峰隆一郎作品 

May 29 [Fri], 2009, 8:07
 さて、私は峰隆一郎氏のミステリー小説「青森発「鳥海」殺人二重奏」を読み上げて、一言言いたい。まことにもってワンパターンの限りを峰氏はやっていると言うものと考えるのであります。ストーリーの中に交換殺人と調剤カプセルという言葉が出できたが、これは他の峰氏の作品にも登場しており、同作品にもまた登場というありさまなのは思考回路が単純なのではなかろうかと思うものなのであります。峰氏自身事件を描くのは二の次であり、もっとも描きたいのが男女の性交渉なのではないかということなのであります。実際他の峰氏作品を読んでもそれを感じるものなのであります。さて、ストーリーの結末は事件の犯人の告白はあっても、犯人が警察に逮捕されることがないのは峰氏流かもしれないが、殺意の動機たるものがはたして世の理(ことわり)がゆるすものなのであろうかともとれる。しかし、警察のほうとてもっとつきつめれば犯人の犯行が判るはずなのに峰氏の作品においては警察は既成事実にしかこだわらないものであることが言えるのが滑稽なのであります。

九鬼島物語 南の海の龍虎譚 

May 09 [Sat], 2009, 19:11
 この物語は遥か洋上に浮かぶ離島、九鬼島を舞台にくりひろげられる
のであります。


 洋上をフェリーが往く、遥か向こうの離島九鬼島をめざして、
フェリーには今後、九鬼島でその務めをはたそうとする男女が乗船して
いた。一人は女性医師、もう一人は新聞記者である。
 女性医師、名前は篁(たかむら)希美子という。彼女は東京目白の
篁医院の長女に生まれ、女子医大卒業後医師となり、六十を越した
現在も常に地域医療に貢献すべく、日夜働く女性なのである。
 離島である九鬼島に赴任するのも、まさしくその表れなのである。
 そして、太陽新聞の男性記者、名前は岩村孝という三十代の男性である。
 彼はこれまで太陽新聞社会部で記者として活動してきたが、今回
九鬼島通信員として赴任することとなった。
 島での出来事を取材して東京本社に転送するのである。
 その二人が船上で会話をしたのだった、まず岩村が言った
「私は太陽新聞の記者でして、これから九鬼島の通信員として
赴任するのですよ」
篁希美子医師が言った
「あら、私もそうよ。私はこれから九鬼島の診療所の医師として
赴任するところなの」
海風を浴びながら、二人は会話していたのだった。
 そのころ、九鬼島ではこれから診療所に赴任する
医師への歓迎会の準備で忙しかった。
「今度やってくる先生は女だそうな」
「それはまた、めずらしい」
「なにも、その女のお医者さん自ら申し出てこの九鬼島へと
赴任なさったとのことだ」
「それはありがたいもんだな」
島民たちは口々に言っていた。


 さて、この九鬼島は本土から・キロ、周囲・キロ、面積・キロ平方キロ
の南海の離島であり、島は「雄岳」と「雌岳」の二つの山からなる。
 島内には小中学校が三校、高等学校が一校ある。その中で
県立九鬼島高等学校は雄岳の山麓にあり、島内の高校生はこの
九鬼島高等学校、略して九鬼高に通学するのである。
 九鬼島高校は文武両道を柱として、生徒の大半は柔道部か剣道部に
所属しているのである。その柔道部の神成健(かんなり たける)と
剣道部の神成健(かんなり けん)はともに龍虎と呼ばれるほどの
武道に長けた男子高校生である。ちなみに神成という苗字は島内では
数多くの所帯が名乗っているものであり、この二人がけっして血縁
関係にあるというものではないのである。ちなみに健(たける)の家は
農業を生業としており、健(けん)の家は漁業を生業としているので
ある。今日も健と健は稽古に励み、その爽やかな汗をかいていたので
あった。九鬼島高校の柔剣道部は常に地区大会には出場するとあって
今年も稽古には余念がないのであった。柔道場では健(たける)が
柔道衣姿で青畳の上で乱取りをしていた、
「おうりゃああああああー!」
健は相手に投げられはしたが、そこはみごと受身をしてかわしていた。
 健は小柄な体格であり、大概の部員たちは彼よりも頭一つ分ほど
大きいというものである。
 剣道場では健(けん)が防具に身を包み気合よく竹刀を交えていた
「とりゃあああああああー!」
健はほとばしる汗を防具の内側に感じていた。
 健は背も高く、他の部員たちを見下ろすほどである。
 二人は稽古が終わり、武道場の外に出て会話をしていた、まずは
健(たける)が言った
「くそう、どうしてもでかいやつにはかなわないぜ」
健(けん)は言った
「小さいやつとやると目が合わないというもんだぜ」
二人は今後の地区大会についての話題へとうつった
「柔道部も地区大会が近いんだっけ」
「ああ、そうだ。剣道部とてそうだろう」
「そのとおりだ。みな気合が入っている」
それぞれ歩む道はちがえども、武道という共通性に関して健と健は
意見を同じくするのであった。


 九鬼島の玄関口は二つある、一つは島の西側に位置する港であり、
もう一つは島の南東部に位置し本土との航空路がある空港である。
 篁希美子医師と岩村孝記者を乗せたフェリーは島の西側にある
港に着いたのであった。島民たちはこぞって、港へ出迎えていた。 
 九鬼島の港は島民たちであふれていた。今、まさに医師篁希美子を乗せ
たフェリーが岸壁に接岸されたのだった、タラップから篁医師と、その
あとから太陽新聞社会部記者の岩村孝が降りてきた。
島民たちは一斉に声を上げていた
「あの人が今度、来た医師の先生かね」
篁希美子医師の評判はすでに九鬼島にも伝わっていたのである。
 その篁医師の姿を見て、島民たちは新しく赴任する医師に対して期待の
感をにじませていたのだった。篁医師に向かい村長が挨拶をした
「篁先生、ようこそ九鬼島へいらっしゃいました。本日、こうして島民
一同、先生が来られることを心待ちにしておりました。どうか島の医療の
ためお力をお貸しくださいませ」
篁医師は背筋を伸ばし言った
「無論、そのとおりでございます。私篁希美子は医師として、この九鬼島
には骨を埋める覚悟にございます」
篁医師の言葉に島民たちからは拍手がわきおこった。
 一方、県立九鬼島高等学校では、午後の部活の中休みの間柔道部員と
剣道部員は学校の中庭で休んでいた。ちなみに九鬼島高の柔道部と剣道部
はともに同じ武道場を二つに分け、方や畳敷き、方や板張りとして使用
している。九鬼島高柔剣道両部のマネージャーを勤めるのは磯城楓(しき
 かえで)であり、楓は柔道部員の健(たける)と剣道部員の健(けん)の
幼なじみでもある。健と健と楓は高校生になった今も交友は深いのであり
三人並んで歩く時は楓が真ん中であり、健と健が両端にいるというため
なにかと「九鬼島のドリカム」とまで言われているほどなのである。
 その楓が健と健に言った
「健、健、今年の地区大会は柔道と剣道ともに大須原市で行われるそう
だけど。大須原はまがりなりにも都会、私もはめを外したいから、地区
大会には付いて行くわよ」
剣道部の健は言った
「両方のマネージャーをやっている者の強みだな、俺たちに付いて行く
なんてのは」
柔道部の健は言った
「おい、まさか部のことほっぽり出して遊びほうけるんじゃないだろうな
そんなことなら、お断りだぜ!」
楓は毅然とした態度でこう言った
「私は九鬼島高柔剣道部のマネージャーの仕事をおろそかにはいたしま
せん。それだけは断言させていただきます」
健と健はともに頷いた。楓は言った
「それにしても、今日本土から診療所に医師の先生が来るそうだけど、
健、健、私たち新しく赴任する先生に挨拶をしにゆきましょうよ」
楓の言葉に健と健は柔道衣姿、剣道衣姿のいでたちで診療所へと赴くので
ある。道衣姿のままというのが南海の離島らしく、なんとものんびりと
しているものであるかと思える。実際九鬼島高柔剣道部員たちは日ごろ
の稽古の一環として、道衣姿で島内をしかも裸足で走っているほどなの
である、しかも島の高峰である雄岳と雌岳へも道衣姿で登るほどである。
 健と健は朝稽古の時などは道衣姿で通学をするほどなのである。


 診療所では篁希美子医師がこれから仕事をともにするスタッフたちに
挨拶をしていたのだった。そして篁医師は診療所内をくまなく案内されて
いた。そこへ篁医師に会いたいと言っている島の高校生が来たとのことを
聞いた篁医師は診察室で彼らに会うこととした。診察室に通されたのは
汗がにじみ染みた柔道衣姿の健とこらまた汗がにじみ染みた剣道衣姿の
健に半そでシャツに短パン姿の楓であった。立ち並ぶ三人を前にして、
篁医師は椅子に腰掛けていた。篁医師は聞いた
「汗の臭いが爽やかだわ。あなたたち島の高校生だそうだけど、私に挨拶
をしに来たそうね」
楓が言った
「はい!、私たち九鬼島高校の生徒です。私は磯城楓、この二人は……」
「柔道部員の神成健です」
「剣道部員の神成健です」
同じ苗字の二人の名前を聞いた篁医師は言った
「同じ性てことは、ご兄弟?」
柔道部員の健が言った
「いいえ、違います神成性はこの島でも多くの世帯が名乗っている苗字
なのです。僕と健は血縁関係はありません」
楓が言った
「この二人同じ健の字を使ってタケルとケンと読み方が違うのですよ」
篁医師は聞いた
「あなた方二人、武道をおやりのようだけど。汗だくになって練習に
励んでいるのを感じるわ、近く大会でもあるのかしら」
剣道部員の健が言った
「はい、来月大須原市で開催される柔剣道の地区大会がありますから、
そのための稽古で汗だくになっているのです」
篁医師は言った
「そう、若いうちになんでもやってみるといいわ」
健と健と楓は診療所を辞した。
 島の浜辺に柔道衣姿の健と剣道衣姿の健と短パンシャツ姿の楓がいた、
彼らは遥かに広がる海を眺めていた。楓は言った
「今度の医師の先生、なんかこわもてだけど。いい人ね」
健は言った
「ああ、あの先生なら島のみんなの良き医師であるだろう」
健も言った
「あの先生、なんでもこれまで北海道の流氷がやって来る町の診療所で
地域医療に貢献していたと言うぜ。この九鬼島でも地域のために貢献して
くれるだろう」
そこで健は言った
「ここまで来たんだ!。このまま海に入っちゃおうぜ」
と言ったかと思うと健と健は道衣姿のまま海に身を投じていた。無論、
二人はずぶ濡れとなっていた。二人の道衣には潮の香りが染み付き、汗の
臭いとともに、これぞ青春との感があった。健と健はずぶ濡れのまま学校
へと戻った。


 その夜、九鬼島公民館では篁希美子医師の歓迎会が開かれていた。
 その席上篁医師は挨拶のあとこう述べていた
「みなさま方、私篁希美子のため。にぎにぎしくもこのような集いを
開いていただきまして、ありがとう存じます。かくゆう私篁希美子めは、
これまで北海道の流氷がやって来る町の診療所にて地域医療に従事いたし
ておりました。このたび、この九鬼島の診療所に赴任いたしましたのは、
さらなる地域医療に貢献すべく島のみなさま方とともに歩む決意となった
次第なのでございます。以後、この私めを末永く、どうぞよろしくお願い
いたします」
公民館に集まった島民たちからは拍手が上がっていた。
 深夜、柔道部員の健は洗濯したての柔道衣に着がえ夜の島内の海岸線を
走っていた。健は素足のまま砂浜を走っていた。夜中でも健は鍛錬を
欠かせないのである。丁度島の反対方向を剣道部員の健が洗濯したての
剣道衣姿で走っていた。健も健同様夜中でも鍛錬を欠かせないのである。
 二人の胸の思いには同じ闘志がやどっていた
「ようし!、今度の地区大会は優勝してやるぞ」
という意気込みにほかならないのである。健と健は島の東側の何の集落も
無い場所でばったり出会ったのだった
「なんだ健じゃないか」
二人は同時に声をあげていた。「柔の道」と「剣の道」それぞれに歩む
道は違えども、互いに意思の疎通性はあるのであった。そして、東側の
海の彼方からは朝日が昇ってきて、健と健の二人を照らしていた。

 南海の離島の龍虎は今、明日への挑戦に燃えているのであった。

                 −つづく−

本格的タイトル変更! 

May 09 [Sat], 2009, 18:32
先日のタイトル変更では、決別したはずのものに未練がましい感覚がありすぎるため。本格的にタイトルを変更いたします。読みは『そうふう、そして……そうくうのかなた』です。あらためまして、よろしくおねがいいたします。ご存知!Herossy

ブログタイトル変更! 

May 07 [Thu], 2009, 23:30
 私、「鴈陀夢」との決別をするため、ヤプログのタイトルを『我夢好事家雑記』に変更いたします。今後は自分の夢をいろいろと記入してゆこうと思います。以上

阿夢路嶺と城みちる 

May 04 [Mon], 2009, 18:19
なあ!阿夢路嶺って、あの「イルカにのった少年」でおなじみの城みちるに似ていますでしょう。私は以前から、そう考えていましたよ。いかがですか?えっ!やっぱり似ている、そりゃそうでしょう。あのかまっぽいところなんかが似ているのが阿夢路嶺と城みちるなのですから……ねっ!

翫妥霧ヒストリー 

November 26 [Sat], 2005, 22:02
のちに‘一年戦争’と呼ばれた時代から人類の新たなる激動の時代へと突入したことを君は知っているか!!

鴈陀夢! 

November 26 [Sat], 2005, 21:32
萌え上ガレェェェェーーーーー
     萌え上ガレェェェェーーーーー
          萌え上ガレェェェェーーーーー

萌えて!萌えて!萌え上ガレェェェェーーーーー

鴈 陀 夢 鴈陀夢!
P R
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