昼ドラHolic 〜安宅家の人々・美しい罠・麗わしき鬼(麗しき鬼)・紅の紋章・母親失格・金色の翼・愛の迷宮・安宅家の人々〜

東海TV昼ドラのあらすじや感想を書いてます。

2008年05月
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ご訪問に感謝です(^-^)
2006/07/01〜09/30
「美しい罠」189,044Hit
09/30最終回は8,911アクセスでした
2006/10/01〜12/31
「紅の紋章」170,020Hit
12/27最終回は2,096アクセスでした
2007/01/04〜03/30
「母親失格」47,685Hit
03/30最終回は1,472アクセスでした
2007/04/02〜06/29
「麗わしき鬼」130,863Hit
06/29最終回は4,355アクセスでした
2007/07/02〜09/28
「金色の翼」91,308Hit
09/28最終回は840アクセスでした
最新コメント
rei@昼ドラHolic
『花衣夢衣』を見終えて。 (2008年06月29日)
rei@昼ドラHolic
花衣夢衣/第11週+2日 (2008年06月29日)

『花衣夢衣』を見終えて。 (2008年06月29日)
ひろみ
花衣夢衣/第11週+2日 (2008年06月27日)
rei@昼ドラHolic
花衣夢衣/第6週 (2008年05月18日)
ゆなりん
花衣夢衣/第6週 (2008年05月14日)
rei@昼ドラHolic
花衣夢衣/第6週 (2008年05月14日)
ららかん
花衣夢衣/第6週 (2008年05月11日)
rei@昼ドラHolic
花衣夢衣/第5週+2日 (2008年05月08日)
花衣夢衣/第5週+2日 / 2008年05月06日(火)
***第5週のあらすじ***

澪の見合い相手が将士だと知った真帆は、
将士が自分への復讐のために澪に求婚したと気付いて苦しむ。
いよりに結婚を反対されていると悩む澪を憎く思う反面、
澪に幸せになってほしいとの気持ちも強く、
その葛藤を卓也に打ち明けて泣く真帆。
澪はいよりから女将修行を条件に結婚を許されるが、
真帆は将士への思いが断ち切れず、
離婚歴のある見合い相手・西山に抱かれようと旅館に向かう。
しかし真帆の悲しい泣き声を聞いた西山は
「自分を大事にしろ」と真帆に言い、縁談を断るのだった。

友禅の道で生きる決意をした真帆に、卓也が言う。
澪が何も知らずに結婚したら幸せになれるのか、と。
仕事で上京した真帆は、将士に澪を愛しているかと尋ねる。
将士はきっぱりと言う。「君とは終わった、澪を愛している」と。

二人が会っていることを知った祐輔が将士を問い詰める。
まだ前の恋人からの手紙を持っているのは
彼女に心があるからではないかと。
その話を聞いてしまった澪は動揺し、
将士がいない時に将士の机の引き出しを探ろうとする。
そこに来て澪を止めようとした祐輔が、
心臓発作を起こして倒れてしまう。

澪は逃げるように金沢の真帆のもとに向かう。
自分は前の恋人の代わりでしかないと嘆く澪を、
「愛する人を信じて強く生きるしかない」と突き放す真帆。
澪を迎えにきた将士に、真帆は自分も結婚が決まったと嘘をつく。
二人の後姿を見て心が引き裂かれそうになる真帆。

二人の結婚式の日。
式の半ば、真帆が自分で染めた生地を持って駆けつける。
澪をいつまでも幸せにしてと訴える真帆に、
将士は「必ず」と約束するのだった。

***

この後、今週は13年後となり
双子の女優さんが別の方達に変わりました。

えと、ですね・・・
結婚前の双子女優さんの演技がなんとか持ち直したかなと思ったものの
真帆は感情の高ぶる場面で大きく目を剥く演技が怖すぎ、
そして澪は「稔さん(安宅家)」に顔がどんどん近づいていき・・・。
着物を着た真帆がもっと凛としていたら、とか
澪がもっと可憐だったらといろいろ残念に思っていたのですが

今週になって愕然。
今度の女優さん二人、なんだか更に下手な気が!!
着物を着ているのに上品さが全く無くて、
真帆は16年間修行をしてきたのに
凛とした雰囲気どころか、表情も含めてかなり貧相。
澪も何の精気も感じられず、二人揃ってセリフが棒読み。
前の女優さんのように、「若くてキャリアがないから仕方ない」
(とはいえ、若くても演技力が素晴らしい女優さんは沢山いますが)
と言える年齢ではないので、TVを見ながら
何で?何で何で何で?と(安宅宗一さん風に)叫んでしまいます。

ストーリー的には、将士が自分に嘘を付きすぎで嫌なのですが
それも真帆にもっと魅力があって
将士の苦しみがリアルに伝わってくれば納得がいくのかなと思います。
セリフ上どんなに言葉で語られても、演技からそれが
こちらへと伝わってこなければだめですよね。

そういう意味で、周囲を巻き込むマジカルな役者さんの代表は
『美しい罠』の櫻井淳子さん。
そして、個人的に大好きな満島ひかりさん(『紅の紋章』)。
満島さんが少女時代を、そして今を櫻井さんが演じていたら・・・。
(双子の部分はCG合成で(笑))
 
   
Posted at 19:45 / 花衣夢衣 / この記事のURL
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花衣夢衣/第4週 / 2008年04月25日(金)
***今週のあらすじ***

澪の姿を見かけ、真帆の幻だと錯覚した将士は
真帆に会いに金沢に行く。
雪の降る中、公園で待ち続ける将士。
夜中に真帆が水上家を飛び出して将士の元に行くと、
将士は熱を出して倒れてしまった。
旅館に将士を連れて行く真帆だが、
将士に体を求められて再び拒んで逃げてしまう。

将士は東京に帰り、母の見せた見合い写真を見て驚く。
真帆と同じ苗字、同じ顔の澪に困惑する将士。
真帆は淳子の婚礼衣装を台無しにしてしまい、
失意のうちに部屋に引き篭もってしまう。
そんな真帆を心配し、卓也が東京に来て
澪に真帆を励ましてほしいと伝える。
澪はそんな状態では結婚できないと、見合いを断る決意をする。

真帆は澪が見合いを断ることを知り、
叔父の進める縁談を受けると澪に伝える。
かくして澪は将士と見合いをし、好感を抱く。
将士は真帆が澪の双子の姉だと聞き、今一度金沢に行く決意をする。

将士に何故別れなければいけないのかと問われ、
真帆は振り返ることができない。
将士はそれが真帆の答えだと解釈し、
澪と結婚して澪を幸せにしてみせると決意する。
しかし澪の母・和美が万平の妾だと知った将士の母・いよりが
この縁談は破談にすると将士に言うのだった。

それでもいよりを説得して結婚しようと言われた澪は、
真帆に相談をする為に金沢へ向かう・・・。

***

和美の、母親としてより女として生きることを優先したツケが
ここに来て澪に降りかかって来ました。
子供が出来ないからだの為に結婚をあきらめる真帆も
将士がどんな気持ちで自分に求婚したかを知らない澪も
和美や将士の犠牲者のようでなんだかとても可哀想です。

でも何故か双子に感情移入できないんですよね。
筋は悪くないので、とりあえず毎日見てます。
 
   
Posted at 22:35 / 花衣夢衣 / この記事のURL
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花衣夢衣/第3週 / 2008年04月18日(金)
***今週のあらすじ***

アメリカに行くとの決意を冷たく澪に告げる真帆。
しかし澪は、真帆が加賀友禅の職人になりたいと言っていた事を
思い出し、金沢の叔父の元に向かう。
友禅の職人である和美の兄に、真帆を弟子にしてくれと頼む澪。
澪の熱意は叔父と真帆の心を動かし、真帆は一人で金沢に発った。

三年後。
厳しい日々を耐えて友禅の修行をしていたある日、
真帆は通りで東京の呉服屋の長男・将士とぶつかる。
二人はほどなくして恋に落ちるが、
将士の「結婚して元気な子供を」との言葉を聞くと、
子供を産めない体である真帆は
理由を言わずに一方的に別れを告げる。
呉服屋の跡継ぎを早くと望む将士の母は、
仕事で呉服屋を訪れた澪に目をとめる。
息子と見合いをしてくれと言われた澪は、
真帆を思いやって金沢へと足を運ぶ。
真帆は澪に恋が終わったことを告げ、
「いい話があるのだったら、澪には幸せになってほしい」と言う。
その言葉に見合いを受ける決意をする澪・・・。

***

先週までは双子が気になって心からお話を楽しめなかったのですが、
今週からは別々になったのでさほど気にならなくなりました(笑)
金沢の真帆の恋が中心でしたので、情緒豊かな風景と
始まったばかりの恋の行方は見ていて気分のいいものでした。
これから将士も双子も互いを思いやって苦しむんだろうなぁ・・・

今週からの新キャラに触れておきます。

将士。
呉服屋の長男で、真面目で一直線な人。
演じる眞島秀和さんは、『紅の紋章』の序盤で
純子の水揚げのために会社を売り払ったのに
結局そのままフェードアウトしてしまう可哀想な役を演じてました。
脚本的に救いのない役だったので(花衣で言えば俊彦お兄ちゃん的な)
今回は眞島さんのいい部分がいかせるといいなと思ってます。
昭和の洋服にも着物にも合う、端正な顔立ちですよね。

祐輔、将士の病弱で寝たきりの弟。
何故か『真珠夫人』の種彦さんを思い出す?(笑)
演じる溝呂木賢さん、かっこよくて優しそう。
なんとなくですが、泣き虫で心優しい澪に惹かれそうな?

卓也、真帆の兄弟子。
指導は厳しいけれど、真っ直ぐな心を持っている立派な人。
真帆を好きになったりしそうな気がしないでもない。
演じる長谷川朝晴さんは『契約結婚』で雛形あきこさんの
理不尽な恋人役を演じてた方。今回はいい役ですね(^-^;)

淳子、真帆のいとこ。
師匠のお嬢さんで卓也に惚れている事もあり
わがままでちょっと真帆に意地悪だったけれど、
卓也に振られるといい女的なせりふで身を引いて見合い結婚。
真帆がいじめ抜かれるのかと思って心配したのですが
あっさりいなくなってしまいました。なんか拍子抜け(笑)


・・・勝手に今後の予想。

祐輔→澪←→将士←→真帆←卓也

こんな感じでしょうか?(^-^;)
 
   
Posted at 23:20 / 花衣夢衣 / この記事のURL
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花衣夢衣/第2週 / 2008年04月11日(金)
***今週のあらすじ***

杜撰な堕胎手術のせいで子宮を摘出しなければならなくなった真帆が
手術台の上で生死の間を彷徨っている間、母親の和美は
夫・圭二郎の友人であり長年の愛人である万平に抱かれていた。
それを知った真帆は和美を憎み、
圭二郎も和美を家から追い出してしまう。
しかし圭二郎の体調が悪化し、薬を買うお金がなくなると
澪は真帆に黙って場末のバーで下働きを始める。
圭二郎は自分の寿命が短いことを悟ると、
娘達の清らかな美しさを絵に残したいと筆を取ろうとするが、
真帆は「私のどこが清らかなのか」と苦しみを露にした。
真帆の苦しみが深い事に絶望した澪は、
真帆と同じ地獄をと望み、店で客を取る道を選ぶ。
その相手は、真帆をアメリカ兵に強姦させた俊彦。
澪の危険を感じ取った真帆は、和美と共に澪を救いに店に向かった。
間一髪で危機を免れる澪。
姉妹はその夜、和美が二人の成人式の為にと作った
加賀友禅の着物を着て圭二郎の前に座った。
渾身の力をもって絵は完成されるが、圭二郎は力尽きて倒れ、
帰らぬ人となる。
臨終の圭二郎に手を差し伸べなかった和美を更に憎む真帆。
圭二郎のためにも姉妹を引き取って育てたいという万平の申し出を、
真帆は激しく拒絶した。
そんな折、真帆が家政婦として働いていた
GHQの軍人・オブライエンの一家がアメリカに帰る事になる。
一緒にアメリカに行くことを決意する真帆だが、
澪は「真帆と離れるなんて考えられない」と泣いてすがるのだった。

***

今週末にきてやっと話が面白くなってきました。
昼ドラといえば、大体が「親達の不始末で子供が迷惑する話」
なのですが(笑)この話もかなりその路線で開始。
しかし今回私がひきつけられたのは、その親世代の話です。
学生時代から仲の良かった圭二郎と万平、そして和美ですが
和美が愛して結婚したのは圭二郎で、
その圭二郎が病に伏すと和美と万平は不倫の間柄として
圭二郎を裏切って長い年月を過ごす事になります。

和美は、心では圭二郎を、体では万平を愛していると言っていました。

でも、圭二郎を愛しながらも和美が万平を求めていた理由は
必ずしも金と肉体だけではなかったような気がするのです。
芸術家としての才能を持ちながらもなかなかチャンスは訪れず
体を病む圭二郎を長年支えてきた和美が万平の妻が亡くなっても尚、
首を釣った忌まわしい部屋で夫以外の男に抱かれている深い情念・・・
彼女の女としての人生、そして母親としての人生を
じっくりと培ってきたその時間を思うと、
こんなに凄まじい生を送ってきた和美という女性が
とても深みのある女性だなと思えてくるのです。

その辺りは、脚本を丹念に読み込んで和美像を創り上げ、
じわじわと溢れ出るような念を醸し出す「萩尾みどり」さんという
ベテラン女優の成せる業なのだな、と感心しきりです。
そして和美を愛する二人の男性を演じる長谷川初範さんと
斉木しげるさんの存在感。
主演の双子の女優さんは演技の経験があまりないとのことで
その二人の演技を見るとお話以外の部分で萎えてしまう部分が
多々あるのですが、ベテランさん達は流石、の演技。
どちらかというと親世代で1クール見たいような気も(笑)

脚本的には、俊彦の描かれ方にちょっと不満があります。
何故俊彦が真帆を愛したのか、それなのに何故真帆と澪を間違えるか。
和美のせいで母親が自殺したその憎しみの矛先が
何故澪に向かうのか、何故その方法がレイプなのか。
2週間見てきてどうも俊彦は人格が歪んでいるように思うのですが
それならそれで、人格が歪むまでの描写が丁寧でないと。
例えば、戦争という社会背景の中でどのような苦しみを負ったか、
両親とのどのような生活の日々を送ってきたのかなどなど。
演じる吉岡毅志さんの演技力に不足は全くありませんので、
『安宅家の人々』の譲二のように愚かな部分も愛せるような
そんな部分も脚本に盛り込まれていたら、
物語にもっと深みが増すのではないかなと思いました。

暗く重いセットの雰囲気や、和風情緒たっぷりのBGMにも
やっと慣れてきてドラマに魅力を感じ始めてきました。
物語はまだ始まったばかり。いいドラマになるといいのですが・・・。
 
   
Posted at 19:57 / 花衣夢衣 / この記事のURL
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花衣夢衣/第1週 / 2008年04月04日(金)
新昼ドラ、始まりました。
しかし・・・激しくつまらないのは私だけでしょうか(-_-;)
今週は久しぶりに超ヒマだったのですが、
あらすじも感想を書く気がおきず・・・。

何故かを考えてみました。

・題材に目新しさがない
・エピソードがありきたり(またレイプ?)
・主演女優二人に魅力がない
・主演女優二人の演技力が激しく不足
・脚本から登場人物像が描き出されないままにエピソードが進む
・いくら双子でも自分の想い人を間違えるのは不自然

開局50周年記念作品ということで
東海TVさんとしては力を入れているのかも知れませんが
今のところ良い所がなく、ちょっと残念。

でも、今日の放映で澪が
「真帆と苦しみを分かち合いたい」と泣く場面は
ちょっとだけウルっときました。
癒すために苦しみを共有しようと願うのは双子ならではなのかも。

しかし、昼ドラの「沢木」率、高すぎです(笑)

・・・安宅兄弟が恋しい・・・
 
   
Posted at 23:53 / 花衣夢衣 / この記事のURL
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2007年度 昼ドラHolic杯 勝手に昼ドラアワード(第2回) / 2008年03月30日(日)
えーと、せっかくなので今年もやります。
アクセス数なくてもやります(笑)
東海昼ドラ限定の私の一存での表彰式です。

対象作品は、
2007春『麗わしき鬼』2007夏『金色の翼』
2007秋『愛の迷宮』2008冬『安宅家の人々』です。

(敬称略。◎=受賞 ○=次点 ・=ノミネート)


【最優秀作品賞】

○『麗わしき鬼』
◎『安宅家の人々』

これは激しく迷いました!完全無欠の『麗わしき鬼』か、
満点ではないけれど心に残る『安宅家の人々』か。
結果、私が選んだのは安宅兄弟の魅力で『安宅家の人々』。
宗一さんは今までの昼ドラの中で、私のベストキャラなのです。


【最優秀脚本賞】

◎『麗わしき鬼』中島丈博

これは文句なしに中島御大です。
60話を越える長丁場の昼ドラは、ただでさえ構成が難しいのに
それは軽々とこなしてその上実験的な要素を入れる辺り、
さすが昼ドラの第一人者、貫禄たっぷりです。
各キャラクターに応じた長台詞や印象的な言い回しなどにも
感心させられますが、放送禁止スレスレのシーンや
きわどい単語の連発には本当に参りました。
このように実験的な脚本が許されるのは、
『真珠夫人』『牡丹薔薇』で実績を残している
御大だからこそ、ですよね。
何より、刺激的で面白い作品でした。
次回作も楽しみにしています。


【最優秀主演女優賞】

○『麗わしき鬼』眉川洵子役/金子さやか
○『麗わしき鬼』那波悠子役/遠野凪子
◎『安宅家の人々』安宅久仁子役/遠藤久美子

これも迷いましたが・・・
実は「この人」と言う決定的な方がいなかったんです。
でも、本当に幸せを祈ったという意味で安宅久仁子さん役を。
遠藤久美子さん、大きな目が印象的ですよね。


【最優秀主演男優賞】

○『愛の迷宮』鮎川光男役/保阪尚希
◎『安宅家の人々』安宅宗一役/内田滋

これはもう、文句なしに内田滋さん。
知的障害を持つ男性の成長を実に印象的に、
そして魅力的に演じてくれました。
私の中で3本の指に入る演技派の俳優さんです。
(あと二人は、藤原達也さんと小栗旬さん。)
そして普段の内田さんのイケメンっぷりったらもう(笑)
もっともっと、いろいろな役を演じる姿を見たい役者さんですね。

一方、保阪さんは(←譲二風に)
自分の罪と父親への憎悪に苦悩する人物像を吟味して
脚本以上に深い演技を見せてくれました。
脚本が今ひとつだったのがとても残念でしたがいい役者さんでした。


【最優秀助演女優賞】

○『麗わしき鬼』東野富弓役/川上麻衣子
○『麗わしき鬼』南崎時子役/大沢逸美
○『麗わしき鬼』東郷那代子役/山下容莉枝
○『麗わしき鬼』池澤留美役/嘉門洋子
◎『麗わしき鬼』眉川啓子役/鮎ゆうき
○『安宅家の人々』安宅雅子役/小田茜

ここは「麗鬼」から演技派が目白押し、ですが
一番はやっぱり鮎ゆうきさん。
『偽りの花園』では小林高鹿さんの妻を演じてました。
今回はフェミニストなのに眉川英矢とのセックスにおぼれ、
果てには結婚までしてしまうという面白い役処を熱演。
早口で持論をまくしたてる様が実に印象的でした。


【最優秀助演男優賞】

◎『麗わしき鬼』壱岐みちる役/内浦純一
○『麗わしき鬼』眉川英矢役/増沢 望
◎『安宅家の人々』安宅譲二役/小林高鹿
○『安宅家の人々』安宅宗右衛門役/目黒祐樹

すみません、選びきれなかったのでダブル受賞で(^-^;)
ゲイバーのママを演じた内浦さんの体当たり演技、
そして家族への愛と憎悪に揺れる安宅兄・譲二。
どちらも大好きなキャラですし、本当に甲乙付け難いです。


【最優秀子役賞】

該当なし。
「迷」子役は何人かいましたが・・・


【名物キャラ賞】

・『麗わしき鬼』萌子役/鈴木明日香
・『麗わしき鬼』溝口増雄役/吉満涼太
○『麗わしき鬼』星川比羅夫役/磯崎竜一
・『麗わしき鬼』高見奈々子役/田島穂奈美
・『麗わしき鬼』男子同級生(通称3バカ)役/
  遠藤公太朗、中野友嗣、三浦圭祐
◎『麗わしき鬼』水上雄一役/唐橋充
・『麗わしき鬼』ケンちゃん役/のり
・『麗わしき鬼』流しのミュージシャン役/SYO-1
・『麗わしき鬼』マック役/ショーン・マイケル

『麗鬼』はネタキャラの宝庫です(笑)
中でも私が気に入ったのは、洵子がそのセックスに溺れた
バイセクシャルの恋人・水上雄一。
快楽主義でナルシストで、ものすごく子供っぽいのですが
そこが面白くてナイスなキャラ。
レズビアンの悠子とのバトルには本当にワクワクさせられました。
それゆえに、すぐに死んでしまったのは残念でなりません。


【名セリフ賞】

◎『麗わしき鬼』
那波悠子「女は鬼と菩薩を繰り返して生きるのよ」

壱岐みちるの台詞、「メンスになる一週間前になると
女はホルモンのバランスが悪くなって、
何をしでかすかわからない危険がある。
メンスが始まってからは菩薩のように優しくなる」
を受けての悠子の台詞です。
『麗わしき鬼』は名言・迷言の宝庫なのですが、
中でもこの一言はこのドラマを如実に表した名文句。
他、「天国ダー」「ナメクジみたいな世界と一緒にしないでくれ」
「男とヤる時だって女とヤる時だって、出すもの出しちまえば
それで終わり」「クラジミア!」「2万円ちょうだい」
「おっぱいの色素が・・・」「ジョセフィーヌ」
「毒の総合商社」「精子ちょうだい」「だめぇぇぇ!」などなど
びっくり台詞のオンパレードでした。


【最優秀主題歌賞】

◎『麗わしき鬼』雨夜の月に/工藤静香
○『安宅家の人々』ヴァージン・ロード/新妻聖子

これもまた迷いましたが、ドラマの内容とのリンク度で選びました。
同性愛満載のドラマに工藤静香さんの曲・・・合います(笑)


【最優秀サントラ賞】

○『愛の迷宮』
◎『安宅家の人々』

これまた迷いますが・・・ドラマの出来で、『安宅家』に。
ラフ2風の「念」という曲が良かったです、はい。
でも本当に『愛の迷宮』も良かったのですが・・・残念。


【最優秀オリジナル料理賞】

◎『麗わしき鬼』携帯ケーキ

中島脚本名物の創作料理、
今回はライバルがありませんでしね(笑)
悠子が夫の為に、携帯電話入りのケーキを作りました、はい。


【昼ドラHolic特別賞】

◎『麗わしき鬼』星川比羅夫役/磯崎竜一
○『麗わしき鬼』水上雄一役/唐橋充

『麗鬼』からエロキャラ二人のノミネートです。
ここでは、悠子の処女を奪って「天国だ、天国だぁぁ」と悶える
エロ高校教師の通称「キスミー」に。
あのベッドシーンは生々しかったデス・・・


ここからは役者さんではなく登場人物への賞です。


【最低カップル賞】

◎『金色の翼』日ノ原修子&吉岡槙

ここまで応援出来ないカップルも珍しい・・・。
これは脚本のミスかと。
全くリアリティのないヒロイン・修子と
まったく魅力のない槙の人物像。
『美しい罠』ではあんなに感動させてくれたのに、
金谷祐子さん、どうしちゃったのでしょうか・・・。


【最低ヒロイン賞】

◎『金色の翼』日ノ原修子

同上。脚本によってはもっと魅力的なキャラになったかも。


【最低ヒーロー賞】

◎『金色の翼』吉岡槙

同じ高杉瑞穂さんが演じた『美しい罠』の槐は
昼ドラに残る魅力的なキャラです。
あのクールさ、あのセクシーさを出せるような
いいドラマにまた出会えますように。


【最低脇キャラ賞】

◎『金色の翼』梅原誠司

理生の父。借金はするわ娘は売るわ。
何においても全く報われない理生が可哀想すぎです。


【迷セリフ賞】

○『麗わしき鬼』
  眉川英矢「クリトリスが発達してペニスになる」
◎『麗わしき鬼』
  城所啓子「女が簡単に達するから、男が増長するのよ。
  男社会に反抗するためにも、
  女はエクスタシーに達しちゃだめなの」

初めてテレビで「クリトリス」という言葉を聞きました(笑)
産婦人科である英矢がまじめに生物学的なことを話してる台詞です。
そして受賞はフェミニスト・啓子のベッドの中での台詞。
しかし英矢の超絶テクにより、この後すぐに昇天させられ、
英矢とのセックスに溺れて結婚。
こうして、昼ドラ最強のエロカップルが誕生したのです。


総括です。

『麗わしき鬼』『安宅家の人々』の魅力的なドラマと
そうでないドラマとの落差が激しかった一年でした。
こうして総括をしようにも、印象に残らないドラマは
果てしなく何も心に残ってなくて・・・
次こそ迷いに迷う良い一年になるといいなと思ってます。
とりあえず、麗鬼・安宅家、万歳!


2008.3.30 rei@昼ドラHolic管理人
 
   
Posted at 13:50 / 昼ドラアワード / この記事のURL
コメント(4)
『安宅家の人々』を見終えて。 / 2008年03月29日(土)
最終回を見て「20点」と評しましたが、それはもちろん冗談です。
荒っぽい部分も少なくはなかったドラマでしたが、
それ以上に素晴らしい部分も多く、
間違いなく心に残るドラマになりました。

理由は、役者さん(特に安宅兄弟)の名演技。
そして、その二人に呼応するかのような、
他の役者さんたちの迫真の演技。
きっと現場の雰囲気もとてもよく、役者さんやスタッフ皆さんが
「いいドラマを作ろう」と一生懸命になっていて
その想いがTVの画面から伝わってきたのだとそう思ってます。

仕事の関係で最初からにあらすじを書くのを断念していたのですが、
書かなかったことを激しく後悔しました。
でも、書いたとしても表現がとても難しいドラマだったろうな、と。

理由は、もちろん安宅宗一を演じた内田滋さん。
彼の演技はとてもではないけれど文章にするのが難しく、
まさにドラマでしか語りえない安宅宗一の人物像を
とても繊細に、そして感動的に表現しきってくれました。
知的障害という難しい役どころを演じる中で、
どのように宗一を表現するか、どのように演技を変えていくか
スタッフとの話合いや役作りの過程も想像を超える濃さだったと
思うのです。
(視聴者にもいろいろな立場や意見の方がいらっしゃいますから、
リアルに演技すればいいというものでもないし・・・)

内田さんの才能は放映初期から色濃く私の目に映りました。
大きく分けて物語りは二つに分かれますが、
初期は宗右衛門夫婦の心配を一手に受ける無垢な子供のままの宗一、
そして結婚以降は愛に迷い、人として成長を遂げる宗一、
その両方を実に魅力的に、表情豊かに演じたのは本当に見事。

初期では、例えば久仁子の婚約指輪を拾う場面。
這いつくばって顔を汚しながらも指輪を見つけたときの
あの瞳の煌き、美しい横顔。夕陽を背にし、
下からのアングルで撮ったカット割りも素晴らしかったのですが
宗一さんの魅力と内田さんの演技力が全開で
とても印象的な名場面でした。

結婚以降は宗一が悩む場面が多く、
表情も随分と変わってきたなと思ったのですが、
それは宗一の「成長」だったのですね。
久仁子を思いやったり、考えて行動したり
本意でない行動を取るようになったりする辺りは、
その成長がもどかしく思えたりもしたものです。
雅子と久仁子への愛で揺れるあたり、愛の違いやその性格を
台詞以上に演技で魅せてくれた内田滋さん。
私の中で、超お気に入りの男優さんになりました。
いやー、まさか昼ドラでこれほどの演技を見られるとは。
内田さん、次回は是非イケメン役で見たいです(笑)

そして、もう一人のこのドラマの英雄、小林高鹿さん。
彼は一昨年の昼ドラ『偽りの花園』で男爵家出のイナゴ夫を演じていて
その怪演がとても印象的だったのですが、
今回は前作とは全く違った印象で繊細な役処をこなしてくれました。
知的障害の兄を支える為に愛し合っていない両親から生を受け、
家族への愛と憎悪の狭間で葛藤を続ける譲二。
淋しがり屋なのに強がりで、素直になりたいのになれなくて。
そんな人間的な譲二像は実にセクシーで、
宗一との対比や関係においてとても魅力的でした。
もっともっと小林さんの演技を見てみたいです。
また昼ドラに出演されるのがとても楽しみな役者さんです(^-^)

その二人に呼応するように、演技に凄みを増していったのは
その他の役者さんたちでした。
無償の愛に苦悩する主人公の安宅久仁子を演じた遠藤久美子さん、
そして、女性としての魅力を放つ雅子を演じた小田茜さん。
実を言うと、私はこのお二人の演技と役処には
少々納得しかねる部分も少なくなかったのです。
久仁子の愛の本質が今どのような状況にあるか、
遠藤さんの声の調子や表情では今ひとつ分かりづらい部分があったり
小田茜さんの雅子像が今ひとつ魅力的に感じられなかったり・・・
しかしそれも、終盤に来てようやく落ち着いてからは
人物像がはっきりしてきて、お二人が演じてくれてよかったなと
思えるようにはなったのですが。

久仁子の場合、無償の愛を誓いながらも
その愛の形を見誤って、一時は悪魔になりかけたものの
真の愛に目覚めて聖母のごとく慈愛に満ちた女性になりました。
この女性像は私にとっては、とても応援したくなるものでした。
子供の頃から宗一に寄り添い、
子供を産むことを諦めてまで結婚した久仁子。
しかし、心の底では女性として愛してほしいと望んでいて
宗一の心の揺れに苦しみ、嫉妬ゆえに悪魔と化す・・・
もし無償の愛が「宗一を雅子に託す」ことだったら、
私ならそんな愛なんていらない!
苦労してきた分、久仁子にはもっと貪欲になってほしい・・・。
そう思って随分もどかしかったですけれど、
最後には久仁子の愛を宗一がしっかりと受け止めてくれたので
本当に良かったです。

雅子の場合、脚本上の雅子像があまり好きになれませんでした。
強くて真っ直ぐな女性なのですが、頑固すぎてイラつくことも何度か。
これはきっと好みの問題で、私の好みに合わないというだけで
こういう女性が好きという方も多いのではないかなと思います。
女性としての魅力で宗一を翻弄する辺り、久仁子に共感していた私が
嫉妬しまくりだったからかも知れません(笑)

あとはベテラン勢が良かったですね。
安宅宗右衛門役の目黒祐樹はダントツ。
あの重厚な存在感はもう説明不要ですよね。
宇田川父を演じた深水三章さんは『紅の紋章』とは打って変わって
家族とホテルを思う良き父親を演じられました。
父親世代の登場人物は亡くなることも多いものの、
最後まで健康で元気だったので安心。
宇田川さんの淹れたコーヒー、飲んでみたいです。

そして役者さんと共に拍手を送りたいのが、
ドラマを作り上げたスタッフの方々。
正直、エピソード的にはかなり荒っぽい部分もあったのですが
登場人物達の丁寧な心理描写には、頷きながら見たり
その純粋さゆえにもどかしくも感じさせられました。
終盤の波乱の連発や、話の大部分が家の中や山小屋で進む辺りは
ドラマという媒体の性格上、仕方ないかなと思うのですが
(特に、過去のドラマのセットの使いまわしが
あからさまだったのは予算不足かとも思ったのですが)
それをカバーするほどの、愛に満ちた素晴らしいドラマになったのは
やはりスタッフや役者さん達の熱意の賜物でしょう。
裏方の雰囲気は必ず映像に表れます。
それが功を奏したのが『安宅家の人々』であり、
逆だったのが『金色の翼』であり『愛の迷宮』であり・・・。
いいドラマを作ろう、というのは皆様同じだと思うのですが
それだけでは済まないのが現実なのですよね。

いろいろ書きましたが、言いたかったのは
『安宅家の人々』は私の大切な思い出のドラマになった、
これに尽きます。
宗一が亡くなるという最後は本当に悲しく、正直、
宗一が死ななくてもテーマは描ききれたのではないかとも思いますが
今はただ、良いドラマを作っていただいた皆様に感謝しています。
こんなに登場人物が愛おしいドラマは『美しい罠』以来。
『美しい罠』は全員腹に一物の「悪の華」の美しいドラマでしたが、
『安宅家の人々』は皆善人なのに幸せを上手くつかめず葛藤する、
人間とはかくも淋しくも愛しいものであるか、
そんなことを思わせてくれた深いドラマでした。

宗一が亡くなった今は続編はないでしょうけれど、
本当に幸せな安宅家を・・・高原ホテルに譲二達が来た頃の
ほのぼのとして暖かなころのお話をドラマで見てみたいものです。
純粋無垢な宗一と、その言動に文句を言いながらも
家族を愛してやまない譲二の兄弟愛の物語。
今となってはそれが本編でもいいくらい?(笑)

最後に。

役者さん、スタッフの皆様。
心に残るドラマをありがとうございました。
私にとって大切なドラマになったこと、本当に感謝しています。

そして・・・

内田滋さん、愛してます!(あー、言っちゃった(笑))


2008.3.29 rei@昼ドラHoric


※次回昼ドラは津雲むつみ原作の『花衣夢衣』。
予告の印象は昭和っぽくて、雰囲気的には『紅の紋章』ぽい?
双子を巡る愛憎劇らしいのですが・・・

脚本は田部俊行さん(『新・愛の嵐』『永遠の君へ』
『母親失格』など)と楠本ひろみさん。

うーん・・・。
 
   
Posted at 23:59 / 安宅家の人々 / この記事のURL
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安宅家の人々/第60話(最終話)「幸せの場所」3/28vendredi / 2008年03月28日(金)
手術の3日後。
病院のベッドの上で包帯を外した久仁子の目には、
心配そうに彼女を見る家族達の姿が映った。
これでもう心配はない、と言う医師に久仁子は礼を言う。
しかし宇田川の言葉を聞いて久仁子は驚愕する。
宗一が、危篤状態だと。

久仁子は安宅家へと急ぐ。
布団の上には、頭を包帯で巻かれ横になる宗一の姿。
3日間傍にいた雅子が言う。
「宗一さん、頑張ってるの。あなたに会うまではって」
宗一が弱々しく目を開ける。
「・・・久仁、ちゃん?・・・目、見えますか?」
久仁子は宗一の前に跪き、その顔の前で言う。
「ええ、見えます。宗一さんの顔、ちゃんと見えます」
宗一「良かったです・・・」

雅子に、どうして教えてくれなかったのかと
涙ながらに久仁子は問う。
雅子は言う。宗一の意志だと。
せっかく目の手術をしたのに自分のせいで治らなかったらいけないと。
ちゃんと見えるようになるまで言わないでくれと・・・

部屋に宇田川、仁美、そして譲二が入って来る。
宗一は尋ねた。「・・・赤ちゃん、元気ですか?」
久仁子「ええ、とっても元気よ。宗一さんが守ってくれたおかげよ」
久仁子が握った宗一の手には、どんぐりがしっかりと握られていた。
宗一「・・・赤ちゃんの、どんぐりです。幸せ、ありがとう」
宗一の手から、久仁子の手へ。幸せのどんぐりがそっと渡される。
笑顔で久仁子を見つめて宗一が言う。
「僕、分かりました。僕の幸せ、久仁ちゃんのここ、あります」
手を伸ばし、久仁子の胸に触れる宗一。
久仁子「・・・ここ?」
宗一「久仁ちゃんの、心。久仁ちゃん、嬉しい、僕も嬉しい。
久仁ちゃん、幸せ、僕、幸せ・・・」
久仁子は微笑んで宗一の手を自分のお腹に宛がって言う。
「ここにも、嬉しいって叫んでる人がいます」
宗一「はい」
久仁子「赤ちゃんも、とっても幸せです」
宗一「・・・嬉しい、な・・・」
愛しそうにお腹を撫でる宗一。久仁子の目から、涙がこぼれる。
宗一「二人の、幸せ。家族、みんなの幸せ。
久仁ちゃん、ずっと、一緒」

・・・結婚、してください。僕と、結婚。お願い、です・・・

久仁子は嬉しそうに頷く。「はい」

久仁子の頭に、白いベールが被せられる。
家族が見守る中、雅子が宗一に問う。
「安宅宗一。あなたは宇田川久仁子を妻とし、
共に愛し、許しあうことを誓いますか」
宗一「誓います」
雅子「宇田川久仁子。あなたは安宅宗一を夫とし、
共に愛し、許しあうことを誓いますか」
久仁子は結婚指輪を薬指に嵌め、続けて宗一の指にと指輪を嵌めた。
宗一は指輪を見て嬉しそうに目を細めた。

譲二が言う。
「兄さんが、みんなの為にどんぐりを拾ってくれたんだ」
宗一「・・・宇田川の、お父さん」
譲二が小さな袋からどんぐりを取り出し、宇田川に手渡す。
宇田川「ありがとうございます、宗一さん」
宗一「仁美ちゃん」
仁美「ありがとう」
宗一「譲二」
譲二「ああ、兄さん。ありがとう。大切にするよ」
宗一「雅子さん」
雅子「ありがとう、宗一さん」
宗一「・・・僕、雅子さん、会えてよかった。
愛する、大切。教えてもらいました」
雅子「・・・そんな。私の方こそ・・・」
宗一「ありがとう・・・。
みんな、みんな、家族仲良く、幸せ、なります」
久仁子が宗一の頭を愛しそうに撫でる。
宗一「・・・久仁ちゃん」
久仁子は手にした二つのどんぐりを宗一に見せて微笑んで言う。
「赤ちゃんと二人、大切にするわね」
宗一「・・・歌って。どんぐりの歌、歌って」

久仁子は歌い始める。
「・・・どんぐりころころ、どんぶりこ。
お池にはまって、さあ、たいへん」
幸せそうに久仁子の歌声を聞く宗一。
久仁子「どじょうが出てきて、こんにちは」
宗一「・・・僕、久仁ちゃん、助けます。
・・・魂になって、久仁ちゃん、守ります」
久仁子の目が、別れの時を察する。
声を震わせて、久仁子は続きを歌った。
「・・・坊ちゃん、一緒に、遊びましょう・・・」

静かに、宗一が目を閉じる。
雅子「・・・宗一さん?宗一さん!!」
泣き崩れる雅子。
譲二「兄さん・・・」
宇田川が、そして仁美が項垂れる。
久仁子は涙をこぼして宗一に言った。
「宗一さん、ありがとう。ありがとう・・・」
慈愛の笑みで、宗一を見送る久仁子・・・。

葬式の日。
白い布を顔に被せられ、寝かされた宗一の前で
喪服姿の久仁子と雅子が語り合う。
久仁子「・・・私、最後だけはいい奥さんになれたかな。
遅すぎたわよね。ちっともいい奥さんじゃなかったのよ。
自分のことばかりで、ちっとも宗一さんのことを見ていなかった。
宗一さんに愛してほしい、自分だけを見て欲しい。
そんな風に求めるばかりで。
本当は、宗一さんからたくさんの愛をもらっていたのに。
隠れていた幸せを、小さくても、大切だった幸せを
見失っていたのは私なの・・・私なのよ・・・」
二つのどんぐりを握り締め、涙をこぼす久仁子。
雅子「後悔するなら、思い切り後悔したら。
二度と同じ過ちを繰り返さないように。
大切な幸せを見失わないように」
久仁子はお腹に触れ、答える。「そうね」
雅子「母親なんだから、しっかりしてよね」
久仁子「ええ」
雅子「でも私はこう思うの。
宗一さんは、あなたと一緒で本当に幸せだった」
久仁子「私も、宗一さんは雅子さんと出会えて
本当に幸せだったと思う。ありがとう」
雅子が久仁子に寄り添う。
久仁子も雅子の背中にと手を回し、
二人は共に抱きながら宗一の顔を見つめた。

6年後。

カサブランカの花束を抱えた雅子が安宅高原ホテルを訪れる。
久仁子と譲二の二人の副支配人、
そして雅子のフラワーアレンジメントで安宅ホテルが存続され、
この日、10周年記念パーティーが開催されたのだった。

久仁子と雅子は山小屋の中に建てられた宗一の墓を訪れた。
墓の前には、宗一の名前の入った支配人のネームプレート、
そしてどんぐり。
久仁子がその前にカサブランカの花束を置く。
雅子「今日は宗一さんの誕生日ね」
久仁子「雅子さん、私、思うんです。
愛することって、生きることと同じなんじゃないかって。
人は、愛があれば生きられるから」
久仁子は宗一のネームプレートを手にして言う。
「求めたり、与えたり、時には奪い合ったり、
いろんな愛があるけど、どれも愛する気持ちに変わりはないわ。
心をこめて誰かを愛する気持ち。
その気持ちは真っ直ぐで温かくて、生きる力を与えてくれる。
宗一さんの愛は、今でも私の中で生きてるから」
雅子は小さな袋からどんぐりを取り出して言う。
「私の中にも、宗一さんは生きているわ。
この幸せのお守りと一緒に」
久仁子「そうね。これをもらった安宅家のみんなの心の中にも、
宗一さんは生きていると思う。
愛は、一つだけじゃないもの」

サロンにパーティーの招待客が集まる。
並べられた宗右衛門夫妻、そして宗一の写真を見て
宇田川が言う。
「だんなさま、奥様。宗一さんのホテルをご覧になってください」
そこに岩井が入って来る。
岩井「盛況ですね。宗一くんに会うのが楽しみで来たんですよ」
宇田川「久仁子と一緒に戻って来ると思いますよ」
二人はソムリエとしてワインを注ぐ仁美の前に行った。
仁美の胸には、従業員としてのネームプレート。

親を思う愛、子供を思う愛。夫や妻、恋人を思う愛。
花や鳥や、生きとし生けるものを思う愛。
愛は、気付けばそこにある。
あなたの愛している人は誰ですか。
その人を思うだけで幸せになれませんか。

久仁子は思う。その幸せこそが、無償の愛だと。

林の中で、どんぐりを拾う少年。
久仁子が少年を呼ぶ。「宗一」
少年はお母さん、と返事をし、久仁子へと駆け寄った。
久仁子の手にしたカサブランカを見て宗一は目を細める。
「・・・きれい」
久仁子「ええ。とっても。どんぐりにもお花をみせてあげて」
宗一「はい」
宗一は小さな手を広げて、花にどんぐりをかざした。

ホテルへの道を笑顔で歩く久仁子と宗一。
宗一はサロンへと入ると元気に走り回り、
宇田川に嬉しそうに飛びついた。
宗一の周りには、笑顔の家族達。

安宅家は今、幸せに包まれていた。

その幸せはきっと、永遠に続く。
なぜなら、そばにある小さな幸せに
みんなが気付くことができたから・・・。

(完)

***

えーと、20点(笑)
個人的感情として、宗一さんには死んで欲しくなかったんですよ。
幸せとは何か、無償の愛とは何か。
それを安宅家全員が分かり合えるようになるには
宗一が死ぬ必要はなかったんじゃないかな・・・。
宗一のいない「安宅家」なんて淋しすぎて仕方ないです。

ま、原作でも死ぬらしいし、ドラマですから
こういう起伏のある展開は仕方ないのかなと思いつつ。
(でも改変してほしかった・・・。)

総括は後でするとして、本日の感想を。
きれいな花を一緒に見て「きれい」と言ってあげられる。
そんな未来を実現できて久仁子は本当に幸せでしたね。
でも、宗一の前で雅子と久仁子が語り合っていたことは
私には少々同意しかねます。

久仁子は頑張ってたと思いますよ。
子供の頃からずっと宗一に寄り添って生きてきたのに
あれ以上どうしろ、と。
雅子が「二度と同じ過ちを繰り返さないように。
大切な幸せを見失わないように」
なんて言っていたけど、雅子に言われたくないっちゅーねん。
最後は宗一さんがちゃんと久仁子を選んだので
本当に良かったです。
久仁子が身を引きっぱなしの最後だったら
私は暴れたかも(会社の休憩所で(笑))

余談ですが、宗一の遺体の前で語り合う、
宗一に愛された、そして宗一を愛した二人の女性が
互いに寄り添って理解しあう場面は
原作者の吉屋信子のレズビアン嗜好満載だなと思いました。

最後にちょっと気になった点を。

・何故危篤状態の宗一が家に?入院しないの?
(宗一が望んだんだろうけど・・・)

・宗一のお墓、屋内だったけど
風水的にあまり良くないような気が・・・
(宗一が望んだんだろうけど・・・)

では、後ほど総括を。
 
   
Posted at 23:12 / 安宅家の人々 / この記事のURL
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安宅家の人々/第59話「雅子の賭け」3/27jeudi / 2008年03月27日(木)
譲二が振りかざしたナイフは、久仁子のお腹の直前で止まった。
ナイフを持つ譲二の手が震える。
玉木がその手を掴んで譲二を諌める。
落ちたナイフを見る目が霞み、気絶する久仁子。

久仁子は病院に搬送された。
ベッドの横で心配そうに自分を見つめる宗一に、久仁子は言う。
「私の事は忘れて、雅子さんと幸せになって」
宗一「・・・忘れる、出来ません。雅子さんと幸せ、なれません」
久仁子が、そして雅子が顔色を変える。
宗一「久仁ちゃん、幸せじゃないからです。
どうして悲しい目、してますか?
どうして嘘の笑顔、しますか?
僕、久仁ちゃんの幸せの為、雅子さんと幸せなろう、思いました。
でも、なれません。久仁ちゃん幸せじゃなきゃ、なれません」

雅子は言う。この結婚式は賭けだったと。
一緒に暮らしていながらもずっと迷っていた。
久仁子が来たら、ブーケを渡して逃げるつもりだった。
ブーケの花は、雅子の好きな薔薇ではなく
宗一の久仁子への愛の象徴であるカサブランカ・・・

雅子「宗一さんは久仁子さんの話ばかりで、
セックスも一度もしようとしないし。
そんな状態で愛されてるって思える?」
宗一「・・・僕の、せい?」
雅子「宗一さんがプロポーズしてくれたら、
こんな馬鹿げた賭けはしなかったわ」
久仁子は笑顔で宗一に言う。
「幸せって、傍にある時は気付かないのかもしれない。
毎日のおしゃべりや、些細なことの中に
幸せは隠れているのかもしれない。
心の目で、ちゃんと見て。雅子さんとの幸せを感じてください」

病室の前に、松葉杖をついた譲二が歩いてくる。
中から聞こえる声に立ち止まる譲二。

久仁子「人は一人じゃ生きられない。なのに、
さみしくなるとつい、自分は一人ぼっちだと思ってしまう。
譲二さんだってそう。
子供の頃から強がってたけど、それは寂しさの裏返し。
わざと悪いことをするのも、淋しいことをわかってほしいから。
本気じゃないわ。
刺そうと思えば刺せたのに、ナイフを持つ手が震えてた。
そんな人が本気で刺そうと思ってたと思う?」
宗一も笑顔で言う。
「譲二、僕、傷つける、いつも本気じゃないです。
だって、兄弟ですから。
譲二、僕の弟です。優しい、いい子です」
譲二は目を潤ませて唇を噛む。「兄さん・・・」

その時、久仁子を吐き気が襲った。
雅子は久仁子の妊娠を確信する。

そこに譲二が入って来て土下座をして言った。
「すまなかった。いくら謝っても謝り足りない。
復讐なんてものに囚われて、こんな足にこだわって。
久仁子にも当り散らして・・・」
宗一は常時の前に膝をついて、謝らないで、と訴える。
久仁子「・・・いいのよ、もう」
雅子は驚いて久仁子に言う。
「本当にいいの?この人のした事許せるの?!」
譲二「僕はこれから一生、
兄さんや久仁子を苦しめた自分から逃げないで
これからはきちんと向き合っていく。
大切なものを見失って、自暴自棄になった馬鹿な自分を
ちゃんと見つめて、償っていきたい」

宗一は譲二を優しい目で見つめて言う。
「償い、いらないです。償い、許してもらうため、がんばること。
譲二、がんばる、いりません。僕、もう許しました」
譲二「兄さん・・・」
久仁子「そんなに自分を責めないで」
譲二は涙に唇を震わせる。

病室を出た譲二を、宗一と雅子が見送る。
宗一が譲二に言う。
「一緒、帰ろう。譲二も雅子さんも一緒、暮らします。家族です」
譲二「・・・それは出来ないよ。
一緒に暮らせない家族mいるんだ」
宗一「でも・・・」
譲二「けどさ、離れてたって兄弟は兄弟だろ?」
宗一の胸に手を当てて譲二は言う。
「ここに、安宅家の血が流れているのは同じなんだろう?
雅子と、幸せになってくれ。
僕が幸せになれなかった分、沢山幸せにしてくれ」
宗一「譲二・・・」

譲二は額に手をかざし、笑顔で宗一に向かって言った。
「じゃあな、兄さん」
宗一も譲二の真似をして、気取った声で言葉を返す。
「じゃあな、弟」

病室では、宇田川が久仁子に子供をあきらめろと説得していた。
目の手術は長時間に及ぶ。
体力が持たなければ、子供だけでなく母体にも危険が及ぶ。
そして手術をしなければ、お前の目は見えなくなる・・・。
久仁子「・・・選べない。この子は私の、たった一つの希望なの」

譲二が佳恵の店に戻ると、伊豆にいたはずの佳恵が
料理をしながら譲二を迎え入れた。
お前の好きな田楽豆腐を作った、と笑顔で言う佳恵。
譲二は佳恵にすがりつき、その胸の中で号泣した。

雅子が病室を訪れ、久仁子にカサブランカのブーケを渡した。
驚いて受け取ろうとしない久仁子に、雅子は言う。
「あなたが受け取らないなら、お腹の子に。
その子から父親を奪うなんて、私には出来ない」

雅子は宗一に確かめたのだという。
久仁子とセックスをしたのかどうか、と。
宗一は喜んでいた。僕、父親になるんだ、とはしゃいでいた・・・

久仁子は言う。
・・・私は手術をしないと目が見えなくなる。
迷ったけど、ようやく決めたところなの。
私は、自分の目を選んだ。
見えない目で、働くことも満足に出来るかわからないのに
きれいな花を見て一緒に「きれいだね」って言えない母親なんて、
この子が可哀想・・・。

久仁子「明日、産婦人科に行ってこの子とさようならするから
宗一さんには間違いだったと言って。
お願い。愛してるなら、嘘をついて」

その夜、雅子は宗一に嘘をついた。
気落ちする宗一に、雅子は言う。
久仁子の目が治ったら子供を作ればいい、と。
宗一「でも、久仁ちゃんのところ、戻れません。
幸せ、見つめなおす必要、あります」

一週間後、手術の日。

手術室に向かうため、
包帯で目を覆った久仁子を宗一と雅子が車椅子に載せた。
宗一が久仁子に何かを手渡す。
久仁子はその感触に気付く。「・・・どんぐり?」
宗一は真剣な表情で言う。
「幸せの、お守り。僕、幸せ、見つめなおしました。
久仁ちゃんと前に、どんぐり拾いました。
幸せ、でした。些細な、小さな、幸せです」
久仁子の目から涙が溢れる。「宗一さん・・・」
宗一は久仁子の手を両手で包んで言う。
「幸せ、お守りする、きっと大丈夫」
久仁子「ありがとう・・・」
その時、悪阻が久仁子を襲った。驚く雅子。
宗一が嬉しそうに声をあげる。
「赤ちゃん!赤ちゃんですね!!・・・大変!」

そこに譲二が入って来る。「何が大変なんだ?」
宗一「どんぐり、足りません!!」
部屋を飛び出す宗一。
雅子が譲二に、宗一を追うよう頼む。

久仁子は涙ながらに雅子に言う。
「賭けてみようと思って・・・生きて帰れる方に。
自分の目も、子供も、助かる方に。
・・・あきらめきれなかったの。
一緒にきれいな花を見て、微笑む顔を見たかったのよ。
この子の命を見つめて、生きていきたい!」

山道で宗一は、這いつくばってどんぐりを探している。
「どんぐりさーん、どんぐりさーん」
譲二が宗一に声を掛ける。
「兄さん、早く帰らないと」
宗一は笑顔で言う。「もっと拾います、僕、幸せですから。
いっぱい幸せ、だからいっぱい拾います。
・・・あった!」
坂の葉陰にどんぐりを見つけ、嬉しそうに声をあげる宗一。
小さな袋に大切そうにしまい、立ち上がったその時、
宗一は枯葉に足を滑らせ、崖下へと転がり落ちて行った・・・

宗一の叫び声が、譲二の耳に届く。
譲二「・・・兄さん!!」
崖下では、宗一が大きな岩の傍で頭から血を流して
静かに横たわっていた。
譲二が宗一を呼ぶ声が、何度も山中に響き渡る。

久仁子が手術室に搬送される。
手には、しっかりとどんぐりが握られていた・・・。

***

ひ、ひどい・・・。
予告映像を見ると、ひとまずは納まるところに納まりそうですが
あの状況だと、宗一は死んでしまうのかしら(;;)
それとも、そう思わせておいて実は元気になるのかな?
赤ちゃんは多分、ちゃんと産まれて元気に育ってると思うのですが
(久仁子のたった一つの希望なので、そこは固いでしょう)
問題は宗一の生死だけですね・・・

個人的な感情ですが、
最後まで宗一が生きてたら120点、
死んだら20点の評価にしたいと思います(笑)
あと、宇田川さんが健在のようなので安心しました(^-^;)

あ、それと、やっぱり安宅兄弟素敵〜♪
宗一は前にも宇田川の物まねをしたことがあったけど
今日の「じゃあな、弟」にも泣き笑いさせてもらいました。

この愛しいドラマも、明日が最後です。
いろいろ荒っぽい部分もありましたが、
役者さんやスタッフさんが「いい作品を作ろう」と
頑張ってくれたおかげで心に残るドラマになったと思います。
安宅家ばんざい!どうかハッピーエンドでありますように。

※「花衣夢衣」の双子が稔さんにみえる・・・。
 
   
Posted at 23:56 / 安宅家の人々 / この記事のURL
コメント(2)
安宅家の人々/第58話「招待状」3/26mercredi / 2008年03月26日(水)
私を本当に愛してるのかと雅子に尋ねられ、宗一は言う。
「分かりません。
でも、雅子さんと結婚、夫婦。久仁ちゃん、幸せになります」
雅子は愕然とし、ベッドから出て言う。
「本当に私を愛してくれるまで待ちます」
宗一「久仁ちゃんも同じこと言いました。
ごめんなさい、ごめんなさい・・・」

久仁子は服を脱がずに譲二の隣に横たわって言う。
「体は渡しても、心は渡しません」
譲二は久仁子をベッドから突き落として冷たく言う。
「ただお前の覚悟を聞きたかっただけだ」

譲二の目的は、久仁子が宗一を愛さなくなるほど追い詰めること。
宗一ばかり愛されているのが気に入らない、
ここから逃げて宗一が殺されてもいいと思うほど苦しめてやる・・・
譲二の言葉に戦慄する久仁子。

安宅高原ホテルの支配人となった譲二は
久仁子を副支配人の役務から外し、従業員として働かせる。
次第に客層は一見が多くなり、常連の客が来なくなっていた。
騒がしいサロン、造花の置かれたロビー。
辛そうにその様子を見つめる久仁子。

宗一が安宅家を出て2ヵ月後。
久仁子と譲二宛に、宗一と雅子から結婚式の招待状が届いた。
それを見た譲二は面白くなさそうに言う。
「あの二人が幸せになれるかは疑問だ」。
心配する宇田川に、久仁子は笑顔で言う。
「この日を待っていたわ」

久仁子は山小屋に行き、聖母子像の前でナイフを胸に当てた。
手に力をこめて突き刺そうとしたその時、
突然の吐き気が久仁子を襲った。
久仁子は気付く。宗一の子供がその身に宿ったことを・・・。

病院で妊娠を告げられたあと、久仁子は”マドンナ”に向かった。
店の中では、雅子と宗一が笑顔で花を生けている。
その姿を見て久仁子は、悲しそうにその場を離れる。
しかし久仁子の姿を見出した宗一が、
その名を呼んで店から飛び出して来た。

久仁子は二人に、祝いの言葉を述べる。
宗一「久仁ちゃん、どうして、来た、ですか?
僕、会いたかった、ですか?・・・会いたかったです」
おめでとうを言いに来た、と言う久仁子の様子に
雅子は違和感を覚える。

ホテルに飾るために、と
宗一が久仁子にカサブランカの花束を手渡した。
宗一「幸せ、なって下さい。新しい幸せ、お願いします」
心配そうに、そして愛しそうに久仁子を見つめる宗一。
ありがとう、と言って笑顔で帰る久仁子。
二人の様子を見て、雅子は顔を曇らせる。

伊豆に帰り、部屋で泣き崩れる久仁子。
しかし久仁子はカサブランカを見つめ、お腹に手を添えて呟く。
「この子が私の希望になる。・・・ありがとう、宗一さん」

経営方針を巡って宇田川と譲二が対立する。
今は黒字でもまた足を運んでくれる客がいない、
このままではホテルはつぶれると強く言う宇田川。
譲二は言う。ホテルを早くつぶす、と。
土地を売った金でビジネスホテルを建てる。
・・・それが安宅家への復讐だ、
父が作ったこのホテルを潰してこの家を亡き物にする!

久仁子は言う。
復讐から得るものはなにもない、
今ある大切なものを守るべきだと。

それを聞いていた佳恵が、その通りだと譲二を諌める。
復讐するなら、ホテルを宗右衛門の時より大きくして
安宅家を見返した方がいい、お前ならそれが出来るはず・・・
佳恵「出て行きな!あんたにこの家にいる資格はないよ!」
怒って家を出て行く譲二。
追おうとする久仁子を止めて佳恵は言う。
「ここにいると、あの子はもっとだめになる」

数日後。

チャペルで鐘の音を聞きながら、宗一は久仁子の名前を呼ぶ。

ウエディングドレス姿の雅子が、
父と共にヴァージン・ロードをゆっくりと歩く。
その姿を、柱の影から久仁子が見ていた。

しかし突然、ナイフを手にした譲二が宗一達の前に姿を現した。
久仁子は二人の前に飛び出して譲二を止めようとするが、
刃先を向けられて両手でお腹をかばったことに雅子が気付く。
譲二は叫び声を挙げながらナイフを振り下ろし・・・。

***

いよいよラストランで、登場人物の感情の移り変わりが
かなり早くなってきました(とくに佳恵)。
昼ドラらしいといえばらしいのですが(^-^;)

今日は真っ白なカサブランカの花束が目に染みました。
美しいその純白は正に宗一そのもの。
そう言えば、宗教画の『受胎告知』では、
聖母マリアに天使ガブリエルが百合の花を持って来て
イエスをみごもった事を知らせるのですよね。
「この子が私の希望になる」のシーンでは
久仁子と一緒に号泣してしまいました(;;)

それにしても宗一は・・・(苦笑)
雅子のところに行ったら今度は「久仁ちゃん、久仁ちゃん」って。
しょーがないなーと思いつつ、
久仁子派の私にとっては嬉しかったりして。
今度は雅子が身を引いてさっさと宗一を手放せばいいのに、と。

まー、私の希望としてはやはり

・久仁子と宗一が一緒に二人の子供を育てる

これに尽きるわけですが、予告を見るとまだまだ大波乱。
お腹の子はまだ無事っぽいけど、
宗一が、宗一がっっーーー!!!!

ではここから無理矢理ハッピーエンドに持っていくための、
予告を踏まえての希望的観測を。

・譲二のナイフは寸止め
・目の前が霞んで倒れた久仁子が病院に搬送され、
妊娠と失明の危機が皆にバレる
・それを知った宗一が久仁ちゃん一点張り
・雅子、宗一を諦めて、花の勉強の為に外国に行く
・宗一、崖から落ちるが一命は取り留める
・譲二、改心
・仁美が現れて譲二と結婚
・宗一と久仁子、晴れて夫婦に。子供が産まれて幸せに暮らす

・・・なんて上手くは行かないのでしょうが(^-^;)
とりあえずハッピーエンドだけはお願いします、東海さん!

※久仁子が目の検査に行った病院は
『紅の紋章』での道也の病院だったような気がするのですが
病院の中も同じなのかなぁ(ちょっと楽しみ)。
 
   
Posted at 23:31 / 安宅家の人々 / この記事のURL
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