/辿り着いた場所(新千)

September 27 [Mon], 2010, 16:28












「 新 八 、 さ ん 」
「 ど う し た 、 千 鶴 ち ゃ ん 」
「 こ 、 腰 が 、 痛 い 、 で す 」
「 っ !   す 、 す ま ね え な 、 加 減 で き な く て 」
「 い っ い え 新 八 さ ん が 悪 い ん じ ゃ 、 あ り ま せ ん か ら ね っ ? 」

 朝、起きると直ぐ隣に新八さんがいて、寝顔を見るたびに昨夜の出来事を思い出してしまう。
 昨夜、ちょっと呑みすぎた新八さんが襲ってきて…、あ、襲ってきてというかっ酔った勢いっていうか


「 千 鶴 ち ゃ ん … 、 ほ ん と す ま ね え な 、 酔 っ て さ 」

 新八さんがなんか申し訳なさそうにしていた。

 だ、だけど夫婦になって一度もなかったし……い、一回くらいはしておかないと駄目だよね?
 新八さんは頭をかきながら参った顔をする。


「 新 八 さ ん 、 こ う い う こ と は 、 だ 、 大 丈 夫 で す か ら っ 」
「 そ 、 そ う か 、 そ 、 そ う だ よ な !   俺 様 、 な ん で や っ た ん だ か …… 」
「 で も …… 、 酔 っ た 勢 い だ と 新 八 さ ん が 本 当 に 好 き な の か 分 か ら な く な っ ち ゃ う だ け で …… そ の 」

 酔った勢いってことは酔ってなかったらこんなことしなかったわけで、本当に愛してくれてるのか分からなくなる。
 

「 …… 今 日 は も う 時 間 か 寝 ま す 。 休 ん で も 、 い い で す か ? 」
「 お 、 お う 」

 新八さんは慌てながらも返事をするが私は布団を頭まで被ってなんだか切なくなる。
 本当に私、愛されてるのか分からない。




 もしかしたら、もしかしたら、新八さんはただ私を遊んでいるんじゃないかって。

「 千 鶴 ち ゃ ん よ お 」

 新八さんの声がする、けど寝た不利しなきゃと思って堪える。
 それに私まだ新八さんにちゃん付けされてるし、やっぱり私は子供なのかなって。



「 拗 ね て る 、 の か ? 」
「 す 、 拗 ね て な ん か い ま せ ―― 」

 ばっと起き上がったと同時に新八さんに抱きしめられた。
 
 わわっと胸らへんを強く押すが、抵抗しても新八さんは私の額にキスするだけで、涙がこみ上げてくる。
 千鶴……確かに新八さんは私の耳元で私の名前を呼んだ。

「すまねえ……千鶴。ほんっと、何も気持ちわからなくて」

 ぎゅうと力が篭る。私もいつの間にか、新八さんの手に腕を回していた。涙を流しながら――。

「 こ ん な 俺 様 で も 、 嬉 し く て 仕 方 ね ぇ ん だ …… 、 千 鶴 と 生 き ら れ た こ と が 」
「 は 、 …… い っ 、 私 も 、 う れ 、 嬉 し い で ず 」

 

 

 あの日、土方さんがお亡くなりになって、その時新八さんに出会い、原田さんは山奥で静かに暮らしている。
 だから、きっとあの二人、いや新八さんに出会わなかったら私はきっと一人だった、と思う。

 だけど新八さんのことを好きになっていく自分がいて、新八さんに恋して。

「 だ い 、 す き で す っ 」
「 俺 も だ 、 千 鶴 … 、 愛 し て る 」

 新八さんの肩が濡れたけど、私は幸せなのだと、心から思った。








運命が変わるとき




(もう一回、やらねえか千鶴)
(えっ、わ、きゃ!)





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