ショパン/恋は実らず、曲が実った話

October 08 [Sat], 2011, 22:05


ショパン
初恋の相手は、ワルシャワ音楽院の同窓生だった。

名前をコンスタンチアという。

彼女はポーランド王室の離宮の管理人の娘で、魅惑的な栗色の髪と澄んだ瞳と美しい声の持ち主だった。

けっこう女に惚れっぽいショパンは(そう思いませんか?)コンスタンチアに恋心を募らせるのですが、その熱い想いを本人には一向に伝えられないのでした。純情うぶなショパンなのです。



経験のある人なら分かるでしょうが、好きな人がいて、その人に声さえかけられないというのは、かなりつらく、そして情けないことです。
そして、不幸なことに、その恋の炎は大きくなっていくばかりで、それに比例して心の中にまるで換気もしないで魚を焼いたときのように、モヤモヤが溜まっていってしまうのです。
何も手につかず、何も集中できず、自分の欠点ばかりに目が行き、自己嫌悪の極致に陥ってしまうのです。
そうなったとき、我々は―少なくとも僕は―黙って台風が通過するのを待つように、ただ時の流れに身をゆだねるしかないのですが、フレデリック・ショパンという男は違います。

彼には音楽があった。


燃え上がる恋の炎を五線譜にぶつけるのです

そうして生まれたのが

ピアノ協奏曲第一番と第二番

なのです。


ショパンは友人に「その人のことを夢に見、その人への思いのために、僕は協奏曲のアダージョを書いた」と手紙で述べています。
これは、ピアノ協奏曲第二番のことを指してますが、時を同じくして書いた二つのピアノ協奏曲について言っているとみてもよいでしょう。


結局、ショパンの初恋は実ることなく、ポーランドを離れることになったのです。
そしてショパンの活躍の場はウィーン、そしてパリへと移っていくのです。
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