気田森林鉄道 第4次探索B

February 25 [Sat], 2012, 20:14


まもなく軌道跡はへと進路を採用。

この時点では現在我々が歩く場所が橋の上だと分かっていても、まさかこんな美橋が気田林鉄に残っていようとは思ってもみなかった。


今話では、基本橋の先へと進まないのでヨロシク(笑)






まにゃの頭が千切れてる


この橋、気田川の本流や支流を渡るものでは無く、言うなれば桟橋。
後々別角度よりこの橋を考察したいと思うけれど、左手、山側は岩盤となっている。
とても陸地に道を求める事が厳しい地形。


軌道に積もる岩石は、上部の斜面から降り積もったもの。
それ程までに陸地と橋との距離は近い。
部分部分では橋の上から手を伸ばせば岩盤に届いてしまいそうだ。


もしも巨大な岩が落ちてきたら、橋は呆気無く崩落してしまうだろう。
橋の前後も含めて、路盤に堆積した落石がそんなに大きくない事が見事幸いしている。


橋の上は散らばった岩石も含めて、まるで箱庭の様。
極めて低い植物の密度が、他の場所とは違う独特の景色を構成す。

それでも細いながらも木が成長する姿に、林鉄廃止後の50年余年の歳月の経過を感じた。







橋の上から気田川を覗き込む。


見るからに淀んでいる。
この辺り、気田川の流れは左にカーブし、右岸の崖の縁に深い水溜りを作って緩く流れる。


夏ならば恰好のジャンプ台として飛び込みたい衝動に駆られるだろうが、水面の下には大量の岩石が堆積していること必至。

ここはどうやら自殺の名所にはなりえても、遊び場には適さないようだ。
ちなみに対岸には2軒民家(別荘?)があって、言葉が不謹慎だったかも知れない。

・・・すまんm(。≧Д≦。)m






こちらは崖側。
思わず落ちる場面を想像してしまうような裂け目こそ、軌道跡が岩盤との争いを避けた距離である。



気田林鉄を辿り始めた頃に浮かんだ疑問、

「どうして県道は軌道跡を再利用しないで敢えて対岸に造られたのだろう。」

軌道跡に何度も通った今となっては、どちらの岸に道を伸ばしても、管理に相当の手間が掛かる事だけは骨身に沁みて分かる。






この橋、アーチだけで構成されている訳では無く、上流側に小さなコンクリートの桁橋が連なっている。
アーチ橋とコンクリート桁橋は斜めに接続しているのだけど、これも2スパンと言えるのだろうか。


アーチ橋は、桁橋と比較し、長い距離を橋脚無しで結ぶことに長けている。
その特徴を示すように、アーチ橋の長さは25〜30メートル、桁橋の方は8メートル前後と言った所か。


そして両橋とも親柱、銘板等の意匠は見られず。
現地からは橋梁に関する情報は得る事が出来なかった。



尚、如何せん橋上は面積が狭く、苦心しながらの撮影になっていることをお詫びしたい。
ここでは身体的、精神的な自由が利かない。






橋はここで1スパン終了。


どうやら岩盤の突き出た場所をコンクリートで補強しながら橋脚として利用しているようだ。




進路が右に曲がった事で、ここで振り返って初めて、我々がどんな橋を渡って来たのかが分かった。









あぁぁぁぁ

来て良かった。




それは気田林鉄の代表的な遺構、仙郷橋にも劣らぬ甘美な廃である。


軌道が描くカーブ、その下のアーチ。
色、汚れ、周りの風景とのマッチング。

自分のささやかな探索人生の中で、また忘れる事が無いだろう景色に出会ってしまった。
そんな絶える事無く湧き出す想いに、私は長い時間このアングルから視線を外せずにいた。



ちなみに仙郷橋は県の土木遺産に認定されている。
下の写真ならばもっと分かり易いと思うが、型としては仙郷橋と殆ど同じである。

個人的にはこの橋梁群も、仙郷橋と同等の価値があると考える。
そんな橋を予めの情報無く、足跡を残せた事は大変喜ばしい。


ちなみに以前載せた動画もこの場所から撮影したものだが、あちらは帰途に撮影を行った。




さて順番は入れ替わるけれど、ものはついで、別視点からこの橋梁を観察しよう。





対岸からの写真を2つ。



上から眺めても美しいものは、やっぱり横から見ても美しい


実は県道からも、注視すればこのアーチの勇姿を覗く事ができるようだ。
今まで何度も県道を通ったのに気付かなかった私が言うのもなんだけれど、対岸に目をやれば遺構は結構眠っている。


夏にでも許されるならば、泳いでアーチを下から観察したい。
密かに私の今夏の楽しみである。





ではでは軌道跡に戻って、橋の先へ・・・って



いよいよ来ちゃったよ・・・

カニ歩きゾーン


路盤は一気に狭まり、いよいよ気田の神々は革靴を回収できなかった我々への怒りを示し始めた。



次 回 私 は 確 信 に 至 る 。

気田林鉄の軌道跡は無数の崩落を繰り返してるのだと。




気田森林鉄道 第4次探索C【最終回】へ続く

気田森林鉄道 第4次探索A

February 23 [Thu], 2012, 21:05
上路式のコンクリートガーター橋を綱渡りの要領で渡り終えた我々に、気田林鉄はささやかなご褒美を用意してくれた。





初 枕 木  G E T !!


残念ながらレールこそ残っていなかったが、橋の袂に一本枕木だけが横たわっていた。
この1本だけが回収されなかった理由は定かでは無いけれど、川側の固定箇所(犬釘の一種?)がコンクリートに直接接着されていたので、取り外し出来なかったのかも知れない。


そのお陰で、路肩を補強する石垣はずれ落ちていても、枕木に接着した周辺部だけが残っていて、その部分はまるで宙に浮いているようにすら感じられるアンバランスさだ。






実は河原から、軌道跡に向かって草履を投げていた。

草履発見。
写真中では小さくて分かりづらいけど、石垣のブロックと保った路盤の間の裂け目に落ちている。


せこせこと回収






肝心の先の状態だけど、やっぱり アト 

路盤が全て崩落してる。


しんどいとは言え、一度徒渉を経験した身。
冬の徒渉の大体の辛さは分かったし、下流側の探索は再び何処かに徒渉ポイントを見つけた方が良さそうだ。

我々は雑木の中足掻きもそこそこに、橋を渡り直して今度は上流側に進路を採った。








ここからは上流側を目指す。

川側の路盤が多少削られてるとして、それでも只歩くには十分な幅が保たれている。
下流側のような決定的な崩落がすぐさま起きていないことを願いながら、半分ビクビクしながら進む。


写真の右
空が眩しく輝くのは、直下に広がる気田川の流れが深くエメラルドグリーンに淀んだものが反射している為。

川面までの高さは5〜10メートル。
この先はずっと川と山に挟まれた崖道が続いていく。







この区間のイメージはまさしく写真の通り。

崖道。

個人的には大好物な景色。


但し、眼前に立ちはだかるのは、まにゃの数倍サイズの岩。
あんなもんが直撃したら一溜まりも無い。


そして、

苔生して緑がかったのり面に一箇所塗られた赤ペンキ。
その下には、久し振りに出会った赤く塗られたコンクリート杭が佇んでいた。

一瞬ニヤリと顔を緩めて通り過ぎる。






しばし後、崩落が私の足を止めた。
それでもこれ位の崩落地ならばいつも通り、、、

越えられ・・・ない!!



あれ、何故、どうして!?
いつもと違う足の感覚。


理由は、革靴が積もった土砂上では踏ん張りが一切利かない点にあった。
つまりは抵抗無く斜面を滑り落ちてしまう








しまった。

どうしよう。


良く見てみればこの革靴、履き続けて、裏は凹凸無くツルッツル〜
確かにこれじゃあ、滑って下さいと言ってるようなもの。


咄嗟に手に持った草履に履き替えて、この崩落を乗り越える事となった。

その際、まにゃを抱く代わりに革靴を崩落の向こうに投げたのだけど、その片方の革靴のバウンドが不本意だった。





ひぃ〜(汗)






とにかく崩落を越えた。

さて靴はいずこ






あった・・・


            





・・・届かない。


自然を汚してごめんなさい。
色々試したんだけど、革靴、回収不可能でした






こんもりと路盤上に出来た落土の丘を越えて我々は踏み出す。

岩盤の屏風に弧を描く崇高なアーチ上へと。





気田森林鉄道 第4次探索Bへ続く

気田森林鉄道 第4次探索@

February 21 [Tue], 2012, 0:09
ギブスも小さくなったので、これにて復活

復帰レポートは、皆様大好きな気田林鉄、第4次探索から。
以前、動画を載せたあの廃アーチ橋が出現する。


少し期間が開いたので、探索の流れを振り返ってみよう。


第3次探索。

森山トンネルの下流側から数十メートルの距離にて撤退
そこは軌道がどこを走っていたかも分からないような崩落ぶりであった。

先へ進む為には、純粋に軌道跡を辿っても無理。
気田川を渡渉する必要がどうしても生まれてしまった。

で、あの悶絶徒渉の動画へ。
ここまでが既にブログに公開した内容である。




徒渉した事実は、既に公開済。

よって、
「じゃあ、どこを渡ったの?」

そんな説明に移るのだけど、私の中では徒渉ポイントとして幾つか条件を考えていた。

@水深の浅い場所・・・出来るだけ衣服を濡らしたくない。
A流れの穏やかな場所・・・足を掬われたくない。
B向こう岸、軌道跡まで登る事が出来る場所・・・当然。

そして最後の条件
Cなるべく撤退したポイントに近い場所

@〜Bまでは敢えて説明する必要も無いだろう。
Cは目的地である気田川と石切川の合流地点付近を徒渉すれば、目的達成は担保される。

それでも本来の作戦だった軌道跡をひたすら辿って目的地を獲る。
その本来の作戦が絶たれた現在、なるべくでも軌道跡を辿って踏破しながらと言うのが、私のささやかな願いであった。



とにかく徒渉に選んだ場所がコチラ。

                    








写真はまだ悶絶前w
対岸から軌道跡を撮影したもの。



写真では川幅が狭く見える気田川も、こんな場所は渡れない。
川面が白く泡立つのは、流れの荒い証拠。
水深も腰くらいまでありそうだし。






なんやかんやで、 対 岸 到 達 


この廃橋を目印に徒渉した。
橋の袂ならば、軌道跡まで登れるんじゃないかと。

もちろんここからが探索の本番なんだけど、ここで3分程悶絶。
まにゃが不思議そうにそんな私を眺めていた。

冬の徒渉は寿命縮めます、ホントに。



当時履いていた草履を脱ぎ捨て、革靴に履き替えた。

・・・革靴!?

いやはや、こんな馬鹿をしているから怪我するんだとお叱りを受けそうだが、この日は故あって草履と革靴しか持ち合わせていなかった。
後に、この事がプチトラブルを起こしていく。






革靴のまま橋を潜って、沢を少し遡って来た。


えっ!?

軌道跡復帰しないのって??



うっしっし。

橋の下から見えちゃったんだよね〜








滝が


カメラマンの腕の問題で、 御免。

滝自体は文句無しに、素晴らしい!!


写真では上段が見え辛いけれど、2段になって圧倒的な高さから落ちてくる。
その落差30メートルほど。


滝壺らしい滝壺は無い。
まるでドームの底のような私がいる場所を目指して、水流は岩壁に羽衣を垂らすような格好でシャーシャーと音を発てて滑り落ちていた。



この滝、林鉄の車窓からも見えたはずだし、多分名前はあるのだろう。
私はその名を知る事は出来なかったが・・・






さぁ、河原に放置したままだったまにゃを担ぎ上げて、軌道跡に復帰しよう。


かつて誰かが我々と同じようにここから軌道跡へ行き来したのか、薄いながら沢からスロープ状の踏み跡が伸びていた。








お久し振り、軌道跡ちゃん。


こちらは上流側。
見える限りにおいては、大丈夫、辿れそうだ。

この先を500メートルくらいかな、進んで行けば、かつて我々を追い返した森山トンネル傍の崩落箇所がある。





そして振り向けば、、、



こっちは当然ながら下流側。


あぁぁぁぁ、

橋が「渡って〜」って語りかけて来る・・・


長さ5メートル。
大地の裂け目に架けられた2本のコンクリート桁橋。
かつてここを通った大量の木材を積んだディーゼル機関車の重さにも耐え続けたその誇り。
(ちなみに気田林鉄の動力。
開通当初はガソリンエンジンを使用していたが、途中よりディーゼルエンジンに変わったらしい。)


本当ならば、先に上流側を崩落箇所まで戻ってから下流側に挑むのが筋だろうけど、もう我慢できない

先に目的地目指して橋を渡ってしまおう。



橋とは直接関係無いのだけど、写真の左端、剥がれるようにずれ落ちた石垣の表面がベリーシュール。






先に下流側を選んだ理由。
もう一つに橋の向こうの景色があった。


対岸、道、無くない

下流側へ進めないならば、おのずと進路は上流側へと移行する。
状況を確認したい衝動が、私を支配した。



まにゃ、抱っこする?

自分で渡る??






もちろん、まにゃは抱っこ。


底の磨り減った革靴で橋を渡る私。
コンクリートとの接合面が滑るのが嫌らしい。
ずり足のへっぴり腰、カニ歩きのスタイル。


沢を埋める頭大の岩石を、絶妙な恐怖感を含む高さで見下ろしながら、15秒ほどで渡り終える。



いざ行かん。

廃ものねだり、第2章へ。




気田森林鉄道 第4次探索Aへ続く

お詫び

February 07 [Tue], 2012, 18:36


皆、スマン。

普通の男の子に戻りますッチャ★



追記書いてみました

                    
プロフィール
  • ニックネーム:masaki
  • 性別:男性
  • 血液型:O型
  • 現住所:静岡県
  • 職業:専門職
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