切ないけどアイシテル

November 23 [Tue], 2010, 19:17
俺は栄口が好き。
こんなこと、本人やみんなに言えるはずないけど、好きなんだ。
男同士だからとか関係ない。
俺は栄口が大好きなんだ。
どうしてかは俺にもわからないけど、理由なんて必要ないじゃない。
...いつもいつも心の中で呟いている言葉だ。
まぁ、そんな事を呟くのはつまらない授業中で。

「....谷」

「.....zZ」

「おい、水谷...お前、当てられてんぞ.....??」

「水谷!!教科書49Pをすべて答えろ!!」

「へ?!」

いつのまにか寝ていた俺は、花井&先生の声で目が覚めた。
周りの子はクスクス笑っていて、阿部は呆れた顔をしている。

「わ...わかりません.....」

その後俺は職員室に呼び出しを食らい、1時間ほどみっちり説教をされた。
そのせいで、2時間目に出られなかった。
仕方なく俺は、図書室に行き、マジでやばいと本を読んだ。
栄口の好きな本.....俺は知っている。その本を手に取り読んだ。
まぁ、馬鹿な俺には文字がびっしり書いてある本は読めるはずがなく。
また寝てしまった。

「.....水谷?」

「?!」

今度はガバっと起きた。そう。その声は....栄口。
キョトンとした表情で俺を見ている。
どうやら、放課に俺の読んでいた本を借りようときたらしい。

「あれ?授業は?」

「サボった...」

「だめだろ!ちゃんとでないとー!」

「先生に怒られててでれなかったんだよぉ〜...」

「.....プッ」

そして栄口の笑い声が図書室に響いた。今まで、栄口の笑ったとこはみたことあるけど、
こんなに笑う栄口は初めてだ。
そして、見事図書委員に怒られていた。
栄口が人に怒られてる所をみるのも初めてで、初めてを2つ知った気がして嬉しかった。

「その本、貸して?俺、好きなんだ」

「知ってるよ。」

「ぇ?マジで?」

図書カードにサラサラと「栄口有人」と字を書き、図書委員に見せていた。
その時の、嬉しそうな顔がまた可愛くてさ。
本を大事そうに抱えて俺の方へ走ってきた。

「もうすぐかねなるから、もどったら?こっから7組、遠いでしょ?」

「そーだね....じゃぁ戻る。あ!栄口、今日ご飯一緒に食べよ?」

「え?いいよ?」

「おっしゃっっじゃぁ昼!」

「じゃーなぁ〜」

俺は走って教室に戻った。
だめだ。あの手を振るしぐさや、笑顔がすべてつぼ。
俺の顔、赤くなってなかったかな。見られてなきゃいいけど...

「なんで水谷顔赤かったんだろう.....?」←みられてました


つづく
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