目線の先の隅で 

2009年02月12日(木) 22時33分
さっきまでそこにあった声


さびれた方向に吹く風は見ないふり


赤い点

つながる白い重さ


それを気持ちばかりの指先でなぞる




空いてない



『そうか、独りか。』



烏が呟いたんだ



光や明かりや


吐く息や

注ぐ水の形


全てが自分だとしても


また夜が来て

その輪郭を失ってしまう


きっと気のせいだと言い聞かせてもね




ドラマチック草創期 

2008年03月23日(日) 0時04分

風もない


こんな夜に



君を思うのは不毛だろうか



友人を部屋まで送って

手を振って別れて



急に静かなことに気付いて



踵が点で地面を蹴る音が響く


それは自分が鳴らしているのに


規則的に急かされる





このままどうか



君が幸せであるように





そう思える程いい人間じゃないんだ


ごめん



君に思う気持ちの語尾が肯定に変えられない



問いかけてしまうのは



弱さと






期待だ




お互いの重力で近付きすぎないように


ぶつからないよう軌道が交わらないように



太陽と地球に


そんなロマンチシズムはあるのかな



陰る月は


微笑みながら今日も横目でこちらを見ている



そのまま先に行くよ 

2008年03月14日(金) 4時08分
宝くじ

当たって得るのはマイノリティ。


誘う魚の声にもそそのかされずに、

黙って手の中で溶けたらさぞかし素敵。


君の足元に咲く季節外れの原色は海



揺れるカーテン、

風まだ止まず。



そこの石まで跳ぶには遠すぎて。



君が踵を鳴らして来る頃に。

あの薄い七色の円盤が聞き慣れない音で踊りだす。


解るまでには遠いけど。

笑ってばかりはいられないから。



硝子片 

2008年03月13日(木) 19時20分
浅葱に染まる空


宇宙の彼方とこの思いの行く末と


当て所が無いのは初めから分かっていると知ったふりをしていたけれど

君なら笑ってくれるだろうか


人の気持ちにも深さや狭さがあるのなら



いつか壊れてしまうだろう


痛くないなら別にいいけど




今日と呼ぶ時間を始めようか


この気持ちを過去と泣こうか




ゆっくり考えるから放っておいて




荒削りなままのこの思いが幾重にも折り重なって

はぐれて


体から離れた一枚だけの羽みたいだ


声が考えの無い音を連ねていく

描く円も跡を残さずに君にしか分からない傷になる



思考航路 

2008年03月12日(水) 5時09分
何だか訳もなく悲しいんだ


愛する人も愛してくれる人も

見るものも聞くものも

自分の手のひらさえも


灰色に霞んでいる



この空虚は




全てが曲線でつながれていく

言葉は上も下も無くして無限に宙を漂うことを始め


降る花も熱を持たずに枯れることだけを待ち続けている



見えない



もしも



きっと気付かず

そっと消えてしまう


光が満ちて見えなくなる


伸ばす手


届かず



忘れ物はいつも白 

2007年03月18日(日) 22時40分
そう、いつも青信号に気付かない。


遠くで光る、四階の窓から覗く私を上から見下ろす赤い目。

時々点滅。


私はそこへ行けるかな。


枯れた色の花が笑う。

枯れて尚その形を保とうとこちらを見ている。


此処は黄緑。

真上には私を見透かすあの目。

ごめんなさいごめんなさい、もうしません。


毎朝同じ場所で立ち止まる。


向こうから来る人はけばけばしくてこの街には似合わない。



春はまだ先、もうすぐなんだ。



まだらな躊躇 

2007年01月21日(日) 1時53分
心と身体が反比例する。


口をついて出る言葉も身体と反比例する。


暗い部屋、今日も指先が壁へ消えていく。

色付いた瞼も、もう誰の為でもない筈なのに光り続けている。

君の匂い。

一日分の感情を背負って。


時計を見れば2:45。

まだ昨日なのか、もう今日なのか。


頭の何処かで幻の愛が浮かぶ。



誰にも見つからないように、似合わない色を着て漂い笑う。


結局は繰り返し。



道無き路 

2007年01月17日(水) 14時39分
どうして


どうして此処へ来たのかしらね。


気の迷いなら途中で逃げられたくせに。


急いで服を脱ぐ必要もない、
その紐を結ぶのも自由なら、ほどこうが誰も構わない。


責めてほしいと泣いてすがれば、ほら、思い通りに雨が降る。


だらりと目的もなく過ぎて行くモザイクの記憶


いっそ泥まみれに

二人で同じ色に汚れて

薄暗い灯の下が似合う二人には咲き乱れる桜が眩しすぎる

悲しい結末しか思い当たらないのは

あの人の笑顔のせい


もし時間が戻ってやり直しがきいても

また会ってしまう二人



―3℃の独り言 

2007年01月17日(水) 6時31分
隙間からこぼれるギターの音はこの夜の後ろ姿を少し鈍く光らせる

放射線状の気持ち

犬の鳴いた声は異次元の暗闇へと高く昇る



花弁 一枚




残されたのは瞼の裏に極彩色

小さな爪でも傷はつけられる


たった一言 言うに足らない夕暮れのような声で


遠ざかる

雲が頭の上を

先に明日へ向かって行く

適当な嘘をついて、誰一人傷つけないという歌詞 

2007年01月09日(火) 7時28分
そんな事言われたら眠れないじゃないか。

君が今何に悩んでいて、何をして誰と居る時が楽しくて、あの人の好きな物を勘違いしていて。


しばらく会わない間も、あたしは何も変わっていなかった。
その方が君も安心すると勝手に思っていた。

冬はただでさえ寒いのに。


嘘だろうね。きっとそんなの嘘だ。

悲しくない筈ないのに、信じられないから涙も出ない。


こんなにも自分の勘が思い過ごしであってほしいと願った事はないと思う。


もしあれが本当なら、君が愛したあの人は、君の愛したあの人は、

今どうしているんだろう。


P R
2009年02月
« 前の月  |  次の月 »
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
最新コメント
アイコン画像のどあめかりん
» 水滴に自分 (2006年09月19日)
プロフィール
  • プロフィール画像
  • アイコン画像 ニックネーム:haru9000
読者になる
Yapme!一覧
読者になる