浅草ホッピー通り

September 14 [Wed], 2016, 21:24
研修旅行で東京へ行って来ました。
日曜月曜の一泊二日。

いの町商工会青年部が取り組む「新商品新サービス開発を目指した活動」の一環での視察研修。自分の仕事をワンランクアップするために都会の今を見ること体験することが目的です。

数回の研修や講義を通じて数ヶ月お付き合いいただく先生3人のおすすめ視察先を巡ります。先生方もご一緒に。

最初に浅草の『まるごとにっぽん』で売り方見せ方を勉強して

偶然出会った『浅草ホッピー通り』で昼呑みしながら新しい稼ぎ方や商店街活性化についても討論。

なんにせよビール飲んだら先生含めてメンバーみんなの距離が一気に縮まります。


それからは『ガーデンテラス紀尾井町』で少し上級なモノやバショを見て体験しながらワインを飲んで。
『谷中銀座』へ移動して昭和レトロで元気な商店街を歩きました。

「いの町商店街がこんなに観光客でごった返したら雰囲気変わってちょっとイヤやにゃあ。」なんて起こってもないことを心配したりして。

1日目最後は豊洲でグランピングBBQ体験。
施設外のコンテナに押し込められてタバコを吸いながら仁淀川のBBQの快適さをあらためて感じる。どんなに豪華な施設より仁淀川の河原がいい。

電車移動に慣れてない高知県民は朝からずっと歩いて歩いて疲れて疲れてホテルに着いたらすぐ就寝でした。メンバーの万歩計によると歩行距離15q。頑張った。




2日目は二子玉川『蔦屋家電』でお買い物をして『スターバックス』でクロワッサンを食べながらビールを飲んで周辺のいろんなお店を巡ったあとにみなとみらいへ移動して大人のシェアスペース『BUKATSUDO』を視察。

これほど広くなくてもお洒落じゃなくてもいいからこんな風にふらっといろんな人が集まれる場所が町にあったら絶対いいよね。我が町にも出来ますように。




二日間を振り返ってこうやって書くと昼間っから呑んでお買い物して帰って来ただけみたいになるけれど、本当にすごく勉強になりました。たぶん参加したみんなも意識を持ってホッピーを飲み、お買い物をしたはずです。


それでもここから動かなければただの観光旅行に変貌してしまうので、今回見たモノ・体験したコト・感じたナニカをこれからの自分の仕事に活かさんとね。


「あの時東京に行ったメンバー、最近頑張っちゅうにゃあ。」って言われましょう。




前回東京をブラブラしてきた1年半前のこの時も思ったし書いちゅうけど、本当に時々は外に出て都会の今とか成功しちゅう場所を感じに行くことってやっぱり大事やね。

ただの観光旅行で遊びに行っても「自分の仕事やったら」とか「町の活性化」とかに繋がる何かを探す脳みそになっちゅうがやけど。


そういう時間や機会を作れるかどうか。意識して作らんと時はどんどん過ぎ去るし。仕事は忙しいしやらんといかんこともいっぱいやけど。


タバコ吸える場所を探すのは本当に大変やけど、チャンスをうかがってまた行こう。
そして仕事に繋げます。
お楽しみに。






TV効果

July 29 [Fri], 2016, 20:34
あ、1ヶ月以上振り。お久しぶりです。

書いてない間に5月に申請した補助金不採択の通知。3年連続突破の夢破れる。けれど今回考えた作戦はやるべきことなので必ずいつかやります。商品紹介ではなく職人紹介のパンフレット。必ずやります。


レクサス落ちて補助金落ちて、飛ぶ鳥は落ちない勢いのはさみ屋のここ1ヶ月。


そんな低空飛行を続けていた先週土曜日、地元のテレビ局RKCさんからお電話をいただく。

土佐市の『南風』に並んだ品ではさみ屋を見つけてくれた模様。売れる売れんだけじゃない効果があるね。出せるとこには出しちょくこと。

「夕方のニュースの中のあるコーナーで取り上げたいのですが取材に伺って構いませんか?」

「OKですよー。」

で、火曜日取材の木曜日放送。


昨日放送してくれて、友達から「見たよー。」ってメッセージをもらったり、お問い合わせのお電話をもらったり、今朝はテレビで知ってくれたお客様が鋏を3つと鉈を2つ研ぎ直しを頼みに来てくれたり。反響あり。


それから母のお知り合いからお電話が2件。
「お母さんの友達でうちもおたくの包丁使ってます。頑張ってますね!」

「昔お母さんにお世話になった〇〇です。テレビ見てたら鍛冶屋さんが出てきて、あー、笹岡さんとこのご主人と息子さんや!と思って懐かしくてお電話しました。」


そして、今朝、父の従姉妹の方からお電話。
「昨日見ました。悟くんも頑張っちゅうね。けんど英ちゃんはえらいぞね。本当に子供の頃から苦労しちゅうし、弟子時代もしんどい思いをしちゅう。それを知っちゅうき余計にうれしい。昔のことやき従兄弟は20人くらいおるけんど私は英ちゃんが一番えらいと思う。」


親父さんを褒めてもらえる。
うれしいことです。
やっぱり敵わんなーって再認識させられて素晴らしい。
あ、英ちゃん本日誕生日。74歳。すごいね。

テレビでも質問に答えたけど
「生きる上でのお手本です。」
全然お手本通りには生きれてないけど。




こうやって仕事においていろんなことに手を出してやれることはやって来て、衰退しつつある土佐刃物の世界でちょっと目立って新聞やTVの取材が来たりラジオに出させてもらったり。

その結果、父や母の親戚や友達に届いて懐かしく思い出してもらったり久しぶりの連絡のきっかけを作れたり、父や母の人生を褒めてもらえたり。


だいぶ回りくどいけど、ちょっと親孝行な感じ。

こういうお話聞けるとこっちもうれしくなるので、また取材したくなってもらえるように頑張って仕事します!



って書いてたら昨日のテレビを見て来られたお客さんが「友達の誕生日プレゼントに。」って『SANUKI no MEGUMI』を買いに来てくれました。


TV効果、反響続々。
また売り切れた。
作ります!








落選

June 18 [Sat], 2016, 21:42
5月に出店したイベント『en』

これについて何にも書いてなかった。
本当に気持ちいいイベント。ビンビン感じる出店者の心意気、それを受け取って山奥までやって来るたくさんのお客さん。想像した通りの結果も出たし、たくさんの人に出会えたし、ひょうたんマジックさんが同い年ってこともわかったし。また出たい。それからいろんな人に来てほしい。感じてほしい。そんなイベントでした。


で、昨日あるお客様がご来店して
「あのー、『en』に出られてた方ですよね?」
「はい!そうです!」
「あの時悩んだんですけどやっぱり包丁買いに来ました。」

わざわざうちのお店まで来てくれました。
あれからひと月経って『en』での売上がまた伸びました。その場で売るだけが目的じゃない。目指す形です。




話は変わって
『LEXUS NEW TAKUMI PROJECT』

この時エントリーしたやつね。「出走権」

落選でした。窓口になってくれた方がきちんと落選通知を届けに来てくれました。


正直ホッとする。悔しさよりもホッとする。作るの間に合ってないし、今年はあのプロジェクトやこの事業にも手を出しちゅうのに、もし選ばれてまたこれに時間を費やすことになったら大変…って思いが強かったのでホッとする。


悔しさもあります。高知のNEW TAKUMIに誰が選ばれたのかを聞いて「あー、やっぱり先行っちゅうなぁー。」って思うし、そこまで行かんといかんし。

違う道を通ってもその高さまで登らんといかん。


今回はエントリーさせてもらったことが収穫。土佐の鍛冶屋の枠では見つけてもらえるところまで来ました。それを越えて高知全体で見て他の業界や職種を含めた職人の枠になるとまだ届きません。
そこでも通用するように頑張りたいと思います。


まずは落選してホッとしないように。選ばれてもしっかり挑戦出来る仕事の態勢、心と時間に余裕を持てるスタイルを作りたいです。
あれもこれもやってない時期なんてこれから先もないと思うので、あれもこれもやりながらまたそれもやれる態勢。つくらんとね。

落選通知を届けてくれた方が言ってくれました。
「笹岡さんに挑戦する姿勢を学ばせてもらいました。」

もうその言葉をもらえただけでうれしい。
こちらこそいろんなことを再確認させてもらいました。お世話になりました。

またどこかで会いましょう☆








展覧会とFMラジオ

June 16 [Thu], 2016, 19:34
いの町紙の博物館にて絶賛開催中のグループ展『白紙展』に出品してます。
6月26日(日)まで。入館料500円。月曜休館。

搬入から2週間、ようやくこの前の日曜日に見て来ました。


アーティストさんの作品に混じって自分が作ったモノが展示されている不思議な感じ。

いい経験させてもらってます。

「出品しませんか?」
「いいよー。」

いつものパターンです。
お時間あれば是非。





話は変わってラジオ収録に行って来ました。先週の月曜日のこと。
FM高知さんの『プライムトーク』です。

いの町の仲間、しょうが焼き街道を引っ張る『利休』の国澤さんからのご紹介でまわってきたラジオ出演。

以前から仕事しながらよく聞いていた番組で、聞きながら「こういう番組に出られる様にならんといかんなー。」って思っていた場所。

そんな機会をもらえたのに完全に準備不足でだいぶ打ちのめされました。後半ボロボロできちんと話せたか記憶が曖昧です。落ち込んだー。準備は大事。

今まで受けた新聞やテレビの取材とは違う難しさ。瞬発力と持久力が問われる。
もっと上手に伝えられたはずやのに。
次はもっとうまくやります。


とりあえず明日と来週2週にわたって放送です。
17日・24日(金)午前11:30〜
FM高知『プライムトーク』
聞き逃したらこちらから聞けます。
過去の放送





これに関してもう一つ。
僕が仲間から紹介されたように僕も誰かを紹介しました。
誰にしようか一生懸命考えました。頑張ってるやついっぱいいます。
その中で今このタイミングでラジオでしゃべって欲しい人。町のことや自分が関わる活動やプロジェクトへの効果とか打算的なことも含めていろんなことを考えて候補を決めてお誘いしました。

次から次へ5人に辞退される。
いろんな事情があるでしょう。
でもほとんど理由は「はずかしい。」

1人だけ「まだ早い。あと2年待って。」
この理由には納得。こういうイメージ持って仕事してる人にはたぶん次のチャンスは巡って来る。ような気がする。

「はずかしい」で止めてたら次のチャンスはいつ来るがやろ。もったいない。

もしかしたらそんなチャンスは必要ないと思いゆうがかもしれんけど、少なくとも自分で商売してるのなら、メディアに出てボロボロで恥をかくことよりも、電波に乗せて自分の仕事の内容とお店の名前を知ってもらうことの方が大事やと思うけどなー。

はずかしさなんてどんな場面でも場慣れです。どんな舞台でも回数重ねれば慣れる。


その一歩を自分で塞いでしまったらその先の世界は見えません。本当に誰の前にもチャンスは転がっていてそれを拾うか通り過ぎるか。この違いだけやと思います。0と1の違いは大きい。

そんなことももっともっと周りに伝えて行けたらいいなぁ、と思ったことでした。


アーティストに混じっての展覧会も同じこと。


「どうですか?」
「いいよー。」


とりあえず「いいよー。」って言ってから考える。悩む。焦る。なんとかこなす。ボロボロでもその時はやってきて気がついたら過ぎてます。
その繰り返しです。




大切なのは安請け合い。
本当にそう思います。


えーと、展覧会とラジオ出演の告知でした。
よろしくお願いします!



毎日締切

May 13 [Fri], 2016, 20:48
明日・明後日グリーンパークほどのにて『en』に出店です。素敵なイベント。

とりあえず明日からのイベントの宣伝しときます。


それでは本題。
あ!っという間にG.W.終わって1週間。
毎日に追い立てられております。

3月末に昨年度分のふるさと納税の注文から解放され「よし、少し落ち着いて仕事しよう。」と思ったのに。

どんな風に追い立てられるか書くことにします。


お隣土佐市の新居に新たな観光交流施設が4月27日にオープンする、そこに商品並べてよし、ってことになってショーケースいっぱい分の品をどうにか仕上げて納品。
観光交流施設『南風(まぜ)』さんです。


それから約2週間。すでに1つ売れた連絡あり。さらに「土佐市のお店でショーケース見て来ました。」ってうちのお店まで来てくれたお客様がお二人。お二人ともお買い上げいただきました。

新しく動いたらすぐに結果が出ます。すごいと思います。
だから、「知ってもらうこと。知ってもらう機会を増やすこと。」大事です。


それを乗り越えたらG.W.は今回で3年目になる佐賀県遠征。日本磁器誕生から400年を迎えていつも以上に盛り上がる『有田陶器市』に職人ストリートのノボリ持参で植木屋さんとともに参加。

陶山神社、やっぱり雰囲気最高です。
今年もお世話になりました。

昨年父と母にペアで買って帰ったお茶碗が母のだけ割れてしまっていたので同じお店へ買いに行ったり(前回いくらで買ったかよく覚えてないけど「割れてしまったのでまた買いに来ました。」って言ったら10,800円の値札のついたお茶碗が3,000円で手に入りました。陶器市バンザイ)、産まれたばかりのりんたろうのお祝いを探したり。仕事もしながら陶器市も楽しむ。

今年は地域活性化の視点からビジネスホテルではなく民宿に泊まったらそこのオヤジさんから包丁の研ぎ直しを4丁預かって高知に帰って来る。
お客さんになったふりしてお客さんにしてしまう大作戦です。

G.W.終わって帰って来たら、5日間工場に来んかったらこんなに溜まるのかってくらいの研ぎ直しが。(うちの親父さん連休中も休まず店開けて仕事しよったらしい。)佐賀で預かった分も含めて、月曜日は研ぎ直し三昧。民宿分は送ったけれど陶山神社でお預かりした分はまだ出来てません。宮田さんお待たせしてます。来週には。

火曜日は外回りの日でアンテナショップを周ったら『てんこす』さんも

『くらうど』さんも

ショーケースがスカスカでした。ドットもストライプもすっかりなくなってます。上の『南風』さんの写真とお比べください。
売れ筋はもうだいぶ前に売れちょったはずやのに、無いなら無いなりにそこからなんとか買ってくれるがやね。観光客のみなさま、ありがとうございます。少し補充してきたけれど、また作らんと。

水曜日はずっと先送りにしてきた補助金の申請書を半日で仕上げる。パソコン仕事。金曜締め切り。商工会さん、いつもギリギリですみません。

木曜日はこれまた先送りにしてきた前回書いた『レクサス・タクミ・プロジェクト』のエントリーシートを半日かけて仕上げる。PDFをWordに変換して編集する術を身につけました。これも金曜締め切り。

もう1つ書くべき文書(ラジオ出演のためのアンケート)がありますがこれは先送り。20日締め切りです。

今日はまた明日までのお約束の研ぎ直しとホームページからご注文の鋏をいくつか仕上げて発送したり発送準備したりして雑務片付けたらこんな時間です。


んで、最初に告知したように明日と明後日は『en』に参戦。

昨年は声をかけてもらいながら「こんなおしゃれなイベントにうちの品は合わんがやないろうか」ってビビって出なかったイベント。
お客さんとして遊びに行って


「うわー、これは出んといかん!ここにうちの商品並べたい!ここに来る人たちに見てもらいたい!」


って思ったイベント。頑張って来ます。



長くなりました。
いろんなことがあったけどなかなか書く時間が取れなかったので書きたいこと書いてたら長くなりました。

それでは明日の準備します。
明日はグリーンパークほどのに泊まりのイベントなので麻雀牌持参で楽しんで来ます。
遊びに来てください!










出走権

April 22 [Fri], 2016, 16:41
日和りかける。危ない。


あるところからあるプロジェクトへの応募を打診されました。
モノづくりをする若い職人を応援支援するプロジェクト。
モノづくり・伝統工芸・職人みたいなキーワードで僕を見つけてくれたらしい。

「エントリーしませんか?」

すごいお話。
まだエントリーだけのお話やけど。

第一印象は
「すごくいいお話やけど、今は忙しいなぁ。ふるさと納税ともちょっと距離をとって足元固めんといかんと思いゆうし。やめちょこうかなぁ。5年前なら迷わずエントリーしたけど。今はなぁー。」

「もっとモヤモヤしゆう若いやつおるろうに。現状じゃいかんと思いつつ何したらいいかわからんみたいな若い職人に持って行っちゃったらもっといい物語が出来そうやのに。」

で、保留して一晩考える。

本当は保留して数時間でちょっとざわざわしてくる。
なんで見送ろうとしゆうがやろ。
今までいろんなこと頑張ってきた結果、あちこちで目立ってきた結果、僕のことを見つけてくれて声をかけてくれたがやのに。

今までのレース結果を見た上で「ダービーの出走権ありますけど出ませんか?」って言ってくれたのに「ちょっと疲労が」とか「こっちが楽に賞金稼げるし」みたいな理由で回避しよった。危ない。


本当に欲しいものはエキサイトする心臓やのに。手当たり次第ボタンがあれば連打しよったのに。疲れちゅうのか。老けたのか。本当に危なかった。


もっともっと前向いて走らんと。突っ走っていい。

だからエントリーします。

こうやったら鍛冶屋もここまで行けるって示さんとね。後の人のためにも。野茂さんみたいに。

それから「若手の職人」なんてカテゴリーで見てくれるのももうそんなに長くない。44歳です。


忙しいし、日々の仕事で毎日筋肉痛やけど、行けるとこまで行ってみます。
あ、選考に通った訳じゃないので何も変わらない日々になるかもしれんけど。

とりあえず、自分では道を塞がない。そこまで行ける道を教えてくれたのでそこまでは行ってみる。

乞うご期待。






赤髪のスーツ

April 11 [Mon], 2016, 19:29
桜花賞を外した翌日の今日。(あー、メジャーエンブレム…)
長男涼太くんの専門学校の入学式でした。
『高知理容美容専門学校』
美容師さんを目指してスタートです。


赤や青や緑や白の髪の子たちが60人。女子はメイクもばっちり。
「明日は個人名札のための写真撮りがあるので、髪のセットやメイクもばっちりして来てください。」って先生が注意事項としておっしゃる学校。どんどん新しい世界を見せてくれます。


入学式終わりで仕事場兼実家へ。
生まれて初めて買ったスーツのスポンサーになってくれたじーちゃんばーちゃんにご挨拶がてらスーツ姿を見せに行く。立派な赤い髪の孫に育ちました。


帰る前に記念撮影。
仕事着姿であることにちょっと抵抗を感じたじーちゃんでしたが写真に収まってくれました。

大丈夫です。
あなたのその真っ黒で火花が散って穴だらけの仕事着が孫の未来の一部を確実に作っております。
じーちゃんから孫に繋がるのは当たり前かもしれんけど、うちの場合はもっと直結。


鉄粉と油にまみれた仕事着。
炎にさらされ穴だらけの仕事着。
それが孫のかっこいいスーツに繋がっちゅうわけで。




そうなりたいよね。
本当に。

いい写真だ。





5年

April 02 [Sat], 2016, 21:46
春が別れの季節であるということに久しぶりに気づかされた3月の終わりでした。人事異動め。感謝を伝えて楽しく送り出すしかなく。
飲んだ飲んだ。泣いた泣いた。吐いた吐いた。泣いて吐いて寝て起きたらもう新年度始まっちゅうし。窪内さんも遠くに行っちゃいましたよ、花村さん。ずっと一緒に真剣に遊べたらいいのにね。


5年。5年が長いのか短いのか。一年があっと言う間で「あ、朝倉会もう一年やってないやん。」なんて考えると5年もたぶんあっと言う間。

えーと、なぜ5年について考えたかというと5年前に宣言した目標の結果を検証しなくてはならない時が来ました。
2011年のたぶん3月20日に同級生2人の女子の前で発表した目標。その時は書いてないけどそれから後、この時にブログにも書いちゅうね。

「あと5年で高知で一番の刃物屋になる!」

ワンピース的な。
達成出来たなんて全然思ってません。
が、鍛冶屋として仕事として思う方向にはしっかり進めたと思ってます。
取引先の注文に左右されない売上。自分で値段を決められる状態。お客様と直接やり取り出来る態勢。
5年前に「この方向に進めば一番になれるろ」って思ってた道は間違ってなかったと思います。高知で一番にはなってなくてもしっかり結果も出て来たし、このまま進めばもっともっといい感じになる自信はある。
これからきっと大きな大きなピンチな出来事が起こることも簡単に想像がつくけれど、大丈夫。

5年前もこの5年間もこの訳のわからない自信でここまでたどり着けました。


一番をこじつけて考えるなら
・高知で一番小学校時代の同級生と遊びゆう鍛冶屋(25歳からほぼ毎月)
・高知で一番麻雀が好きな鍛冶屋(あー去年の11月からやれてない)
・高知で一番高校の同窓会の壇上でスピーチしゆう鍛冶屋(この一月に5回目達成)
・高知で一番イベントの実行委員長な鍛冶屋(これも3回くらいはやったね)


こうやって限定していけば一番なんて結構あって(調査した訳ではないので2番かも3番かもしれんし、もちろん鍛冶屋の枠を取っ払えばこんな人はいっぱいおるがやろうけど)、そんなせまい範囲の一番でもそれがいくつか積み重なればそれはそれでしっかりオンリーワンになっていくわけで。

そしてそのオンリーワンさが僕らの仕事には大事であって。オンリーワンだから知ってもらえる機会が増える。「鍛冶屋です。刃物作ってます。」を知ってもらうことが大事。印象付け。


単純に「鍛冶屋」より「麻雀が大好きな鍛冶屋」とか「仁淀川を活かして町を元気にする会議に出る鍛冶屋」とかの方が印象付くよね。
もちろん「いつも笑顔」とか「仕事が丁寧」とかも同じこと。


全部全部積み重ねて、自分自身をブランディング。
好きなことやっていろんな場所で楽しんでそうなっていけば最高やと思います。
そうして来たし。


さぁ、5年後どうなっちゅうがやろ。
明るい方が未来です。絶対に。

「見よってください。」







Road to France

March 30 [Wed], 2016, 20:09
久しぶりにテンションが上がる出来事。



日曜日を振り返ります。
いの町の精鋭が集まりひろめ市場でいの町フェア。観光協会に連れられて紙屋さんやけずり芋屋さんと一緒に出店。



人はどっさりひろめ市場に飲み込まれて行きますが、はさみ屋ブースに立ち寄る人は限られていて、売上は2,800円と3,000円の小さい包丁が2つだけ。

そのうちの3,000円の包丁を買ってくれた方がフランス人でした。外国の方は日本の刃物に興味を持ってくれます。

「これ僕が作ってます!」って伝えたくて
「I am knife maker !」って言ったら
「Me too.」って。


フランスから来たナイフメイカーさんでした。作り手。ビックリ。

それからフランス人と日本人が英語でコミュニケーション。
以下、たぶんこういうこと言ってたんだろうなぁ、の会話です。

「高知にセブンデイズいます。あなたのショップに行ってもいいか?」
「もちろん!」

「あなたのナイフをフランスで売りたい。ビジネスがしたい。大丈夫?」
「OK。是非来てください。」

名刺をもらって名刺を渡す。


本当に来たらおもしろいなぁ、と思ってたら本日ご来店!
奥様と2人のかわいい娘さんを連れたフランス人がはさみ屋に車で乗り付ける。

あらためて
「ビジネス出来ますか?貿易出来ますか?」
「やってみます。トライトライ。」

もうフランスにどうやって送ったらいいかもわからんし。お金のやり取りどうするがやろ。
「アイトライツースタディ」

「ここの包丁、サンプル的に今日持って帰っていい?」
「いいよー。」

「どれくらいで卸せる?」
「この付いちゅう値段の〇〇%で。」

「価格表をペーパーに書いてください。」
「了解!」


で、包丁の種類とサイズと卸価格を一覧表にしてお渡し。

「じゃあ、選ぶね。」って、あれもこれもどんどん出して来て結局13丁。

「うわ、これ持ってっていいとは言ったけどお金は今日くれるって言ったがやろか?後日払うけどいい?って言いよったがやったらどうしよう。まぁ、いいか。」

で、伝票書いて合計「53,300YEN也」

伝票渡すとお財布から日本のお札が出て来て無事お支払いいただいて。

うちの包丁11品目13丁、NAKIRIやDEBAがフランスへ旅立つことになりました。


すごいなぁ。
言葉通じんのにお取引が始まる。


「2週間後にフランスに帰るので、追加注文はE-mailで連絡するね。今後は先に振り込むのでそれから送ってくれたらいい。メールでバンクナンバー教えてね。」

「完全に遊びで日本に来たのにビジネスのお話が出来て良かったー!」って。

以上はあくまで僕がこう理解しましたよ、って会話の内容です。コミュニケーションは困難でしたが、話してる間ずっとワクワクしてました。


レブロン・ステファン。36歳。

サンキューサンキュー。


2週間経ったらフランスでさとる包丁が売られる模様。




日本の高知のいのの鍛冶屋の刃物が少しずつ少しずつ世界へ。オーストラリアに続いての2ヶ国目です。

さぁ、フランス語のメールを読み解いてお返事書ける人を探さんといかんね。



ひろめ市場のいの町フェア、出店して良かったです。2丁だけの売上がすごい結果に化けました。


行ったから出会う。
行かんと会えん。


単純なこと。











デザインサミット

March 11 [Fri], 2016, 23:19
先週土曜日に高松で開催された『デザインサミット in 香川』にて事例発表してきました。四国経済産業局さんの「モノづくりとデザインのマッチング事業」の事例発表です。デザインを取り入れた包丁のお話。150人の前で。

150人を前にして話す機会なんてなかなかないきね。
でも、同窓会で20数年ぶりの同級生120人の前で幹事代表のスピーチした時の方が緊張したなぁ。あの時はガクガクやった。その経験も活きちゅうに違いない。


今回は自分の経験してきたことを話すだけやし。

150人に聞いてもらって少しでも一歩踏み出すきっかけになれば、と思って半日かけて台本を書いたのでここでも発表しときます。
内容は「いいことばっかりやったよー。みんなもどんどんやればいいよー。」です。


与えられた時間15分の原稿です。
長いですけど、ご興味あればご一読ください。




【自己紹介】
みなさんこんにちは、高知県で鍛冶屋をやってます、刃物を作ってます、笹岡鋏製作所の笹岡悟です。
モノづくりとデザインのマッチング事業の事例発表ということで本日お話しさせて頂きます。よろしくお願いします。

【自社紹介】
まず当社の紹介ですが、父が大阪の堺で修行して46年前に現在の工場のある高知県いの町で独立。
もともとは生花鋏や刈込鋏を作り、ほぼ100%を問屋さんや小売店さんへの卸しで成り立ってました。

そこに自分が19年前に弟子入りして二人で作るようになりましたが、ちょうどバブルの崩壊やホームセンター全盛の時代で安価なステンレス製品や機械で作った大量生産の製品に押され、注文や売上は年々減少していました。

その売上減少を埋めるために鋏以外の刃物、包丁・鉈・鍬なども作るようになり、工場の隣をお店にしてイベントや定期市への出店やHPでの販売などお客様と直接繋がる場面を強化するとともに研ぎ直しや柄の付け替えなどのメンテナンスも父の時代からやってましたので「なんでも作るしなんでも直す」という強みをアピールしてなんとか仕事してきました。


【土佐打刃物の説明】
土佐打刃物とは400年の歴史を持つ高知県の伝統産業で、いわゆる鍛冶屋さんが作る手打ちの刃物なのですが、機械で作ったものとの違いとしては品質の良い鋼を職人が叩いて作ることによって出る、耐久性・耐摩耗性、つまり切れ味が長持ちするという点です。

弱点は錆びること。やはり錆びるのを嫌う人は多く、錆びないステンレス製品が普及することで、土佐の刃物は売れなくなってきています。

【時代】
ただ時代としては、「安いものを使い捨て」を通り過ぎ「良いものを長く使う」
「高品質のものをメンテナンスしながら大切に使いたい」という人が増えていることは実感しています。
問題はそういう人たちにどう届けるか、どう知ってもらうか。

「僕が作ってます、親父と二人で」これが最強の説得力であって、農家さんが顔と名前を付けて野菜やお米を売っているように職人が顔を出し直接お客様とやりとりして「錆びます」ということも含めて説明しながら売っていく・買ってもらうを繰り返していく中で、選んでもらえる自信は出来てきました。
事実、卸の仕事は今も順調に減ってますが、直接買ってもらったり研ぎ直しを頼んでいただけるお客様は確実に増えてきてます。

なので、今回四国経済産業局さんからお話をいただいた時も起死回生を狙って取り組んだ感じではなく、デザインを取り入れることに興味はあったし、払える範囲の費用で出来るならやってみます、という感じで始めました。

【事業開始・打ち合わせ】
デザイナーの平原さんとのやりとりの中で、今の自分の仕事において足りないところは、と考えた時に出てきたのは「若い女性に興味を持ってもらいにくい」ということでした。
男性は刃物に興味を持つ人が多く、また50代60代くらいの少し上の年代の女性なら、錆びるのが嫌でステンレスを使ってはいるがお母さんやおばあちゃんが昔使っていたので鋼の包丁の良さは知っているという人も多いです。

ただ使い捨ての時代しか知らない若い世代、特に女性はイベント先でもほとんど立ち止まってもらえない状況でした。

少しでも興味を持って立ち止まってもらえてお話しができれば、使い方やメンテナンスの仕方、鋼の刃物の良さなどをお伝えすることができるのだけれど、20代30代の女性はほとんど素通り。

そこをどうにか出来たらいいね、というのが課題として浮かんできました。

ここからの開発の経緯やコンセプトはデザイナーさんから説明いただきます。

〈デザイナーさんの説明パート〉



【出来上がり】
かわいい、素敵に完成しました。



【ここからは値段設定】
手間をかけて作ってもらった柄と段ボールのパッケージにはお金がかかって従来と違う柄の取り付けにも手間が余計にかかるので値段は高くなります。
倍ぐらいで売ろうと思ってましたが、2.5倍になりました。
同じサイズ同じ仕上げの従来の包丁が6000円。
デザイン入れて家具職人さんに作ってもらった柄に代わるだけで15000円。
良いと思えるものは出来たけれど、果たしてこれで売れるのか、選んでもらえるのか、という気持ちはありました。

でも、これが売れます。


【売上実績】
買いに来てくれた人や出店先で興味を持ってくれたひとには「中身同じですよ。材質も研ぎも同じ。」って言いながら売ってますが、このドットとストライプを選んでもらえる人もしっかりいます。
実際の売上の数としては販売開始から2年半でストライプが51丁・ドットが47丁。

工場併設の自社店舗と並べてもらっているアンテナショップ2軒(いの町と高知市)、あとはイベント出店先での販売がほとんどですので2年半で100丁は充分な手応えです。

さらに言えばこの100丁を買ってくれた方のほとんどはこれでなければうちの品を買ってない人達です。
切れ味や評判を聞いてきた人ではなく、このデザインに惹かれて、使いたくなったり、誰かにプレゼントしたくなった人ばかりだと思います。
そういう顧客を掘り起こしてくれたデザインです。

ここで注目すべきはうちの仕事は変わってないということです。
今まで通り、精一杯良い刃物を作る、切れる刃物を作ってるだけ。新しい形や機能を作り出した訳でも新素材に取り組んだ訳でもないってこと。

なのに、当初の目的であった「若い女性に立ち止まってもらえない」を克服し「あーかわいいー」って足を止めてもらえる確率は圧倒的に増えました。
それで一目ぼれで買ってもらえることもありますし、その場で売れなくても足が止まってお話しをする、うちのチラシを渡すことで「刃物=笹岡鋏製作所」という印象付けは出来ます。
包丁の研ぎ直しを頼みたくなった時、次に包丁を買い替えようと思った時に思い出してもらえる。これだけでこの事業に取り組んで良かったです。

【さらに良かったこと】
これは他の業種で同じことが起こるかはわかりませんが、鍛冶屋という時代遅れの昔ながらの職人の世界の人間がデザインを取り入れたことで、たくさんのメディアが取り上げてくれました。
四国経済産業局さんの事業というのも追い風になったと思います。
新聞・雑誌・テレビ・フリーペーパーに取材をしてもらい、地元いの町の公式観光パンフレットにも町の特産品として写真付きで紹介してもらってます。
全部無料であちこちで宣伝してもらえました。
地元のローカルなメディアですのでそれによってドカンと売れ出すわけではありませんが、先ほど言った印象付けの効果はあったでしょうし、もっと大きなのは今までのお客さんから「新聞でちょったね」「テレビみたよー」って人が結構いて従来のお客さんやお得意さんからの信頼度アップの効果もあったと思います。

こういう実際の売上以外の効果もありました。

【デザインに取り組んだ感想】
このようにデザインを取り入れた仕事をして良かったと思いますし、特に伝統工芸なんかはデザインとの相性はいいのではないかと思います。
もともと技術はあって品質の良いものが作られているのだから、そこにデザインが入って新しい層に向けて発信する、これ大事・有効。

【さらに!】
もう一点、今自分が一番良かったと思うことを付け加えます。
それは、平原さんというデザイナーさんと出会えたこと。
この包丁が出来上がったあと、再び一緒に「子供向け包丁の開発」に取り組み、同じシリーズで少し小さめのこの2種類が出来上がりました。こちらも約30丁売れてます。

アンテナショップなんかで4つ並ぶと2つの時とはまた見栄えも違ってきました。

その後、一昨年の秋に店舗改装の際に、看板のデザインをお願いして、そのあと名刺のデザインも包丁の箱に入れたいと考えていた取扱い説明書のデザインも作ってもらいました。



【ここから一番言いたかったこと】
何か新しいことをする時に、デザイン使えんかなあと考えるようになり、その度に平原さんに相談して依頼する。
気軽に相談出来るデザイナーさんがいる、そのデザイナーさんがうちの仕事の内容や仕事に対する姿勢をしっかり理解してくれている。
こんなに心強いことはありません。
それが積み重なっていくことで商品も看板も名刺も全部トータルで「笹岡×平原」のイメージが出来上がっていって、その先に笹岡鋏製作所のブランドが出来上がって行けばいいなあ、出来上がって行くんじゃないかなあ、と思ってます。

いいことばっかり言いましたが、ホントにいいことばっかりでした。
チャレンジして良かったです。。
最後にこの事業のきっかけを作ってくれた四国経済産業局さんにも本当に感謝しています。

以上です。
ありがとうございました 。




うん、どんどんやればいい。





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高知ではさみ鍛冶を営んでいます。 鍛冶屋情報、日々の出来事、子供のサッカー、嫁のよさこい・・・ いろんな事をちょこちょこと。 お暇な方はごゆっくりお楽しみください
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