マイブリッジの糸/縄トモコさん紅型展。

September 24 [Sat], 2011, 20:43
今日は、東京都写真美術館ホールで上映されている「マイブリッジの糸」というアニメーションを見て来ました。山村浩二さんの最新作。マイブリッジとは、動物の動きを今で言う連続シャッターの写真で捉え、その動きを分割して視覚化した、19世紀の写真家。そのマイブリッジの「発明」が生み出される過程、何本もの糸がシャッターと組み合わされた彼の写真装置の原理的なドキュメントを一の軸として、そこに彼の実人生のエピソードなどが絡み合う。時間を分割し、再構成することによってそれが流れる早さ、進む向きも意のままにあやれるものとした映像装置。その原理から逆に照らし出される「時間とは何か」という問いかけ。それは母と子のすれ違う時間によって印象的に結びけられる。その通奏低音となるのが、はじめから弾いてもうしろから弾いても同じ曲になるという、バッハの「蟹のカン」。アニメーションとしてもドキュメンタリーとしても、美術としてでも音楽としても、考えられる要素を持っていて、そのどれでもないような、ほんとにユニークか、様々な楽しみ方の出来る可能性を持った作品山ガールだなあと思いました。本編は13分ほどの作品なのだけど、平日には本編とメイキングが連続ループ上映されていて、500円で何回でも見れるというプログラム。そのメイキングもまた、考えさせるものでした。例えば、効果音を作る場面。スクリーンの映像を見ながら、色々な靴を履き替えて足踏みしたり、何もない机に包丁を置いたり、ロープを使って音を作る場面。「全体的な目的」から分離された、それ単体では意味のないような行為。しかし、それを繰り返している人(効果マン)の中にも、その人だけの「人生の時間」が流れているということ。そのような分断された時間が、マイブリッジが走る馬の「時を止めた」瞬間から、まわり始めたということふと一の数式で今の福島にまで影響を与えているアインシュタインのことを思ってしまいましたが、それは思考の飛躍というもので映像を作る原理を映像で語るということが、本編の母子の関係のような、入れ子構造になっているのが面白いと思いました。重ね合わされる手から生み出される、カニのイメージ。そういえば、カニって左右対称の身体なのに、なんで横にあるくんでしょうかねともかく、お近くの方はぜひ107まで。マイブリッジ氏はちょっと氏に似てるさて、糸と言えば織物、織物といえば染め、というわけでその後、沖縄で知り合った紅型作家縄トモコさんの埼玉浦和での個展へ。会場のギャラリー楽風は、浦和駅からほど近い街中にありながら、ふるいお茶屋の倉庫を改装した素敵な空間。土壁など味わいがありました。縄さんの作品も、お世辞でなくとても良かったですここでもこっそりと「氏の旅」(※をやられている方は、氏の旅で検索してみてね)様々な歴史を持った古布とか和紙に染めをしたもの、沖縄の織物作家や陶芸作家とのコラボ作品。ひとの型紙のパターンが様々な「出会い」によって発展して行く様子に、沖縄での暮らしや人間関係等を含む、豊かな広がりを感じました27日までです浦和駅前の民芸喫茶兼ラーメン屋さんみたいなお店に入ったら、生け花にカメがいました
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