過去へと。 

April 12 [Sun], 2009, 19:17
 「っ、うわっ・・・ああああああああああああっっ」
スザクに手を引かれ暗闇へと入った直後に、落下していく感覚に襲われる。
屋上から降りるのとはまた違う、終わりが無いような恐怖があった。
 「うるせぇ、すこし黙れ」
まだ手を掴んでいるスザクは、慣れているのか冷静だった。
 「無理・・・っだろーーーっっ!?」
そう叫んだ瞬間、意識がとんだ。





 「い・・・おい、起きろ!ラル!起きろっつーの!」
耳を引っ張られる痛さを感じた直後、ぱっと視界が色鮮やかになった。
 「うぇ・・・っ気持ち悪・・・っ」
足が地面についているのは分かる。でも、まだあの浮遊感が残っていた。
 「・・・ってうわっ あんた誰?」
スザクの方を見たら、見とれるような赤毛の男がいた。
 「スザク。こっちに来ると少し姿が変わるんだよ」
 「え、じゃ俺もか」
すっかり雰囲気の変わったスザクは、唯一声だけが変わってなかった。
 「あっこに湖がある。見てくれば?」
スザク・赤verが指差したところには、ちょっとした湖があった。



 「うわーっ!?」
底が見えるんじゃないかと思うくらい綺麗な湖に映ったのは、青い瞳と髪の青年だった。
 「うわっ、何これ超美形!誰!?うわ、ブルーアイ!?かっけぇ!」
歳は20前後くらいで、俺の国で歩けば十人中十人が振り返りそうな感じだった。
それこそ老若男女を問わないくらいの。

 「・・・これ俺?馬路で?うわ、気持ち悪い。逆に気持ち悪いなこれ」
 「まあ、いつか慣れる。」



 「で、リリアは何処にいるんだ?リリアどころか人気すらねえよここ」
妙に静かだと思って周りを見たら、人の気配は一切なかった。
 「そりゃあ、今は祭り真っ只中だからな。」
 「祭り?」
よっこいしょ、とお前幾つだと問いたくなるような声で立ち上がったスザクはどこか大人びていた。
 「んまあ後で分かる。とりあえず行くぞ」
 「ちょ、待てって。リリアも姿変わってんだろ?わかんのか?」
振り返ったスザクはにっと笑う。
 「分かる。俺を誰だと思ってんだ」
 「ふーん。」
あえて突っ込まず、スザクの背中を追う。
不満だったのか、スザクは不機嫌そうだった。

理由。 

April 12 [Sun], 2009, 18:37
 「おっまえ、体力ねぇなぁ」
 「おま・・・っお前がっ・・・ありすぎる・・・だけ・・・」
 「・・・。」
俺とスザクは飛び降りた後、そのまま森へと走った。全力で。
降りてから着地するのはすぐで、生きた心地がしなかった。
気がついたら走ってた。というより、引っ張られていた。
恐怖と疲労で目が回っている俺を見下ろすスザクは、息1つ切れてない。


それが憎たらしく、涙目で睨んでみた。
 「・・・大丈夫か?」
逆に同情をうんだらしく、捨てられた仔犬を見るような目で見られた。
 「はー・・・」
 「落ち着いたか?」
哀れな目で俺を見た後、ずっと森を見ていたスザクは俺へと視線を戻す。
 「・・・少し。」

 「そうか。 なら行くぞラル」
スザクは突然そう言って、森へと入っていった。
 「は?おい、ちょ、何処へっていうかちょ、待てホントに待て!」
あれだけ走ったのに またも走り出しそうなスザクの背中を慌てて追いかけていく。
名前を呼んでも振り返らないスザクは、少し焦っているようにも見えた。
 「おい、どこ行くんだって聞い
 「リリアの所。それ以外にあるかよ。」
答えないスザクに苛立ちを覚えつつ横に立って聞くと、言い終わらない前にスザクは答えた。
 「・・・は?」
何故か俺よりも苛々しているスザクは、また前へと進んで行く。
訳が分からないがついていくしかない。



 「さっきいい損ねたヤツだけどさ」
 「ん?」
急に喋りだしたスザクの声色は、少し落ち着いていた。
 「記憶を持つならなるべく早くってやつ。」
 「うん」
前を向いたままのスザクは、何かを睨んでいた。
 「でも、記憶を取りに行くっつーのはそう簡単なコトじゃない。
  前世の遺体が燃やされる前に記憶を取らなきゃいけない。」
目が疲れたのか、ふっと睨むのをやめたスザクは、俺を見た。
 「昔は死んだらすぐ遺体が燃やされたんだ。早く天に還る為に。
  だから、とるタイミングがなかなか無い。変に死体に近づくと殺されちまうし」
 「なんでそんな、詳しいんだ?」
俺がそう聞くと、スザクはニッと笑う。



 「俺の前のヤツも、そーやって死んだから」



 「は?」
 「18の時に取りに行った。何も知らなくて、死んだ直後に近寄ったら後ろからザックリ。
  突然だったから痛くも無かったなぁ」
悲しむといより、笑ってるように見えるのはきっと気のせいじゃない。
 「・・・まじかよ」
俺がそう呟いた時、スザクが お、 と言った。
 「扉はっけん。コレだろ?リリアが入ったのは」
この前と全く変わらない、レトロな扉。
ここまで来たら、次起こる事も大体分かった。
 「よし、行くぞ」
 「・・・おう。」
スザクは、さも当然と言うように扉を押す。

目の前に、黒の色さえ見えぬ闇が広がった。

ひみつのおはなし。つづき 

March 31 [Tue], 2009, 17:08
 「10年・・・早く?どういうことだよ」
座り込んだスザクを、上から見下ろす。
 「リリアは記憶を持ってない。どうせ持つなら早いほうがいいんだ」
 「・・・だから?」
ふぅ、と1つため息をついて、俺を見上げた。
 「ボスに言われたんだよ。 10年早く開けてやるから、とりにいけって」
 「・・・。」
 「でも、」
スザクが何かを言いかけようとした時、屋上のドアが鈍い音をたてて開いた。
 「ってコラーッそこの2人何してんだ!!」
 「うっわッやべえッ」
ドアを開けたのは先生だった。
・・・体育の。
 「どっ・・・どーすんだよっ」
明らかに動揺してる俺と、妙に冷静なスザク。
 「んー。まあ、逃げっか」
鞄と俺の手首を掴んで、ニヤッと笑う。
 「逃げるって・・・どこにだよ!?」
屋上のドアは1つしかない。そこには、こっちに向かってきている先生。
他に逃げ場など無い。

・・・1つだけある。 360度見渡せば、そこらじゅうにある。
 「ま・・・さか?」
 「そーそー。そのまさかーっ」
スザクは笑って俺の手首を掴んだまま走っていく。
ドアとは反対側へ。
 「ちょ・・・おま、待て?ちょっと落ち着け、な?人間は飛・・・」
 「そおーれっっ」
安全の為にあるネットを飛び越して、地面目掛けて飛び降りる。
落ちる瞬間、後ろを振り返ると何のためにあるのか分からなくなったネットの向こうに、唖然とした先生が見えた。
 「・・・っぎゃあああああああああっっ!!!」
雲ひとつ無い青い空に、1つの悲痛な叫び声が響いた。

ひみつのおはなし。 

March 21 [Sat], 2009, 20:46
 「・・・で、お前は何でリリアを知ってんの?」
男についていき屋上に来たが、肝心のその男が何も話さないからこっちから喋る。
 「お前じゃなくてスザクな。すーざーく」
明らかに精神年齢の幼そうなその男は、人差し指を立ててスザクと名乗る。
・・・同い年だろうか。
 「んでな、俺とリリアはお友達なわけよ。友達っつーか仕事仲間。」
 「・・・仕事?リリアは仕事してなかったように思えるけど」
スザクはニヤっと笑う。
 「そりゃー、友達に内緒なコトくらいあるだろ?」
 「そーですね。で?話って何だよ」
後少しで教室に居なければ遅刻と見なされる。学校内にいるのに遅刻とか嫌すぎる。
 「・・・リリアが何処へ行ったか知ってる?」
おちゃらけた感じの声が、一気に真面目なものになる。
感じたことのない緊張感に包まれる。
 「い・・・異世界、に行ったんだろ?」
真面目な声と表情をしていたスザクは、ふっと表情を緩める。
 「いや。異世界じゃない。」
声はまだ真面目で。目を逸らせない。
 「じゃ・・・あ、何処、いったんだよ?」
 


 「前世。」



時間が止まる。意味の分からない発言に、思考も止まる。
 「・・・はぁ?」
なんとも呆けた声が出た。
こんな緊張した空気の中で。場に似合わなさ過ぎる声だった。
 「だーかーら。前世。おかしいって思うか?なら異世界もおかしいだろ」
なんだかキレてるように思えるその声色は、赤子を甘やかすようにも聞こえる。
 「そう、だけどさ・・・って違う、前世も異世界も一緒じゃねぇの?」
 「は?」
スザクが吃驚したような声を出す。
何言ってんのコイツ、と言いたそうな顔。馬鹿じゃねぇの、と言ってるようにも見える。
 「・・・いや、前世とかそういうのひっくるめて異世界じゃねぇの?」
一度言ってしまうとなかなか止まらないもので。






 「・・・馬鹿じゃねぇの?」
 「あ?」


言った。スザクが言った。何言ってんのコイツ、の顔じゃなかった。
「馬鹿じゃねぇの」の顔だった。後者が正しかった。
 「まぁ前世は異世界だろうけどよ、俺が言ってんのはちげぇよ・・・」
スザクがそういって、突然大声を出す。
 「って違ぇよ!前世が異世界だとかそういう話がしてーんじゃねぇよっ」
ねぇよっねぇよっねぇよっ・・・とスザクの声が木霊する。
笑いがこみ上げた。必死で笑わないように顔に力を入れる。
 「じゃ・・・あ、何の、話・・・したいん、だ?」
言葉が途切れ途切れになる。
 「ぶっ」
無理だった。噴出した。
それを見たスザクは1つ大きなため息をはいて、喋りだす。
 「・・・。俺はさ、リリアが前世に言った理由をお前に言いたかっただけ」
しばらく笑っていた俺は、ふと笑いが止まる。
 「・・・理由?興味があったからじゃねぇの?」
さも当然、という風に言ってやると、スザクは首を横に振る。
その顔は悲しそうに、後悔しているように見えた。
 「忘れ物を取りに言ったのと、守るために行った。」
 「守る?」
 「そ。''何を''とは言えねぇけどさ。」
言わない、のではなく言えない、とスザクは言った。
 「・・・じゃぁ、忘れ物って何だよ?」
 「前世の、記憶。」
 「・・・は?」
さっきの呆けたような声じゃなく、意味を問う声だった。
 「俺とリリアには、前世の記憶がいるんだよ。仕事に必要なんだよ」
 「なん・・・でだ?」
 「言えない。それで、リリアは前世の記憶を持ってなかった。」
スザクは座り込む。



 「だから、取りにいったんだよ。前世に。


   予定より10年早く、扉を開けて、な。」

「あ、おはよう」 続き。 

March 21 [Sat], 2009, 20:32
独り言。
ちなみにこの小説の内容はリア友が考えてくれたモノでs。
内容考えてYO!と頼んでみたらなんと1日で作ってくれたのです。
書いたのが僕でごめんなさい。
内容はいい筈なのにこんな駄作になってごめんなさい。
いやほんっと 書いたのが僕でごめんなさい。

終わり。

待ってても帰ってこないのだと気付いたのはその5分後。
次の日、また学校へ行く。
 「ふぁ・・・」
情けない欠伸を1つして、いつも通りに家を出る。
俺は1人暮らし。小さい時に両親が死んで、しばらくは院で過ごした。
中学生になってから1人暮らしをしてる。
 「・・・」
玄関を出て、何時もある筈の笑顔がない事に気付く。
そこでやっとリリアが異世界へ行った実感が出てきた。
どうやって家に帰ったのか覚えてないから、アレは夢だったのかと思っていた。
そうではなかったのだと、気付いた。
 「ねむ・・・。」
初めて登校を1人でした。こんなにも寂しいのかと、何もない筈横を見た。
 「よっ」
 「うわっ・・・!?」
何もない筈なのに、いつの間にか知らない男子がいた。
ここは教室の前。横に誰か居ても別に可笑しくはない状況。
当たり前のように俺を見ていたその知らない男子はある名前を言う。
 「リリア、の幼馴染だろ?お前。」
 「そ・・・そう、だけど?」
一瞬動揺した俺は、まじまじとその男子を見る。
 「ラル、だっけ?ちょっとリリアのことで話あんだ」
ニコニコと笑うその男は、何か知ってそうな雰囲気だった。

「あ、おはよう」 

March 21 [Sat], 2009, 19:31
 「おっはよー、らるっ」
 「むぉ、おはよ」
次の日、外に出ると既にリリアが居た。
俺の家とリリアの家は歩いて3分程の場所にあるから 登下校は共にする。
 「ね、今日扉あくんだ!」
リリアは爛々と目を輝かせる。
 「あー・・・そうだったな」
ふと 妙な胸騒ぎを覚えた。
 「ん、たのしみぃぃぃいいっっ」
 「うるっせぇ」
いつもと同じような会話。リリアが異世界へ行くまでに何回できるだろうか。
 「ちゃんとお土産持って帰ってくんだぞ?」
帰ってくる、のところだけ強調して。
 「え?・・・あ。うん。落ちてた石でいいならねッ」
一瞬だけ、ほんの一瞬だけ暗い表情を見せたリリアは、いつもより明るい声で。
それがさらに胸騒ぎを強くする。
 「石ぃ?いらねーっつの」
あはは、と2人で笑う。表だけの笑顔。
その後は、いつもは無い静かな時間だった。

 「おはよー」
学校について、教室に入る。いつも通りに、時が経つ。
帰る時、リリアが友達と話していた。
 「ごめん。今日からしばらく会えないや。異世界いくからっ」
友達は意味が分かったのか、暗い表情で頷いていた。
 「リリア、帰ンぞ」
 「あーい」
何も聞かなかったかのように、俺は話しかけた。

''しばらく''というのは、何時までだろう。
帰って、くるよな?
ふと、今朝の表情を思い出す。
 「・・・」
お互い、無言だった。
 「1人で異世界行くのは流石に寂しいから、扉の前まで一緒に来てくれる?」
上目遣いで、そう聞いてきた。
 「ん。・・・つーか扉の位置分かってんの?」
身長的にそうなるから、仕方がないんだけど。なんとなく断りにくいのは間違いなかった。
 「もちろんッッ。 じゃあ7時に来るね」
リリアはそう言って、手を振って帰っていった。

6時40分。
後20分もあったけど、どうしても落ち着かなくて、外に出た。
 「うわっ」
ドアを開けたら、インターホンを押す体勢のリリアが居た。
 「・・・ナイスタイミング。行こっか」
リリアは楽しそうに笑って、笑いたいのか泣きたいのか分からない表情でそういった。

扉は、歩いて20分の森にあるらしい。
早く行きたいのか、この静かな空間に耐え切れないのか。
どちらともとれる様なはや歩きで歩いていた。
森の中は静かだった。喋っても、声が暗闇に吸い込まれて行く。
 「・・・あ。」
目の前に、森には相応しくない茶色の扉がある。
扉の周りだけ、妙に空気が湿っていた。妙な寒気がする。
リリアが、俺の方をじっと見て言う。
 「・・・ね、本当に来てくれないの?ラル」
 「・・・ごめん。」
正直、一緒に行ってもいいかなと思っていた。嫌だと答えていたのは、からかってただけで。
でも今更「いいよ」なんて、言えるわけがなかった。
 「・・・そっか」
見たことの無い、今にも泣きそうな笑顔だった。
何も言えない。ごめん、というのは悪い気がした。
 「そうだよね、死ぬかもしれないんだし・・・。」
リリアが扉を睨んで、蚊の鳴くような声で言った。
あまりにも小さすぎて、俺の耳に届く前に森へ溶けていく。
 「・・・じゃぁ、また、ね?」
寂しそうな顔で微笑む。
 「おぅ。 また、な」
''また''を、強調して。
リリアは少し微笑み、茶色い扉を押す。
真っ暗な中を進んでいく。次第に、リリアの姿が見えなくなっていく。
その時。ふいに振り返ったリリアは何かを言った。
 「・・・え?」
何を言ったのか聞こえなくて、聞き返しても返事はなかった。
ただ、森が奏でる音しか聴こえなかった。
数十秒、そこに立って、すでに閉じてしまった扉を睨む。
待てども待てども、扉が開く事はなかった。

「ねぇ?」 

March 19 [Thu], 2009, 21:59
―――――――――天命暦3200年、春も終わりかけの 暖かい季節。


俺の住んでる国もとい惑星では100年に一度、1週間だけ異世界へつながる扉が開く。
でも その扉がどこにあるかは誰も知らない。    

       今年は扉が開く年、らしい。
俺、ラルの幼馴染 リリアは異世界マニア(自称)らしく、
 「ぜーったい扉みつけて、異世界行ってやるううううッッ!!」
と いつも言っていた。
流れ的になぜか俺も一緒に行く感じだが
ぜええええええええええええっってえ行かねぇ!


明日から扉が開く。
俺の部屋で雑談をしていると、扉の位置なんか知らない、やたらとテンションの高いリリアは必死に頼んできた。
 「ねぇ、一緒に行こう?1人じゃ寂しいの。ねぇ?」
手を合わせて、頼んでくる。
リリアは頑固で有名。最後まで諦めない。それは長所であり短所であったりする。
でも 俺も頑固なワケで。
 「はぁ?1人で行けよな。俺は絶対行かねぇ」
俺は読んでいた本に視線を戻す。


   だから、リリアが泣きそうな顔をしたのに気付けなかった。
 
 「なんでよー!何があたし達を待ってるかわかんないじゃん!?」
俺が視線を戻したときには、もういつもの楽しそうな表情だった。
 「危険が待ってるかも、って事だろ?余計行けるか!」
本のかどっこで軽くリリアの頭を叩く。
 「いっ・・・意地悪!頑固!分からず屋!」
余程痛かったのか、若干涙目のリリアは睨んでくる。
 「・・・そのままバッドで返すわ、その言葉」
俺は呆れたオーラを出して、リリアを部屋から、ついでに家から追い出す。
宿題をしなければ、と頭の隅で思ってた。

 「バーカ!」
リリアは外に出ると 俺に向かってそう叫んだ。
・・・何の仕返しだろうか。
 「バカって言った方がバカなんだよ、そんな事も知らないのか」
俺は更に呆れた顔をして言ってやる。
 「フン!あたしは例外だもんね!っていうかラルもバカって言ってんじゃんバーカ!」
 「お前より俺の方が例外だからな!」
どうだ、とばからに上から目線で言ってやった。
近所迷惑、なんて事は考えない。ご近所さんもきっと慣れてる、筈。
 「も・・・もうラルなんて知らないんだからね!」
リリアは最後にそう叫んで走っていく。
 「気ぃつけて帰れやー」
そう言うとリリアは振り返って手を振る。満面の、笑みで。

リリアが笑うと、幸せになる。「しあわせだなー」と、そう思える。
その「しあわせ」がいつも傍にあったから、その大切さに気が付かなかった。
離れるときは来ないのだと、離れる必要がないのだと 勝手に思っていた。

ずっと傍にいすぎた。いつまでも続くと思いすぎた。ずっと一緒だと、思いすぎた。

  ずっと、なんて言葉は存在しない。

終わりがあるから、始まりがある。
始まりがあるから、終わりがある。

いつかは、終わる。

プロローグ。 

March 19 [Thu], 2009, 21:53
「ねぇ。一緒に行こう? 1人じゃ寂しいの。」

何度も頼んできた君に俺は
     「はぁ?1人で行けっつの」
冷たく、跳ね返した。

あの時 君と一緒に行けばこんな思いしなかったのに。
あの時 いいよと素直に言えば君はあんな目に遭わなかったのに。
今ある感情は、後悔のみで。

脳裏を横切るのは あの記憶。
箱に閉じ込めて鍵をかけてるのに 何度も蓋が開く。
記憶の中にいるのは、笑顔の君だけで。

「じゃあ、また、ね?」
寂しそうに微笑む君は、分かってた筈。

もう、「また」は ない事を。

【トビラノ,カギ。】 

March 19 [Thu], 2009, 21:40
記念すべき第1話。バレンタインデーの前日に完結したやつ。
面白くない自信がある話。


とーじょーじんぶつ
ラル   とりあえずの主人公。おとこのこ。
リリア  異世界にやたらと興味持つおんなのこ。
スザク  キャラがいまいち統一しないおとこのこ。

とーじょーどーぶつ
リマ  リリアの、ファン家に仕えるやたらと大きい虎。優しいけど、主食が人。
ライク スザクの、ラナン家に仕える青い龍。水と氷しか食べれないなんだか可哀想などーぶつ。

親愛なる民宿記念日。 

March 19 [Thu], 2009, 21:22
今まで使われなかったブログですけど。折角作ったんだし勿体無いなと思ったので。


麻さんの小説置き場と化しますた。


あるいは、椿さん。
・・・名前1つに統一しようかな。使い分けるの面倒だ。
P街は椿さんでハンゲは麻さん→あわせて麻椿さん。
うん、麻椿さんでいこう。


麻さんの小説おk(ry改め、麻椿さんの小説置き場。


で、授業の合間に書いていた完結済の小説を修正しつつ載せようかなと。
とりあえず今自信を持って言える事。


面白くないです。笑っちゃうほど面白くないです。


更新速度は蛞蝓。あるいは亀。
時として雨の日にできた飛行機雲が消える速度。
要するに遅いって事(´゚ェ゚)

面白くなかったら読まなくて結構です(b゚v`●)
態々「面白くない」ってコメント残されなくて結構ですッッ
光の速度で僕のやる気がうせまs(・v・)
プロフィール
  • プロフィール画像
  • アイコン画像 ニックネーム:麻椿
  • アイコン画像 性別:女性
  • アイコン画像 誕生日:1994年9月8日
  • アイコン画像 血液型:B型
  • アイコン画像 現住所:福井県
  • アイコン画像 職業:小中高生
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初めて読む方は一番下からお読み下さい。
*トビラノ,カギ。(未完。
*I Remember You.(予定。
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