可愛い女の子になる魔法37 

June 15 [Sun], 2008, 0:00
レジの大学生っぽいお兄さんに、凝視されているような気がした。

どうしちゃたんだろ。

見覚えがある人なのに、態度が違う気がする…。アリサは戸惑った。

お兄さんは親切に、化粧品の試供品までレジ袋に入れてくれたのだった。

母親の買い物についてきたときでも、こんなサービスは受けたことがないのに。

もしかして、私が可愛くなったから…!?

アリサの胸が浮き立った。やっぱり可愛くなるっていい!!

「ありがとうございました〜」

可愛い女の子になる魔法36 

June 14 [Sat], 2008, 18:51
家に帰ると、以前に購入した雑誌を引っ張り出した。

このヘアーに似合うメイクがしたい!

今は眉毛しか書いていないんだもの。

ショートヘアで、メイクが薄くてナチュラル系の女優さんのメイクのページを見た。

アイラインは極細リキッド、眉はパウダーでぼかして、ビューラーでカールさせた睫毛にカールタイプのマスカラ。

イズミに塗ってもらったようなグロスも欲しい。

ファンデーションはまだ年齢的に早いと思うけど、日焼け止めはいるよね。

日焼け対策は若いうちからはじめなくっちゃ。

顔がベタつきそうだから、プレストパウダーもいるかな…。

欲しいものをリストアップして、アリサは近所のドラッグストアへ向かった。

可愛い女の子になる魔法35 

March 02 [Sun], 2008, 0:00
それから予約していた美容院へ行って、傷んでいた髪をばっさり切ってもらった。

今、人気のある若手の女優さんみたいなショートヘア。

「似合いますよ」

美容師さんにふんわりとケープを外してもらった。

鏡の前にいるのは、眼鏡を外して髪を切った、昨日までとは違う私。

「に…似合いますか?」

若くて、イケメンな美容師さんに恐る恐る聞いてみた。

「似合ってますよ。可愛いです!」

力強くいわれて、あたたかいものが胸の中に広がった。

私、変わったんだ。可愛くなったんだ…!

可愛い女の子になる魔法34 

March 01 [Sat], 2008, 0:00
次の土曜日。

部活の日ではなかったので、朝からアリサは眼科へ行った。

いつも通っている眼科で診療してもらって、コンタクトを作ってもらった。

雑誌で調べて目をつけていた、ワンデーアキビューのデファイン。

黒い縁取りがついていて、黒目を大きく見せる効果があるらしい。

眼鏡のときよりも、くっきりとした鮮やかな視界が広がった。

なんだか、世界が変わった気がする。

可愛い女の子になる魔法33 

February 29 [Fri], 2008, 0:00
「どしたの、アリサ。考え込んじゃって」

無言で歩き出したとき、マキが口を開いた。

「ん〜ちょっと考え事」

「悩み?」

「悩みっていうか…コンタクトにしてみようかなと思って」

「コンタクト?」

「変…かな?」

マキにじいっと見つめられて、アリサはドギマギしてしまった。

「ううん、変じゃない。いいと思うよ。きっと、アリサなら似合うと思う」

マキはにっこりと微笑んだ。

ほっとしつつも、どこかでその言葉を待っていた自分に、アリサは気づいていた。

可愛い女の子になる魔法32 

February 28 [Thu], 2008, 0:00
自分の気持ちにまっすぐに、私も気持ちを伝えられたらいいな。

もしかして、気持ちって、目から伝わってるのかな?

そういえば「人の話を聞くときは相手の目を見なさい」ってよく母にいわれてたっけ…。

だとしたら、メガネなんてない方がいい!

今までに運動をする際はメガネが邪魔になるからといって、母にコンタクトレンズを勧められはしたが、怖くて敬遠していた。

目に何かを入れるのは危なそうだもん。

だけどだけど、メガネで気持ちを塞いだりしたらダメだよね。

可愛い女の子になる魔法31 

February 27 [Wed], 2008, 0:00
強い女の子は、自信があるの。

自信を持つには、可愛くなるっきゃない!

でも、もっと可愛くなるにはどうしたらいいんだろう?

休み時間、アリサはマキと連れ立ってトイレに行った。

手を洗っていると、化粧直しをしている隣のクラスの女子の会話が耳に入った。

「ミサトってナオが好きなんでしょお〜?」

「バレバレだよね。目から好き好き光線が出てるよね〜」

「ほんとだね〜あはは」

タオルハンカチで手を拭きながら、アリサはふと鏡を見上げた。私の目からは、好き好き光線は出てるのかな。

メガネで目は小さく見えて、よく分からなかった。

可愛い女の子になる魔法30 

February 26 [Tue], 2008, 0:00
教壇に立つ教師の声は耳に入らなかった。アリサの心の中は、よろこびに満ちていた。

可愛くなることって、すごい。女の子のパワーだ。

前は絶対にできないと思ってたのに、タカオくんに話しかけることができるなんて、自分でも信じられない。

外見が変わったことが、心にも変化をもたらしたの?


だったら。

私はもっともっと可愛くなりたい!!

メラメラと燃え立つ炎のように、アリサの心に欲望が湧いたのだった。

可愛い女の子になる魔法29 

February 25 [Mon], 2008, 0:00
「あ、あのね、うちのお父さんが阪神ファンなのね。だから、それで…」

「なるほど〜」

「ありがと、坂井。助かった」

他の男子にも話しかけられて、ドギマギしてしまう。

アリサはあまり男子と話したことがなかったので、どうしていいかわからなかったのである。

キーンコーン。

そのとき、救いのように始業のベルが鳴り、タカオたちは自分の席へと戻っていった。

アリサはホッとしたのと、もっと話したいという気持ちが入り混じった複雑な心境で、タカオが席に着くのを目で追った。

可愛い女の子になる魔法28 

February 24 [Sun], 2008, 0:00
「…あの」

声の方向に、三人が一斉に振り向いた。

アリサは身を固くする。一瞬とどまって、でも決意した。身体が震えているような気がする。きっと頬は真っ赤だろう。

「バース…じゃない?」

「あーっ」三人の声がハミングした。アリサはヒロミチに人差し指でさされた。

「それそれそれ!!」

「へぇ、坂井よく知ってるじゃん」

タカオが感心したように声を上げた。

タカオに話しかけられて、アリサの心臓が高鳴った。

鼓動が早くなって、血液がすごい速さで循環しているような気がする。心臓の音が聞こえちゃいそう…。
プロフィール
  • アイコン画像 ニックネーム:美堂ゆい
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ゆいは現役女子大生です

『可愛い女の子になる魔法』は高校生の女の子が主人公の小説です☆モテたい、可愛くなりたい、片思いの人を彼氏にしたい、という女の子の夢と欲望をリアルにカタチにしたお話です♪
ぜひ、物語の最初から読んでみてくださいね♪♪
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