躊躇 

2009年02月01日(日) 21時53分
僕の目の奥の視覚に直結する細い線は、割と性能のいいピンホールカメラになっている。

 積もる気配は無かったが、降りやむ気配もなかった雪の降る冬の日、家に帰ると手紙が届いていた。簡潔に書かれた文章の内容は、僕の力が必要だ、どうか下記に記す所に来て欲しいというものだった。迷う必要はなかった。差出人は「偉い人達」からだった。僕の力。何に使うかなんて、そんな事に興味はない。僕には力があるのだと認めてくれるのであれば。

幼少の頃より人一倍目が良かった。それは人の心を読むとかそういった類のものではなく、ただ単に視力がよかったのだ。遥か遠くの林を飛び立つ鳥の群れの、その一羽一羽の表情を見て取れるほどに。祖父が僕の目に注目し、父がそれを何処かに届け出て、母は涙を流していた。僕は「偉い人達」に囲まれて色々な知識を埋め込まれた。光の反射と屈折による視力の誤差とその修正。風の作用とその有効な利用法。精神の乱れとその統一による反作用。僕が教えられたのは大よそそれが全てで、何の意味があるのか分からなかったが、その演習プログラムを上手にこなすと「偉い人達」が喜んでくれるので、きっと良い事なのだな、間違ってはいないのだなと思えた。

指定された場所についたが、辺りには誰もいない。変わりに一丁のライフルとその横に手紙が置かれていた。
「首尾よくこなせ、弾は一発のみ、お前になら出来る、お前にしか出来ない、我々の自慢の息子、真価を発揮せよ。」
つまりこのライフルで何かを撃つのだろう。注意深く辺りを見渡すと、遠くに小さな小屋が見えた。恐らくあれだろう。他に見当たるものは何も無い。僕は腹這いになってライフルを構えた。そうしないと撃った時の反動で腕を怪我してしまうからだ。そうプログラムで教えられた。それから狙いを逸らさない事。辛抱強く耐える事。手紙の下にカプセルが置いてあった。疲れたら飲むようにと書かれている。僕は小屋の半径五メートルに集中しライフルを構えた。

 二度目の太陽が西に沈む頃。小鳥が僕の周りで楽しくダンスをはじめた。僕も一緒に踊りたくなった。何せ二日も同じ姿勢でいるのだから。刹那、小鳥が一斉に飛び立った。異様な気配を察知したのは僕も同じだった。
「青年、こんなところで何をしている。寒くて死んでしまうぞ。」
声のトーンからして危害を加えそうな人ではないのは分かった。
「狙いを定めてるんです。」
「なんだ、ライフルを構えているのか。この辺の鳥は食っても美味くないぞ。どうだ俺の所にこないか、ここからすこし遠いが。俺の家・・・、家なんてもんじゃあないが、まあどうだ。風と雪くらいは凌げる。」
ここははっきり断っておいたほうが良さそうだ。
「すみません。お誘いはとても嬉しいのですが、僕にも事情があるんです。どうかそっとしておいて下さい。それにほらこれ、このカプセルを飲むと寒さも凌げるし、お腹も減らないんですよ。だから、ね、わかって頂けましたか?」
ちら、とその男のほうを見ると老人だった。ひどく悲しい表情をしていた。
「さっき飛んでいった小鳥だが、あれの名前を知ってるか?」
「いえ。あまり動物に興味はないので。でも可愛い鳥でしたね。」
「そうさ。滅多に顔を出す鳥じゃあないんだ。人前に、しかもライフルを構えた人間の横にとまるなんて考えられない。」
西の空に星が見えて、辺りは暗くなり始めた。老人は胡坐をかいて座ったようだ。音で分かる。
「あいつは『ヘズ』という名だ。」
「ヘズ?聞いた事がないですね。しかも変わった名だ。特徴的な性質からその名がついたのですか?」
「あぁ。あいつは盲目なんだ。」
「盲目の鳥?ではどうやって障害物をよけるんですか?」
「盲目の鳥ならあいつだけじゃない。蝙蝠だって目が退化して音を使って感覚を維持している。」
「じゃあ超音波で・・・という事ですか?」
「いや。光さ。」
ニヤリとした老人の顔が浮かぶのは、蝙蝠ほどではないが僕も似たような器官を備えているからなのかもしれない。
「光?しかし目は見えないのですよね?」
「別名を『星詠み』というんだ。『星』を『詠む』のさ。『見る』という感覚だけでは到底到達することは出来ないだろうね。」
そういうと老人は煙草に火をつけた。静まり返った森にパチパチと仄かに煙草が燃える音がする。
「おじいさん、見るとは目ですることですよ。詠むとは一体どういう事なのでしょう?何か体の特別に特化した機能を使うのですか?」
老人は少し考え込んだが、話し始めた。考えたというよりかは、もっと違う感覚だったろうと思う。
「特に他の鳥と変わったところはない。逆に目が見えない分劣っていると言った方がいい。超音波なんてだせるわけでもない。しかし星を詠む事が出来る。」
「つまり目が見えないから星を詠む事が出来る、という事ですか?」
「そう。いや、それだけではないがね。簡単に言うとそういうことになる。」
二本目の煙草に火をつけた。煙草の煙が緩やかな風に乗り僕の鼻先を擽る。雪はやんだようだ。

「見えない事のほうが、より事態を鮮明に映し出すこともあるんだよ。覚えておくといい。俺もたまにだが目を瞑って歩いたり、人と話してみたりする事がある。するとどうなると思う。」
「どうなるんです?」
「より相手を知ろうとするんだ。もっと深く物事を『詠もう』とするんだ。」
「ヘズにもそれは言える、と。」
「いや、これは俺の感覚さ。あいつに教えられたんだ。詠む、と言う事を。」
「僕には目が無いと生きている意味が無くなります。きっと無理ですね。僕には星を詠むことなんて出来ない。」
「青年。君の意思は一人歩きしている。何にも、何処にも寄りかからずに開放してあげるんだ。自分自身を。」
老人の息遣いは終始穏やかだ。どこか丸みを帯びているその存在感に僕はいつまでも抱かれていたいと思う。この人になら話しても良いのかもしれない。
「おじいさん。僕はある命令を受けてここにいるんです。このライフルもその為です。僕の能力を使わなければ出来ないことなのです。だから、」
「ああ。承知しているよ。こっちを向けないということだろ。」
「はい。申し訳ないとは思うのですが。」
「恐らく君はいい目をしているのだろうね。」
“いい目をしている”と言われたのはこれが二度目だ。大抵はいい目を持っている、と言われていた。
「青年。自分の思う通りにしなさい。ここにとどまっていてもいい。俺と一緒に来てもいい。ただ、もしとどまるのであれば必ず成すべき事をするのだ。」
「はい。」
去り際にまた煙草に火をつけた。
「おじいさん、煙草、吸いすぎですよ。」
「はは。これが最後さ。」

小屋のドアに手をかけた老人を僕は撃った。
ヘズが星を詠んでいる。僕の目にはもう意味が無くなったから、それがどういうことなのか少しわかる気がする。
翌日、僕は小屋まで降りていった。昨夜の穏やかさは欠片も残っていない。老人の体はカチカチに凍ってしまっていた。
小屋の中は暖炉が焚かれていて暖かかった。軽い食事と短い手紙がテーブルに置かれていた。

「目を離したな。俺が出て行く所を狙えなかったろう。」

部屋を見渡すと綺麗に整理されていたが、秩序がなく色々なものがその場しのぎに置かれているだけだった。
ヘズについて書かれた切れ端がある。
この世に意味がある事ほど、不確かな事もない。太陽が昇り、月が輝き、星が流れる。星を詠む事に関して言えば、それほど確かで、意味の無いことも無いだろう。
老人は生物学の教授だったようだ。その範囲は多岐に渉っていた。
その中でもとりわけ「セナカツノウシ」に関しての資料は膨大であった。
僕がこの小屋から出ていったら、僕の存在は無くなってしまう。僕の存在は、遺志は、思いを引き継ぐ事と了解した。
僕がこの部屋から出て行ったら、僕がしたことを後悔しない日はないだろう。
僕がこの部屋から出て行ったら、きっと言い知れぬ孤独と、不安に押しつぶされるだろう。
僕がこの部屋から出て行ったら、できるかどうか分からないけど、たまには星を詠んでみよう。

そんな不安を余所に、僕がこの部屋から出て行ったら、僕の記憶は消された。

一瞬の七色に思い出すのは、老人の優しい息遣い。
結局、星は詠めなかった。

ススメ 

2009年01月18日(日) 21時48分
 朝目が覚めると雨が降っていた。僕は雨が嫌いではない。雨は気が滅入る。気が滅入るから雨が好きだ。朝からご機嫌で今日は何をしようかななんて生き方はしたくない。だから雨は嫌いじゃない。コーヒーを煎れ、今日一日何をするのか考える。煙草に火をつけて雨に歌えば世の中捨てもんじゃないなと思えてくるから不思議だ。

今日は図書館に行ってセナカツノウシについて調べる事にした。

 荒廃したこの世界。何もかもが灰色になってしまった。過去に何が起きたのかは誰も何も知らない。知らされていないと言ったほうが正確だろう。憶測の域を超えないが、僕が思うに灰色になってしまった今の世界の原因を国家ぐるみで隠しているような気がする。何故かは知らないけど、真相を究明してしまうと誰かが損をして、誰かが涙を流すのだろう。それが良い事なのか、悪い事なのか分からない。でも「世界が灰色になっただけ」で他は何も変わっていない。僕はこうなってしまって何か不利益を被った訳でもないし、特に今を変えようとも思わない。ただ記憶が無いだけだ。記憶なんてのは曖昧で何れ忘れてしまうものだから割り切る事ができる。

 グリーンのコートを羽織、煙草に火をつけポケットに手を突っ込み図書館に出掛ける。サイドチェストの上に置いた写真に目をやると、はにかんだ笑顔で微笑む僕と女性が写っている。わからない。だれだろうこの人は。出掛ける前、そう思うのが日課になってしまった。

 外は相変わらずの雨だ。傘を差して階段を下りると薔薇が咲いていた。朝食を抜かしている事に気づいたがどうでも良かった。それは薔薇についても同じで、全てが灰色になってしまっている。味気ない世界だがそれはそれで良い。受け入れる事が重要で意味を見出すことを考えてはいけない。坂道を降りていると真っ赤な傘を差した少女が立っている。真っ赤な傘?おかしい。注意深く少女を眺めると、真直ぐな瞳で僕を見据えて「おはよう」。僕は思わず狼狽して暫く立ちすくんでしまったが「おはよう。素敵な傘だね。それはどこで買ったの?」と咄嗟に尋ねてしまった。「いいでしょ。この傘。」質問の答えになっていなかったが、恐らく答えたくないのだろうと思い図書館に向かおうと歩みを進めた。すると少女が「どうしてこの傘が赤いって分かったの?」 振り返ると少女は消えていた。おかしい。

 図書館に着くと受付のお婆さんが「おはよう。良い天気だね。」と。「そうですね。そういえばさっき、あ、いやなんでもないです。」赤い傘を見た事は黙っておくことにした。
「今日は何を調べに来たの?」
「セナカツノウシです。」
「セナカツノウシ?それはどういう牛?」
「背中に角があるんです。僕も詳しくは分からないんですが」
「だから調べに来たのね」
「えぇ。」
「そういえば私さっきね、・・・。」
「どうしたんですか?」
「ううん。なんでもない。カードは持ってきた?」
「あ。忘れました。すみません。」
「いいのよ。いつもの事だしね。でも次からは必ず持ってきてね。知ってる?法改正で図書館の利用が厳しくなるの。」
「そうなんですか。わかりました。でもどうしてですか?」
「簡単に言うと利用者の徹底管理。あと『この世界を知ろう』としている人がいないかをチャックするの。」
「へぇ。そんな人いるんですかね。」
「あら貴方は知りたくないの?」
「あまり興味ないですね。」

セナカツノウシ
正式名 ab ovo usque ad mala
主に湿原に生息し木の根や、牧草を食する。稀に残った「色」を食べる。ただその生態は謎が多く目下研究の対象になっている。
背中の角は地面に対して垂直に伸びており、どこまで伸びるのかは不明。また何故伸びるのか、材質等も不明。
残った「色」を食べる?どういうことだろう。最後の一文に興味を魅かれた。
背中の角に光色を溜め込んでいると唱えた学者は殺害されている。

この本を借りる事にした。

「そういえば、言おうかどうか迷ったんだけど、私今日「赤」を見たの。女の子だったんだけど、風のようにどこかに消えちゃった」
「赤い傘を持った女の子ですか?まさか。僕も見ました。」
「なんだったんだろう。あの子。」
「何か知ってる事はないですか?」
「関係ないかもしれないけど、この世界が灰色になってしまってから、死ぬ間際に『光色』を見るんですって。」
「光色を。もしかしたら近いうちに死んでしまうかもしれませんね。もしくはもう死んでしまっているとか。」
「ふふふ。迷信に近い噂だけどね。何にしろ気をつけたほうがいいかもしれないわ。」
「そうですね。」

 図書館を出ると雨は上がっていた。横断歩道の真ん中で傘を忘れた事に気づいた。
振り返ると鮮やかな虹。
少女が向こう岸で微笑んだ。

瞬間、鮮血が舞う。

瞬間、全てを思い出した。

瞬間、紺碧の空に思うこと。

写真の人。真理という名だ。

確かに愛していた。

信号 

2008年12月14日(日) 0時53分
タイトルというかテーマ「信号」で書くということで

突飛な発想を全面に出していこう。
つまりは朝起きたら虫になっていたみたいな。カフカのようにとはいかないまでも。
迷い。
赤だけも進みたい。
青だけど進みたくない。
その中間の黄。

或いは最後に信号の断片だけをもってくる。
ちなみに信号は赤だったが、迷いはなかった。みたいな。

まず一本おおきな筋を立てよう。

母親に合いに行った少年とか。
子供に合いに行った父親とか。

混沌 

2008年01月23日(水) 11時31分
コンビニへ行こうと歩いていたら大きな亀の甲羅が道をふさいでいた。
高さ30メートルはあるだろう。その突端に亀甲縛りされた女性がいて、こう叫んでいた。
「世界は終わりよ!もう駄目になってしまったのよ!腐れきった世界!黒色の青空!さあ縄をほどいて!私が救世主となり世界を救う!」
無視して進んだ。亀の甲羅は左端に穴があいていたのでそこから抜けられた。
しばらく行くと森があった。紫色のオーラが包んでいた。鼻をつんざくとまではいかないが、独特の悪臭を放っていた。
トイレに行きたかった。森のなかでしようと思った。入ってみた。
森の精があらわれた。高さ90pほどで半分が顔だった。
「へいへいへい!通行料を払いな!」
大声を張り上げてあらわれた彼はどうやらこの森の番人らしく、通行人からカツアゲして暮らしているらしい。腰には「盗賊サーベル」を差していたが身長よりも大きく、ズルズル引きずっていた。
「とっとと払いな。」
サーベルを振り上げようとしたが、重かったらしく顔を真っ赤にしてようやく肩にかけた。いかほどか聞いてみた。彼はその大きな顔の大きな死んだ魚の様な目をくりくりさせて、じっくりなめ回すようにこっちを見ている。どうやら値踏みしているようだ。
じっくり観察し「そうさなあ・・・ 5万だな!」
しまった。ちょうど5万しかもってない。このお金はコンビニで「ヘイワ」を買う大事なお金だ。事情を彼に説明した。彼は目をつぶってウンウンとうなずいている。話し終わるとなにやら物思いにふけっている様子だった。5分ほどたったろうか。
「そうか。コンビニでヘイワが変える時代になったのか。でもそんなの俺には関係ねーんだよ!大体この世界はもう取り返しがつかねーんだよ!5万!とっととよこしな!」
彼の大声が森にこだました。彼が物思いにふけっている間にトイレをすませ、一礼し、森を抜けてしまった。
「ちきしょー!」ばさばさとカラスが飛んでいった。
またしばらく行くと海が見えてきた。カモメが飛んでいる。
テトラポットに腰掛けて海を眺めていたら、そばでカップルがセックスをしていた。
二人とも顔面蒼白で今にもイキそうな感じだった。男性は銃を持っている。
こちらに気づいた。
「ハァハァ・・・お兄さん・・ハッハッ・・どちらへ?」
事情を説明した。
「ヘイワか・・・っう・・ック・・っは!・・・。 僕も買ったことあるよ。ヘイワ」
よく見ると女性の方はダッチワイフだった。
「あれ買ってどうするの?もうこの世は終わっちまったんだよ。ごらん。青い太陽が西に沈む。いったいどうしちまったんだ!だれがこうした!ちくしょう!ちくしょう!どうしようもない!どうしようもない!」
取り乱した彼の口から泡が出てきた。気味が悪くなったのでその場を去った。
海岸沿いに進もうとしたら銃声が聞こえた。
波の音が五月蝿かった。彼の死をまるで歓迎しているように。

この星に起こったこと。それは何か。自分には分からない。いつものように起きて、いつものようにコーヒーを飲み、いつものように出かけて、いつものベンチで本を読み、いつものレストランで夕食をとり、いつもの時間に帰宅して、いつものベッドに横になった。
当たり前を繰り返していたら、いつのまにか世界は終わっていた。
悲観していたのは世に言う上流階級の連中だった。彼らは世界の終わりよりも自分の現実を受け入れる事が出来なかったようだ。この世界よりも大事な物を守ろうとしていた。
いわゆる上流階級の連中は全てを欲していた。欲という欲を全て満たしてもまだ足りない。
この星が終わるという情報はいち早く彼らの耳に入った。火星に思いを馳せて、彼らは大きな宇宙船を作った。
上流階級のさらに上の連中が極秘に作った宇宙船は「希望」と名付けられた。
その選ばれし馬鹿野郎達は265万1903人いた。その265万1903人を乗せて飛ぶ宇宙船を密かに作るのは難しかった。
「テーマパーク希望」
彼らの最後のアイデアは実に下らなく、小学生にも思いつくものだった。が、効果はあった。
広大な土地に作り出した宇宙船に世界中の人々は興味を示した。30q四方を高さ2qの壁で覆った。
人は見えないと興奮する。
彼らの希望が完成したのは1年後だった。驚異のスピードだが、彼らには出来た。正確には彼らはやらせる事が出来た。この星の知能の高い方から順に1000人を設計、低い方から順に10000000人を組み立てに回した。彼らに出来ない事はない。
1年を驚異のスピードと言ったが、当初の予定は半年だった。
宇宙船事態は半年で出来上がり飛び立つ事が可能だった。半年間完成が延びた理由は、選ばれし馬鹿野郎達265万1903人の為だった。彼らの意見を全て搭載した。プール、果樹園、動物園、美術館、映画館。その全てを満たし1年後完成した。
「テーマパーク希望」一週間ほど前から徹夜組が出るほどの賑わいをみせていた開館前日。
「宇宙船希望」のエンジンに燃料が運ばれた。
15q四方の大きさのこのロケットは核で動く。9つの噴射口があり、それぞれに核を搭載する。

空 青 花火 男女 穴 

3!2!1!
希望のエンジンに火がついた。入場ゲートくぐった人たちは呆然と立ちつくし、その後あっという間に灰になった。いや。立ちつくす暇もなかっただろう。

富豪をのせた希望は、庶民の希望を打ち砕き空に上っていった。
彼らはこの星に大きな穴を残した。海が滝のようになっていた。
希望が爆発したのは大気圏を越えてしばらくしてからだった。
彼らの希望に支障が出たらしい。詳しくはしらないが。
空に上がり、この星を眺めた彼らは真実を知った。
何がこの星を終わらせるのか。彼らは知った。





つずくかもね。

taki 

2007年11月21日(水) 11時40分
人間の本性を包み隠す文章に惹かれる
舌なめずりしてやがる 爪を研いで。
飄々とした文面の裏腹に見え隠れする 下心や 怠惰
惹かれはしねーか。この最大の嘘に。

広げた風呂敷大きすぎ 柄や模様は気にせずに 羞恥心さえどこえやら

何の為か 人生は。答えなんかねーんだよ。見つけられたら人は終わりだ。
今生を全うし、死の床に伏すまでは、悩み抜くのも良いかもしれん。
答えは一瞬で良い。晩年の方が良い。目を閉じてからで良い。
解決はまた悩みを産むから。

徒然 

2007年11月14日(水) 13時13分
「楽しい」しか知らない人は本当の楽しさを理解出来ないでしょう。
毎日が日曜日の人は「幸せ」を噛み締める事が出来ないでしょう。
嘘をつくことで真実が言えるのかもしれません。


行動を起こすと反応がある。
涙を流すのには理由がある。
浮き沈みあるのが人生と思う。
生きるとは働く事と思う。
絵を描いたり。写真を撮ったり。歌ったり。書いたり映したり。

働くとは金を儲けること。
金の為の人生では無いと言うには
まずは金を儲けてからである。

金では買えない物がある
そんなの金持ちの戯れ言である。
今はそれを確かめたい。

45口径 mk2 

2007年10月31日(水) 17時39分
薬莢の香り 目に染みて 涙一粒 頬をつたう

憎しみあったのは 愛していたから

涙の理由は 流れた血 薄れ行く意識 薬莢の香り

体は冷たく もう 声は届かない

とにかく東に向かおうと 花の枯れたこの部屋を後にする

キャデラックには あの部屋の匂いが染みたタオル 萎れた薔薇 45口径 残り1発 もうすぐ海が見えます

サンゼルマンの風 

2007年10月29日(月) 10時46分

吹きすさぶ 風が冷たい 冷気を帯びて 駆け抜ける 声は高らか

太陽の輝き 頬を照らす 赤く染める 高揚する 機は熟して 海と解け合い 貝は開く

酒気を帯びた 温い雨だれ 人の体温 それより温い

一瞬の過ち 後に巨大な 氷柱となって 滴る滴 消える灯火 消えぬ過ち 氷柱はまた 鋭さを増す 

過去の過ち 日は照らす 燦々と 美しく 誰も見とれる 誰も触れぬ 日は消えぬ 一層照らす

雨やまぬ なおも降る シャンパンの香り 果実酒の魔術 遠のく記憶 消えない過ち 雨はやまない

くそったれ

急流 

2007年09月11日(火) 9時53分
階段は上らず駆け上がる
それも三段飛ばしくらいで
それぐらいでないと
どうやら不安に押し潰される
余裕がない
堅苦しい
それがどうした
ギチギチに詰めこまれたなかで考えるのも悪くない。
三角に四角を収める方法を考えてみるのも悪くない。
血も涙も枯れ果てて
最後に残すのは愛想笑いだったりする。
この期に及んでヒトに好かれようなどと。
今こそ真実を見通す眼を。
血も涙も枯れたんだ。
この眼少しはマシになったろ。
ヒトの狂気を
ヒトの純真を
酸いも甘いも見通して
君は何を見て笑う?

ふふふー
あーっはっはー
お飲み
お飲みよアタイの生き血を
アタイの生き血はドス黒いのさ
アタイの爪も目ん玉も目ん玉の奥の奥も
髪も舌も声も涙もドス黒いのさ
アタイの名前は影
真っ赤なドレスに憧れる影
日に照らされて現れる
日に背を向けてご覧なさい
貴方生き血を飲んでいる
アタイの生き血を飲んでいる
ドス黒いアタイの生き血
味は如何?

似合わぬ二人が公園のベンチ
二人きりで彼方を見つめる
一方は空を海を
もう一方は山を川を
透き通る空は山を包み
清く流れる川は海に抱かれる
二人の共通項はアオであった
似合わぬ二人
それぞれのアオ
際立つアオ
公園のベンチ
見つめる先は
落日のアカ。

わしは名のある国の王
薔薇の花びら舞う町の
小高い丘の上に住む
姫と慎ましく暮らしていた
ある日姫を魔王にさらわれた
わしは姫を救うため
兵士を集めて城に向かう
薔薇の花舞う町を抜け
魔王の城に兵士と向かう
道無き道をかき分けかき分け
魔王の城にたどり着いた
〜割愛〜
ついに姫を救い出した
鳴々、麗しき"わし"の姫
姫の顔は蛇の顔
姫は毒牙を持っていて
自分勝手に牙を向かせる
そんな姫を救えてよかった
そんな姫を愛してやまない
なぜなら姫は真珠のような
純真無垢な心を持ってる。

月の色を御存知か?
あれは一体何色か?
白かと思えば赤になり
周りに虹をはべらかせ
今宵も凛と現れる
あれはいったいなんなんだ
月の満ち欠け人の思いは
今宵の月に思いをのせて
過去の偉人の思いに耽る。
月の色は何色か?
あれはおそらく人の色。
人の思いを色濃く映す。
泣いたりなんだり忙しい。

赫を見た牛は興奮してしまった。
赫は血の色空の色。
牛が見たのは西に沈むでかい赫。
牛は興奮して西へ走った。
走って走って
色んなものを壊して
走った走った
バルヒヒバルヒヒ
ずっと走った
1年経って2年経って
3年が過ぎる頃
牛の興奮は醒めてしまった。
六時過ぎに沈む赫はただ赫く
ただ眩しいだけの物になってしまった。

狼が吠えた
星が流れた
夜中の2時を告げる時計の音で目が覚めた。
時が来たと思った。
満月の夜
狼は人になり
星は流れて川になる。
窓辺で一人魔女を待つ
天使は来てくれそうにないから
女神は気まぐれだから
最後の時は魔女を待つ。

クズ野郎がたった今
断崖絶壁でカラオケを始めました
豪華絢爛な衣装
無い髪をかき集めて頭には簪
右手に団扇
左手はコブシをグッと握りしめる為何も持っていません
じゃあどうやって歌うんだ
ようく見ると左頬の黒い点は黒子と思いきやマイクだ!
マイクだマイクだ!
でもだれも聞いていない。(それはそうだ。ここは断崖絶壁だし。人はもうそれどころでは無いようだし。)
もはや人の世とも思えない光景を眼下に見下ろしてクズ野郎は歌います。
相手の畜生が法華経をナムアミダブツ。

貴様キモチワルイホモ野郎が。
オレの領域に入ってくれるな。
ウルセイ雑音が脳に響く。
タップダンスじゃあるまいし。
四方八方から電磁ランスで威嚇するだけの。つつくだけの。
小手先だけの。そう。偽善である。(要するに一番問題なのは黒板を掻きむしる様な金切り声)
オレの神経信号をそういった雑音で乱してくれるな。
周波数は高調だ低調のホモ野郎は区D¥多バッチ前。
喜びのあまり人を殺すな。
絶望のあまり人を生かすな。
それは間違いだ。大間違いだ。
それぐらい。どうってことねーけどよ。

声高らかに
大地に感謝
夕日が東に沈んでも
西から朝日が昇っても
異常気象で海が干上がり
全身の血液までもが干上がり
先端医療という名の悪魔が頭から爪先までを切り刻んで
あげく放射能で奇形になっても
地球が青であるかぎり
涙が溢れる景色を前に
声高らかに
大地に感謝
そういう男には
なりたくない。

終わらない月曜 

2007年09月10日(月) 17時49分
めんどくせい。

なにがって全部が。

これ以下があるのか。

あるならいっそ見てみたいものだ。



あるんだろうな。

もうそこに片足つっこんでるようだし。




花が綺麗に咲くように

オレは代わりに枯れていこう

せめて貴方は綺麗なままで。
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