唇が动いているかどうかも自信のない声

October 22 [Sat], 2011, 16:24
日射病は、その度合いによって危险度が大きく变わる症状だ。
そして重度に发展すると、まるでスイッチが切り替わったように、ショック症状という形で全身の各部が悲鸣をあげてしまう。
ガチガチと齿が鸣った。
死にたくない、と思う。
何がそんなに怖いのか、吹寄は自分自身でも正しく理解できていなかった。|袭《おそ》ってくる头痛や全身の寒气が嫌なのか、これから自分がどうなってしまうか予测がつかないのが不安なのか。それらの整理すらできず、彼女の心はグチャグチャの感情に|苛《さいな》まれていく。
周围の人々が何を言っているのか分からない。
自分の体がどれだけ深刻な状况になっているのかも判断できない。
だから、彼女はそれらを无视して、一言だけ问いを发した。
「……私は……助かる、の……?」
本当に声が出ているのか、唇が动いているかどうかも自信のない声。
对して、カエルの医者は指示出しの声を止めて、确かに吹寄の颜を|?《のぞ》き?んだ。
朦胧とした意识の中、人の声など闻き取れないような状态なのに、医者の声は不思议と吹寄の耳に届いた。
彼はただ一言、担架に乘せられた少女にこう告げた。
绝对の|信赖《しんらい》を与える、|完壁《かんぺき》なる笑みと共に。
「───仆を谁だと思っている?」
自律バスの整备场の地面に、ステイル=マグヌスは座り?んでいた。
先程から定期的に、メンテ机械をメンテする[#「メンテ机械をメンテする」に傍点]技师|达《たち》が行き来しているが、ステイルの位置はちょうど死角となるらしく、|谁《だれ》も气づいている样子はない。いつもなら『|人拂い《Opila》』のル―ンでも使えば心配するような事はないのだが、今はそれも使えない。
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