クリスマス・キャロル [沖田 夢] 

2007年10月15日(月) 1時08分










その現場を見たのは

三日ほど前だった。



















「おぉ?何?誰かと思ったら汐亞かよ。」










PM10:00

聞こえた気怠げな声に顔だけで振り返る。

声の主は、天パの頭を掻きながら、かなり遅い起床を迎えたらしい。

彼は私の古い友人で、今は上司でもある男だ。

そのまま彼はソファーに座っている私の隣に腰掛け

大きな欠伸を一つした。










「こんな日に此処にいるなんて暇だなオイ。奴らは?」










「新八君はお通ちゃんのクリスマスコンサート。神楽ちゃんは定春と公園。」










「で、君は?なんで聖なるイヴになんでテレビ見てんの?」










思わず黙っていると

ヤツは、ニタァ、と笑って










「何々?もしやデート中止?可哀相ォォ〜」










「トイレに流されるのと庭に埋められるの、どっちがいい?」










「すんませんでした。調子乗ってました。」










掴んでいた襟首を離して

ソファーにもたれ掛かった。

くやしいが、ヤツの言う通りなのだ。

今日はクリスマスイヴ。

本来なら、私も総悟と、朝からデートのハズだったのに。




















『っと・・・大丈夫ですかィ?』










そう、彼が言って

知らない女性を抱きしめてたのを見たのは

三日前

私がデートの時着ていく服を買いに行った時で










『すいません、よろけちゃって・・・。』










彼がよろけた女性を思わず助けて

結果的にああいう形になったのはすぐにわかった。

だけど

それを笑って許せるほど、私は大人じゃなくて。

そんな事にすごく傷つく位、私は総悟への想いが強すぎた。










そのまま家に帰って

ソファに身を投げ出した瞬間、携帯から鳴る軽快なメロディ。

いつもはこれが鳴る度に心が弾んで仕方ないのに。

1秒・・・2秒・・・3秒・・・

30秒後

未だに鳴り続けるメロディーに嫌気が差して、通話ボタンを押した。










『・・・嫌がらせですかィ・・・汐亞・・・。』










電話の中の彼は、何事も無かったような声で

私の名を、呼んだ。

彼は確かに何もしてない。

あんなもの、浮気とは呼ばない。

けれど










『25日のデート、何処に行きましょうかねィ?ネズミーランドか、それとも』










『総悟。』










強引に、話を遮って










『25日、行かないから。』










『・・・え?』











『総悟なんか、他の女の子とどっか行っちゃえ!!』










強引に、電話を切って

そのまま。

電話は掛かってこなかった。




















「おっと、結野アナが始まっちまう。」










私の隣で、銀時はリモコンに手を伸ばす。

いつの間にか戻ってきた神楽ちゃんは、定春とじゃれている。

新八君もきっと、お通ちゃんのライブを楽しんでいるだろう。










聖なる夜

神は

子供にも老人にも

富豪にも貧民にも

全ての人に平等に祝福を与え

町中がそれに感謝し

キリストの誕生を祝う。










みんな幸せで

私だけが空回りしてて

ホントに気持ち言えなくて

嫌になる。










〜♪〜♭〜♪〜♪〜










その時

突然に鳴り響いたメロディ。

身体がビクンと跳ねた。

恐る恐る携帯に手を伸ばす。

確認しなくてもわかる。

この着メロは、彼に決まってる。










出たい。

けど、今更出れない。

1秒・・・2秒・・・3秒・・・

今度は30秒後にも出なかった。










『留守番サービスセンターに接続します。ピーッという音の後に・・・』










ピーッという機械音。

私は再びテレビに視線を戻した。

画面では結野アナが微笑んでいる。

憎いなぁ、畜生。

幸せそうにしやがって。




















『えー、汐亞、聞いてますかィ?』




















突然聞こえた声に、慌ててその方向を見れば

その聞き慣れた声はたった今

携帯の留守電に録音されているらしかった。










『何に怒ってるのか知りやせんが・・・駅前で待ってますからねィ。』










そして

『本当に好きな人と一緒に、クリスマスを迎えてくだせェ』とだけ告げて

電話は、切れた。










なんでよ

なんで電話なんかしてくんのよ。

なにが『アタシの好きな男』よ。

こんなに嫌な女なのに。

嫉妬にまみれた、汚い女なのに。










「汐亞、行ってやるアル。」










「・・・。」










「今日、公園でアイツ見つけたけど、暗かったネ。」










「・・・え・・・。」










「まるでアイツじゃないみたいだったヨ。」










「でも・・・。」










「早く!もうイヴが終わっちゃうネ!!!」










その声に時計を見上げた。

PM11:53分。

迷いは消えた。

意地張ってる場合じゃない。










コートを乱雑に掴んで駆けだした。

風は冷たかったけど、なんてことなかった。

街はクリスマス一色だった。

すれ違うカップル達が幸せそうに、笑う。

なんて馬鹿なんだろう、アタシは。

意地張ってないで、素直にいれば

今頃私達もこうしていられたのに。










人混みの中、必死で探した。

黄金色の髪も

少し高めな声も

茶色い瞳も

全てが恋しくて










会いたい

逢いたい

聖なる夜が終わる前に

早く早く

貴方に―――








































「総・・・悟・・・。」










やっと見つけた彼は、街頭に寄りかかる様にして立っていた。










「遅ェなァ・・・凍死するかと思いやしたぜ?」










それから総悟は何かをこちらに投げた。

慌ててそれを取れば、小さなドロップ。

私が好きで、いつも舐めていた物だった。










「ホラ、汐亞それ好きだろィ?」










「違うもん・・・!嫌いだよ、こんなの・・・こんなんで誤魔化されないから・・・。」










愛しい。

恋しい。

どんな言葉を使っても

この感情を表現する自信は、ないよ。





















「・・・好きなモノは好きって言いなせェ。汐亞らしくない。」




















溢れんばかりの感情

けれど、口に出来ない言葉。










「あ、あと・・・」










唐突に、何か思いだした様に




















「此処に来たって事は、俺の事好きって事ですよねィ?」




















そう言って、私の身体を抱き寄せて

「ほら、言ってくだせェ。」と頻りに言う。

「何を?」と問えば










「『俺を好きだ』って、言ってくだせェ。」










「なっ・・・言えるか!嫌い嫌い嫌い!総悟なんて大嫌い!!!」










「そりゃぁないだろィ。汐亞と付き合うのに俺がどれだけ苦労したと思ってるんですかィ。」










「・・・え・・・?」










「汐亞を狙ってた奴を何人始末したと思ってるんですかィ・・・。」










愛しいよ

恋しいよ

このぬくもりが

この眼差しが心地よい

いっそ世界が壊れてしまえばいいのに








































「死ぬほど好きだよ、馬鹿。」









































顔を埋めて

精一杯の勇気振り絞って

それを呟けば










「俺も死ぬほど愛してまさァ。」










PM11:59

頭上から降ってくる優しい声を聞きながら

私達は優しい口づけをかわした。










聖なる夜

男にも女にも

子供にも老人にも

富豪にも貧民にも

天人にも地球人にも

全ての人々に溢れんばかりの祝福を

全てのモノに惜しげ無い感謝を










この世界の全ての人々に

幸せが訪れますようにと

心の底から願いながら

私はそっと目を閉じた。


もう君は俺の隣じゃない [スク夢 悲恋] 

2007年10月15日(月) 0時58分
あいつとはいつも俺の近く…





いや、側にいた。





学生の時も、ヴァリアーに入った時も。





…いつも…あいつが側にいた。





…うざく昔は感じたが…




今は…側に居なくてはならない存在になっていた。







…そう…それなのによぉ…







「スクアーロ!」









あいつに名前を呼ばれ、振り返ると笑顔で走ってくる沙羅。





…と…








「う゛お゛ぉいなんだぁ?」







「スクアーロこれ食べて」








沙羅が差し出すのは小さな箱。









「…睨んでいるぜぇ…」










さっきから睨んでいるあいつ。





怖いくらいに睨んでいる。








…多分話している最中沙羅が俺に気付き、来たからだろう。




「え?そんな事ないよ!…スクアーロ受け取って?」






にっこり笑って差し出す。





「……何で俺だぁ?」







あいつと視線があうと殺す殺すと殺気を向けてくるザンザス。






…好きなんだなぁ。沙羅がよぉ。








「スクアーロにいつも迷惑かけているから…ささやかな…「いらねぇ」










スクアーロは沙羅からぷぃっと逸らす。





いきなりだったので沙羅はぽかーんとスクアーロを見つめる。













「…何で?」





「うざいんだよぉ…」








後ろから痛い視線。








…ふん。…ザンザスはこれを望んでいるんだろぉ?





俺が沙羅にこういうのをよぉ。










「…そっか……」











多分あいつは泣きそうだよなぁ。











…やっぱひどい事を…









そっと振り返ると…




















「……」













ザンザスの横に来て泣いている沙羅。

























「…ふっ…」









軽く口元を笑わせ二人に背を向け歩きだした。









…俺が沙羅にあんな事言ったからザンザスに行った。








…そうじゃねぇ…沙羅の泣き顔。





…アイツは泣きたくても…人の前では泣かない。




そんな沙羅がアイツの前で泣いた…





それは…








アイツに安心してるんだぁ…







最近泣かなく、あまりしつこく無くなったと思えばよぉ。




…付き合ってたのかぁ?







…いつもあいつが側にいたと思った。






泣いていたらいつも俺に来ると思っていた。










…でも…今は…。













「俺じゃなくてあいつかぁ…」











ため息を吐いて、見上げる。







あいつが俺の側に居なくてはならないのによぉ…






…あいつの側は…
















「別にいいけどよぉ。」










沙羅が幸せなら。







…だからよ…ザンザス…









…俺を好きにしていいがぁ…







沙羅を泣かすなら全力で殺すからなぁ。








例え俺がかなわなくても。











「…だから泣かすなよ……」









また後ろに振り返り二人を見る。












沙羅は泣いていたのから笑っていた。




昔俺に向けていたであろう笑顔を。





















もう君は俺の隣じゃない
(これからはアイツの横の君の笑顔を見ることになるんだろう…)

SWEET COLOR [ベル夢 微裏] 

2007年10月15日(月) 0時54分
「只今〜」


誰もいない真っ暗の中に一応言う。

…は〜疲れたなー。


ベットに入り寝ようとするとベットの上に誰かがいるのに気付いた。


「…ベル?」


呼んでも何も言わないベルぽい人に歩み寄る。


「ベル来ていたの?ベ……きゃ!」


近づいてきた沙羅の手を掴みベットに押し倒された。


目の前に見えるのはベルの顔。





「ど…どうしたの…?」



目の前に見えた顔のベルは今まで見た事がなかったので驚いて見つめるとベルはにやり笑う。



「沙羅…お前今まで誰といた?」


「え…?任務でスクアーロと……やっ!」



唇を首に当てられびくっと体を動かす。




「な、何をするの…?」


「お前ムカつく」


「え……んん!!」



唇を押し当てられ息が出来なくなる。


苦しくてベルを見るとにやり笑う。




「王子といないで鮫なんかといたお前が」

「っ……」




舌で首を舐めていき、段々下にいき服のボタンを外す。





「に、任務だよ…ベル…あ!」


「そんなの知らねーよ。沙羅さぁ…」



ベルは胸の突起を口に含み舌で転がす。



「スクアーロとこんな風にさ…」

「あっ…」





手が下半身にむかい、下着に手をいれる。



「ヤったんじゃねーの?」


「し、してないよ…ベルやめて…よ…」


「信用出来ねーよ沙羅…ん?結構濡れてね?スクアーロとヤったから?」


「だ、からヤってな…ぁ…」


「ふーん信用出来ないよな沙羅って。」





割れ目を手でなぞられるととろり愛液が流れてくる。


それをベルは手にべっとりにつけて舐める。



「…本当に?」


「本当だから…だから…」


「だから…何?」

「だから……ぁ……っ!」



ベルは下着を取り、舌で愛液を舐めていく。



ピチャクチャクチャ…


暗い部屋に音が響いていく。





「あっ……っ……ぅう…」


「すっげーお前出過ぎじゃね?」

「…ぅ…」




顔を赤くしてベルを見るとベルはにやにや笑うだけ。


…恥ずかしい…。


こんな格好して…。


こんな事して…




恥ずかしいよ…




それでも感じる体…






「なぁ…沙羅は何してぇ?」


「ぇ…?」


「次に俺に何して欲しいわけ?」



にやりベルは笑う。




「…っ…」


「言わないとやらないよ沙羅…」



言えるわけないのに…


ベルは…。


…っ…。



「言わねーとこのまま何もしねーから。」


「……っ…」


「言って見ろよ。俺が欲しいって。」


「べ、ベルが…」


「ん?」



ベルはにやにや笑う。


「欲しい…です…」


「しし…よく言えましたー」






口元がにっこり笑ったと思うとベルはベルトを外し、さっきから汁が流れている場所にいれた。





「……あっ!!」



いれた途端激痛…。



「お前…しめすぎ…力抜け…よ…」


「わ、わかってるよ…でも…あぁぁぁあ!!」



後から感じる快感…。




熱く、熱く…体が熱くなっていく…。























「…ベルの意地悪…」

「はぁい?」



不機嫌に言うとそれ以上に不機嫌なベルの声。



「任務帰りでくたくたなのに…」


「しょうがねーじゃん。沙羅がスクアーロと任務だったからムカついたんだから」


「え…」



や、ヤキモチ?




「何笑ってるわけ?」


「べ、別に。…ベル以外とヤらないしヤってないから安心してね」

「しし…ヤったら殺すから安心しろよ」





ベルに抱きついて言うとベルからそんな言葉が返ってきた。






SWEET COLOR

守るのはその腕の重み [スク 夢小説 キャラ崩壊気味] 

2007年10月10日(水) 0時01分




ヴァリアーとしての任務へ復帰して数年。
イタリアの地へボンゴレ10代目が移住して数年。
今ではボンゴレの組織内も安定していた。
そんな矢先・・・。

「あのね・・・スクアーロ」

顔を少々赤くした妻と共に。

「赤ちゃんが・・・できたみたい」

一大事が訪れた。






守るのはその腕の重み





元々あの跳ね馬の部下だったというのは気に食わないが、今では俺の“妻”にあたる沙羅がそう言ったのは、夏の陽射しも和らいだ残暑の頃。
沙羅と出合ったのは、リング争奪戦で生死の境を彷徨っていた俺を彼女が介抱したのが切欠だった。
イタリアで一緒に暮らし始めたのは一年前。とは言っても、普段は任務であまり家に帰ることがないから久しぶりに帰宅した夜に打ち明けられて、俺は座っていた椅子から転がり落ちそうになる。

「う、う゛ぉおい、貴様、だ、誰との・・・!」
「ちょ、やだ、スクアーロに決まってるじゃん! スクアーロは・・・やっぱり迷惑?」
「ち、ちが・・・そうじゃねぇ・・・ま、マジなのか!」
「うん・・・もう三ヶ月目なんだって・・・」

恥ずかしそうにしている妻の顔をマジマジと見ていた俺の視線は、自然と彼女のお腹へと落ちていく。
とくに普段と変わりない様子のお腹。だが彼女がそこへ優しく手を添えている様を見ると、嫌に言葉が現実味を帯びて、俺は生唾を呑んだ。

「・・・」
「産んじゃ・・・ダメ?」

少し戸惑い気味にそう問いかけた沙羅に、俺は一瞬の沈黙のあと。

「・・・好きにしろ」
「良いの?」
「・・・・・・当たり前だろぉが、バカが」

そのときの沙羅の心から嬉しそうな笑顔は、とても綺麗だった。

日本人のくせにイタリア生活が長いせいか、彼女は異国の地での初出産だというのに落ち着いていた。
あれやこれやとすぐに手続きを済ませ、今では目の前でのんびりと幼児用服のカタログなんかを広げている。
そんな彼女に反し、俺は沙羅が心配で仕方なく、普段任務であまり家に帰ることがなかったのに、今では少しでも時間があれば家に帰るようになっていた。
正確には、任務についていても彼女のことが気になって気になって使い物にならないと、ザンザスに追い返されていたなんて言える筈も無い。
病院へ定期健診に行くという彼女に無理やり付いて行っては『一人で大丈夫なのに・・・仕事あるんじゃないの?』『休みだ』と毎度同じ会話を繰り返す。

沙羅は普段から肝の据わった女だが、こんなときまで落ち着いてやがる・・・。
正直俺は・・・生命誕生にビビっていた。




※※※




「う゛ぉおおい、貴様!! 何してやがる!!」
「え、何って・・・洗濯物干してるんじゃない」

ちょっと目を離した隙にリビングからいなくなっていた沙羅を探すと、裏庭で洗濯物を干していた。

「バカやろう、大人しくしてろ!!」
「いや・・・でも、このくらいは」
「良いから貴様はあっちへ行ってろッ!!」

沙羅の手からシャツを奪い取って彼女をリビングへと押しやり、急いでバサバサと大雑把に物干し竿に濡れた服を干していく。
それをいつの間にか後ろで見ていた沙羅がムッとした表情で奪い返してきた。

「もー、そんなんじゃダメだって!」
「う゛ぉおおい・・・だから大人しくしてろって!」
「皺が伸びてないよ!」

沙羅は俺に見本を見せるようにパンパンと綺麗に皺を伸ばして、丁寧に竿へと干して良く。
緑の芝生を駆け抜けた心地よい風が、彼女の髪と洗濯物をひらひらと揺らし、その眩しさに目を細めた。
普段家に居ることが殆どないので、こうして家庭的なことをしている沙羅を目にするのは初めてのことだった。




※※※




またしてもちょっと目を離した隙に沙羅はリビングからいなくなっていた。今度はキッチンで手馴れた手付きで包丁を使っていた。

「う゛ぉおおい! だから何をやってやがる!!」
「夕飯の準備だけど・・・?」
「バカか貴様はッ!! もしものことがあったらどうする、貴様は大人しく座っていろ!!」

彼女の手から包丁を奪い取って、リビングへと押しやり、俺は剣以外の刃物、包丁で目の前のにんじんを刻む。さすがに刃物の扱いは手馴れたもので、素晴らしく切り揃えられたにんじん。

「ぉお、さすがに上手だね」
「だから!! なぜ此処にいる、貴様はリビングに居ろと言ってるだろうが!」
「でもスクアーロ、料理なんてしたことないでしょ?」
「・・・当たり前だ」

沙羅は俺の隣までくると、慣れた手つきでにんじんを鍋へと放り込みスープを作り出した。

「スクアーロは片手が使えないでしょ? 無理しなくて良いよ」
「う゛ぉおい、それはバカにしてるのか貴様!!」
「そうじゃないよ。気遣ってくれて嬉しいけど、妊娠中って少しは動かないといけないんだよ?」
「だ、だが・・・!」
「・・・心配してくれてるんでしょ、ありがとう」
「違う、そうじゃねぇ!」
「あれ、違うの?」
「そうじゃねぇ!!ちがわねぇが、違う!」
「アハハ、意味が分からないよ、スクアーロ。あ、そこのお塩とって」
「こ、これか?」
「うん、ありがとう」

近頃の沙羅はとても機嫌が良い。
普段任務でなかなか家に帰れないせいで、こうして二人で家庭的なことをするのは初めてのこと。それが無性に嬉しいようだ。
俺自身、幼少の頃より一般的な家庭で育ったわけでもなく、気づけば剣の修行に明け暮れて、人ばかりを切っていたような人生の中、こんな体験は始めてだった。
大体、そんな俺の傍にコイツはよく文句言わずにいるものだと少々呆れる。
結婚したものの、それは書類上だけで式なんて挙げるわけもなく、普段家にもろくにいない、気の利いた言葉一つかけてあげることはない。だが沙羅は文句一つ言わずに俺の傍にいる。
はっきり言って、その心境はまるで未知のものだった。
正直、いつか沙羅が俺の傍から離れていくんじゃないかと、未だに気が気じゃないのは認めがいたい真実だった。




※※※




最近、沙羅は頻繁に嘔吐するようになった。
そんなときどうすれば良いのか分からず、とにかく病院へ引っ張っていこうとする俺に、良いから背中を擦ってくれと言う沙羅に、俺は一生懸命彼女の背を擦った。

「う、う゛ぉおい・・・だ、大丈夫なのか・・・!」
「うん・・・平気」
「だ、だが、やはり病院に・・・」
「あのね・・・スクアーロ。これはつわりって言ってね、誰にでもあることなんだよ」

沙羅は口元をハンカチで拭いながら、そう言って小さく微笑んだ。
だがその顔色は酷く、少しやつれているように感じた。

「暫くは吐き気が続くけど、大丈夫だから」
「な、何・・・まだ続くのか・・・やはり病院に行くぞ!」
「だ、だから!! 聴けって人の話をッ!」

無理やり沙羅を抱え上げて家を飛び出そうとする俺に、沙羅は容赦なく肘鉄を飛ばしてくる。元々キャバッローネファミリーの護衛として前線にいた女だ、今では退いているがさすがの威力だった。
あまりに心配しすぎて、普段の俺では考えられないような行動の数々、初めの頃は沙羅もニコニコとしていたが、その行き過ぎた行動制限の数々にさすがにイライラしだしているようだった。
沙羅は俺をリビングへ連れて行き、ソファーへと座らせた。彼女も目の前のソファーへ腰掛けて、数冊の本をテーブルへと引っ張り出す。

「赤ちゃんくらい何さッ! スクアーロも勉強しな! この何千年の間、子孫を残した女はみーんな経験してきたことなんだよ!」

そう言って、沙羅は俺にとって未知の世界である女性の生態系について話し始めた。
妊娠すると生理がこなくなる、妊娠11週目まではセックスは控え、妊娠後期になると厳禁。
4ヶ月目の安定期に入るまでは安静にすること。無理はしない、激しい運動も控え、喫煙も当然ダメ。
最終月経開始日に280日を加え分娩。
陣痛が始まったら、間隔が狭くなる前に病院へ向かう。などなど。
全く持って俺には理解不能、未知な言葉をつらつらと並べている沙羅は何だか逞しかった。

初めは全く意味が分からなかったが、最近では妊娠から出産まで無駄に詳しくなった俺は、やっと彼女を置いて仕事へ復帰できるほどに落ち着いていた。
それでも頻繁に家に帰ることは変わらない。
むしろ、最近気づいたことなのだが・・・今まで何だか気恥ずかしくてあまり家に帰らなかったが、帰宅することに慣れた俺は、その有り難味を実感している。
元々ちゃんとした“帰る場所”などなかった自分に、本当の居場所が出来たと近頃になってやっと気づいたのだ。
初めは妻が妊娠したとの話しにゲラゲラ笑ってからかっていたヴァリアーの面子も、最近ではなぜか沙羅の容態を気にしたり、まだ生まれてもいないのに服を買ってきたりとウザイほどだった。何なんだ、アイツらは・・・。

周りの心配を余所に、随分と大きくなった自分のお腹にも沙羅は相変らず冷静だ。

「あ、ね、スクアーロ!」
「う゛ぉおい、どうした!」
「アイスクリームが食べたいよ・・・!!」
「何ッ、それは必要なのか・・・ッチ、待ってろ、今買ってきてやる!!」

沙羅が何かを欲しい言えば店に走る。
そんな俺の有様を見て、勝手に遊びに来ていたルッスーリアが堪らないとばかりに鼻で笑ったので、アイスを買って帰ったら真っ先に切り捨ててやろうと思った。

「あ、ね、スクアーロ!」
「こ、今度はどうした!」
「今ね、お腹を蹴ったよ!」
「だ、誰が・・・ッハ!! き、貴様ァア、ルッスーリアッ!!!」
「ちょっと、な、何言ってんの、違うわよ、私がそんなことするわけないでしょ?」
「アハハハ、落ち着いてよ、スクアーロ。赤ちゃんだよ〜」

沙羅はそう言いながら、俺の手をそっと引き寄せ、そのまま俺の頭を自分のお腹へと導いた。
耳を当てた沙羅のお腹から何か聴こえたわけではないが、大きくなったそのお腹の温かさが何だ無性に胸を締め付けた。暫しそのまま呆然としていた俺を、また後ろでスッルーリアが鼻で笑ったので、今度こそ切り捨てようと剣を抜いた。

「貴様ァア、いつまで居やがる、とっとと失せろ、殺すぞッ!!」
「あぁ〜らイヤだ、お邪魔だったかしら。じゃ、スクアーロに切られる前に今日はそろそろ帰るわね。またね、沙羅ちゃん、スクアーロ!」
「バイバイ、ルッスーリア」
「二度と来るな、次にきたら殺すッ!!!」

ウィンクをして出て行くルッスーリアに、俺は壊す勢いで扉を閉めた。
近頃、無駄に来客が来るようになった。信じられないのは、ボンゴレ10代目までもが平然とした顔で家にくるから眼を疑う。
その頻度ときたら、奴らの持ってきた手土産で一部屋がいっぱいになるほどだった。
沙羅は無駄に交流を広げているので、殺すことは許されず奴らを一々追い払うのに苦労していた。




※※※




そんなある日、大掛かりな任務が入り俺は三日も家を空けることになった。
以前までは当たり前だったこの三日が、今ではありえない日数となっていた。
それでも普段どおりの笑顔で『気をつけてね。いってらっしゃい』と手を振って見送っていた沙羅の姿に背中押されて、任務へ向かったというのに、二日後の夜に沙羅から電話が入った。

『スクアーロ?』
「う゛ぉおい、どうした?」
『あのね・・・さっき、破水しちゃって・・・予定より早いんだけど、今から病院に行くから・・・』
「は、破水・・・!?」
『心配しないで。大丈夫だから・・・むしろ、スクアーロの方が心配だよ・・・大掛かりな任務だもん、怪我とか・・・しないでね?』

電話の向うの心配そうな沙羅の声も遠く、俺の意識は一気に遠のいた。

沙羅に教え込まれた妊娠から出産時までの知識を総動員する。
破水・・・それはつまりあれだ。陣痛が始まる・・・陣痛が始まる・・・それはつまりあれだ。

「う、産まれやがるッ!!!!」

脳内真っ白で声を上げて持ち場を離れようとする俺に、いつの間にか傍に居たザンザスが容赦なく蹴り上げて俺を止めた。

「何してやがる!!!」
「離せッ!! 産まれる!! 沙羅が!!!」
「あ、ああ?」
「産まれるっつったら、産まれるんだよボケがッ!!!クソやろう!!!」
「誰がクソやろうだ、落ち着きやがれクソやろう!!!」

ザンザスが再び容赦なく俺を殴り飛ばす。

「しかたねぇ・・・一旦引き上げた。お前は早く車に乗れ」
「ザ、ザンザス・・・!」
「呆けている暇はねぇだろうが、一大事だ。早く乗れ」
「あ、ああ」

近くに待機していた部隊の車に駆け寄って、ザンザスが運転席に座っていた部下を引っ張り落として、自分でハンドルを握る。俺も助手席へ乗り込んで信号も任務も放棄して病院へと驀進した。

「ッチ・・・こんなときに・・・!」
「落ち着け。あの女はそん所そこらの柔な女とは違うだろうが!」
「そうだが、アイツはいつも強がるから放っておけねぇ・・・何が一人で大丈夫だから心配するなだ・・・バカがッ!」

イライラとする俺に、ザンザスが懐から何か取り出して俺の顔面へと投げつけた。
その間も、ありえない速度で車は市街地を進んでいる。

「お守りだ。とっとけ」
「ザ・・・ザンザス・・・」
「礼は良い。とにかく飛ばすぞ」

300個くらいありそうな大量のお守りがお粗末なビニール袋に大量に入っていた。
実は俺も沙羅には内緒で腐るほど買っていた。

「すまねぇ・・・ザンザス」
「礼は良いと言ったはずだ。黙ってお前はアイツの傍に付いてろ」
「ああ・・・」

市街地を暴走する車を、サイレンを鳴らしたパトカーが数台追いかけていたが、それをも振り切って車は病院へと驀進した。




※※※




病室へ駆け込むと、そこには沙羅がぐったりと横たわっていた。

「う゛ぉおおいッ!!!!」
「げッ・・・スクアーロ・・・なんで此処に?!」

扉を叩き割る勢いで病室へ飛び込んできた俺に、なぜか沙羅は複雑そうな顔をした。

「貴様ぁ!!! 何が一人で大丈夫だァア!! 殺すぞ!!」
「あぁ・・・来ちゃったんだ・・・ね、スクアーロ」
「当たりめぇだろうが、あぁ?!」
「スクアーロが来ると騒動になりそうだったからギリギリまで連絡しなかったのに・・・っち」
「どう言う事だ貴様ッ・・・ああぁあ、と、とにかく、大丈夫なのか、クソがぁ!!」
「うんうん、平気だよ・・・って、アタタタ・・・」
「い、痛いのか!! どこが、何処が痛い!!??」
「だ、大丈夫・・・」

汗をかいて苦しそうにしている沙羅に、俺はどうすることも出来ずにオタオタとする。
そんな俺に、沙羅がスッと手を差し出した。
俺がその手を握ってやると、とても嬉しそうに微笑んだ。

「・・・頑張るね」
「あ、ああ・・・」
「もうスクアーロってば、そんな不安そうな顔しなんでよ、産むのは私だよ・・・アハハ」

握った手が、微かに震えている。きっと必死に痛みに耐えているのだろう。
それでも普段と変わらず微笑む沙羅。俺はゆっくりと備え付け椅子に腰をおろして、さらに強く両手で彼女の手を握り締めた。

「・・・・・・・ぅ、う゛ぉおい」
「ん?」
「・・・・・・・・・その、何だ・・・」
「うん・・・?」

沙羅は小さく首を傾げる。

「・・・ガキが・・・生まれても」
「・・・うん」
「・・・・・・その・・・愛してるのは・・・貴様だけ・・・だから、な・・・」
「・・・・・・・・・・・・ありがとう、スクアーロ」

今まで微笑んでいた沙羅の瞳から、ゆっくり涙が零れ落ちた。でもその表情はとても嬉しそうでとても優しくて、大らかで、コイツはやっぱり強い女なのだと実感した。

「ッツ・・・ああ・・・い、ッた・・・アイタタタ・・・!!」
「て、ちょ、きさ・・・だ、大丈夫なのか・・・本当にッ!!!」
「う、うん・・・あ、いた、い・・・」
「う、う゛ぅおおい、ちょ、ちょっと待ってろ、今誰か連れてくっから!!!」

ギャンギャン病室で騒ぐ俺を、いきなり背後から誰かが押し退けた。

「ちょっとぉおお、大丈夫なの〜、沙羅ちゃんッ!!」
「あ・・・ルッスーリア・・・皆も・・・イタッん・・・」
「うしししっ、何々とうとう股やぶってスクアーロとのガキが生まれるって?」

何時の間にやってきたのか、ぞろぞろとルッスーリアやベルといったヴァリアーの面子が無遠慮に病室へ入ってくる。あまりの騒動に、呼びに行くまでもなく年配の看護婦が駆けつけた。

「みなさん、病室ではお静かにッ!」
「す、すみません・・・看護婦さん」
「沙羅ッ! 貴様は自分のことだけ考えてやがれ!!」
「そうよ、今は自分の身を一番に考えるのよぉ!」
「ちょ、ちょっと・・・良いからスクアーロたち黙ってて・・・」

沙羅はそう言って俺を突き放し、看護婦へ小さく頭を下げる。看護婦は沙羅の状態に気づいたのか、彼女へ近寄って慣れた様子で腰の辺りを撫でてあげる。

「沙羅さん、大丈夫ですか?」
「ぁ・・・はい・・・何とか・・・」
「おい、てめぇ何遠慮してやがる、痛いなら痛いってゲロしやがれ!!!」
「ゆっくり息を吐いてくださいね」
「は、はい・・・はぁ・・・ふぅ・・・アイタタ・・・ハァ・・・イッタァ」
「ほら、痛いっつってんだろ、看護婦ッ!! 何とかしやがれ!!」
「旦那さん、お静かに」
「んだとクソババアッ!! 三枚におろされてぇのか!!!」
「スクアーロは黙っててッ!!!」

痛みに苦しんでいるとは思えない威力の肘鉄が沙羅から飛んできた。
その様をゲラゲラと笑っているベルやルッスーリア、マーモン。不安そうに病室を忙しなくウロウロしているザンザスとレヴィ。

病室は・・・騒然としていた。




※※※




分娩室へ移動して数時間。

「あぁああ・・・痛い・・・よ・・・あぅ・・・」
「しっかりしやがれクソ・・・沙羅ッ、沙羅ッ!!!」
「だ、いじょうぶ・・・だから・・・スク、アーロ・・・!」
「はい、もう力んで良いからね沙羅さん」
「んっああああ、イッタぁ・・・ああんっあああ」
「そうそう、その調子ですよ」
「その調子じゃねぇだろうが、クソがぁ!!! 沙羅が痛がってんだろうがッ!!」
「少し黙っててください旦那さん。はーい、沙羅さん、大きく息を吸って」
「すぅ・・・はぁ・・・うう・・・いッ・・・ああ」
「血ッ!? 血が出てっぞ!!う゛ぉおおおおい!!!沙羅、沙羅、しっかりしやがれ!!」
「ああん・・・っくあ・・・うくううううあ」
「あと少しですよ〜吐いて〜吸って〜」
「キサマァアアアア!!! 沙羅が死んじまうだろうがぁ!!これ以上無理させたら殺すぞッ!!」
「ちょっとッ、いい加減に旦那は黙ってなッ!!!」

分娩室は・・・騒然としていた。




※※※




一方、分娩室前の廊下。

「・・・長いわね・・・沙羅ちゃん、大丈夫かしら」
「うしししッ・・・スクアーロの叫び声しか聴こえねぇし」
「まるでアイツが産んでるような騒ぎようだね」

ルッスーリア、ベル、マーモンと椅子に腰掛けている。
その前をザンザスとレヴィが何度も行ったり来たりうろうろと繰り返している。

「ちょっと、ボスもレヴィも落ち着きなさいよ」

そんな彼らにいい加減見かねたルッスーリアが声をかけた瞬間だった。
分娩室から、小さな、けれど力強い赤ちゃんの産声が響き渡った。

「う、産まれやがった・・・!!!」
「まぁ・・・沙羅ちゃんってば、頑張ったのね・・・あらヤダ何だか感動しちゃったじゃないの・・・ぐす」
「男かな? 女かな?」
「どっちだって良いだろ。元気な子が産まれたんだ」
「そうよ、レヴィの言うとおりだわ。今日は宴会ねッ!!」

やんややんや、と大騒ぎする一同。

「ちょっと、皆さん、病院ではお静かに!」

注意しに看護婦が駆けつけるも、一同全く気にしない。

「スクアーロもこれで父親だなんて・・・うしししし、笑うしかないね」
「よぉおし、てめぇら、ありったけの酒と料理を用意するよう手配しろ!!」
「了解、ボス。もちろん費用はボス持ちだよね?」

騒ぐ。

「皆さん、お静かにッ!!!」

声を張り上げる看護婦。
廊下は・・・騒然としていた。




※※※




三週間後、心配を余所に沙羅はその細腕に元気なガキを抱いて退院した。
母子共に健康。
沙羅曰く『スクアーロに似た元気な男の子だね』だ、そうだ。
どこが似ているのか分からない。彼女はまだ目も開かないサルのような顔した小さなガキを抱いてニコニコしている。

家に帰り、沙羅は俺に赤ん坊を差し出した。

「もう・・・何を恥ずかしがってるの・・・ほら、ちゃんと抱いてあげてよ」
「う゛ぅおおい、誰が恥ずかしがってるだと!?」

絶対に口にはしないが、本当は・・・怖かった。
満足な家庭で育った経験もなく、日々人の命を奪うことばかりを生業としている自分が、生命の誕生に直面し、何だか無性に恐ろしくなったのだ。
ガキが産まれた瞬間、ぐったりとしている沙羅に声をかけたとき、彼女はとても綺麗に笑った。そのときの笑顔が、命の重みを俺に知らしめた。
命を奪うことばかりを続けてきた・・・これからもきっとそれは変わらない。そんな俺がガキを育てる側に回ることができるのか・・・むしろそんなことが許されるのだろうか・・・ずっと葛藤していた。

「ね、スクアーロ。はい」

沙羅はそっと俺をソファーへ座らせ、その膝へガキを乗せて腕に抱かせた。
その瞬間、とても小さな身体が俺の腕に体重をかけた。それは思っていたよりもとても重く、葛藤していた俺のふら付いた気持ちを強く強く繋ぎとめた。

沙羅がとても優しい表情で、まだ目も開かない赤ん坊へ話しかける。

「今抱いてくれている大きな腕が、お父さんだよ」

そう言った瞬間、小さな小さな手が偶然にも俺の服をぎゅっと握り締めた。

「お父さんはとっても強いんだよ・・・だから、アナタも負けないくらい、強い男の子に育ってね」
「・・・・・・」

コイツが産まれて・・・初めて、涙が零れそうになった。
奪う側とか、そんなことは・・・もうどうでもいい。
どんなことがあっても、死ぬ気で・・・俺がこいつらを守ってやる・・・そう、思った。




※※※




「遊びにきたわよん!!」

ルッスーリアの掛け声と共に、今日もまた訪れるこの時間。

「てめぇら・・・毎日毎日毎日・・・いい加減にしやがれ、殺すぞ!!!」
「なーにカリカリしてるのさ、別にスクアーロに会いに来たわけじゃないよ」

毎日のようにぞろぞろと家に訪れる面子。
さらに入れ替わりのようにボンゴレ10代目や他の守護者まで訪れるから堪らない。

「わー、皆いらっしゃい!」
「はい、沙羅。これお土産」
「ありがとーって、こんなにいっぱい! もう服もオモチャも置くところないよ〜アハハ」
「ボスが買い出したらやめないんだ。むしろ店ごと買い占めるって言うから、さすが止めたよ」

マーモンがしれっとそんなことを言っている傍で、ザンザスは慣れた手つきで赤ん坊の『デューエ』を抱いている。
大体、ザンザスのヤロウは自分が名前をつけるとまで言い出してきかなかった。
お前は何様なんだと・・・。
俺が頭を抱えるも、暫くこの状況は収まりそうもなかった・・・。




※※※




初夏の風が吹き抜ける心地よいある日。
スクアーロが父親となって5年が経った。

「沙羅、見てみて!!」

デューエが剣を手に駆け寄ってくると、もう片方の手にしていたにんじんをひょいと宙へ投げる。それをスパパパと子供とは思えない手付きで剣を振り、切り崩す。

「わー、すごいすごい!」
「スクアーロのマネ!」
「やっぱりスクアーロの子ね。これでヴァリアーの次期ボスはきっとデューエのものね!」
「ホント? ザンザスみたいになれる?」
「うんうん」

沙羅が抱っこすると、デューエはにこにこと抱きついてくる。

「僕がヴァリアーのボスになって、沙羅をずっと守ってやるからな!」
「本当に?」
「おう! 任せとけ!」
「ありがとう。よく出来ましたのチュー」

スクアーロと同じ、銀色のさらさらとした髪を何度も撫でてあげる。デューエは瞳の色は私と同じだが、それ以外はスクアーロにそっくりだ。

「う゛ぉおおい・・・!!!」
「あ、スクアーロ、おかえりなさい」
「何やってやがる・・・」
「スクアーロ妬いてんだろ〜、バーカバーカ!」
「黙れクソガキ!!! 大体、呼び捨てしてんじゃねぇ・・・それに、沙羅は俺の女だ、離れろ殺すぞ!!」

剣を抜くスクアーロに、デューエが沙羅へぎゅっと抱きついた。

「わーん、ママン、パパンが苛めるよぉ!!」
「もう・・・スクアーロ、大人気ないよ」
「沙羅ッ!! 貴様も甘やかしすぎるな、どんどん生意気になりやがって・・・!」

沙羅には見えないよう、スクアーロにべーと舌を出すデューエ。

「う゛ぉおいテメェ・・・その不遜な態度・・・誰かに似てきやがって・・・いつか殺すッ!!」

その頃、盛大にくしゃみをするザンザスに、ルッスーリアが『あら、ボスってば風邪?』と問いかけていた。

Aurora[凪→骸] 

2007年10月09日(火) 23時48分
あぁ、私、終わるんだ・・・。
『死』というものが眼前に来ているというのに、私の心に恐れは無かった。
寧ろ、其れが来て、安堵すら覚えたぐらい。
やっと。
『終われる』んだ。
もう、これでお義父さんやお母さんに迷惑掛けないで済むと思うと、また少し安堵した。


「終わるものか・・・巡るばかりさ」


突如、私の安堵の中に響いた声。
美しい、声だった。
そして、その声の主は不思議な笑い方をしていた。
独特の、まるでその主のみが赦された笑い方の様な。

「誰?」
と私は声の主を確かめる為に起き上がった。
・・・起き上がった?
そう、起き上がれた。
その主の居た空間、と言うのが正しい表現か、私には分からないけれど、その空間では、私は起き上がれ、「私」のままだった。

「凪・・・・・僕には君が必要です」

嬉しかった。
こんな私を、凪を必要と言ってくれる人が居た。
涙が流れた。
「いつか君を必要としてくれる人が現れるよ」
誰かにそう言われたけど、信じていなかった。
実際、私はこのまま死ぬのだと思っていたし。
でも、真実だった。

私に言葉をくれたあの時から、私にとって、あなたはまるで。


土と山本[山ヒバ] 

2007年10月09日(火) 23時45分
その日も、僕は応接室から校庭を眺めていた。
天候には恵まれていたが、風が少し、吹いていた。
肌寒い、冬の風だ。
応接室は冷暖房完備だから、程よく暖まっていた。
だけど僕は、窓を開けた。
サーっと肌を刺す様な冷たい風が、応接室を一気に冷やす。

「うわっ、さみぃっ。
 オレでもこの気温差はきついって。
 窓、閉めてくれよ。」
本来なら、僕が眺めている視線の先にいる人物が、今日は僕の後ろで寛いでいる。
要は、サボり。
野球馬鹿がサボるからには相当な理由があると思っていたのだが、返ってきた言葉は呆れるもの。
「んー・・・、オレがヒバリと居たかったのな。」
馬鹿馬鹿しい。
まぁ、強制的な手段に出なかった僕も僕だけどね。
いつもの様にトンファーで咬み殺して、摘み出せばいいだけの事。
だけど、なぜか、出来なかった。

僕は山本の声を無視し、窓から校庭の土の匂いを吸う。
土の匂いは、いつの日からか僕を安心させるものとなっていた。
「なー、ヒバリってばー。風邪引くし、閉めよーぜー。
 な?」
僕が無視したのと寒いのとで、いつもより少し機敏に動く山本を好きにさせてやる。
風邪を侮ったら痛い目を見るからね。
窓を閉める為に僕の横から手を伸ばす山本。
その体から土の匂いが少しだけ、した。
僕の、安心する匂い。
山本は、窓を閉め終わるとそのまま僕を抱き締めてきた。
「・・・何やってるの。」
「ん?寒くなったら、ヒバリに暖めてもらってる。
 あと、ヒバリをオレが暖めてるのな。」
「そう、それは悪かったね。」
すると突然、山本は僕の顔が見える位置まで自分の顔を引くと、
「ヒバリ、いつも校庭見てるよな。
 それってオレ、自惚れていい?」
問いかけながら、にかっと笑った。
こいつ・・・絶対分かっててやってる。
全く無害そうな顔して性質が悪いよね。
「・・・好きにすれば。」

そうして僕らは暫しの間、暖めあった。





2007/02/22(日録掲載)
2007/02/25、04/10(加筆修正)


聖夜になんて興味はない [ヒバ→ディノ] 

2007年10月09日(火) 23時42分
「なぁ、恭弥、今日が何の日か知ってるか?」
ディーノが嬉々とした顔で僕に聞く。
「知らない。
 僕に関係ある事はなにもないから、何の日かなんて興味ないよ。」
「そう言うなってー・・・。
 ほら、お前も聞いた事あんだろ?
 クリスマス・イブだよ。」
「興味ないね。」
僕は心底興味がなかったので、突っ撥ねて言う。
「うわっ、ひでー。
 日本じゃ恋人がいる奴は、一緒に過ごすのが常識なんだろ?
 だから、オレ達も一緒に過ごそうぜ。」
ワォ、何言ってるの、この人。
勘違いも甚だしいよ。
ここまでくると可笑しくて仕様がないよ。
「ワォ、すごいね、あなた。
 今のセリフだけで、僕を二度も驚かせてくれたよ。」
「それって褒めてんのか?」
「全く。」
「だろーなぁ・・・。
 んで、一緒に過ごそうぜ。」
「却下。
 どうやらあなたは勘違いしているみたいだから教えてあげるけど。
 まず、クリスマスは恋人と過ごすなんて常識、聞いた事ないよ。
 そういう輩が多いってだけ。
 常識なんて冗談で止めておいてもらいたいね。
 それから、誰が誰と一緒に過ごすって?」
「え、だから、オレと恭弥が。」
何あっさり答えてる訳?
しかも何か少し不思議そうに見えるのは僕の気の所為?
「有り得ない。どうしてそうなるの。」
「え、だって恋人だ「誰が恋人?」」
「いや、だからオレと恭弥が・・・。」
そんな事よく言えるね。
呆れるよ。
「ふざけるな。
 今直ぐ消えろ。」
「ふざけてなんかない!
 今日は一年に一度の大事な日だろ?!
 ・・・恋人達が愛を確かめ合う。」
「黙れ。
 そんな言い方しないで。反吐が出る。」
そこまで聞くと、ディーノは途端にぷぅ、っと頬を膨らませて、そっぽ向いてしまった。
これは好都合と僕は部屋を出て行った。
「じゃ、ね。」
「・・・。」

「あ〜あぁ、やっぱり、ダメかぁ。
 折角クリスマス休みにしたのになぁ・・・。」
ディーノの大きな溜め息が聞こえる。
と、突然。
ディーノは座っていたソファの背後から急に現れた人間によって、ソファへと押さえ付けられた。
「わっ、誰だっ!」
ディーノの首にひんやりとした感触がする。
「隙アリ、だね。
 そんなんじゃ、ボス辞めた方がいいよ。」
「恭弥!?帰ったんじゃなかったのか?」
そう、押さえ付けている人間は、僕。
そして、彼の首元には僕の愛用トンファー。
「そんな可愛い膨れっ面見せられて、僕が放置して帰ると思う?」
「なっ、いや、でもっ、恭弥ならやりそうかなーって・・・。」
「そう、あなたは放置プレイがお好みなんだね。
 それなら僕は本当に帰るよ。」
そう言ってトンファーを外すと、再び部屋を出ようとする。
「やっ、恭弥、待てって!」
取り敢えず立ち止まる。だけ。
まだ振り返ってあげない。
「恭弥ぁ、こっち向いてくれないのか?」
「さあ、どうしようかな。」
「さっきの事だったら、謝るから、な、お願い。」
ディーノが必死に話し掛けてくる。
「ふうん、あなたはそれが謝ってる態度、なんだ?」
僕は振り返り、ディーノをこれでもか、というぐらい凝視する。
「あっ、いやっ・・・。
 恭弥、許して下さい。オレが悪かったデス。」
ちょっと不服そうな謝罪だったけど、ま、許してあげようかな。
その代わり、その分、罰は与えないとね。
ふっ、と余裕をたっぷり湛えた笑みで、上から彼を見下ろしてやる。
「きょっ、恭弥っ!
 オレがちゃんと謝ったってのに、何だそれ?!」
「口答え、するの?」
「いっ、いや・・・。」
ふふっ、結局あなたは僕に逆らえないんだ。
「これは罰、だよ。」
「ば・・・つ?」
ディーノがきょとん、とした顔で僕を見る。
「そう、僕の前で下らない事を言った事、
 僕の前で勝手に拗ねた事、
 わざわざ僕が戻ってきたのに素直にならなかった事、
 それから、さっきの謝罪が不服そうだった事。」
「何だよそれ!?」
「何?」
ジロリ、とディーノを一睨みする。
「いや、・・・何でもない。」
「じゃ、素直に言う事を聞く事だね。
 さて、と。
 どうせあなたの事だから、シャンパンとか持って来ているんでしょう?」
「おいおい、学生が何言ってるんだ。」
「いいから質問にだけ答えて。」
「・・・持って来てる。」
「ロマーリオが?」
「あぁ。」
「じゃ、ちょっと待ってて。
 イイ子にしているんだよ?」
少し威圧的にそうディーノに命じると、僕は早速部屋の外に居たロマーリオから受け取る。

「ロマーリオ?いるんでしょ。
 シャンパン頂戴。」
「恭弥、何する気だ?」
近くからすっと姿を現す。
「ディーノから聞いてるんでしょ、僕とパーティーするって。
 その事で必要になっただけ。
 あ、あとロマーリオ以下、全員帰ってろって、ディーノが。」
「・・・そ、そうか、じゃあそうするとするか。」
僕の言葉尻に何かを感じたのか、ロマーリオ達部下は大人しく帰って行った。

「お待たせ、ディーノ。」
「恭弥、ホントにもらって来たのか?」
「当然でしょ、これ、僕と飲む為に持って来たんでしょ。
 だったら使わない手はない。」
僕はそれだけ言うと、シャンパンの栓を勢いよく開ける、・・・ディーノ目掛けて。
ポンッ!!
「いでっ!!」
命中。
ワォ、ここまで見事に当たるとはね。
「恭弥っ・・・何するんだよ、痛いじゃないか。」
「痛いのは当然でしょ?
 わざとしたんだから。」
「いくらなんでもそれ「黙れ。」」
ディーノの抗議を一言で黙らせ、瓶を軽く掲げて、
「乾杯。」
それだけ言うと、僕は開けたシャンパンの中身を口へ流し込み、少しだけ堪能する。
ふうん、さすがいい物を持って来たみたいだね。
そうして僕は今度はディーノの唇に、自分の唇を重ねると、残っていたシャンパンを彼の口へと流し込んだ。
「・・・んっ・・・きょ・・・ぅん・・・」
僕はそうして全て流し込むと、唇を離し、彼を見る。
あぁ、いいよ、その表情。
ディーノはぼーっとした様な表情を浮かべており、その口元には、飲み切れなかったと思われるシャンパンが筋を描いて零れていた。
僕はその筋になったシャンパンを舐める。
「あっ・・・。」
ディーノが高い声を上げる。
「首筋、弱いんだ。
 でも我慢してね?
 ディーノがちゃんと飲まなかったから、零れちゃってるの、分かるよね?
 綺麗にしてあげるから、そのままでいるんだよ。」
僕はそう言い、ディーノの首筋を舐め上げる。
「んっ、きょう・・・やめっ・・・、あぁっ・・・。」
その度にディーノは甲高い声を上げて体を仰け反らせる。
あまりにもその言動がいやらしくて、
「誘っている様にしか見えないよ、ディーノ。」
そう呟くと、僕は再びシャンパンを口に含んだ。


勘違いと王子様 [ベル 夢小説] 

2007年10月09日(火) 23時26分
私の王子様は表情が見えない

前髪で目が隠れているから

私の王子様は私を好きだと言ったくれない

かわりに愛してると囁いてくれる

私の王子様はいつも任務で忙しい

それでも帰ってくるとキスをしてくれる


嫌な事を思い浮かべてもどうしても良い思い出がよみがえる

私は多分重症なんだな

ベルがいなくなったらきっと生きていけない

それをベルに言ったら何故か笑われた

こっちは真剣なのに!

もう!ベルなんて知らない!

こんなに怒っていても「汐亞」と言われるともう怒りなんて忘れてしまう私がいた

それは私が忘れっぽいからじゃなくてきっと愛の力…なんだろうな(自分で言ったけどはずかしい…


今日もベルと私の幸せな日々が始まる―…





ハズだったんだ




「汐亞、ちょっと話あんだけど…」

ふたりでベルの部屋につづく廊下を歩いているといきなり言われた

「…?なあに、ベル」

「オレ達さ…もうこんな関係やめね?」

「―!?」




そう言うとベルは一人部屋に入ってしまった



私はいつの間にか自室に戻っていた

マンガのようにベットで泣いていた


どういう事?
なんであんなこと言うの?
私はこんなにもベルが好きなのに

少しおさまった所を見計らってかドアをノックする人物がいた

「ウッ…だ、れ…?」

そっとドアを開けるとマーモンが顔を出した

「汐亞…どうかしたの?さっきからずっと泣いているみたいだけど」

心配してくれていたんだね…

「マーモン…少し、話聞いてもらっても…いい、かな…」

いつも明るい汐亞が泣いているのは何かあったからだと察知したのかマーモンは言われるがまま部屋にはいった

汐亞は一通りの事をマーモンに話した

「ムッ…ベルのやつ…」

「もうどうしたら良いかわかんないの…こんなにもベルが好きなのに、こんなにもベルを愛しているのに…」

「汐亞…」

ベル同様ぼうしで表情が見えないマーモンも少しかなしげな声を出した



「うん…大分落ち着いたよ…ありがとう、マーモン…」

「別に、汐亞の為なら…」

そうやさしく言うとマーモンはちらりとドアの方を向いて言った

「何してんのさ、ベル」

「!?」

「うししっばれてた?」

ベルの事だけ言うとマーモンは「じゃあ僕は任務あるから」と行ってしまった




いつも聞いていたベルの声

大好きなベルがそこにいた


「汐亞…さっきの事」

「や!いわないで!ベルと離れたくないの!」

「…へ?」

しばしの沈黙

「だってベルが『こんな関係やめないか』って…!」

「うししっ!汐亞かーわいー」

「!そ、そんな言葉に騙されないもん!だってベルは私の事なんて好きじゃないんでしょう!?」

「ししっ好きじゃないけどさ…愛してるんだぜ?汐亞」

「でも!さっきやめないかって…!」
ヤバイ…涙が…

「それはただ付き合うって関係の事」

「えっ?」

「だーかーらー…汐亞、左手だして」

「…うん」

ねっ?ベルがいると不思議と怒っていたのを忘れてしまうの


「目もつぶって?」

「う、ん…」


泣いたあとで頭がぐちゃぐちゃだったから何をされるのかなんて全く考えなかった

指になにかがはめられて唇にはやわらかい物があたっていた


ちゅっとわざと音が出るようにベルは唇からやわらかい物を離した

「汐亞、目あけて」

ゆっくり目を開けるとそこにはきれいな指輪と大好きなベルの姿があった

「ベル…これ…」

うれしくて涙が出そうになる

「うししっ!プレゼント!」

少し照れ臭そうに笑うベル

(おっ!レアだよ、この顔!)

「指輪…いいの?」

「良くなかったら見せないから!うししっ!」

「ねえベル…私まだ15だけど…」

「ししっ!汐亞は誰にもわたさねーよ!その為の指輪だから」

「うん!ベル以外に男なんて考えられないもん!」


「愛してる…汐亞」

「私もだよ…ベル!」

いつまでも一緒だよ

私だけの王子様…

end



夢小説 市丸ギン  [風邪]  

2007年09月28日(金) 20時37分
朝からずっと体がだるい

しかも、こんな時に限ってうちの隊長はいない

つまりは、普段以上に仕事が多いわけで

隊長の大切さを改めて実感した

失って気づくとはよくいうがまさにそれであった


----cold


仕事を始めてから3時間がたった

もうすぐ休憩だという時に体力の限界が来た

だんだん意識が朦朧としてくる

最早字が書けているかも怪しい

書類を投げ出し、机に突っ伏す

窓を閉め切っているがとにかく寒い

今は夏だというのに

「沙羅ちゃ〜ん、書類もってきたで」

陽気に入ってきたのは市丸ギン

「どないしたん?」

いつもと違う様子の沙羅に声をかける

「…寒い」

「寒い??」

一瞬耳を疑い聞き返す

「寒い」

もしや、と思いギンは沙羅の額に手をあてる

「熱あるなぁ」

「ちょっと待っとき、薬もらって来るから」

と沙羅に羽織をかけてやると、瞬歩で部屋を後にした



数分してギンが戻ってきた

沙羅をソファに寝かせ、尋ねる

「薬飲ましたろか?」

「馬鹿」

ギンの手から薬を取り、コップの水で流し込む

するとギンに背を向け丸くなった

「なぁ沙羅、たくさん汗かくと早く治るって知っとった?」

羽織をかけ耳元で囁く

「…知らない」

「ほんまやで」

首筋を舌でなぞり、瞼にキスを落とす

「…っ」

「知らへんのやったらボクが教えたる」

                      

気が向いたらこの続き(裏)を書く予定。

無題 

2007年09月28日(金) 20時33分
今日は初メンバーでカラオケ行ったりアニメイトいったりしたお
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