02:俯いた君の目蓋にキスを

2004年01月29日(木) 22時27分
D灰ノアラビュー
02:俯いた君の目蓋にキスを



初雪が地上を汚す。
降りしきる粉雪の中、独り横たわる身体は荒い息を吐きながら血を戻す。
土の上に、雪が、彼の吐いた生命の証が、散る。
乱れた髪、薄く開かれた唇。
人形のような、その身体。
虫の息で、俺を睨み付けるその不遜な眼差し。
いつも見惚れていた、彼の全てが。
俺に汚されている。


「ユウ」


彼の名を呼ぶ。
すると彼は一瞬顔を顰め、俺に向かってその綺麗な顔を歪ませた。



「死んじまえ」



動かないその身体で唾を、血反吐を、吐き出す。
最期まで虚勢を張る彼に。
その行為に涙が出た。


「ユウ」


宝物のような名前を、呟く。
ぶち壊したのは自分。
彼が俺を信じた瞬間に。
その全てを根本から否定した。


「ユウ」


彼の名前は甘い。
空気の漏れる音が彼の喉から聞こえてくる。
何時もは流れるような髪が、雪でぬかるんだ土へ這っていた。
彼の髪。
彼の瞳。
彼の唇。
彼の腕。
彼の足。
彼の身体。
彼の存在。
その全てを手に入れることが出来たのなら、なんて幸福だろう。
仮初の満足感に浸って、彼を手に入れようとしている自分は、何て愚かだろうか。

01:有触れた日常に別れを告げて僕は一人修羅となる

2004年01月28日(水) 23時13分
第一弾。
リボーンと綱吉。



01:有触れた日常に別れを告げて僕は一人修羅となる


ベットの上で寝っ転がって漫画を広げて、一人で笑う。
傍らには最近触れても怒らなくなった、小さなヒットマン。
俺の背中の上に凭れながら、銃をメンテナンスしていた。
漫画が佳境に入って。
主人公がヒロインと付き合えるかの大事な場面。
俯いたヒロインが、頬を染めながら。
主人公の告白にコクリと頷いた。
やっと結ばれて。
二人はゴールイン。
そして同時に、終わる漫画。
安堵して。
何だか欠伸が出た。
瞬間。
声を掛けられる。



「おい、ボンゴレの十代目」



時が止まる。
覚悟はしていたけれど。
嗚呼、もう嘘だろ…なんて言葉。
こいつには言えない。
返事を躊躇っている俺に。
奴は言葉を継ぐ。



「二週間はやる。それまでに片をつけろ」



亜久津と千石と南

2004年01月27日(火) 13時01分
ミィアンドマイのドゥビドゥビが掛かる中、独り席に座りハンドルを握る。
隣に居るのは可愛い女の子……でもなく。
俺の大好きな健太郎・南でもなく。
ムサいオッサン。
そしてオバチャン。
背後に居るのは白いヤンキー亜久津。
目の前には、画面。
そして無数のクギ。
次々と出る玉。
『リーーーチ☆』
マリンちゃんが、魚が泳ぐ中をシュノーケルもつけずに潜ってる。
目が開いてるのは可愛いけれど、実際こんな女の子居たら俺たぶん殴ってる。
不気味過ぎるけど…アニメだから可愛いマリンちゃん。
3という文字と亀。
くるくるとマリンちゃんが廻って。
亀がマリンちゃんに捕まった。
…っわー……確変…。
「ラッキー…」
『ラッキー☆』
マリンちゃんと俺の声。
ジャラジャラと玉が出てくる。
呼出ボタンを押して玉がいっぱいになったドル箱を換えてもらう。
椅子の下には箱はない。
別の所に積まれているそれは。
60000発overの文字。
男、千石清純。
自分が怖いです。

自作お題!!

2004年01月26日(月) 0時00分
自作のお題を作りましたが、使っている素材は、全て自滅回路様のものです。
お借りしました!!
ありがとうございます!!


企画を考え、自分の中では一種の邂逅をメインに書いていたり…。
気に入って頂けた話がありました、幸いです。
なんだか、本当に難産だったり、多忙であったりと・・・本気で通って来ている方達には土下座ものです。
本当にありがとうございました!!
お題一覧。
()内は、登場人物。


01.さよなら神様(綱吉と隼人)
02.愛を謳う薬(綱吉と隼人)
03.Strawberry Mark(神楽と綱吉)
04.天国への階段(ビアンキと銀時)
05.彼の唇は華より紅く(ジローとヒヨシ)
06.JAP THE RIPPER(シャマルとヒヨシとキリハラ)
07.解き放たれた獣(雲雀と綱吉と骸)
08.加速する狂瀾の日々(リボーンと綱吉)
09.イカれたアッシュトレイ(綱吉とランボ)
10.消え逝く欠片(新八と銀時)

お題はオリジナルです。
全てアタシが考えました。
もし使いたい方がいれば、使ってやって下さい。
パソコンの方はこちらで見た方がいいかもしれません。

そいではではっ!!
また今度は違うお題でお会いしましょう!!

絡みつく体液と情熱の差(1)

2004年01月25日(日) 1時22分
今までお題を見て頂いた方々、今見て下さっている方々。
本当にありがとうございます!!
一応、今回のお題で終了いたしました。
次のお題は大急ぎで探してまいります。
宜しければ、またお付き合い下さいませ。
それでは、本当にありがとうございました!!



++++



10…消え逝く欠片


「銀さーん…ティッシュ下さい」
事務所兼自宅のドアを開けて、開口一番言った言葉はソレだった。









「どしたの?ソレ……」
鼻血を垂らしたメガネこと新八は。
盛大に顔の下半分を真っ赤にさせてやって来た。
「姉上に殴られました」
嗚呼、納得。
「…ああ、妙ね……うん」
箱ティッシュを部屋の隅から拾って、2、3枚引き抜く。
軽くぐしゃぐしゃにして丸めると、新八の鼻に当てる。
「ふがっ…」
何その、ふがっ…て、新ちゃん。
可愛いんですケド。
小さな丸い鏡をテーブルに置いて、ティッシュで顔を拭く。
メガネが邪魔になるのか、テーブルの上に置いた。

絡みつく体液と情熱の差(2)

2004年01月24日(土) 1時26分
「銀さん、僕のこと好きでしょ…」
音を立てて机から起き上がる。
その言葉に、「何、馬鹿なこと言ってんだよ!この鼻血メガネ!」と咄嗟に反論出来なかったのは。
その言葉が事実だからに他ならない。
「……僕のこと好きですよね?」
この性悪眼鏡。
だからどうしたコノヤロー。
「アンタが僕のこと見んのは前から知ってたんだよコノヤロー」
水と新八の血で濡れたティッシュが空を飛ぶ。
俺の顔に当たって、床の上にボトリと落ちた。
「……あー…キモチワルイ?銀さんのこと」
たぶん、今目の前で否定されたら、たぶん俺、ほんと死ぬ。
この部屋から新八の名前を叫びながら死んでやる。
むしろ新八連れて死んでやる。
ブツブツと呟く俺に対して、新八は溜息を吐いた。

硬質な灰皿より貴方を愛する俺の身体で火を消して(1)

2004年01月23日(金) 16時51分
09…イカれたアッシュトレイ

「ランボ、おいで…」
甘いシガレットの匂い。
シガレットを咥えながら、ボンゴレが俺を迎える。
いつもの日常。
笑顔で両手を広げ、彼が俺を迎えるから。
だからずっと俺は信じていたんだ。
優しい彼。
日向のような彼の腕の中。
安心出来る母親みたいな、そんな人。
そして愛しい、俺の大好きな人。



「ランボ、おいで……」



笑顔と共に吐かれた言葉に、抱えていた薔薇の花束が重力に従って落ちた。
嘘。
一発の銃声。
嘘。
熱い腹部。
嘘。
相変わらずに微笑んで。

硬質な灰皿より貴方を愛する俺の身体で火を消して(2)

2004年01月22日(木) 16時55分
「嘘でも、なんでもないよ……ランボ」
俺の大好きな声、大好きな表情で、彼が呟く。
出来ることなら、一発で殺して欲しかった。
貴方への愛情を抱いた間々、貴方へ会えるのを楽しみにしていた間々で。
数ヶ月前に知った、貴方に似合う新種の薔薇は無残にも衝撃で散ってしまった。
せめてこの薔薇だけは受け取って欲しかった。
「……何故…」
掠れた声。
何だか、喉から出てくるのは掠れた声と空気の漏れる音。
日頃はよく廻る口も、もう廻らないみたいだ。
「ランボ…君のボスは死んだよ……残念だ」
「…ボスが……!?……ボンゴレ」
告げようとした言葉を遮って、彼は言う。
「俺が……ボンゴレが殺ったんじゃないよ……君のとこのクリスティアーノが反旗を翻したみたいだね。今同盟ファミリーの一部と一緒にこの屋敷に向かってきてるよ」
「…?…だって…クリスティアーノは」
「金が絡んでくるとね、人は変わってしまうものなんだよ……ランボ」
こんな時にでもボンゴレは俺に対して優しい。
酷くしてほしい。
俺が貴方を憎んで、呪いの言葉を吐いて死んでいけるように。
こんな事をされても、俺は貴方を好きでしょうがない。

お前のその病的な愛でいっそ殺して(1)

2004年01月21日(水) 21時29分
10年後リボツナ。←出来てますヨ。コイツら!
ツナが狂人なので少し気をつけて!


08…加速する狂瀾の日々




同盟ファミリーの会合が終了した後。
羨望の溜息と同時にツナが言葉を吐く。
「……俺もタトゥー入れようかな…」
大方、ディーノにでも影響されたんだろう。
久方振りに会ったディーノは、タトゥーの数が増えていた。
「…お前、人に影響されんなっていつも俺が言ってんじゃねェか…」
その言葉に頬を膨らませて、ツナが反論する。
「でもタトゥーで箔が付くならいいじゃん!俺未だに子供だって言われるんだよ?二十歳越えてんのに…」
「痛ェぞ…?一々針で突き刺していくんだからな…。お前、小さい痛みとか嫌いじゃねェか。我慢出来んのか?」
俺の言葉にビクリと身体を震わせる。
……こいつ、馬鹿としか言いようがねェな…。
「…あー…っと…文字だけなら?耐えられるかな………ねぇ?」
明らかに無理をして笑うツナに、溜息を吐く。
「お前にはムリだ。止めとけ」
「えー…そういえば、ビアンキだってタトゥーしてんじゃん!俺もやりたいー!!」
お前はどこのガキだ。
苛々する。
「お前、何か彫りたいものでもあんのか?」
そこまで言うんなら、あるんだよなァ…ご大層な理由が。
その言葉にツナはピタリと喋るのを止めて、暫く時が流れる。

お前のその病的な愛でいっそ殺して(2)

2004年01月20日(火) 21時34分
「俺が浮気したら?」
「……愛人なら居るでしょ?じゃあ俺を愛人に格下げで」
馬鹿ツナ。
「俺がお前から逃げたら?」
裏切り者の名前を身体に刻んで、生きるのか?
俺の無言の問い掛けに、ツナは笑顔を絶やさない。
「お前が幸せになるんなら諸手を挙げて歓迎するよ」
こいつは甘い。
だから、言葉を継いだ。
「………じゃあ」
ツナが俺を見る。
「………………」
笑顔で。
愛しげに。


「……………じゃあ、俺がお前を裏切って殺そうとしたら?」


その言葉は鬼門。
この世界に居る限り、言葉の通りになることも多々あるのだ。
俺の言葉にツナは悲しそうな顔で呟いた。
相変わらずのクソッタレな笑顔で。
「………その時は俺の頭か心臓、…一発で殺してね?」
何も言えなかった。
「…………」
言葉が出なかった。
■ここんチの子■
エチル
■エチル■
・アホっ子。頭が弱い子。
・ヘタレコスプレ好き。
・酒が好きだからこの名前。
・友達いつでも募集中。
・何故か常にいっぱいいっぱい
・笑えるぐらいにお馬鹿さん。
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