思ったよりも早く、パソコンが直りました><
というか、直して貰いました^^
小説アップは予定通り、毎週金曜更新になりましたね…^^;
水曜日にお知らせした、小説『大地讃頌』です!!
本当は昨日に第1回をアップする予定だったのですが、
パソコンの機嫌が悪く、ネットが繋がらなかったので
出遅れてしまいましたorz
実は、このタイトル、合唱曲の「大地讃頌」を聴いて、
「大地を讃えるって何かカッコ良いな〜」と思ってつけました(汗)
「パクり」になるのでしょうか…?
とか、若干の罪悪感(?)を感じつつ、いよいよ連載スタートです!!
とても短い話なので、ご期待に添えるような話かは
分かりませんが、お楽しみ下さい^^;
それでは、ごゆっくりどうぞ^^
大地讃頌
序章 謳声(うたごえ)
街を出て、遠くに見える森の上の丘に、二人は辿り着いた。
「今こそ謳(うた)う刻(とき)! さぁ、海竜主(ありす)、謳いましょう。レイラーとして、命ある者として!」
「ええ。天でも異次元でもない、この大地を讃え、人間の為に、命の為に!」
二人は謳い出した。今までに習ったものでもなく、作ったものでもなく、心から湧いてくる思いを、ただ果てしなく謳い続けた。
魔界でも天界でも、二人がいないことに気づいても、誰一人として、彼女らを探す者はいなかった。彼女らの絆を切り裂くことは、もう誰にもできないと悟ったからである。
彼女らの歌声は、風となって『人間』の元に届けられたが、それを謳と知る者は一人もいなかった…。
というか、直して貰いました^^
小説アップは予定通り、毎週金曜更新になりましたね…^^;
水曜日にお知らせした、小説『大地讃頌』です!!
本当は昨日に第1回をアップする予定だったのですが、
パソコンの機嫌が悪く、ネットが繋がらなかったので
出遅れてしまいましたorz
実は、このタイトル、合唱曲の「大地讃頌」を聴いて、
「大地を讃えるって何かカッコ良いな〜」と思ってつけました(汗)
「パクり」になるのでしょうか…?
とか、若干の罪悪感(?)を感じつつ、いよいよ連載スタートです!!
とても短い話なので、ご期待に添えるような話かは
分かりませんが、お楽しみ下さい^^;
それでは、ごゆっくりどうぞ^^
大地讃頌
序章 謳声(うたごえ)
街を出て、遠くに見える森の上の丘に、二人は辿り着いた。
「今こそ謳(うた)う刻(とき)! さぁ、海竜主(ありす)、謳いましょう。レイラーとして、命ある者として!」
「ええ。天でも異次元でもない、この大地を讃え、人間の為に、命の為に!」
二人は謳い出した。今までに習ったものでもなく、作ったものでもなく、心から湧いてくる思いを、ただ果てしなく謳い続けた。
魔界でも天界でも、二人がいないことに気づいても、誰一人として、彼女らを探す者はいなかった。彼女らの絆を切り裂くことは、もう誰にもできないと悟ったからである。
彼女らの歌声は、風となって『人間』の元に届けられたが、それを謳と知る者は一人もいなかった…。
第一章 セレニア・フィール
「本当ですか? 私のような見習いが、あのチャペルで、お師匠様と共にヒーム・ソウグを?」
「ええ、そうよ。嫌かしら?」
「いいえ! こんなに嬉しい事はありません! 喜んでお受けします、喜んで!!」
ある日の午前、少女は瞳を輝かせ、胸の前で手を組んで言った。
少女の名前は聖希琴弧(せのことこ)。琴弧は五年前から、母の知り合いの海奏花音(あそうかのん)という女性に弟子入りし、ヒーム・ソウグの歌い手としての修行を受けている。琴弧の夢は、レイラーと呼ばれる一人前の歌い手となり、天使と悪魔の間を繋ぐ者として、認めてもらうことだ。
ヒーム・ソウグというのは、昔、天使と悪魔によって作られた『セレニア・ウィージ』という言葉を用いて謳う、賛美歌のことである。
五年に一度、街にある大きなチャペルで、天使と悪魔は地方から集まる。そして、遥か昔に立てられた、『互いを認め合い、助け合い共存する』という誓いを、これからも守り続けていくと、改めて誓う儀式、『セレニア・フィール』が行われるのだ。琴弧は五年前にその儀式を見て、レイラーになりたいと思った。
琴弧は今日、半年後に行われるその儀式で、師匠と共にヒーム・ソウグを謳うことを知らされた。この儀式で謳うことは、皆にレイラーと認められたも同然のことだった。
「さぁ、明日からは猛特訓よ。今日は早く寝て、のど喉の調子を整えておきなさい」
「はい!」
*
半年後。
浮かれて鼻歌混じりに、琴弧は細い小道を歩いた。
今朝は天気も良く、絵に描いたような真っ青な空が、頭上の世界を作り上げている。スズメが数羽、じゃれ合いながら元気に飛んでいた。
今日は、セレニア・フィールの行われる日。チャペルで謳うことになっている天使と悪魔は、午前六時から午後一時まで、それぞれの師匠と共に、チャペルで謳の練習をすることになっている。だが、休憩は入るにせよ、琴弧はこんなに長い時間、謳の練習をするのは初めてだった。
本番は夕方からだが、琴弧の心臓は、胸に手を当てなくても音が聞こえる位、早く打っていた。
「大丈夫、怖くないわ」軽く握った手を胸に当て、自分に言い聞かせる。
朝の新鮮な空気を大きく吸い込み、深呼吸をすると、琴弧は嬉しそうに走り出した。
夕方。
「いい? 練習通りに謳えば、必ず良い謳が謳えるわ。貴女の歌声は素晴らしいもの」
花音は満面の笑顔で、琴弧に声をかけた。
「はい。ありがとうございます。私、お師匠様に負けない位、気持ちを込めて謳いますからね? 楽しみにしておいて下さい!」
琴弧は敬礼すると、にっこり笑った。
「あらあら、頼もしいわね。期待してるわよ?」花音も更に、微笑んだ。
「さぁ、本番よ。」
花音が言うと、ちょうど司会者が歌い手達の紹介を終えたところだった。
琴弧は師匠の後ろに、その後ろには、他の天使や悪魔が七、八人、並んでチャペルの舞台に上がった。
琴弧の隣にいた悪魔の少女が謳い出し、客席は急に静まり返った。
その瞬間、琴弧は鼓動が速くなるのを感じた。自分のパートが始まる前に、気づかれないようにそっと深呼吸をする。
気持ちを高め、自分自身に集中したところで、彼女は謳い始めた。
歌い手達の澄み切った声が、チャペル一杯に広がり、琴弧は風になった気分だった。ちらりと目だけ横を向くと、悪魔の少女は感動のあまり、涙を流していた。
琴弧も、嬉しさと感動、気持ち良さのあまり、気づけば満面の笑顔で謳っていた。
謳が終わると、客席は歓声で溢れ返った。口笛を吹いて拍手している者もいれば、感動して拍手もできない位、大泣きしている者もいた。
歌い手達は舞台を降りると、歓声を上げて抱き合い、喜んだ。
「成功ね!! こんなに気持ちの良いことって、他に無いわ!」
琴弧の隣で謳っていた少女が、琴弧の手を取り言った。
「ええ、そうね! 見た? 泣いて下さった人もいらしたのよ? ねぇ、海竜主、私達、これで一人前のレイラーよね!?」
二人が抱き合って泣いていると、花音が二人に声をかけた。
「良かったわね。琴弧、今までで一番上手かったわよ。海竜主も、出だし、綺麗に謳えたわね。きっと後で、大天使様と聖魔(しょうま)様から、貴方達に賞状が与えられるわ。一人前のレイラーとして、認められるのよ?」
花音の言葉を聞いて、琴弧と悪魔の少女・海竜主は、嬉しそうに顔を見合わせた。
琴弧の夢は、一人前のレイラーになることでもあったが、もう一つあった。幼馴染みの海竜主と共に、レイラーとして地方を回り、自分達で謳を作りながら旅をすることだった。
「大天使カミール、聖魔セイルの名において。貴女を、一人前のレイラーとして認め、ヒーム・ソウグを紡ぐことを許可する!」
琴弧は家に帰ると、これでもかと言う程誇らしげに、賞状の文面を繰り返し読み上げた。そんな琴弧を見て、父と母は微笑んだ。
「良かったわね」
「おめでとう。で、いつ家を出ることにしたんだ?」
「今週の週末よ! 早い方が良いからって、海竜主と打ち合わせして、決めたの。二人でたくさんヒーム・ソウグを紡いで、いつまでも天使と悪魔が仲良くいられるように、謳を伝えていこうって、約束したのよ!」
「そうか、気をつけて行くんだぞ? そして、たまには家に顔を出しなさい。」
「はい、お父さん!」
そして五日後、琴弧と海竜主は旅に出た。
「本当ですか? 私のような見習いが、あのチャペルで、お師匠様と共にヒーム・ソウグを?」
「ええ、そうよ。嫌かしら?」
「いいえ! こんなに嬉しい事はありません! 喜んでお受けします、喜んで!!」
ある日の午前、少女は瞳を輝かせ、胸の前で手を組んで言った。
少女の名前は聖希琴弧(せのことこ)。琴弧は五年前から、母の知り合いの海奏花音(あそうかのん)という女性に弟子入りし、ヒーム・ソウグの歌い手としての修行を受けている。琴弧の夢は、レイラーと呼ばれる一人前の歌い手となり、天使と悪魔の間を繋ぐ者として、認めてもらうことだ。
ヒーム・ソウグというのは、昔、天使と悪魔によって作られた『セレニア・ウィージ』という言葉を用いて謳う、賛美歌のことである。
五年に一度、街にある大きなチャペルで、天使と悪魔は地方から集まる。そして、遥か昔に立てられた、『互いを認め合い、助け合い共存する』という誓いを、これからも守り続けていくと、改めて誓う儀式、『セレニア・フィール』が行われるのだ。琴弧は五年前にその儀式を見て、レイラーになりたいと思った。
琴弧は今日、半年後に行われるその儀式で、師匠と共にヒーム・ソウグを謳うことを知らされた。この儀式で謳うことは、皆にレイラーと認められたも同然のことだった。
「さぁ、明日からは猛特訓よ。今日は早く寝て、のど喉の調子を整えておきなさい」
「はい!」
*
半年後。
浮かれて鼻歌混じりに、琴弧は細い小道を歩いた。
今朝は天気も良く、絵に描いたような真っ青な空が、頭上の世界を作り上げている。スズメが数羽、じゃれ合いながら元気に飛んでいた。
今日は、セレニア・フィールの行われる日。チャペルで謳うことになっている天使と悪魔は、午前六時から午後一時まで、それぞれの師匠と共に、チャペルで謳の練習をすることになっている。だが、休憩は入るにせよ、琴弧はこんなに長い時間、謳の練習をするのは初めてだった。
本番は夕方からだが、琴弧の心臓は、胸に手を当てなくても音が聞こえる位、早く打っていた。
「大丈夫、怖くないわ」軽く握った手を胸に当て、自分に言い聞かせる。
朝の新鮮な空気を大きく吸い込み、深呼吸をすると、琴弧は嬉しそうに走り出した。
夕方。
「いい? 練習通りに謳えば、必ず良い謳が謳えるわ。貴女の歌声は素晴らしいもの」
花音は満面の笑顔で、琴弧に声をかけた。
「はい。ありがとうございます。私、お師匠様に負けない位、気持ちを込めて謳いますからね? 楽しみにしておいて下さい!」
琴弧は敬礼すると、にっこり笑った。
「あらあら、頼もしいわね。期待してるわよ?」花音も更に、微笑んだ。
「さぁ、本番よ。」
花音が言うと、ちょうど司会者が歌い手達の紹介を終えたところだった。
琴弧は師匠の後ろに、その後ろには、他の天使や悪魔が七、八人、並んでチャペルの舞台に上がった。
琴弧の隣にいた悪魔の少女が謳い出し、客席は急に静まり返った。
その瞬間、琴弧は鼓動が速くなるのを感じた。自分のパートが始まる前に、気づかれないようにそっと深呼吸をする。
気持ちを高め、自分自身に集中したところで、彼女は謳い始めた。
歌い手達の澄み切った声が、チャペル一杯に広がり、琴弧は風になった気分だった。ちらりと目だけ横を向くと、悪魔の少女は感動のあまり、涙を流していた。
琴弧も、嬉しさと感動、気持ち良さのあまり、気づけば満面の笑顔で謳っていた。
謳が終わると、客席は歓声で溢れ返った。口笛を吹いて拍手している者もいれば、感動して拍手もできない位、大泣きしている者もいた。
歌い手達は舞台を降りると、歓声を上げて抱き合い、喜んだ。
「成功ね!! こんなに気持ちの良いことって、他に無いわ!」
琴弧の隣で謳っていた少女が、琴弧の手を取り言った。
「ええ、そうね! 見た? 泣いて下さった人もいらしたのよ? ねぇ、海竜主、私達、これで一人前のレイラーよね!?」
二人が抱き合って泣いていると、花音が二人に声をかけた。
「良かったわね。琴弧、今までで一番上手かったわよ。海竜主も、出だし、綺麗に謳えたわね。きっと後で、大天使様と聖魔(しょうま)様から、貴方達に賞状が与えられるわ。一人前のレイラーとして、認められるのよ?」
花音の言葉を聞いて、琴弧と悪魔の少女・海竜主は、嬉しそうに顔を見合わせた。
琴弧の夢は、一人前のレイラーになることでもあったが、もう一つあった。幼馴染みの海竜主と共に、レイラーとして地方を回り、自分達で謳を作りながら旅をすることだった。
「大天使カミール、聖魔セイルの名において。貴女を、一人前のレイラーとして認め、ヒーム・ソウグを紡ぐことを許可する!」
琴弧は家に帰ると、これでもかと言う程誇らしげに、賞状の文面を繰り返し読み上げた。そんな琴弧を見て、父と母は微笑んだ。
「良かったわね」
「おめでとう。で、いつ家を出ることにしたんだ?」
「今週の週末よ! 早い方が良いからって、海竜主と打ち合わせして、決めたの。二人でたくさんヒーム・ソウグを紡いで、いつまでも天使と悪魔が仲良くいられるように、謳を伝えていこうって、約束したのよ!」
「そうか、気をつけて行くんだぞ? そして、たまには家に顔を出しなさい。」
「はい、お父さん!」
そして五日後、琴弧と海竜主は旅に出た。
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