ルーツ 

2009年01月27日(火) 19時07分
さらに昔。
とにかく本の好きな子であった。

「本の虫」という言葉は、ピンと来る。今どき使うのかな…?
まだ、字が読めない頃は、毎日、母の
「読み聞かせ」が日課。
そのうち勝手に字を覚えてしまった。
これは幼稚園に入ってから便利だった。
ちょっと気が短いところもあったのだろう。
「早く結末が知りたい」ので、速読できるようになった。
これは小学校の図書の時間、とても便利であった。
同じ時間でたくさん読めるから。

好きだったのは、
魔女や妖精、妖怪なんかが出てくるもの、
ホームズやルパン、少年探偵団のようなもの、
メリーポピンズ。
神話や考古学、星座の本も好きだった。

「少年少女文学選」「偉人伝」系は勿論、外さない。
“シリーズ”になっているものは、全て読まねば気が済まない。
もはや「好き」というより「収拾マニア」に近いものを感じる。

TVゲームなど存在しない時代である…あぁ歳がバレる。
TVは一家に一台、チャンネル権は父が最優先、
野球のシーズンともなれば、マンガも見られない。
我が家は「子供に親切」な家庭ではなかった。
加えて、私の人生に「マンガ本」が登場するのはもう少し後である。
楽しみが少ないのである。

そんな私を母は「文学少女や」と笑って言ってくれた。
良く言ったものである。
今想うと、母の希望がこもっていたのだろう…。
そう、物静かな子であれば良かったのに。
私はお転婆活発な子で、男の子と
木登り・鬼ごっこ・喧嘩、と、
泥まみれの元気な日々を送っていた。
…まぁ、それでも「雑学少女」くらいにはなった。
余談だが、あだ名は「オトコオンナ」だった。


今でも強烈に心に残る話がいくつかある。

一つは「少女ポリアンナ」。彼女は幸せ探しの達人だ。
・・・・ある日、ポリアンナの元にクリスマスプレゼントが届く。
   松葉杖。
   彼女には不要なものだ。しかし彼女は思う。
   「私は松葉杖が必要なくて良かった。
   だって、自分の足で自由に歩けるんですもの」
私は衝撃的な感銘を受けた。それまでの私に、こんな考え方は
存在しなかったからだ。
「あぁ。ポリアンナはなんて素晴らしい子だろう!」
その後。
私は「幸せ探し」を開始した。

今思えば。これは私にとっての「幸せ」の原点であり、
良かった事ではないかと。

あと、タイトルは忘れてしまったが、魔法使いが出てくる話。
・・・・主人公はお願い事の天才であった。
   魔法使いは言う。「望みを一つだけ叶えましょう」
(一つって…。アラジンと魔法のランプでも三つはあるで…。と
 私は思ったが。)
   主人公は答えた「じゃぁ…、全ての望みが叶いますように!」
私は絶句した。この主人公はなんと頭の良い事か!
「もし同じ事が起こったら、私も絶対そう言おう!」と硬く誓った。

今思えば。「望む事」を「信じて」「願う」という意味では、
これも良かったのではないかな…と。


本が好きな事で一つ、母が困っていた事がある。
「感化されやすい」のだ。
とにかく、私は感受性がとても強かった。
登場人物にものすごい勢いで感情移入してしまう。
それは、主人公とは限らない。

例えば。
「姥捨て山」のような話なら、泣く泣く親を捨てに行く
登場人物の気持ちになり、親を心から大切に思い、
「野口英世」を読めば、私は世界一親孝行な娘になった。
良くなるならいい。しかし。

例えば。
魔女になりたい女の子の話の時は、ホウキを片手に
夜の夜中に近所の公園に行って、空を飛ぶ練習をする。
…母に叱られた。夜、外出したからだ。
するなら「昼間にしなさい」と言われた。
「何を言うんや、魔女は夜、活動すると決まってるんや!」
と、思ったものの、実際、「ホウキで飛ぶ練習」なんて、
昼間にやってたら、さすがに恥ずかしいではないか。

例えば。
不良の子が出てくる話の時は、私はグレていた。
実際には、何をする訳ではない。
ただ、全てに反抗的な態度になり、口調まで変わる。
悲劇のヒロインが出てくる話では、打ちひしがれ、
もう、世も末なのである。
母は「はいはい。今度は“そういう本”を読んだんやねぇ。」
と、もう、良く心得てはいたものの
「“そういう本”は読まんといてくれる?」
…クレームがつく。
今思えば。
「なりたいたい姿を擬似体験する」という見方も出来るので、
そういう意味では、優れていたのではないかと。

しかし、私は常に「飽き性」だった。
この時点でズレていた。(笑)

時は流れて。
そんな面白い時代もいつしか風化し、
新しい知識や経験を身に着けていった。

さらに時は流れて。
その後の経験と過去との経験が合体し、
「シークレット」に出合い、「自分なりの幸せ」を探す事へと
続いていく。

今ではこう思っている。
「まず、しっかりと自分が“幸せ”と感じる事柄を明確にし、
それが叶うと信じて、疑わず、願い続け、
その幸せ気分で日々を過ごす事が、とても重要」だと。

そして、忘れてはならない母の言葉…。
「他人に迷惑をかけてはいけません」
そう。
幸せの過程を人に振りまいてはいけない。
幸せになってから、にしましょう。
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