あの頃〜風の匂いのようなモノ

2005年08月20日(土) 2時03分
私がうまれた1967年頃、もうすぐ大阪で万博もやろうかというこの時代、我が家にはテレビも電話もありませんでしたが、ラジオと豚さんと手作りのポットントイレは、ちゃんとあったわけです。男性用は玄関の隣。西部劇の酒場にあるような、お腹しか隠れない木戸の向こうに、円筒形の深い穴が、セメントで固められて、バックリと空いていたわけです。男性用といっても、ようするに小用でして、お婆さんもここでしゃがんでました。このでかい丸い穴には大抵奥深い色と香りをした液体が満々とたたえられていたわけです。玄関の前の只の隙間のような庭で遊べば、ありとあらゆる物が、この液体に飲み込まれてゆくわけです。
 やたら鮮明な私の記憶では、私がまだ喋る前、家のすぐ前の鉄道にはSLが走っていました。その後白黒テレビが我が家に来て、そして私が小学校に上がる頃、町中がアスファルトで舗装され、お隣さんの呼び出しだった電話も自前のエボナイト製黒電話になり、町の電気屋さんがカラーテレビを晩御飯時に持って来て、その後も何度も修理にやって来ました。テレビではカップヌードルのCMがやたらまぶしく、すでに終わっていた万博の様子がくり返し映し出され、ウルトラマンも仮面ライダーも中村梅之助の遠山の金さんも、すでに夕方の再放送でした。
  • URL:http://yaplog.jp/hanano-raika/archive/4
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