増え続ける「高齢者の窃盗」 還暦をすぎて、なぜ万引を?

November 25 [Tue], 2014, 11:37
増え続ける「高齢者の窃盗」 還暦をすぎて、なぜ万引を?

65歳以上の高齢者による窃盗事件が増加している。先日公表された平成26年版の犯罪白書によると、昨年1年間の検挙者は3万4060人。6年の4・5倍に上り、伸び率は社会全体の高齢化のペースをはるかにしのぐ。白書は「少子高齢化の進展のみでは説明ができない」と指摘、“不可解な現象”として取り上げた。還暦を過ぎた人たちはなぜ、犯罪に手を染めたのか。

 ■酒におぼれ…

 「アルコールがな、入ってたんや」

 福井県出身の野村二郎さん(69)=仮名=が苦い表情で言った。スーパーで食料品を万引し、捕まった。

 それより前に、けんかで相手にけがをさせ、有罪判決を受けていた。万引でそのときの執行猶予が取り消され、1年半前に福井刑務所に収容された。初めての懲役だった。

 20年以上前に妻と離婚。長女と次女はそろって「お父さんについていく」と訴えた。以来、建設現場や居酒屋で働き、母親なしで娘を育てた。

 だが50歳を過ぎて糖尿病を患い、足を悪くした。それから生活保護を受け、今は年金生活。長女も次女ももう嫁いだ。

 なぜ万引したのか。金に困っていたわけではないという。野村さんは「酒のせいにするのは卑怯(ひきょう)やけど」と、それ以上は語らない。

 満期を前に仮釈放され、一時的に更生保護施設に身を寄せた。出身地の市営住宅に1人で戻ることが決まっている。娘と一緒に住む気はないという。「娘のだんなは赤の他人やから」。アルコールを断つつもりも、今はない。

 ■「ずっと一人」

 犯罪白書によると、25年の刑法犯認知件数(191万7929件)のうち、窃盗は最多の98万1223件で51・2%を占めた。検挙された人の24・5%(3万4060人)は高齢者だった。女子では一層、その傾向が顕著。女子検挙者の34・6%(1万4832人)が65歳以上だ。

 「頭がおかしいっていうか、正常じゃなかったんでしょうねえ」。きれいな白髪の女性は当時の心境を、しみじみと振り返った。

 兵庫県出身の上山典子さん(72)=同=は食料品と衣類を万引し、実刑判決を受けた。24年春、古希を前にして和歌山刑務所に収監された。上山さんも初犯だった。

 長年、販売員として働き、結婚はしなかった。同居していた両親は阪神淡路大震災(7年)の前に亡くなった。50代半ばのとき、職場で知り合った年下の男性と交際。事業の立ち上げに金が要ると言われ、借金を重ねて相手に渡した。

 「あの人のために何かしてあげたかった。見返りなんて、何も思わなかった」

 困窮して、生まれて初めて、店頭でおにぎりを盗んだ。すぐに保安員に見つかった。怒られたが、警察には通報されなかった。それから食料品や衣類の万引を繰り返した。頭では「いけない」と分かっていても、やめられなかった。

 その後、交際相手とは音信不通になった。それでも上山さんは「本当にいい人だった」と今でも思う。

 出所後は和歌山県内のワンルームマンションに住居を定めた。家賃は3万円。年金だけで生活をやりくりするには、この家賃でもぎりぎりだ。

 和歌山は縁もゆかりもなかったが、出所後の自立をサポートする同県地域生活定着支援センターのスタッフが熱心に相談に乗ってくれ、つながりができたと感じた。それで和歌山に住むと決めた。「ずっと一人で、だれもしかってくれる人がいなかった。今はここでの生活が気に入っている」
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