七千海

November 27 [Fri], 2009, 22:22
触れられると
怖くなるよ
どうせ離れてしまうのに
どうしてそんな風に
手を取るの?

いつだって私の大切な物は
どんなに丁寧に扱っても
壊してしまうんだ

温もりが残ったままの手は空しくて
ゆるゆると消えていく温かさに
不安を覚えて
いっそ手を伸ばさなければ
誰にも見つからずに
触れられずに
消えていけただろうに

透明になってしまえば
どんなに楽だろう
そう言って
自嘲したら
「出会えて良かった」と言った彼らに
どんな顔で会えばいいのだろう?

私はいつでも消えたくて
痛みの中でしか
自分と向き合えなくて
私との出会いが
傷を抉っているようにしか
見えなくて
距離を取らないといけなくて

自分から作った溝を
今更になって
埋めようとしたら
更に深くなってしまって
もう戻せないよ

ぼろぼろの腕に
触れてしまったら
彼らの手まで
赤黒く染まってしまう
それでもいいと
捕まれたって
私が良くないんだ

何もできないから
せめて傷つけたくない
何をしても無駄だから
せめて笑っていて欲しい
何もしなくて良いから
せめて「              」

伝えてはいけない空白
言葉にも声にも
絶対にしないから
助けてなんて言って
手を伸ばさないから

触れなくて良い
一人にされても良い
怖がっても良い
嫌っても良い
壊されたって良い
二度と立ち上がれなくなっても良いんだ

本当に欲しい物が
もう手に入らないって
分かってるから
気づいてるから
知ってるから

今一番
失いたくない物
彼らの笑顔だけは
私に守らせて

七千海

November 18 [Wed], 2009, 23:34
久しぶりに聞いた声が
全てを優しく
包んでくれる
そう思ったのは
私だけなんだろうね

体力も精神力も
使い果たして
沈み込む景色の中
携帯電話の震える音に
ぴくりと肩を揺らす

あの日の仕草も
あの日の言葉も
一つ一つ美化されて
なにもかもが
作られた記憶になっても
それでも
君のことが
大切で
離れたくなくて
ずっと
隣にいて欲しくて

帰ってきて欲しくて

自分勝手な願いは
届いてはいけないから
心の奥に閉まって
君の声を
ただ
大切に拾い集めて

たったそれだけなのに
何もつらい事なんてないのに

大丈夫だよ
そう言ったあなたの言葉に
声が出なくなる
ごめんね
いつも
苦しめているね

正しい頼り方なんて分からないから
この先も傷つけてしまう
どんなに大切にしても
それは変わらないこと

でも
君に教えてもらったから
あなたにも伝えたいよ

つけた傷痕も
ついた傷痕も
治ることはもうなくて
傷みしか与えなくて
進むことを妨げて
座り込むことになって
暗闇に紛れて
同化しようとして

けれども
どんなにうつむいて
一人でいると決めたって
私が腕を取るから
君がそうしてくれたように
私は誰の腕でも
引き上げよう
二本しかない腕では
間に合わないかもしれない
余計に傷つけて傷つくかもしれない
ぼろぼろの羽根が
朽ちて
二度と立ち上がれなくなっても
それでも
その腕を取るよ
私がそうしたいから
どんな言葉で
それを阻もうとも

いつでも引き上げてあげるから
いつでもここにいるから
いつでもそこで座り込んで良いんだよ

七千海

November 16 [Mon], 2009, 22:03
仕方がないよ
逃げ出したくもなるだろうね
きつくて
苦しくて
声も出なくて
何もないんだって座り込んで
星に手を伸ばすことも諦めて
足下の暗闇にだけ
目を向けている

拒絶される前に
一人になろうとして
大丈夫だよなんて
そんな状態で言われても
誰も信じてはくれないよ
笑ってみたって
へたくそな作り笑顔じゃ
傷つけてしまうだけだ

泣いてしまえば楽だとしても
今更涙をこぼして
弱く見せても
誰も振り向いてはくれないんだ

だから
今はとりあえず
足下の暗闇から
視線を上げて
目の前にさしのべられた手を……

迷わずに取ることが
できたならば
きっと私が
君をそこから
救いだそう

七千海

November 14 [Sat], 2009, 21:39
指先に目を向けて
傷だらけな事を知る
何度見ても
変わらないのは
自業自得の証

こんな指先じゃ
君に触れても
傷つけるだけだよ
誰に望まれても
手を伸ばせない
伸ばしたとしても
届いてはいけない

助けれない
だから
助けられなくていい
一人でいることには
もう昔から
慣れてるんだ

あの時
君の手をつかめなかったのは
あの時
君に声をかけれなかったのは
自分を守ろうとした
ずるくて汚い
考えだったんだよ

だから許さないで
繋がりを無くさないで
傷が無くなっていくほど
許されていくような気がして
痛いよ

誰でもいい
触れないと約束するから
傷つけないと約束するから
傷つく私を
否定しないで

触れなくて良い
怖がっても良い
名を呼んでくれるなら

七千海

November 13 [Fri], 2009, 0:17
大丈夫
壊れてしまったガラス細工を
私の手で元に戻すことは
できないけれど
せめてその破片で
君の手だけが傷つかないように
私が一緒に傷ついて
絶対に君を
一人にしないから

七千海

November 11 [Wed], 2009, 22:37
またか……
呟いて身体の限界を感じる
傷痕を抱きしめて
沈みゆく夢の世界へ

いつも決まって
傷みの雨が
身体を冷やして
声も出ないほどの不安が
押しつぶしにやってくる

問題は
目を覚ますとき
いつものように
浮上することはできなくて

手をつかまれ
足を取られて
もがいて
光を探して
腕を伸ばせば
やっと見える
リアルの天井

あぁ
どこに力を入れれば
起き上がることができただろうか
どこに力を入れれば
それを思い出すことができるのだろうか
ぼんやりと考えて
ひとつずつ
思い出していく

何とか上体を起こしたら
頭の重さで
身体が倒れて
また元の状態に
戻ってしまう

もう一度力を入れれるまで
無くしていった記憶を拾い集める
昨日のこと
何をしていたのか
何があったのか
苦しかったこと
出会った人の名前
会話の内容
どこかに置いてきた記憶たちが
やっと戻ったら
もう一度力を入れる

やっと、朝がやってくる
それは始まりか
それは終わりか
けれども
同じことを繰り返しても
誰かの今日は始まる

だから今日も一歩
明日に続く
小さな一歩

七千海

November 03 [Tue], 2009, 21:16
君の傷みを
何とかしたくて
携帯を握りしめたけど

ごめんね
また言葉が
紡げないんだ

だから
もうちょっとだけ
我慢して
すぐに
声を繋ぐから

七千海

November 02 [Mon], 2009, 22:31
彼女が前に進む度
今まで手をつないでいたことも
忘れてしまうくらい
嬉しくて

飛び立つ彼女の背中を
何度眺めただろう
その度に傷ついて帰ってきたのを
何度慰めただろう

それでも前を向いて歩き
諦めないという
彼女の横顔は
羨ましくて

また飛び立とうとする彼女
もう手は握らなくてもいいね
羽根の傷はもう癒えたんだね
ならここから
飛び出さないと

大丈夫
心配しないで
私はいつでもここにいるから
傷ついた羽根を
いつでも癒せるために
ここで待ってるから

さぁ
行っておいで
迷うときは
いつでも立ち止まっていい

進むことを諦めない
彼女が好きだよ
だから
いつかまた会おう
それでいいから
私のために傷つく必要はないんだ

それなのに

今彼女は
この籠から飛び出して
翼を広げ
振り返らず

私がいつでも飛び立てるように
戒めの鎖を
壊そうとしていた

七千海

November 01 [Sun], 2009, 21:41
今日はいろいろ思い出したよ
苦しい想い出も
悲しい想い出も
全部君が変えてくれていた
たくさんの傷痕があったことを
君は知らないのに
癒してくれていたよね

君と会えないと
苦しくて
哀しくて
倒れてしまいそうになる

好きじゃないなんて
どの口が言えるんだよ
自嘲して
それでも首を横に振る

大好きって言えなかった分
今思いがつのるだけ
今日という日が
そうさせているだけ

だって
そうじゃないと
涙を我慢できないよ

今日が終わるまで
あと少し
もう終わってしまう
今年も
携帯電話は震えない

知ってるよ
毎年のことだし
もともと期待なんてしちゃいけないんだ

愚かだと知っていても
それでも
今日
残りの一秒まで
君のコールを
待とうと思う

涙はそれまで
お預けにして。
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