「友だち療法」の対象者は、家族を介護している人、妊婦や産後の女性、統合失調症患者、うつ病患者、高齢者などだった

December 09 [Tue], 2014, 14:21

みなさん、こんにちは。このブログでは、世界の医学専門誌に発表された最新の論文を紹介します。「医学論文」なんて、堅苦しくてむずかしそうと思われるかもしれません。けれども、市民の方々にも大切で興味深い研究が、世界で毎日たくさん発表され続けています。しかも、そのほとんどは、マスコミで報道されることはありません。

このブログでは、そうした論文を、研究の内容だけではなく、研究の良い点や限界も含めて、できるだけ分かりやすく解説します。明日からの健康づくりにすぐ役立つような研究も、こんな変わった研究がされているのかと驚くような論文も、紹介したいと思います。それでは第1回目をはじめましょう。

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英国には、ストレスやうつ症状などがある人の「友だち」となり、社会的支援や感情的サポートを行なうボランティア団体が500以上あるという。このいわば「友だち療法」の効果を調べた臨床試験をまとめて総合評価を行なった論文が、英国精神科雑誌に2月掲載された。

「友だち療法」は、通常の精神療法やカウンセリングとは異なり、目標を設定したり行動を指示したりしない。むしろ、指示を与えず肯定的な感情的サポートや社会的支援を提供することに主眼を置く。

総合評価は、文献検索で選び出した臨床試験の論文24件をもとにおこなわれた。このうち、17件は「友だち療法」と無治療または通常のケアの比較、10件は認知行動療法などの積極的治療との比較、4件は他の治療などと比べた評価だった(一つの論文で複数の比較をしている場合があるため、論文数より比較件数が多い)。

「友だち療法」の対象者は、家族を介護している人、妊婦や産後の女性、統合失調症患者、うつ病患者、高齢者などだった。「友だち」になるのは、市民のボランティアが12件ともっとも多く、他はソーシャルワーカー、看護師、助産婦、研究者、学生などだった。

うつ症状を偏差値に換算して総合評価を行うと、「友だち療法」は、無治療や通常のケアと比べて1年未満の短期で2.7改善、1年以上の長期で1.8改善と、あまり大きくはないが効果があった。反面、認知行動療法などの積極的治療よりは効果が小さい傾向があった。

著者らはこの研究の限界として、数字で総合評価ができたのはうつ症状の変化だけに留まったことや、効果が出た研究のみ公表される傾向がある点などを挙げている。

ストレスを抱え社会から孤立しがちな人たちの「友だち」になって手助けするボランティア団体が、英国に500以上あるという点にまず驚く。数字として検出できたのはうつ症状の改善に限られたが、実際にはそれ以外にも効用があるのではないか。

最近の日本は、地縁も血縁も薄れた「無縁社会」などと呼ばれることがある。「友愛政治」の実現をめざす現政権も、こうした市民レベルでの活動を育成し支援したらどうだろうか。


(アピタルオリジナル記事)

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