『卒業』

March 01 [Tue], 2005, 22:19
卒業
重松清著

出版社 新潮社
発売日 2004.02
価格  ¥ 1,680(¥ 1,600)
ISBN  4104075051
ある日突然「僕」を訪ねてきたのは、自殺した親友のひとり娘だった。少女の手首にはリストカットの傷跡が…。表題作ほか、それぞれの「卒業」に臨む4組の家族の物語。『小説新潮』掲載に加筆して単行本化。 [bk1の内容紹介]

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4編、どれをとっても涙無しでは読めません。
重松さんは、本当にやさしい、あたたかい、そして厳しい目を持った人だと思います。
1歳の娘と毎日を過ごしている私には、色々と感じさせられることも多く、自分と重ね合わせたりしながら読みました。
4編、どれも書きたいことはたくさんあるのですが、最初の『まゆみのマーチ』について少し感想みたいなものを書きます。
『まゆみのマーチ』
母親の死を目前にした幸司は、息子の亮介がひきこもりの状態にあり、母の葬式にも来られないことを妹まゆみに話す。
まゆみも、かつては学校へ行けない子どもだった。昔、そんなまゆみを励まし続けたのが母が歌った「まゆみのマーチ」だった。
「まゆみのマーチ」って、いったいどんな歌なんだろう?そう思いながら読み進みました。それは「まゆみが好き、好き・・・」その繰り返しだけでした。涙が出てしまいました。すごいです。この「好き」にはすごい力があるんですよね。
”どげんことがあっても、最後の最後は、おかあちゃん、うちのこと「好き」言うてくれたやんか思うと、つらいこともないし、こわいもんないなぁ”。
まゆみが母が亡くなった時に幸司に言ってます。「好き」の中には”愛してる”も”信頼してる”も”大丈夫だ”も全部含まれているんですよね。
さて、私はちゃんと子どもに「好き」って言ってるでしょうか?これからもずっと言えるでしょうか?これって、言えそうで言えない言葉ですよね。
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