月の光(フェルゼン。オスカル。アンドレ) 

September 26 [Wed], 2012, 0:46
月の光が、固く締められたカーテンの隙間から差し込んでいた。
飢え、怒りに満ちた民衆による打撲や擦傷や切傷が、オスカルを痛めつける。
そして、思いもよらなかった自分の行動。
愛していると思っていたフェルゼンを捨ててまで、民衆のリンチで殺されそうになったアンドレを助けた。
「…私の、アンドレ…
アンドレ…か。
つっぅ」
この痛みは、自分とアンドレを欺いていた罰なのだろうか。


「オスカル様。
フェルゼン様がいらっしゃいましたが…」
心配そうな、ばあやの声がした。
「ばあや、大丈夫だよ。
お通ししておくれ」
よかった。
あのまま逃げるようにアンドレを抱えて自宅に帰ってしまったことは、オスカルにとって許せることではなかった。
自分のためにも、謝りたかった。


「フェルゼン…無事で…よかった。
…申し訳ないことをした…」
「オスカル、怪我の具合はどうだ?
ハーッハッハ、私のことは心配ない」
「…貴方を置き去りにするとは…私は…謝る言葉もない…」
「謝る必要などないさ、オスカル。
それとも、償わねば君の気持ちが治まらないのか?」


フェルゼンはいきなりオスカルの両腕を引っ張ると、唇を押しつけた。
オスカルはその腕から逃れようともがくが、動けない。
彼の湿った舌がオスカルの舌に絡みつく。
その指先はまるで楽器を弾くように、オスカルの背中から愛撫を始める。
「あ…ぁ…フェルゼン…!
やめろ…貴方は、私を愛してはいない!」
オスカルは震える声で訴えていた。
だが、そんな彼女を見て楽しむかのように、フェルゼンは微笑みながらサッシュで彼女の両手を縛る。
一瞬のうちにオスカルは寝台に括りつけられてしまった。
「や…やめてくれ…フェルゼン!」


あまりのことにオスカルは涙が溢れてきた。
彼は圧し掛かると、器用に衣服を脱がし始めた。
叫ぼうとするオスカルの口にハンカチを押し込む。
「うっああう!
ああっ…!
ああう…うっ…」
動けば動くほど絹の布が手首に食い込み、苦痛が走る。
フェルゼンの指が、オスカルの全身を弄る。
そして細い顎を持ち上げ自分の方に引き寄せると、首筋を軽く噛んだ。
「オスカル、素敵だよ。
これが、君の望んでいたことだろう…?」


そう、オスカルの背筋に甘い疼きが走る。
こうされたいと望んでいた。
しかし、躰はこの屈辱を拒絶していた。
「…そう、私はこんな男なのだ。
愛していなくても、誰でも抱ける…」
オスカルは、瞳を見開いた。
涙がぽろぽろと流れる。
聞きたくない…絶対に言って欲しくない台詞を、彼はサラリと言ってのけた。
ふとフェルゼンの丹精な顔が歪み、音もたてずにテラスの傍に行くと、誰かをぐっと引っ張ってきた。


「フェルゼン様…」
「アンドレ、君は平民だ。
私のしていることに不満があるのか?」
ぶるぶると震える両手を握り締めて俯いているのは、アンドレだった。
「…そうです、私は平民。
貴方の一声で、どうとでもなる…平民。
しかし…人間です。
フェルゼン様…お…俺…私は…」
アンドレは顔を上げると、襲い掛かった。
フェルゼンを突き飛ばし、上に圧し掛かる。
「貴方があのような言葉を口にするとは…オスカルを傷つけることは、許さない…許さない!
ゆ…許さ…ない…う…ぅん…っうっ、うっ…」
言葉の最後は涙声に掠れつつも、アンドレはフェルゼンと揉み合った。


最初は抵抗するかのように殴り返していたフェルゼンが急に力を抜いたので、二人は倒れこんだ。
「そう…軽蔑すべき奴なんだよ…私は…
アントワネット様を愛すると言いながら、何人も愛人がいる…
オスカルの気持ちにも値しない、下衆野郎なんだ…」
「やめてください…もう…これ以上…
俺は貴方を…貴方を殺したくない!」
「…殺す価値もないぞ…アンドレ…
オスカル…そう…お前のアンドレが、苦しんでいるぞ…」
「フェルゼンーっ!」


二人の視線の先には、半裸で寝台に括りつけられ瞳を見開いているオスカルがいた。
口の中のハンカチを吐き出すと、オスカルは手首が擦れて血が滲むのも厭わず、寝台を蹴り飛ばそうと激しくもがく。
アンドレがゆっくりと、フェルゼンの首を両手で絞めようとすると…
「やめろー!
アンドレ!
…ア…ンドレ…」


伏せたフェルゼンの瞳からも涙が流れるのを見たアンドレは、オスカルの元にのろのろと進むと血だらけのサッシュを解き、自分のシャツを脱いで彼女を包んだ。
首を絞められて息ができなかったフェルゼンも、咳き込みながらふらふらと起き上がる。
「うっ…げほっ…げほっ…」
「…どうして…どうして…こんな…フェルゼン…」
「オスカル。
君の想いは君だけの思い込みで、真実ではないこともある。
大切なものを失ってから気づくのは、私だけでいい…
もう…二度と会わない…」


「フェルゼン…」
二人は、同時に彼の名を呼んだ。
フェルゼンは立ち上がると身支度を整え、微笑んだ。
「さらばだ、オスカル!
…そして、アンドレ…」
静かに扉を開けて、フェルゼンは去っていった。

(了)

申し訳ありません、、、 

July 29 [Tue], 2008, 18:13
消えておりました。
母の入院に引き続き、自分が骨折、またかぞくが骨折入院、、、

なんなんでしょう。

こんな辺境の地に心配していただき、、、穴にはいってしまいました。

アニメの設定資料の件ですが、今捜索中です。
見つかり次第またご連絡いたします。

おわびと感謝を、、、、ひろえ拝

ご無沙汰しております。 

June 27 [Wed], 2007, 1:17
生きております。

そして、、、公式漫画でも
セレーネとスウェンが 生きてましたー。
わー。(*^^)//。・:*:・゚'★,。・:*:♪・゚'☆ パチパチ
このままくっついてしまえー。そしてできた子どもにエドとつけるといいよ。
(笑)

m(__)m失礼しました。

ああああああああ 目が 

February 08 [Thu], 2007, 15:50
うううううううう。

アンドレな気分です。 麗しすぎ〜。

ほんとに誰にも見せたくないのですが、、
こんなにうるわしいんだぞっと見せびらかしたい。

おいっどっちやねん。(笑)

孝絵さま〜ありがとうございます。m(__)m

トップ そして ギャラリー 

January 13 [Sat], 2007, 22:24
…あまりにもなにもないサイトに孝絵さまからのビックプレゼントでございます。

ありがとうございますー。

トップ絵が麗しいドレスのオスカルさま。
そして過去のイラストをギャラリーにしました。

うっとり。
眼福でございます。

トップ変更 

December 18 [Mon], 2006, 22:36
睡眠欲の王様 孝絵さまから イラストをば、、、、

うおー。 新作Aさまどす。m(__)m

よいクリスマスを、、、、

rubyさま 

October 25 [Wed], 2006, 22:08
お連れ様でした。リンク解除です。どうかまたリアルで…。m(__)m

C.E.73 STARGAZER UP 

October 03 [Tue], 2006, 11:42
台詞から約「27日」そして669時間後に発見。
27日と21時間…
でも酸素低下などのアラート表示らしきものは 点灯している様子が無い。
コンソールパネル辺りの動きも普通な感じ。


ということで私の脳内では生きていることに決定しました。m(__)m
苦手な方 ごめんなさいー。

athrun birthday 2006にエントリー 

September 19 [Tue], 2006, 21:31
アスメイで 「香りのプレゼント」投稿させていただきました。m(__)m

…コンペにアスランをイメージしたフラグランス提出したことは内緒です。(笑)

athrun birthday 2006 応援しています。 

August 03 [Thu], 2006, 17:05
今年も 天降さまが開催してくださいましたー。
わーぃ。

とても楽しみです。ご多忙のところ、ありがとうございます。
P R
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