/第41回「衝撃のゲスト」8/28Mon. 3/3 / 2006年08月28日(月)
サロンで挨拶をする不破。横には類子。
不破「そういう訳で、この年になりますと、
毎年冬が越せるかどうか不安になるものですが、
どうやら今年も無事に、この山荘で夏を迎える事が出来ました。
これも日頃、私の健康管理に人一倍気を使ってくれる妻のおかげです」
類子「あなたったら・・・」
客から大きな拍手を受け、
類子は不破に向かって嬉しそうに微笑む。
そして類子が言う。「ではここで、わざわざ
こんな山の中までお越しくださった皆様に感謝して、
空の星ならぬ大地の星をお目に掛けたいと思います」
クロッシュ付きの銀の皿を手に持ってくる草太。
カルテットが演奏の準備をする。
客達の目の前で草太がクロッシュを取ると、
皿に載せられた数々の宝石を見て客達が感嘆の声を上げた。
その宝石を掴み、類子は客達に向かって放り始める。

カルテットの奏でる序曲の中、髪を振り乱し、
奇声をあげて宝石を我先にと拾う客達。
次々と宝石を投げる不破と類子。
楽器を奏でながら、その足で宝石を取り合う奏者。
その様子を訝しげに見ていた能瀬だったが、
そのうち笑みを浮かべると、腰を屈めてその騒ぎに参加し始めた。

続きを読む…  
Posted at 22:33 / 美しい罠 / この記事のURL
コメント(2)
美しい罠/第41回「衝撃のゲスト」8/28Mon. 2/3 / 2006年08月28日(月)
階段を降り、二階を悔しそうに眺める川嶋に
類子が階下から声を掛けた。
「どうしたの、川嶋さん」
「・・・別に、何も」
階段を降りた川嶋に類子は言う。
「それはそうと、今夜、大事なお客様がいらっしゃるのね。
どんな人だか知ってる?」
川嶋「いえ、それは秘密だと仰って、私もまだ。
恐らく、今度の買収がらみだと思いますが」
類子「買収?」
口をすべらし、顔色を変える川嶋。「・・・ああ、いやいや。
・・・それにしても社長はこの所、
金儲けに執念を燃やしすぎるようです。
高利貸しをやってた昔ならともかく、今は
不破ファイナンスと言えば誰もが知るれっきとした上場企業だ。
それなのに節度ある経営をしない事には、
社会的な制裁を受けかねない。いざとなれば、
慰謝料でももらっていつでも逃げ出せる貴女と違い、
我々社員は社長と一蓮托生ですからね」
類子は訝しげな顔をする。「何が仰りたいの?」
川嶋「湯水のように金を使うのは結構だが、
少しは我々金を稼ぐ側の身にもなって欲しいという事です!
社長も、そろそろ引退なさってもいいお年だ」
類子「・・・だったらご自分で仰るのね。
首に鈴を付けるのは、貴方の役目だわ」
そう冷たく言うと、類子はその場を去った。

澪のアトリエから桑田が帰ろうとしていた。
玄関で桑田が言う。
「では、出版記念のサイン会については
また改めてご相談に伺います」
澪「ええ。編集長によろしくお伝えください」
桑田は声を潜めて澪に聴いた。
「あの人、澪先生の恋人ですか?」
澪は少し答えに詰まるが、すぐに「ええ」と答えた。
桑田「やっぱり!それじゃ、お邪魔しました」
澪「お気を付けて」

ダイニングルームに飾られた数々の写真立てを見る槐。
そこには、槐や敬吾、澪の子供の頃の写真が並んでいた。
その中の、ケーキを持った笑顔の自分の写真を見て
槐は少し悲しそうな顔をする。
澪が戻ってきて言う。
「ごめんなさい、今新しいお茶を淹れるわね」
槐「すみません。お仕事の邪魔をしたようで」
澪「気にしないで。今度、新しい絵本を出す事になってね。
もう原稿は渡してあるの。
その内、試し刷りが上がってくる予定なのよ」

続きを読む…  
Posted at 22:31 / 美しい罠 / この記事のURL
コメント(0)
美しい罠/第41回「衝撃のゲスト」8/28Mon. 1/3 / 2006年08月28日(月)
朝、類子が目覚めると枕元のガラスのふくろうが無くなっていた。
類子は周辺の床を探す。
類子「どういう事?確か夕べはここに。
・・・まさかあの時?」
類子は、寝ている時、誰かが扉を開けたような気配に
目を覚ましかけた事を思い出す。
自分の体を抱きかかえ、類子は怯えた。
そして類子は部屋を出て階段を降り、
鉄格子のワイン蔵の扉を開け、槐の部屋へと足を踏み入れた。

何も無い、槐の部屋。天窓には蜘蛛の巣。
類子はつぶやく。
「どうかしてる。誰もいるはずは・・・」
その時、類子の後方で部屋の扉が開いた。
類子が恐る恐る振り向くと、立っていたのは不破。
「こんな所で何をしとる」
類子「ええ、ワインを取りに来たら、
何か物音が聞こえたような気がして・・・」
不破「朝っぱらから、ワインか」
類子「あなたこそ、こんな朝早くからどうなさったの?」
不破「久しぶりの山荘だ。湖まで歩いてみようと思ってな」
類子「それはいい事ですわ。健康の為にも」
不破「まだまだ、くたばるわけにはいかんからな。
ところで、今夜のパーティーには大事な客が来る。
くれぐれも、失礼の無いように」
類子「大事な客って?」
不破「仕事の関係だ。・・・それはそうと、知っとるか?
あの男、どうやら仮釈放になったようだ」
類子の顔色が変わる。「・・・え?」
不破「知らなかったのか?」
類子「いえ、何も」
不破「そうか」
類子を置いて、不破は部屋から出て行った。

テラスで一人考える類子。
「まさか、彼が・・・仮釈放だなんて」
類子は、槐の最後の言葉を思い出す。
『何も、これで終わりってわけじゃない。
俺にはまだ、切り札がある』
類子の体を、寒気が襲う。

東京。澪のアトリエ。
部屋を鉢花や素朴なリースで飾り、
ペアのマグカップを見て微笑む澪。
呼び鈴の音がして、嬉しそうに澪は扉を開けた。
「お帰りなさい・・・」
しかし、そこに立っていたのは
花を持った快活そうな若い女性(豊川栄順)。
「帝都出版の桑田です」
桑田はにこやかに話す。
「お部屋、もう片付きました?」
澪「ええ」
桑田「これ、うちの編集長から。引越しのお祝いです」
花とケーキの手土産を渡され、澪は微笑んだ。
「ありがとう。どうぞお入りになって」

続きを読む…  
Posted at 22:27 / 美しい罠 / この記事のURL
コメント(0)
『美しい罠』の視聴率 / 2006年08月27日(日)
多分気になる方も多いだろうと思い、フジTVに電話して聞いてみました。
いろいろ都合もありましてまだ全部は集まってませんが、いずれ集計したいと思ってます。(グラフも作ってはあるのですが、まだデータが不十分で載せられません)
とりあえず現時点で分かっているうち、興味深いものを掲載しておきますね。

続きを読む…  
Posted at 19:38 / 美しい罠 / この記事のURL
コメント(13)
美しい罠/第40回「サロンの女王」8/25Fri. 3/3 / 2006年08月25日(金)
ソファーに置かれた宝石を手にして不破が言う。
「どうやらまた、新しい請求書が舞い込んできそうだな。
この半年だけで、お前の為にざっと2億は使った」
類子は笑顔で言う。「あら、まだそれっぽっち?」
「それっぽっち?」鳩が豆鉄砲を食らったような顔の不破。
類子「少し余分に税金を払ったと思えば、
別に大した額じゃありませんわ。
それに、お金を稼ぐのは貴方の生き甲斐じゃありませんか。
私は貴方の生き甲斐を無くさない様、妻として努力してるのよ」
レイが笑う。
不破は椅子に座って言う。
「随分、ご立派な妻だ。お前は結婚前、
金に対する欲などこれっぽっちもないと言う顔をしとったが、
今はお前に会う度、その顔が請求書に見えてくる!」
類子「請求書?私の顔が請求書なら、そうね、
貴方の顔は・・・領収書ってとこかしら?」
不破は顔をしかめる。「領収書?」
レイ「そう思って見れば、貴方の顔もなかなか魅力的よ、恒大さん」
笑うレイに、不破は舌打ちをして悔しそうな顔をする。
草太が飲み物を持ってくる。「どうも、お待たせしました」
不破は立ち上がる。「いらん!」
類子「もうお帰り?」
不破「止めても無駄だ!」
類子「下までお送りして、草太」
不破は振り返る。「え?」
類子「どうぞお気をつけてね、あなた」
不破「・・・それはそうと、この週末、毎年恒例の山荘開きをやる。
お前はここ4年ばかり全く顔を出さなかったが、
今年は顔を出すように。いいな。これは命令だ!
さもなくば、今後どんな請求書が来ようと、
俺は1円だって払わん!分かったな」
類子のマンションを後にする不破。
レイ「相変わらず、くたばりそうにないわね恒大さん」
類子「ええ。70を過ぎると流石に子供が欲しいとは言わなくなったけど、
その分、ますます金儲けにのめりこんでるわ」
レイ「それにしても貴女、あれ以来山荘に行ってないなんて、
やはり槐の事がわだかまってるの?」
類子は宝石を手に取って言った。
「関係ないわ、そんな事。ただ忙しくて
のんびり避暑をしてる暇なんてないだけ。それだけよ」
レイ「確か、懲役7年だったわね。あれからまだ4年。長いね」
類子「いいえ。7年なんて短すぎるくらいだわ。
それよりどう?少し地味かしら」
類子は煌びやかな色の宝石が付いたネックレスを試着してレイに言った。

続きを読む…  
Posted at 23:57 / 美しい罠 / この記事のURL
コメント(3)
美しい罠/第40回「サロンの女王」8/25Fri. 2/3 / 2006年08月25日(金)
湧き上がる歓声、そして拍手。
澪は顔をしかめる。「デート?」
澪の隣でレイが言う。
「お遊びよ。そう目くじらを立てる事ないわ」
澪「でも、こんな事って・・・」

草太「では、とりあえず10万から」
入札の声が上がる。
「20万」「30万」「40万」「45万」「50万」
草太「50万の声が出ました。他にはいませんか」
赤いドレスの女性「80万」
他の客達の、まあ、という声。
草太「80万。他には」
入札の声が途切れる。
草太「いませんか。他には」
赤いドレスの客が立ち上がり、嬉しそうに周囲を見渡して言った。
「80万で私だけの為に演奏していただけるなら、
お安いものだわ」
その様子を訝しげに見る澪。
草太「では、80万で」
落札した女性がヴァイオリニストに歩み寄り、
拍手が起こったその時、澪が声を発した。「85万」
驚く類子。
レイは澪に囁く。「およしなさいよ」
澪「いいえ、許せないわこんな事って。
芸術家に対する冒涜よ」
草太「85万の声が出ました。他にはございませんか」
赤いドレスの客が椅子に座って言う。「90万」
澪「95万」
赤いドレスの女「100万」
澪「105万」
赤いドレスの女「120万」
澪「125万」
赤いドレスの女「150万」
澪「155万」

果てしなく続く二人の入札。
その様子を苛立ったように見る類子。
「290万」「295万」「300万」「310万」
「350万」「370」
とうとう、赤いドレスの女が席を立って澪に向かって叫んだ。
「何よこれ!絵本作家だか何だか知らないけど、
少しは遠慮なさったら?不愉快だわ!!」
怒りも露に、サロンから出て行く客。
類子は顔色を変えてその客を追った。

草太「では、このデートチケットは370万で・・・」
「400」挑戦的な類子の入札。
類子はサロンの入り口に立ち、澪を見据えた。
澪は意を決してつぶやく。
「いいわ。芸術を貴女のおもちゃにはさせない」
澪は立ち上がる。「450」
類子「500」
澪「550」
類子「800」
客達から感嘆の声。
わくわくしたような笑顔のレイ。
澪「900」
類子「1000万」
客のざわめきが大きくなる。
澪「1100」
類子「1500」
澪の手をレイが笑顔でトントンと叩いた。

草太がハンマーを叩く。
「それでは、このデートチケットは、1500万で
当サロンの主催者であります、不破類子に」
拍手で迎えられる類子。
チケットを手に類子は微笑んだ。
「皆さん、ありがとう」るせいか、

続きを読む…  
Posted at 23:56 / 美しい罠 / この記事のURL
コメント(0)
美しい罠/第40回「サロンの女王」8/25Fri. 1/3 / 2006年08月25日(金)
主人のいない槐の部屋で涙を流し、
ダイヤの指輪を見つめて類子は言う。
「この輝きがあれば、愛なんていらない」
幸福の使者である、思い出のガラスのふくろうを
山荘の部屋に残したまま類子は東京へと発ち、
時は流れ・・・

そして、四年後。

高級車で都心のブティックに乗りつけ、
VIP待遇で買い物をする類子。
傍には常に忠実な秘書・草太が付いている。

白いレースのドレスを試着する類子に、店員達が言う。
「すごくお綺麗です」「よくお似合いです」
「いかがでございますか」
類子は鏡を見て、感嘆もなく言う。「そうねぇ・・・」
女性店員「他にも、お気に召していただける物を
沢山ご用意してございます」
男性店員は「こちらもいかがでしょう」と豪華なネックレスを見せる。
類子は別の青いドレスを手に取り、鏡の前で合わせてみた。

その様子を見ていた中年女性達が噂をする。
「誰?」
「ほら、不破ファイナンスの」
「ああ、あの成り上がりね・・・」
その声が類子の耳に入った事に気付き、
草太はその無礼な客達に目を向けた。
類子は女性客達にあてつける様に笑顔で言う。
「いいわ。ここにあるもの、ぜーんぶ戴くわ!
後で届けてちょうだい」
呆気に取られる客達に、微笑んで会釈する類子。
店を出ると、店員達が総出で類子の車を見送った。

東京の類子のマンションでは、
セレブの婦人達を招いてのサロンが開かれていてた。
新進ヴァイオリニストが美しい音色を奏で、
椅子に座った客達はその音に聞き惚れている。
カメラを持ったマスコミらしき人物もいる。
豪華なドレスと宝石で身を包んだ類子も、
満足そうにその光景を楽しんでいた。

演奏会の後は立食のお茶会。
婦人達が手にデザートとお茶を持って会話に花を咲かせる中、
類子は女性記者に取材を受けていた。
「では、奥様は若いアーチストを育てる為に、
こうして定期的にサロンを開いてらっしゃるのですか?」
類子「ええ。と言っても、育てるなんて大それた事ではなくて、
ただ、彼らの素晴らしい才能を
一人でも多くの方に知っていただけたらと。それだけですわ。
こんな小さなサロンでも、若い人達にとって
少しでも励みにればと思いまして」
記者「でも、その為の金銭的な援助もかなりのものだと伺いました。
奥様のこうした活動について、ご主人は何か仰ってますか?」

続きを読む…  
Posted at 23:55 / 美しい罠 / この記事のURL
コメント(0)
美しい罠/第39回「人工の星空」8/24Thu. 3/3 / 2006年08月24日(木)
深夜。
類子は不破からプレゼントされた豪華な指輪を着け、
秘密の小部屋で一人シャンパンを煽った。
足元がふらつくほどに飲み、笑顔で独り言を言う類子。
「・・・どう、槐。私はとうとう貴方に勝ったわ」
指輪を高く掲げ、そのダイヤを見つめて類子は言う。
「この輝きは、これからの私の人生の輝き」
指輪に口付け、類子は微笑んだ。
グラスを持ったまま、小部屋から槐の部屋へと類子は足を踏み入れる。
荷物が整理されている途中の、片付けかけた部屋を見渡し、
類子は言う。「それにしてもここは穴倉ね。
貴方が星に憧れた気持ちが、分かるような気がする」
ベッドの横にかかった地球の天体写真に類子は目を留め、
それに触れるとベッドに仰向けに倒れこんだ。
類子はつぶやく。
「今度、貴方が星を目にするのはいつになるかしら・・・」
類子の目から涙が溢れそうになる・・・

類子はベッドから立ち上がり、足取りも重く歩き出すと、
足元に置かれた黒い球形の機械に気が付いた。
腰をかがめてそのスイッチを入れると、
その球体からいくつもの小さい光が壁や天井にと広がった。
・・・小さなプラネタリウムの光を見て、
涙と共に槐への想い溢れさせる類子。
「槐・・・!」

類子は一番幸せだったあの夜の事を思い出す。
槐の優しい言葉がよみがえる。
『・・・星を見に行こう。今の季節なら、そうだな・・・
あの辺りに赤い星、アンタレスが輝いてるはずだ。
それを中心に、大きくS字を描いているのが蠍座。
そのすぐ隣にあるのが天秤座。』
ビルの屋上に横になって笑顔で星を見た、二人の思い出・・・

続きを読む…  
Posted at 23:57 / 美しい罠 / この記事のURL
コメント(0)
美しい罠/第39回「人工の星空」8/24Thu. 2/3  / 2006年08月24日(木)
その言葉を聞くと澪は、類子に歩み寄ってその頬を平手で打った。
澪「貴女なんかに侮辱される覚えはないわ」
類子も強く澪の頬を打ち返す。
類子「貴女にぶたれる覚えもないわ」
澪は言う。
「軽蔑するわ。・・・いいえ、軽蔑するより
哀れな人ね、貴女って」
類子の顔色が変わる。
澪「お金の為に愛のない結婚をするなんて」
類子は澪を見据えて言う。
「・・・そうね。愛のない結婚が哀れと言うなら、
愛だけで結婚するのはもっと哀れで愚かだわ。
愛は簡単に人を裏切るもの。
貴女だって、その事を今は身にしみて感じてるはずよ。
それでもまだ、貴女は愛を信じるって言うの?」
澪は口を開かない。類子はため息をついて言った。
「・・・無理もないわ。
じゃあ、話も済んだ事だし、私は失礼するけど。
この事、不破に告げ口したければ、どうぞお好きに」
類子がボートハウスから出ようと歩みだすと、澪は言った。
「言わないわ、こんな事誰にも。
その代わり、貴女も黙ってるって約束して。
私が槐からこの小瓶を預かったって事。
これ以上彼の罪を重くしたくないから」
類子は振り返り、頷いた。「いいわ。誰にも言わないわ」
類子は微笑んで言う。
「それに第一、愛する男に利用されてたなんて、
貴女のプライドが許さないものね」
澪は眉を寄せて言う。
「愛する男を利用するよりましだわ。槐を好きだったくせに。
お金の為なら愛さえ利用して捨てる女。それが貴女よ」
類子は言う。
「・・・いいえ。愛だなんて。
私は誰も愛してなんかいなかった。これからも愛さないわ。
私が愛してるのは、お金だけ。それじゃね」
ボートハウスの扉を開け、その場を出ようとした類子に澪は言った。
「私は信じるわ。貴女がなんて言おうと、私は愛を信じる。
貴女のような哀れな女にはなりたくないの、類子さん」
類子は飽きれたようにため息をつき、
ボートハウスの外に出て扉を閉めた。

扉の外で、思いを沈めるように立ち尽くす類子。
そして心を決めたように歩き出すと、
類子の前に困惑した表情のレイが歩み出た。

続きを読む…  
Posted at 23:56 / 美しい罠 / この記事のURL
コメント(0)
美しい罠/第39回「人工の星空」8/24Thu. 1/3 / 2006年08月24日(木)
不破の部屋。
チェスをしている類子と不破。
不破の言葉に類子が驚いて手を止める。
類子「沢木が起訴された?」
不破「弁護士から連絡があった。罪状は、殺人未遂だ」
類子「殺人未遂・・・」
不破「残念ながら、敬吾の死については
殺人と認めるだけの証拠がないと、相手にされなかった。
しかし、俺を殺そうとジュースに毒を盛った件については
まず有罪で間違いないそうだ」
類子「・・・そうですか」
平静を装った類子を見て、不破は言う。
「嬉しく無さそうだな」
類子「え?」
不破「あいつのせいで死にそうになった割には
随分寛大だと思ってね」
類子が言葉に詰まったその時、扉を叩く音がして千津が入って来た。
千津「奥様、澪様がお見えになりました」
不破が迷惑そうな顔をして言う。
「またか。留守だと言え!」
千津「ですが、どうしてもお話したい事があると仰って」
不破「いいから追い返せ!」
機嫌が悪くなる不破をなだめる類子。
千津「かしこまりました」
千津が頭を下げて部屋を下がると、不破は顔をしかめて言った。
「どうせ会った所で、沢木を助けてくれとまたいつもの泣き言だ」
類子は遠慮がちに立ち上がって言った。
「やはり私、会ってきます」

ボートハウス。
類子は扉を開け、笑顔で澪に呼びかけた。
「ごめんなさい、お待たせして。
でも、こんな所で良かったのかしら」
中に立っていた澪は、類子に背を向けたまま冷たい口調で言った。
「ええ。他の人には聞かれたくない話だから」
澪は振り返る。その眼差しは氷のように鋭い。
澪「槐がとうとう起訴されたわ。裁判になるの」
類子「・・・らしいわね」
澪「彼、何もかも認めたそうよ。
大金を横領してたのがバレたので、
それで社長の不破さんを殺そうとジュースに毒を入れて。
代わりに類子さん、貴女が飲んで倒れたって」
類子の目は微かに動揺する。「そう」
澪は類子に歩みながら言う。
「でも私、そんな事まるで信じてないの。
本当は何があったの?貴女は何もかも知ってるはずよ」
類子は苦笑して言った。「どうして私が?」
澪「私、槐の事は誰よりもよく知ってると思ってたわ。
特に類子さん、貴女には負けないと思ってた。
でも私、自分の知らない槐を見つけてしまったの」

続きを読む…  
Posted at 23:55 / 美しい罠 / この記事のURL
コメント(0)
P R
参加してます(^-^)
ブログランキング

↓登録・解除はこちらからどうぞ
マガジンライフ  登録 解除
メールアドレス
『麗わしき鬼』関連商品

Amazon(1,500円以上で送料無料)
iTunes store
「美しい罠」主題歌
柴田淳/紅蓮の月
「母親失格」主題歌
SunMin/The Rose
『美しい罠』原作
『わらの女』
創元推理文庫
著者:カトリーヌ・アルレー
『美しい罠』サントラ
主題歌:柴田淳「紅蓮の月」
「美しい罠」オリジナルサウンドトラック
プチ情報
★☆プチ情報まとめ☆★
過去のお気に入り
真珠夫人(2002.4-6)
真珠夫人(1)DVD−BOX【0610p_大特価】【0610c_大特価】
牡丹と薔薇(2004.1-3)
牡丹と薔薇 DVD-BOX 第1部 ◆20%OFF!
危険な関係(2005.4-6)
偽りの花園(2006.4-6)
サントラが素晴らしいです!
次へ
| 前へ
 
GMO MadiaHoldings, Inc.