とある寿司屋の同窓会(1) 

November 10 [Sun], 2013, 19:00
「へい、らっしゃい!」
俺はこの寿司屋で店長をしている。必死の修行の成果、店を任せられるようになった。そんな俺の店で同窓会をやることになった。養護学校を出て5年、皆元気してるかな。
「久しぶり!」
「待ってたぜ!」
「ところでお前まだ大学狙ってんのか?」
「ああ、また落ちちまったよ」
昔話に花を咲かせる者、仕事の愚痴を零す者、子供の自慢をする者、俺は各々に寿司を振る舞った。
「ところで唯は来てないみたいだが」
「さぁ…」
俺は嘘をついた。唯なんか呼んでいない。
「そういえばこの間のオフに養豚場に行ったんだが、オムツをした人一倍醜くて太った豚がいたぞ」
「もしかしたらそいつが唯かもな」
「いくらあいつが豚にそっくりでも、それはないだろう」
「アハハハハ」
唯というのは俺達のクラスメートだが、俺達全員奴を嫌っていた。
後日、唯の家を訪ねたところ、唯は俺達が卒業した後退学させられ、今は行方知れずになっているという。唯の保護者である妹が言っていたが、彼女は笑いながら話していた。無理もない。唯の一番の被害者だから。
俺は奴のことは忘れ、明日からの店のことを考えようと思った。
P R
プロフィール
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  • アイコン画像 ニックネーム:小松弘季
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  • アイコン画像 誕生日:1978年6月13日
  • アイコン画像 血液型:O型
  • アイコン画像 現住所:千葉県
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