無題

February 06 [Fri], 2009, 16:05

世界が終わるという日に、僕はここに来た。
電車を乗り継ぎ、何時間もかけて。
あの日から何があっても近寄らなかったこの場所に。
君がいなくなったこの場所に。


世界はとても騒々しく、荒れ果てて
人々は極限の生を振りかざしていた。


今日という日になっても、僕の心にいるのは君だけで、
やっぱり君以外に会いたい人もいない。
だからここに来てみたけれど
やっぱり君はどこにもいない


僕はただ伝えたかった。
退屈でつまらない僕なんかの人生に
小さくも温かい火をくれたのは君だった。
気のせいかもしれないけど、僕は信じてる。
だから君にだけは伝えたい。
ありがとう、そして――


空から降ってきた大きな何かは
口を開きかけた彼をぐしゃりと消した。


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