運び屋 

December 28 [Wed], 2005, 21:19
インターフォンを押す、そのあと『はーい』という明るい声、その後に決まって言うセリフ

「どうも!運び屋です!お届け物です!」

普通届けないものを届ける『運び屋』

今日もいろいろなひとに気持ちをお届けに参ります

@

「私の名前は樋浦暁(ひうらあかつき)よろしくお願いします!」
高校に入学したての私はクラスでの自己紹介中、暁なんて変わった名前だからよく覚えられる、けど一つ難点がある
「ちなみに家は運び屋です」
運び屋とは世間一般ではただの運搬業を営む会社であるが、少し変わった届け物をするということで有名なのだ

「おーあの運び屋んとこの娘かー」
横からどっかのおっさんようなコメントをするやつ約一名
「・・・・」
コメントしようがなかった、はいそうですとしか言い様無いし、かと言ってそれを言ったら場がしらけるしどうしよう
っと悩んでいたらそのおっさんコメント野郎の顔に見覚えがあることに気づいた
「樋浦暁、聞いた事あると思ったらお前かよ」
「・・・・・・・・・・・・・・あー!!飛鳥野暁!」

同じ漢字だけど読みが違う名前でだいぶ中学でも周りからいろいろ言われた飛鳥野暁(あすかのさとる)まさか同じ高校だと思わなかった
「そういえば二人は読みが違うが漢字が一緒だなぁ」
今更気づいた担任約一名
「すげ!!しかも席隣かよ!すげー!」

妙にテンションの高いクラスメイトが妙に感動している、困った、また中学と同じ展開にいってしまう・・・
「付き合っちゃえよ!」
はいでた!付き合っちゃえよ!でた!これがやなんだよなぁ・・・
「なぁなぁ!」
「うるさい」
「んだよノリわりぃなぁ」

うるさいと言ったのは飛鳥野だった、珍しい、こいつはいつも「そうしよっかなぁー」などばかげた事しか言わなかったのに・・・
「飛鳥野大人になったなぁ」
つい口に出していってしまった、クラス中がなぜかどっと笑った
「お前なぁ・・・」
少し頬を赤らめた状態で飛鳥野は言った、何故か少しどきりとした、意味不明

それからと言うもの飛鳥野と私はよくつっかかるようになった

運び屋 

December 30 [Fri], 2005, 18:32
「ノートを提出してください」
っと先生に言われた時も私ら二人が係りにされた(特にその教科の先生が気持ち悪いか怖い時)そのたびにどっちが持って行くかじゃんけんした
「日直は黒板を綺麗にしとくように」
という担任の命令も、日直でもない私らがやらされた、そのたびにお前の所為だあんたの所為だと言い合いになり黒板を綺麗にする何処ろじゃなくなった
そんなこんなで私らは常に一緒にされた、担任にも学年全員にも付き合ってると勘違いされていた

「違うってのにね・・・」
とか言いながらも何故か一緒に帰っている、実はうちのお向かいさんはこやつなのだ、っといっても高校に入ってから知ったんだけどね
「まったくだ、なんでこんなやつと付き合わなならんのだ」
「知るか」
ここまで来る時何人かの先輩に会ったが女子は振り向きながら何か噂をしている、男子は後ろから付けようとしてきた

「うちの学校の奴等ってうざったいのがいっぱいだね」
「だな」
すると前からものすごいスピードで誰かが走ってきた
「うわ!」
そのスピードの所為でスカートがめくれそうになったが、それよりもそやつのスピードにあっけにとられていた
「なんだあいつ」
まさかと思った、ちょうどあやつが来た方向はうちの方向だ
「おっおい!」

運び屋 

January 08 [Sun], 2006, 17:53
飛鳥野をほっといて家まで走った、もちろん専ら文系の私はすぐに息切れを始めたからすぐに飛鳥野に追いつかれた
「どしたんだよ!」
こやつはきっと運系だろう、息切れ一つせずにしかも質問までして来てる、気づけば家の前だった

「青空!」
「ん?」
青空(せいく)私はそやつのことをそう呼んでいる
「なんだ?」
そやつは私の実の父親であるが、お父さんなどと呼びたくないので(というか昔から人と同じ事をするのが好きじゃなかった)青空と下の名前でしかも呼び捨てしている

「さっき・・・の・・・黄昏?」
「あぁ」
「帰って来たの?」
「あぁ」
「えぇぇぇぇ〜〜〜」
黄昏(たそがれ)とは私の兄、これまたお兄ちゃんなどと呼びたくないので下の名前で呼び捨て

「そうさわがないの」
「真珠・・・」
「さん付けしなさいって言ってるわよね」
満面の笑みでとげとげしい声で言われた
「真珠さん」
真珠(しんじゅ)さんは私の母、これまたお母さんなどと呼びたくないので下の名前で呼び捨て、全ての家族を下の名前で呼び捨てするのには訳がある

あまり昔話をしないから良く知らないが、子持ちになったのが結婚できるぎりぎりの歳だったそうだ、
うろ覚えだが私が小さい時母はまだ十代だった、真珠さんはお母さんと呼ばれて欲しくなかった、私も呼びたくは無かったので真珠さん
父はお父さんと呼ばれて欲しかったらしいが私が嫌なので青空、兄は兄というより友達感覚で育ってきたので黄昏、ってわけ

「あのー」
「飛鳥野お前まだいたのか」
「ひでぇよ」
青空と真珠さんは目が点になっていた
「暁が男の子連れてきたぁ!!!!」
二人で綺麗にはもって叫んだ

運び屋 

January 25 [Wed], 2006, 21:13
「うっさいなぁ、ただのクラスメイトだよ!」
「なんだ」
「こらさっきまでこの世の終わりみたいな顔してたくせに急になんでもなかったような顔すんな」

「あなたはなんて名前なの?」
もう三十のおばさんがお色気むんむんで飛鳥野に近寄った
「えっと・・・飛鳥野暁です」
えっとって・・・困るなよ
とりあえずおばかな三十おばさんを飛鳥野から突き放して飛鳥野を家の外に出した

「ごめんよあやつが」
「いや」
ちょっと頬が赤い、そうとうあのおばさんのお色気がきつかったらしい、あやつ絶対病院のショック療法で使えると思うんだけどなぁ・・・
「なぁ樋浦」
「えっなに?」

まだ少し赤い頬のまま軽く顔を背けた飛鳥野が話しかけてきた
「お前んちっておもろいな」
「おもろいって・・・お前の娯楽のためにうちの家族は存在するわけじゃ―――」
ものすごいスピードでタックルされそうになったためよけた、言葉の続きが言えるような状況じゃなかった

それに驚いたか飛鳥野はさっさと家に帰ってしまった
「ただいま」
「お帰り黄昏」
「暁・・・」
「うん?」
「お前相変わらず色気ねえな」
「妹に色気を求めるな」
その会話をまさか飛鳥野が聞いて笑ってるなんて思いもしなかった

運び屋 

March 10 [Fri], 2006, 1:00
「お前らなんで下の名前で呼び合わんの!?」
妙にテンションの高いクラスメイト(佐々木キルスとか言う名前だったような)が二人で話してたところに急に割って入ってきた
「はぁ?」
飛鳥野と同時に返す、佐々木はちょっとその同時さに驚いたか後ずさった
「だってさそんなに仲いいのに・・・なんで・・・」
二人で顔を見合わせた後に佐々木に二人して視線を戻すと飛鳥野は私を私は飛鳥野を指差しながらズバッと言った
「飛鳥野で充分」
「暁長い」
何故かクラス全員に笑われた、佐々木にも、何故か居た英語担当教師さえも笑った
「笑うな!」
同時に返してしまった、さらに大爆笑、困ったなぁ・・・こうなると恥ずかしさで顔が赤くなりそうだ

「おーい!暁―!」
その瞬間女子の笑い声が黄色い奇声に大変身☆じゃなくて、その声に男子の笑いは止まった
「忘れもん」
そやつはずいっと私の体操服の入った袋を渡してきた
「おーサンキュー黄昏」
その瞬間女子の黄色い奇声が止まった
「忘れるなばかが」
「お前に言われたかねえよ」
「はいはい、じゃな」
「おぅ!」
黄昏はさっさと教室を後にした
P R
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