細江町 天狗岩伝説E【最終回】

September 15 [Thu], 2011, 15:52
どちらの天狗岩においても、周囲に民家は無い。
まさに人里離れたと言う表現が、しっくり来る山奥だ。


それでも地域柄か、辺りの斜面にはミカンの木が栽培され、私は最初、その農家の副業、娯楽により天狗岩の施設が開業したのかと考えた。



しかし、これは違うらしい。



地元民なのかは不明だが、トラックの荷台から建設機材を下ろしていたおじ様にお話を伺えた。




そこで、鞄V狗岩観光開発とは違う、別の会社の情報を教えて頂いた。

それは引佐町に本社を置く、現役の廃棄物処理会社である。

迷惑が掛かるといけないので、さすがに名前は伏せよう。




その会社の社長をされていた方が、(二代目)天狗岩を開発されたらしいのだ。



二代目を()にした理由は、おじ様は「元祖」の天狗岩の存在を知らなかった。

よって、元祖と二代目の天狗岩を開発した人が同じであると言う確固たる根拠が無い現在では、おじ様の証言が2つの天狗岩両方に当てはまるのか、、、絶対とは言い切れないのが、ちょっと悔しい。









天狗岩は、ほの暗い水を満たした池に周りを囲まれている


橋の上から見える範囲で、ドーナツ型をした池の一部は、まるで流れのない河のよう。

川底から天狗ではなく、河童が顔を出しそうな雰囲気があった。




かつては、ボートで池を一周する娯楽があったのだろう。

我々が見た方向からの天狗岩を表の顔とするならば、岩の裏の顔を覗く為には、ボートで漕ぎ出す他方法も無いみたいだ。





目測では、一周70〜80メートルほどのジャングルクルーズ

我が家にゴムボートがあれば、持ち出していたかも知れない。







天狗岩へ続く、唯一の橋

こちらにも、どうやら向こう岸にも橋に至る道は無く、錆びに錆びた橋だけが水面上に残されていた。



と言うか、この下、ボート通れるのか・・・



名付けるならば、天狗橋だろうか。



この先も観光客に開放されていたのか自信は無いけれど、余りにアトラクション数も少ない当地なのだから、天狗岩の島内についても有効利用を図ったと見る方が自然だろう。






まにゃ、いつも待たせてごめんな。








ぐわぁ

      





橋があったのだから、先には整備された道があると思ったのだけど、甘くは無かった。

岩の裂け目や腰の高さ位の段差を、ヒィヒィ言いながら登っていく



こりゃ、万が一草履で訪問したお父様なんかは、苦労されたに違いない。






高さは10メートルくらいあるだろうか



途中、表側を覗ける場所があったので堪能。


ここまでロープ等は一切無し。






ほらっ、ボートがあんなに小ちゃいよぉぉぉぉ







多分、現在の子供達にとっても、こう言った場所は大好きだろう。
私も何だかんだ言いながらも、目は子供に戻っていた・・・と思われ



池の水が綺麗で、安全対策も講じられたなら、この場所から水面に向かってダイブするのも楽しかろうに。
(ちょっと高過ぎ!?)

そんな最高のアトラクションが、自然物を中心に並べられた天狗岩。
このままの状態じゃ、勿体無い気もするなぁ






ゼェハァゼェハァ・・・





もうひと頑張り。






来た。

天狗岩の頂上





やっぱり何かあるのだけど、、、その前に。






案外、頂上部は広かった。




まにゃも連れて来て、一緒に昼寝するには最高の場所。


それも今となっては、あとの祭りだが






天狗岩の裏側を撮影


さしたる何かがある訳ではないのだけど、月の裏側を見るような貴い気持ちで見下ろした







そして、最後に約束の構造物。


大方の予想通り、天狗岩を祀る祠



主は天狗なのか、それとも。






傾きながらも、太陽に対峙するその姿。


まさに天狗岩の護り神





               





産業廃棄物処理場の建設については、地域住民に一抹の不安を与えた。



河や井戸水は大丈夫なのか。

農作物に影響しないのか



住民の中には、反対運動を起こす者もいたらしい。




お互いが粘り強く交渉する中で、社長から建設反対派の住民に向けて、とある提案が出された。




良かったら、今度、天狗岩温泉に入りにおいで。




私もそうだけど、なかなか他人の家の風呂を借りることに遠慮がある。
当時の反対運動派の人達にも、まして意見の対立している相手。

結局、お互いが持つしこりを、水に流すお湯に溶そうとの社長の想いは、叶う事は無かった。





現在

会社の運営も継続し、付近に新しく団地も築かれ、どうやら反対運動が継続されている様子は伺えなかった。

多分、新しく団地に入られた方は、こんな地域の歴史を知らないだろうし、これからも知ることは無いだろう。





個人的な想いを、最後に。


自らの財力で築いた天狗岩温泉。
それを独り占めせずに、様々な人に開放した社長に魅力を感じるよ。


社長は大好きだったんだろうね。
天狗岩の景色やこの地域を。

だからこそ、「この場所を多くの人に知って欲しい。」
退れようとも、遺構からはそんな想いをしっかり感じられた。


形は変われど、自分の現在している事と似ている気がする。
だからこそ、無条件に、同情的だったのかも。




多くの人に知って欲しい

この想いはもう遅いのかな・・・






            ・・・・・完・・・・・

細江町 天狗岩伝説D

September 12 [Mon], 2011, 3:25


おもむろに、手前側にある入口へと近付く

建物は、天狗岩にある唯一の構造物なので、施設の詳細に関する何かしらの資料の発見が期待されていた。




それにしても、廃墟については探索慣れをしていないせいか、何を撮影したら良いのか分からない(笑)

気に留めたものについて、片っ端からシャッターを押していくだけなのだが・・・






@の部屋

分かり易く整理する為に、入った順番で部屋番号を付ける事としよう。



ちなみに全体で部屋数は、たった

それ以外に裏口に当たる場所に、物置程度の小さな部屋が幾つか存在したような気がするなぁ・・・

正直、うろ覚えです




幾つかあった部屋の中で、@の部屋が一番暗い
現役時代も、窓が小さかった為に、昼間でも明かりを点灯させていたのでは無いだろうか。



元々、玄関のような役割であったと考える。

部屋の片隅、靴置きに調度良い棚が残っていた。




建物内、想像していた以上に、何も残されていない印象






@の部屋が唯一接続している、Aの部屋

出入り口から@の部屋を真っ直ぐ通り抜けた位置にある。




この部屋は、大人数での食事や宴会、研修に適していると感じる。
広さは、12〜15畳くらいありそうだ。

畳敷きの床や天井が崩れ、入った部屋の中で一番れていた。




そして明るい



何と言うのだろう。
カーテンの取り付けていない、引越直後の部屋を見るような、、、

無機質感


テーブル1つ無いだだっ広い空間は、心理的に落ち着けない




足下の畳は、どこに体重を掛けても沈んで行くような感覚を受けた。

そそくさと隣の部屋へ







Aの部屋の隣、Bの部屋


半透明色のトタン屋根から差し込む光によって、印象は良好

逆に言えば、ついさっきまで人が作業していたのではないかと思わせる小奇麗さがある。





Bとこれから紹介するCの部屋。

2つの部屋が持つ特殊な器具達が、主の趣味を示していた。







 V I V A  


マッスルマシーン




      




主の趣味なのか、

施設のお客様にも開放された、ある種のアトラクションなのか。



私の予想では、前者



施設が閉館した後も、人里離れた当地で、夜な夜な聞こえるバーベルの音。
口元から漏れる吐息。

そんなこんなで、日々鍛えられた筋肉。












想像したくな〜い(泣)






Bの部屋の隣には、裏口のようなスペースがあって、一面に割れたガラスの破片が飛び散っていた。



危険



まにゃを、ひとまず遠くに待機させて、私だけお天道様の許へ




そこにあったのは、空っぽの檻




犬のいない犬小屋

もしくは珍獣でも飼ってた







Cの部屋。

事情を知らなければ、画像の光景は、思いっきし工場だよね



BとCの部屋は、コンクリート敷き

どう言った用件で使用されていたのかは、全く持って不明である。



Aの部屋が宴会場ならば、どっかに炊事場が存在するのだろうけどね。。。




結論

天狗岩に関する何たる資料も、結局見つけられず







迷路じゃないよ




建物内部の見取図を自作。


 ※かなり簡略化したので、いろいろ足らない部分があります。






私が建物からの脱出口に選んだ場所。

その先は草場へと消えていた。




ロールプレイングゲームの隠れダンジョンのように、茂みに隠れた遺構。

それこそがドーナツ池の中心島、元祖天狗岩へと繋がる廃橋である。




探索は最終章へ




私には天狗岩の伝説を打ち明ける覚悟がある




細江町 天狗岩伝説E【最終回】 へ続く

細江町 天狗岩伝説C

September 11 [Sun], 2011, 3:02
友人から、「廃ものねだりはタブー無しじゃねーのかよ」と指摘されてしまった。

確かにこんなレポートじゃ、遠州の良さを伝えられてるとは言えないな。



よって、元祖天狗岩の場所を地図にて公開。

               

地図(リンク)



地図を見ると・・・

ってか、

引佐町じゃなくて、

細江町じゃん!!




ΣΣ┏(|||`□´|||;;)┓


ホントお恥ずかしい。

金指が近い故に、引佐町と勘違いしてました。


読者様の中には、必死こいて引佐町の地図を見漁った方もいるのかも知れない。

お詫びして、訂正します。



我々が最初に訪問した天狗岩については、近辺にの形をした池を見つけられると思います・・・







        



ボクもここは3回訪問してるワン


画像は、それぞれの訪問時に撮影したものを、入り混ぜてお届け


ここからは、ボクが服を着ていたり、毛が長かったりするけど、気にしないでワン







施設入口



ここがどうやら施設のメインゲートらしい。

ゲートと言っても、モニュメントらしきものが鎮座するだけ




上の画像の看板をアップにしてみよう。






ジャ〜ン


フランス国旗に似た配色の看板。



株式会社 天狗岩観光開発

まず当地を観光地として整備した組織が、キッチリと法人化されたものである事に正直驚いた。




ちなみに法人名をネット上で検索したものの、ヒットする記事は皆無。

さすがに電話をかける勇気も湧いて来なかった






傍らには、人工的に造られた


辺りには樹木が精力的に枝を伸ばして、上手く撮影できない。



落差的にはミニサイズ。

水流に沿って、べっとりとオレンジの色素が沈殿、接着していた

時々、工場下流の側溝で見る、気持ちの悪いアレの風景である。





滝、池、温泉。


薄々感じてはいたのだけど、造成主、私の感性と似ていやがる。

私がもし大金持ちになったなら、家に作りそうなものばかりだ。



・・・だからこそ、施設に同情的な言葉が並ぶのかも






おっと、

元祖天狗岩で、唯一の建物発見




まるで工場家畜舎のような外見。
トタン仕様なので、余計にそう感じてしまうのだろうか。



侵入者を阻むドア的なものは、見ての通り開放状態
それも複数。


施設の謎を解く為には、ぜひ入室したいのだけど、それは後からのお楽しみ。
まぁ、建物内を通らないと行けない場所があったので、それはそれで説明しやす。






まず先に、




決着を付けたい風景が、




背中側にあるのだ・・・











まるで、デジャヴ






大岩と池。

それは2つの場所を繋ぐ、キーワード




ただ、その規模はもう一つのものと比べても デ カ イ  

岩だけで、3階建てのビルに相当する大きさがある。





横たわる簡易トイレと、その向こうのボート。
(ボートは内部に水が溜まっていた。)

特にボートは、かつてこの場所がレジャー施設として使われた事を鮮明に示している。






私は未だにこう考えている。


こちらの元祖天狗岩については、観光地化を狙って造られたもの。
あちらの天狗岩については、主に内輪で使用しようと考えた施設ではないだろうか。

アピール度合いが、どうしても元祖の方が強い気がするのだ。



あくまで予想なのだけど、元祖が軌道に乗らず、交通の便も非常に悪かった。
起死回生の策として温泉の試掘を考えたけれど、この場所よりも温泉が出る可能性が高い場所があった。

それが二代目天狗岩ではないだろうか



しかし何かしらの事情で、観光地化するよりも、自分たちで楽しむ道を選んだような・・・






前話で、廃観光地とほのめかしてしまった。

しかし、当施設の遺構は、主に建物の2つである





ここで何が行われて、どのように廃れていったのか。

ぜひ全てを解明したいものなのだが・・・




               




画像、奥、非常に見づらいのだけど、池に架かる橋が見える。

岩のある島とを結んでいるのだけど、以下はそれに関わるお話。






この画像は、場面を変えて、帰り道に天狗岩の遠景を写したもの

近所のミカン畑の上の方から撮影したので、岩を見下ろすようなアングルになっている。




で、一部を拡大





画像は、このレポートの終着点を表している。


天狗岩の上

矢印の場所に到達した時に、物語の幕は下りるのだ。




その為には、まずさっきの建物を攻略すべし

次話、廃ものねだり、初の廃墟探索へ




細江町 天狗岩伝説D へ続く

細江町 天狗岩伝説B

September 09 [Fri], 2011, 2:52
<訂正>

前話で、露天風呂について、お湯を注げないと記載したけれど、画像を良く見たら2つの蛇口を確認できる。

蛇口の管はそのまま地面から生えているのだけど、普通に考えればお湯と水がそれぞれの蛇口から注がれるのだろう。




予想外にハイテクだったり・・・
(この程度でハイテク呼ばわりする自分もイケナイが。)


余計に、利用されているのか分からない現状が切なくなる










我々は森の中から現れたのだから、施設へと至る正規の車道がある事は、しごく当然である。

誰かと出会ってしまうのは面倒だけど、帰途は施設の入口まで正面突破を試みる事にした。




正面突破なんて格好良い台詞を選んでみたものの、所謂、とんずら

私有地だろうと言う結論に達した事で、随分居心地が悪く感じてしまった







どうやら道は、一端尾根まで登り、違う谷へと下るらしい。

高い場所から見下ろす天狗岩は、西日をまともに受けて黄金に輝いていた




さらばじゃ、いつかまた・・・






ゼェゼェ・・・



もうすぐ



当時私は、尾根を越さないと入れないと言う所に、ささやかながら秘境や隠れ里と同じような魅力を感じていた。




こう言った探索を始めて、まだいささか。

現在の自分とは違って、地図上の目的の場所に到達しただけで、達成感に満ちていたあの頃。



誰かの秘密基地を見つけた興奮で高鳴る鼓動を、私は自分自身の手で鎮める事ができなかった






やっぱり

正規の入口では、ゲートによって侵入が禁止されている




かなりバツが悪い。

車が来ない事を確認して、チェーンをくぐり抜けた。






はてはて、ここはどこ



何処かの道に出てきたものの、この場所に最初はピンと来なかった。

でも、ゲートに掲げられた看板を見た時に、以前、一度だけこの道を通った事があるのを思い出したのだった






の天然温泉

天狗岩

子守り唄の里




えっ、それじゃあ、アレ(リンク)が天狗岩で、アレ(リンク)が天然温泉だったの


ちょっと未だに天然温泉については半信半疑だけど、
誰かが、引佐町細江町の山の中で温泉を掘った事が、驚き以外何者でもなかった。




               




第1部は、ここでおしまい

ここで夢は素敵なんて文章で締め括っちゃえば、レポートは無事終幕なんだけど、時を超えて、再び天狗岩探索が動き出す






理由は、、、

とある看板引佐町細江町の住宅街で見つけちゃったから










天狗岩の・・・

その下の文字がどうしても読めない



薄っすら細江町の文字が見えるのだけど、意味は不明。

天狗岩の存在地も、この看板がある場所も、れっきとした引佐町なのだ。
 ※次話で訂正



しかも看板は、相当古い

何となくだけど、小奇麗だったあの温泉施設と、時代が違う気がする。







う〜ん(汗







帰宅後、私は再び天狗岩について、机上調査を行った



そして運良く見つけてしまった。



もう一つの天狗岩の存在を










別の日・・・



我々は海原を駆ける風のように、林道を疾走する



目的へ続く道は、舗装が剥がれ、道路上に沢が窪みを刻んで、普通車での通行は厳しいと感じた



以前見つけた子守り唄の里への接続路よりも、こちらの方が荒廃度は数段上のようだ。






場所は、子守り唄の里、隣の谷。



元祖天狗岩。


全ての始まりは、この谷から生まれた




遠州地方では珍しい観光地廃墟


と く と 御 覧 あ れ 




細江町 天狗岩伝説C へ続く

細江町 天狗岩伝説A

September 08 [Thu], 2011, 1:31




               


の中に現れた、広大な敷地。


の中心部に、周りを池に囲まれた大きな岩が存在した。


図で見たドーナツの正体は、まさしく青々と水を湛えるこの池である。




話では、池の周辺に点在する謎の施設を、順次紹介していきたい。








池は1つでは無い


何箇所か、谷を堰き止めた池が存在する。





背景の濃い緑を水面に映した風景は、神々しいの一言。
御前崎市(旧浜岡町)にある桜が池なんかを彷彿とさせた。


思わず、斧を落としたくなるような・・・
手を合わせたくなるような・・・








こちらが当施設のシンボル、天狗岩でございま〜す。



ただこの時点では、天狗岩と言う名前については知る由も無い。
この名称についての謎は、次話に掲載される1枚の看板でハッキリ解明できるはず


それでもわざわざ周囲を掘って池にしている手間は意味深で、とかく施設の象徴的なものである事はすぐさま理解が及んだ。




「ここは何だろう

当然の疑問が湧いてくる。




広大な空き地に、池やら小屋が点在。


そのうち、天狗岩の傍らの構造物が、施設の正体について、

重要なヒントをくれたのだった







こちらは当施設ご自慢の露天風呂でございま〜す。



円形のタイル張りの風呂が2つ。

そのまま土の地面に埋め込まれている。




衝立等、景色を遮るものは一切無し。
(ちょっと隣の小屋が邪魔だけど)


露天風呂の中でも、最上級の開放感が味わえるんじゃないだろうか




隠す事を良しとしない、その姿勢は、

ひたすら、潔し






それでも、これじゃ、ただのプール

湯を沸かす設備が、どこにも見当たらない。



一瞬、ビニールプールとリンクしてしまったのは内緒さ






当施設は大人数の来客にも対応可能。

小屋の中には、内風呂も完備しておりま〜す。




一応、どちらかが女風呂だったり

どちらかが薬草風呂だったり




さすがに内部をマジマジとは観察しなかったので、もしかすればどっかに追焚の設備があるのかも知れない。





今は全国的に日帰り温泉ブーム



施設的には簡易極まりないけど、

先見の明があると言うか、

惜しいと言うか







日本人はどうして雄大な自然を目にすると、風呂に入りたくなるのだろうか。

その答えは、我々日本人が一番骨身に沁みて分かっている事だろう



このユートピアの創造主も、全身で自らの造り上げた景色を感じたかったに違いない。

少なくとも私ごときが、創造主の度量を推し量れる訳が無いのである




聞くところによれば、彼は、地域住民に対し、どうぞいつでも風呂に入りに来てと門戸を開けたらしいけど、結局は住民の方が遠慮してしまったようである。




風呂釜は落ち葉が堆積して、しばらくはお湯が張られた形跡は無かった



レジャーは、我々の生活に余裕があるからこそ出来るもの。
文明の象徴的なものだよね。

星の綺麗な夜、風呂に浸かりながら、お酒を少々。
夜風が火照った顔を撫でて、ロマンある話で盛り上がる。




私は好きだよ。

ねっ、東○興産の元社長さん。







出番ないぞ、コルァ


ハイハイ



・・・次話以降は、天狗岩の原点を探ろう。




細江町 天狗岩伝説B へ続く

細江町 天狗岩伝説@

September 07 [Wed], 2011, 1:05


施設全景



故あって、場所は明かせない。

今は、引佐町細江町の山の中とだけ告げておこう。





山の中を さまよう さすらう

私がこう言った趣味に酔狂するようになった初期。
地図上に不自然としか言いようが無い地形を見つけた。


ブログに地図を貼って説明する事が、一番分かり易いのだけど、今はそれが出来ない。
故に、つたない説明で勘弁して貰いたい。




不自然な地形・・・


一言で言えば、山の中にドーナツ型の池が存在するのだ




食い物に関しては目が無い、まにゃと私

遠州のアンデルセン、お菓子の家の存在を夢見て、早速現地へ行ってみたのだけれど、当時私は見過ごしていた。



尾根を挟んだ隣の谷に、

もう一つドーナツが存在する事を







に始まり、に終わる。



正直に言えば、今もってこのレポートの謎について、私は結論に達していない


もしかすれば地域の掘り起こしたくない歴史なのかも知れないし、潮見坂のように、夢追人の備忘録なのかも知れない。
根本的に施設が現役なのか、廃墟なのかすら分からないのだ。


だからこそ、レポートの公開には、今もって抵抗がある。
何故、今この時点での公開なのかは、追々打ち明けさせて貰うとして





最初の場面は、廃道から。

画像の廃道と上記のドーナツとの関連性は、残念ながら薄い。
それは道はドーナツと繋がっていないと言う、基本的事実から受け取れる答えだ。




それでも何本かある施設への接近ルートのうち、

かの日の私は一番困難そうな道を選んでしまった




この第1話では、廃道をサクッと越えて、主役との運命の出会いまでを綴ってしまおう








この道も、1話で完結させるには惜しいような、良質な荒廃に晒されていた。


画像は、以前橋が架かっていたと思われる場所。

木橋だったのだろうか、数本の丸太が石積みの橋脚の上に残っていたが、
それを綱渡りのように渡るには、余りにも頼りなさ過ぎた



一度沢まで下りて、向こう岸に飛ぶ。









季節は




泣きっ面に蜘蛛の巣

ではないけれど、地味なトラップは精神的なダメージを蓄積させる







廃道を辿って、数百メートル。

小さな貯水池の目前で、道はいよいよ不明瞭



葉隠れ。


藪隠れ。


それでもこの事態は、私にとって想定済み


道無き斜面を忠実にトラバースしながら、沢の上流に向かって前進する






山の中に現れたそれは、まるで巨大な堤防ののり面。


それは沢全体を均した埋立地であった。



突然の巨大な土の壁の出現に一瞬呆気にとられたが、目的のドーナツはこの上にあるはず





ヨイショ・・・


ヨイショ・・・




               



その先にあった景色に、最初は半信半疑だった。


珍しいものならば、我が家の近所であれば、大抵のものはとっくに訪問し尽くしていると思っていた。


でも、それは私の驕りであった 




本当に謎めいたものこそ、非常に奇抜。

遠州最後のパラレルワールド、ここに出現







野球やサッカーができそうな広〜い空き地の向こう側。


戦艦のような姿で池に浮かぶ岩が、このレポートの主役、天狗岩

何故にどこが天狗!?とかは置いといて、私も愕然としたよ、ドーナツの正体が食い物じゃないんだもん。





天狗岩のほとり、思わず私も立ち寄りたくなる観光施設を次話にてご案内。



ヒントは、

  い い 湯 だ な 




細江町 天狗岩伝説A へ続く
プロフィール
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  • 現住所:静岡県
  • 職業:専門職
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