「ロマンス・コンシェルジュ」九州 男児・著

November 01 [Sat], 2008, 12:09
※読んだのはコレ
「ロマンス・コンシェルジュ」九州 男児・著

ロマンス・コンシェルジュ」九州 男児・著
出版社: 日本文芸社 (ニチブンコミックス)
発売日: 2008/10
価格: ¥ 630 (税込)
恋人を喜ばせたいお客さま、恋に無理やりもっていきたいお客さま、性欲まみれのお客さま、常に私たちコンヂェルジュがゴージャス&ロマンティックにお手伝いいたします。それが「ロマンス・コンシェルジュサービス」♥ 九州男児ワールド全開★Sweets♂×♂ラビリンス!豪華描きおろし&「Give away」を収録したサービスも誤用しております。そちらのお嬢様もいかがですか?

九州男児さんの新刊です。

とある都内の超高級ホテルに存在する「ロマンスコンシェルジュ」。
それは、恋人たちの夜をより甘いものにするプロ。
けれど利用するのはなぜか男×男の2人組(時には3人組)ばかり。
それでも、2人の仲をより濃密なものにするため、
ロマンスコンシェルジュを始めとしたスタッフキャラ一同が、
漫画家をSM師に仕立て上げたり、自らもホモの役を演じたりと、
ありとあらゆるサービスを尽くしております。
そして2人の手伝いをするスタッフはみんな活き活きとしてます。

始めてのデート、
SM漫画を通じて出来た漫画家とファンの初めてのご対面、
ライバル企業の社員に体を売る事で自社を守ろうとするリーマン、
老人とホテルのドアマン、
ホストとおぼっちゃま、
ホモでもなんでもないただの出張中の同僚2人、などなど。
どのカップルも、ロマンスコンシェルジュたちの働きで見事カップル成立!です。

舞台はずっと同じホテルですが、1話8ページほどのオムニバス形式。
読みやすかったです。

大爆笑!をすることはなかったけれど、
相変わらずの九州男児ワールドで、
じわじわと私のツボを刺激してくれました(´∀`*

「是-ZE-」7巻 志水ゆき・著

November 01 [Sat], 2008, 11:24
※読んだのはコレ
「是-ZE-」7巻 志水ゆき・著

「是-ZE-」7巻 志水ゆき・著
出版社: 新書館 (ディアプラスコミックス)
発売日: 2008/10/30
価格: ¥ 580 (税込)
主人を亡くした近衛は、強すぎる言霊ゆえに屋敷にとじこめられた幼 い琴葉の子守りを引き受けた。その日から、琴葉の世界は近衛一色になる。ぬくもりも、愛情も近衛から教わった琴葉。やがて年頃になった琴葉は、つたないキスと告白で、近衛を求めるがーー。時をかけて愛を育む、近衛×琴葉篇開幕!! 描き下 ろしは彰伊×阿沙利の切なく淫微な番外篇!

やっと出た7巻!
そしてやっと出た近衛×琴葉!
近衛と琴葉の出会い・関係性がずっと気になっていた私にとって、
7巻はとってもおもしろかったです。
以下、ネタバレ全開な感想です。

産まれてすぐ「力」を持った琴葉だけれど、
その力が強すぎるのに加え、子供だか加減が出来ないという理由から、
屋敷に閉じ込められてしまい、外の世界を知らぬまま育てられる。
そんな琴葉の世話係を言いつけられた近衛は、
食事を運び、風呂に入れてやり…と甲斐甲斐しく世話を焼いていた。
「子育てにハマりそう…!」と思い始める近衛がかわいかったです

しかし、いつになっても琴葉が喋ってくれないのを近衛は疑問に思い、
「琴葉が喋ってくれないと自分は死んでしまう」と嘘をつき、死んだふりをする。
動かない近衛を前に、琴葉は泣く事で初めて子声を発した。
その直後、琴葉の首に巻かれていた紐が琴葉の首を猛烈に締める。
それは、力が強すぎる琴葉の声を痛みによって強制的に封じる術であった。

声を発すれば自分の身に危険が及ぶことをわかっていながら、
近衛の為に、近衛を守る為に声をあげた琴葉。
それを知り、近衛は琴葉を全力で守ろうと心に決める。

前半部分はそんなかんじのシリアスモードで、後半にはエロいシーンもちらほら。
月斗と星司が琴葉に媚薬入りの飴を食べさせちゃったのをきっかけに、
琴葉に初めて男の子としての生理現象が起こるのですが、
箱入りでピュアに育てられた琴葉はどうしていいのかがわからず、
近衛は仕方なく、その熱を納めてあげる…と。
パパとしてショックを受けていたりもする近衛がかわいかったですw

その後も、近衛に対して気持ちをぶつけてくる琴葉を前に、
近衛は近衛なりの考えでそれを拒んだり…といろいろあるのですが、
今回、7巻を読んだ事で近衛に対する見方が変わりました!
近衛、いい男だったんだねー(つд`)
今まで特別好きってわけじゃないキャラだったけど、近衛が大好きになった!
小さい琴葉もすっごくかわいい…!!!
前半のシリアスな部分にはちょっとウルっときたり、
すごくおもしろかったです。

続きが待ち遠しい!

「教師も色々あるわけで」大和名瀬・著

October 23 [Thu], 2008, 17:11
※読んだのはコレ
教師も色々あるわけで (ビーボーイコミックス)

教師も色々あるわけで」大和名瀬・著
出版社:リブレ出版 (ビーボーイコミックス)
発売日:2008/9/10
価 格:600円
2年2組の子供たちに毎日毎日振り回されて、マジメだけがとりえの古森先生は凹み気味。隣の組の多岐川先生のスマートさに劣等感を抱いていたが、彼の悩みを偶然知ってしまい…。大人気の熱血センセイ連載がコミックス化! 予備校の先生のお話、「教師の告白」も収録v

大和先生には珍しいような気もする、大人の男性同士の物語です。
パっと見でどちらが受けか攻めがわからないような2人っていうのは、
あまりイメージにないような…?
(なんとなく、いかにも受けなかわいい男の子とかっこいい男の人のカプが多いイメージ)
でも、体格差があまりないカップルっていうのは私はすごく大好きです!

個人的にはぶっ飛ぶほどの突き抜けた萌え感はそんなにありませんでしたが、
やっぱり大和先生のお話はおもしろかったです!

真面目だけれど、不器用で、何をしてもイマイチ格好がつかず、
生徒達からもそこはかとなくナメられてしまっている、教師の古森。
一方、隣のクラスの担任の多岐川先生は、
何をしてもかっこよく、子供たち・同僚たちからの信頼も厚い、完璧な教師。
そんな多岐川を最初は「いけすかねー」くらいに思っていた古森だったけれど、
自分の失敗を励ましてくれた多岐川の「本当にいい人なんだ…」な姿に触れ、
次第に多岐川に対して信頼を寄せるようになる。

しかし!多岐川先生は実はゲイだった!
しかも古森は多岐川の好みのタイプど真ん中だという。
それを打ち明けられた古森は、多岐川をマイナス方向に意識してしまうけれど、
多岐川の子供たちに対する真摯な愛情、自分に向けられる優しさを前に、
次第に1人の人として多岐川と向き合いたいと思うようになっていく。
そんな2人のお話です。

最初は多岐川からのアプローチが多かったのですが、
多岐川を受け入れようと思ってからの古森の不慣れな積極性に萌えました。

真面目で男らしい(けれどドジ)な古森先生がとにかくかわいかったー!!
多岐川も、完璧すぎるくらい完璧な男性なのに、いやみっぽさがなくて素敵でした。

それに、周りに居る子供たち(生徒たち)のかわいらしさときたら…!
大和先生の描かれる小生意気でおませな子供ってすごくかわいいですよね(´д`*
子供たちの古森先生に対してのやんちゃっぷりと、
古森先生のヘタレっぷりの対比がすごくかわいらしくて、ほのぼのしました
子供にからかわれる真面目だけどどこか抜けてる先生、なんてかわいいんだ!(*´д`*
今回、冒頭に『突き抜けた萌えはなかった』って書いてしまったけど、
それっていうのも、自分の中で、
「古森先生と多岐川先生の2人の恋愛」に対してよりも、
「やんちゃな子供相手に頑張る古森先生」への萌えの方が勝っちゃったせいかもw
古森先生かわいいよ、ほんとに。

「ちんつぶ」(1〜3巻)大和名瀬・著

October 20 [Mon], 2008, 18:47
ちんつぶ 1 (1) (MBコミックス) ちんつぶ 2 (2) (MBコミックス) ちんつぶ 3 (3) (MBコミックス)

ちんつぶ」(1〜3巻)大和名瀬・著
価 格:690円
出版社:実業之日本社 (MBコミックス)

修学旅行中に起きたバス事故で、意識不明の重体となった取手は、なんと想い人・綾瀬の分身に取り憑いた! かたや犬猿の仲の岩淵と神谷もお互いのモノが入れ替わってしまい…。悩みながらも案外楽しく、そしてちょっぴりキュンとする関係を続ける少年4人と分身3本。常識を越えた可愛さと面白さ、つぶやくちんこ達が織り成す、愛と苦悩と笑いの青春疾走ストーリー!

とにかくアホでバカでくだらない!でもそれがいい!(*゚∀゚*

おばかBLの最高峰(?)、「ちんつぶ」の最新刊が出たので感想を。
3巻はもう出ないのかと思っていたので、出版されることになって本当に嬉しいです。
で、その待ちに待った3巻が出たので「これは感想を書かなくては」と思い、
Amazonからあらすじをコピってきたのですが、普通に「ちんこ」って書いてありましたw 
「ち●こ」とか、伏字にはしないのねw
なので、私も開き直ろうと思います。

タイトルは「ちんこのつぶやき」の略です。
タイトルからわかるとおり、アホ漫画です。
交通事故が原因で、生霊が片思いの相手のちんこにとりついてしまったり、
犬猿の仲の2人のちんこが入れ替わってしまったり…と、
非常にありえない設定になっております。

ほんとね、バカ!
今更私なんかが書くまでもないと思うけど、ほんとにバカでくだらない!
ちんこに生霊が取り付くとか、
かたやちんこ同士が入れ替わっちゃうとか、
挙句の果てにそれが喋りだすとか、バカとしか言いようがない!
もう、そういうアホなの大好きです!
登場人物たちがこの珍妙な出来事に対処すべく、
みんながトイレでちんこ出し合って会議をしている様子とか、
ちんこ自体に意思があり、話もできるからって服を着せてみたりとか、
ほんとうにバカバカしくって良いw

…と、散々バカバカいっておりますが、
犬猿の仲だった優等生・岩淵と不良(?)・神谷の2人が、
ちんこが入れ替わってしまったなんていうトラブルを通して、
これまで知らなかった相手の一面を新たに見出し、心の距離を縮めていく様子は、
ちゃんとボーイズのラブ的な意味でキュンときたりして、
ただの下品ギャク漫画としてじゃなく、BL漫画としても面白いです!
神谷も岩淵もなかなか素直じゃないキャラなのですが、
そんな不器用な本体を各ちんこたちが後押ししているのもほのぼのしてて可愛い
ちなみに綾瀬と取手はおバカなバカップルなので、それはそれでかわいいですw

1巻2巻3巻と見ていくうちにちんこたちのデザインが変遷していくのですが、
なんとなくそこに作者さんの迷いを感じられるような気がして、それもおもしろいですw

「どうしても触れたくない」ヨネダ コウ・著

October 10 [Fri], 2008, 7:15
※読んだのはコレ
どうしても触れたくない (ミリオンコミックス CRAFT SERIES 26) (ミリオンコミックス CRAFT SERIES 26)
どうしても触れたくない」ヨネダ コウ・著
出版社: 大洋図書 (ミリオンコミックス CRAFT SERIES 26)
発売日: 2008/9/1
価格:630円

新しい職場に初めて出社した日、嶋はエレベーターで二日酔いの男と一緒になる。それが、新しい上司・外川との出会いだった。無遠慮で図々しいように見えて、気遣いを忘れない外川に惹かれる嶋だが、傷ついた過去の経験から、一歩踏み出せずにいる。一方、忘れることのできない記憶を抱えながらも外川は傷つくことを恐れず、嶋を想う心を隠さない。好きだけど、素直にはなれない・・・不器用な想いの行方は?

ノンケ上司×ゲイ部下 のカップルのお話です。
じわじわと迫り上がってくる切なさに堪えられず、思わず涙してしまいました。

以下、ネタバレを含む感想です。

中途採用で雇われた会社での、嶋にとっての最初の出勤日、
自分が乗っていたエレベーターに駆け込んで来た酒臭い男、それが外川でした。
外川の第一印象は最悪だったのに、なぜか外川を意識してしまう嶋。
外川はそんな嶋の思いを敏感に察知し、2人は体の関係を持つようになります。

体の関係が続いていたある日、
嶋は、ふとした会話から嶋は外川の過去を聞かされます。
そして、過去の出来事が所以で外川が家庭というものに憧れを持っていることを知る嶋。

一方、嶋は嶋で、前の会社を辞めた理由の中にトラウマを隠し持っていました。
前の会社を辞めた理由は、「彼氏からの職場内いじめ」。
元ノンケの彼氏と付き合っていたのだけれど、
2人が付き合っていることがバレるのを恐れた彼氏は、
あえて嶋を攻撃することで、自分を守ろうとし、嶋を深く傷付けたのです。

外川から向けられる優しい愛情に幸せを感じそうになりながらも、
『ノンケの男はきっとそのうち自分に飽きる』
『しかも相手は家庭に憧れているノンケ』
『外川の憧れを奪ってしまっていいのか』と、嶋は一人葛藤します。
のめり込んではいけないと自らをセーブし、
期待してしまうことを怖がっている嶋の様子は痛々しく、見ているのがつらかったです。

そんな葛藤や諸々を経験し(はしょりましたw)、
最終的にはひとつのこたつで幸せを感じている2人がとてもかわいくて、
最後の最後は本当に「よかったね!嶋!!!」という気持ちでいっぱいでした。
胸が苦しいほどの切なさのあとの、幸せなほっこり感はまた格別!

初めて読む作家さんでしたが、
2人の間合いを描くのがとても上手な方で、内容に入り込みやすかったです。
嶋の過去も、外川の過去も、それぞれ重いエピソードであるにも関わらず、
そういった題材を扱う事で物語を暗くしすぎてしまったり、
また、話の流れをあちこちに散漫にさせてしまうことなく、
上手に嶋と外川の恋愛の中にそれらのエピソードを織り込んでいたので、
とても読みやすかったです。

嶋と外川のキャラクター設定もよかった!
思っていることを外に出せずツンケンしてしまうけど、本当はすごくナイーブな嶋。
いい加減っぽいオッサンなのにやる時はやる、締める所は締める外川。
2人の掛け合いがまたかわいい!変に甘ったるくないところが良かったです。
脇キャラの小野田も2人のよき理解者、物語の中和者として魅力的でした。

とってもおもしろかったです。
久々にBLで泣きました。

「暫定、恋人」秋葉東子・著

September 30 [Tue], 2008, 16:47
※読んだのはコレ
暫定、恋人 (キャラコミックス)

暫定、恋人」秋葉東子・著
出版社: 徳間書店(キャラコミック)
発売日: 2008/8/25
価格:560円(税込)

クールなやり手営業マンの倉橋は、仕事はできるがガサツなバツイチ上 司・坂本とまさかのH!!真相は“酔ったいきおい”。なのに「お前、俺のこと好きだったんだろ」という坂本のポジティブな勘違いから、なしくずしに付き合うことに。振り回されて反発心を募らせる倉橋だけど、なぜか坂本の夜の顔が忘れられなくて…!? 上司と部下のプライドを賭けた、仕事と恋の攻防戦!

収録内容は表題作のほか、短編2作。
表題作は 部下×上司 のリーマンものです。

部下は、クールで仕事が出来て、だけど実は負けん気の強いイケメン。
上司は、仕事は出来るが酔うと頭にネクタイを巻くような人で、口も悪く、バツイチ。

こんな2人がどうして付き合う事になったかというと、それは「成り行き」です。
酒に酔った上司を家まで送り届けたら、
普段はガサツな上司にいきなり「淋しいんだ」と縋り付かれ、
そのまま流れでHをしてしまう2人。
けれど上司の方は「自分が誘った」という事実だけを忘れてしまい、
お互いが「相手は自分のことが好きなんだ」と誤解をし、
そして付き合うことになり、「暫定、恋人」に…というかんじ。

誤解がきっかけで付き合うようになったものの、
なんだかんだで2人とも内心は必死なところがかわいかったです。
ポイントは、あくまでも「内心は」なところw
「内心は」というか、「無自覚」なのかな?

自分とのデートの約束をキャンセルされて、他の同僚との仕事を優先にされれば、
ムッと来て、気を引くために無理なやり方で仕事をしようとしてみたり、
自分より仲が良さそうな相手が現れれば、
それを意識してしまって、その人のようになってみようかと頑張ってみたり、
「なんだ、お互いに超大好きなんじゃん」とバカップルぷりに当てられつつも、
そんな「実は必死な自分、だけどそれは表に出さない」ところに萌えました。

会話のほとんどは仕事の内容だったり、
会話をしても恋人らしい雰囲気はなく、悪態つきまくりだったり、
ムードもへったくれもない2人なのに、
なんだかんだ言いつつも、お互いが気になってしかたないなんて、
「いい年して、2人とも思春期の中学生かよ!」とツッコミたくなるかわいさ!

ちなみに、エロはありません。

どちらのキャラもすごくかわいくて、萌えたのですが、
1つ言うなら、上司のビジュアルがもう少しオッサンらしいといいなと思いました。
オッサンというか「上司」「課長」「バツイチ」に見えなさすぎて…。
むしろ、、攻めの部下の子より「年上」にも見えなかった…。
机の上は汚いのがデフォ、頼るのは勘よりデータ、ガサツ、豪快、頭にネクタイ、と、
オッサン要素満載なキャラなので、その辺がもっとビジュアルにも活かしてあると、
もっともっともーーーーーーーーーっと萌えられたんじゃないかなー、
と思うオヤジ受け好きな森永でした。

「青空の澄んだ色は」天禅桃子・著

September 17 [Wed], 2008, 16:12
※読んだのはコレ
青空の澄んだ色は (ミリオンコミックス)

青空の澄んだ色は」天禅桃子・著
出版社:大洋図書 (ミリオンコミックス)
発売日:2008/8/25
価 格:630円 (税込)

教師を目指す杉浦秀は、講師として小学校に赴任する。そこで、秀が小学校の時担任だった深田龍二と再会する。秀にとって、深田は憧れの人であり、心の支えだった。再び会えたことに驚く秀だったが、昔の印象とは違う深田に戸惑いを感じる。しかし、次第に深田への想いは形を変えていき…

小学校教師×元教え子・現同僚 なカップルのお話。

講師として小学校に赴任した杉浦秀は、
偶然にも赴任先で自分が小学生の頃に憧れていた教師・深田と再会をする。
しかし、当時は爽やかでまさに憧れの先生といった雰囲気だった深田は一変しており、
今ではボサボサの伸ばし放題な髪で、着ているものはいつもジャージといった風情。
すっかり変わってしまった深田の姿に、最初はショックを受ける秀だったが、
同じ職場で接する内に、深田の生徒への姿勢は何も変わってはいないことを知る。

そんな再会を経て、徐々に惹かれあっていく2人なのですが、
2人が恋に落ちる過程の描写がとてもよかったです。
「子供の頃の憧れが恋になった」「昔かわいかった生徒に惚れた」というだけの、
単純な、気持ちの摩り替り的恋愛ではないところに好感を持ちました。
当時への憧憬が故に、その気持ちが恋愛に変わっていったというのではなく、
同僚として接していく内に、これまでは見えなかった新たな一面を発見したことで、
2人の中で互いを意識する想いが次第に濃くなっていくんですね。
その「憧れ+α」がきちんと描かれている所がよかったなー、と思いました。

当時憧れた気持ちもまだ大切に持ちつつ、
そこに新たな発見が加わって、
憧れていた気持ちがさらに深くなり、
なおかつ、新たな感情・相手への目線を持ったことで、
その人を『好きだ』と思うようになった、という気持ちの変化が素敵だなと思いました。

最終的には、無自覚だけど年上を振り回しちゃうまっすぐな秀と、
そんな秀には敵わないなぁとデレッデレな深田というバカップルになっており、
描き下ろしの短編もニヤニヤ度が高かったですw

といったかんじで、とってもラブラブな2人ですがエロい描写はありません。
けれど、逆に生々しいHシーンがない事で、
2人のキラキラっぷりが増したような感じがしました。
こういった作品の時は、‘匂わせる’程度の方が好きかもしれません。

1冊まるまるこの2人のお話になっています。
全く別の短編作品が収録されていない、という意味においてもですが、
作中でもこの2人以外の人物の描写が薄い(薄いというかコレと言った脇キャラがいない?)ので、
本当に、深田と秀のキラキラワールドです。

色々な意味で真っ直ぐすぎて、綺麗すぎて、
自分の萌えツボとはすこ〜し違うかな〜?とも思いましたが、
たまにはこういった心が洗われるような汚れのないお話もいいかな、と思いました。
とてもピュアで瑞々しいお話です。
面白かったです。

個人的には深田がもっとオッサンオッサンしていると萌え度UPだったかもしれませんw
なんかこう…あまりオッサン(年の差がある)ように見えなくて…そこが残念。

「イルミナシオン」ヤマシタトモコ・著

September 10 [Wed], 2008, 17:26
※読んだのはコレ
イルミナシオン (mellow mellow COMICS) (mellow mellow COMICS)

イルミナシオン」ヤマシタトモコ・著
出版社: 宙出版(mellow mellow COMICS)
発売日: 2008/8/27
価格:683円

公務員の幹田はホモでもないのに男に恋心を抱いている。女たらしの幼なじみ小矢に。恋心を隠して友達づきあいを続けることに限界を感じ始めた幹田は、居酒屋で出会ったゲイの州戸と一夜を共にする。一度きりの関係のはずが、再び州戸は幹田の前に現れ、幹田の日常は壊れてゆく・・・。表題作シリーズ他、短編4作、さらに描き下ろし後日談を収録した、最新作品集。

作者さん曰く「別離や平行線ばかりの単行本」なんだそうです。
言われてみれば、確かにそうかも。
短編集なのですが、そのほとんどが「別離」or「平行線」、もしくは「はっきりしない」でした。
全ての恋愛が白黒はっきりつくものばかりではないと思うので、
これはこれでアリだなと思うのですが、
そういう結末にモヤっとしてしまう方にはオススメできない…かもしれません。

加えて、自己陶酔激しめなポエム型が苦手な人にとっても苦痛かもしれません。
キャラクターがいて、キャラのモノローグがあって…まではいいのですが、
けどそれがただのモノローグじゃなくてちょっとポエム入っているかんじので…。
ヤマシタ先生の作品の場合、他の作品についても同様かもしれませんが…。
(あ、くいもの処〜はまたちょっと違うかな?)
私もポエム系はそんなに好きな方ではないのですが、
ヤマシタ先生の描くキャラクターたちの人物像や関係性が大好きなので、
この本も楽しく読むことができました。

表題作は、これまで何十年と一緒だった幼馴染同士な幹田と小矢の関係に、
突如、州戸という存在が加わったことによって、2人の関係が変化していくというもの。
3話の続き物で、登場人物それぞれの視点で物語が描かれています。

―幹田の場合。
自分はきっと小矢のことがもうずっと好きなのかもしれないけれど、
関係を崩したくないから告白はしない。
居酒屋で声を掛けてきた美形のゲイ・洲戸とお試し気分で寝てみたものの、
思い出すのは小矢の事。
小矢が好き。自分の気持ちに気付くわけもないけれど。
小矢と一緒にいるには、このままが一番いい。
―洲戸の場合。
顔はいい、人当たりもいい。
けれど「本心が見えない」「本心が見えない人とは付き合えない」とよく言われる。
さらに自分はゲイ。少数派だ。
自分だって好かれたい。
幹田に好かれたい。
―小矢の場合。
根っからの女好き。けれど付き合う女とは長続きしない。
そんな自分と「友達」としてずっと一緒に居てくれたのは幼馴染の幹田だけ。
しかし幹田が見ず知らずの男に抱かれたという。
なんだかわからないけれどムカついた。
幹田とずっと一緒にいるにはどうしたらいいのか。

3人がそれぞれの思いを胸に秘め、悩み、苦しみ、ベストな道を探るけれど、
その「ベスト」は必ずしも叶うものだとは限らない。
叶わないのなら、その中で自分はどうしたらいいのか、どうしたいのか。

それぞれの願いはとてもシンプルなものなのに、
決して交わることのない願いなのが、とても切なくて、居た堪れなかったです。
けれど、ただやりきれないだけの物語ではなく、
「叶わないなら、どうかそれを叶えてくれる未来があるように」と願う様なラストだったので、
読んだ後のモヤっと感はそんななかったです。 
むしろとても素敵でした。

この他にも、
冬の寒いベランダでコーヒー片手に失恋話をする男の子たちやら、
自分の好きな男に惚れてる恋敵の男子をつい放っておけない女の子のお話やら、
ゲイだった幼馴染の死に際して、彼に関わった人物それぞれの視点を描いたお話やら、
なんだかこの作品だけエロ濃厚だったヤクザ同士のオッサンの腐れ縁やら、
短編が4本収録されています。
どれも「BL漫画」というより「単館上映系ショートムービー」のような雰囲気かなぁ?
個人的にはベランダでコーヒーの男の子たちのお話がかわいくて気に入りました。

書き下ろしは、それぞれの作品の番外編というか後日談というか。
本編の暗さや切なさとは打って変わって、
どの子たちも弾けていてすごーくかわいかったー!
そうそう!ヤマシタ先生のこういうのが描けちゃうところも大好きなんだよー!と、
あまりにもかわいらく魅力的な書き下ろしにニヤニヤが止まりませんでした。

独特の世界観をお持ちの作家さんでいらっしゃるので、
人によっては大好き!、それとも苦手!と好き嫌いがわかれるかもしれませんが、
私は好きな作家さんです。

「隣りの」腰乃・著

August 28 [Thu], 2008, 15:42
※読んだのはコレ
隣りの (MARBLE COMICS) (MARBLE COMICS)

隣りの」腰乃・著
価格:650円
出版社:ソフトライン東京漫画社 (MARBLE COMICS)
発売日:2008/7/18
「あんたゲイじゃないでしょ?」「…じゃあ今からなる」
ノンケのリーマンが遊び人のゲイに恋をした。
引っ越してきた当日に隣人・東大寺のホモキス現場を目撃してしまった沢田。あまり関わらないでおこうと思っていたが、鍵を忘れ困っていたところを世話になり、それ以来何かと身の回りの面倒を見てもらうことに。口は悪いし意地も悪い。でも実は優しい東大寺と接する内にノンケだった筈の沢田の気持ちは変化を始め…。男らしいのに可愛くて、エッチなのに超純情★ 話題彷彿のNewエロスター☆ 腰乃のデビューコミックスが遂に登場!天然鬼畜系上司に翻弄されちゃうガチホモ部下の番外編も収録。超必読のエロ可愛い描き下ろし付き!


まず表紙の絵柄、デザイン、色合いがとても気に入り(画像を大きく載せた理由はそれw)
そして「あ、東京漫画社だ」とレーベルを確認して、即買い。
東京漫画社、本当にいい人を送り出してくれますw
この本、当たりだったー!(*´д`*)

絵柄はシンプルで淡々とした印象。
コマとコマの流れも淡々としています。
けれど、セリフ回しとキャラクター描写が巧い!
読み終えた時に「おもしろかったー!」と思ったものの、
全体的な印象が淡々としていたので、
「あれ?面白かったけど、どこがそんなにツボったんだろう?」と考えてしまうくらい、
とてもサラっと入ってきて、それでいて激しく萌させて頂きました
…と書いたものの、「入ってくる」というのとも「激しく」というのもちょっと違うな…。
この方の漫画の世界に「ハマった」っていう言葉が一番しっくりくるかな、というかんじです。

1冊に何組ものカップルの様子が収録されている短編集になっています。
私は複数の短編集よりも、じっくりと1組の様子を読みたい派なのですけれど、
この方の短編は、1作1作に物足りなさを感じることがまったくありませんでした!
むしろ、常にジャスト。適切だと感じられる長さです。
キャラクター描写も優れているけれど、話の組み立て方もお上手なんだと思います。
どのカップルも本当にかわいくて、捨て作がひとつもありませんでした。

表題作に限らず、どのキャラクターもとっても魅力的。
シンプルな絵柄ながらも、表情がとても豊かです。
それと「受けキャラはこう、攻めキャラはこう」という明確な差別化がされていない点も、
なんとなくリアル男子っぽくて良かったです。
大概のBL作品って、キャラが出てきた瞬間もしくは直後に、
「あ、こいつが受けでこっちは攻めだな」ってわかってしまう事が多いじゃないですか。
それを悪いとも、嫌いだとも言いませんし、
そういう世界ですからそれはそれとして甘受しているのですけれど、
「男×男」の世界でそんなに受け受けしい受けばかりが転がっているわけはなく、
それは攻めの立場の人間にしても然り、ですよね。
腰乃さんの作品はそういった立ち位置がわりと曖昧というかフラットに描かれているので、
そこにリアリティを感じることが出来たのかなー、と思いました。
どっちが受けか攻めかそういうシーンに至るまでわかりにくかったり、
そういう行為をしてもなお対等であったり。
加えて、生活環境や人柄が変に漫画漫画していないのもいいですね。
漫画漫画していないものの、設定については独特で印象的でした。
「コンビニで働いていたら、上からホモの間男が降ってきた」なんて、
リアルな生活環境の中に現れた非日常ですよね。
そういった中で描かれる登場人物のトキメキや葛藤、はにかみがすごく魅力的でした。
単行本冒頭に収録されているコンビニ店長も、不遇(?)なホモの子も、
次の作品の幼馴染コンビも、表題作のカップルも、
そして、ヤリすぎて腰が立たなくなって受けにおんぶされる攻めも、
みんなみんなかわいかったです!

そして、Hシーンはとことんエロい(笑)。
絵柄から想像していたよりも遙か上を行くエロさでした。
意外な程しっかり描き込まれたHシーン、
それも上述した様な独特のリアル感溢れる世界でのエロなので、
それらの要因がかえって行為そのものを際立たせていて、より一層エロく感じましたw
それと、個人的にはちゃんと毛があったことが高評価w
やはり毛は描いてくれないとね!w
と言えども、ただの「エロ漫画」に収まらず、
胸キュン・ほのぼの要素も散りばめられていて、そのバランスの妙も素晴らしかったです。

というわけで、久々に自分の中でのヒット作家さんでした。
腰乃さんはこの本がデビューコミックとの事なので、次回作以降も期待したいと思います

「カフェラテ・ラプソディ」川唯 東子 (著)

July 30 [Wed], 2008, 0:50
※読んだのはコレ
カフェラテ・ラプソディ (ビーボーイコミックス)

カフェラテ・ラプソディ」川唯 東子 (著)
価格: 600円
出版社: リブレ出版 (ビーボーイコミックス)
発売日: 2008/07

芹沢基はチビでそばかすの書店員。そんな彼が、時々お店に顔を出すノッポの青年とふとした事で知り合いに。皆が避ける程の超強面の青年は、実は少女のように可憐な性格で…!?乙女な男子攻×気後れ年上受の心が温まる少女漫画のような恋物語

めちゃくちゃ甘くて、めちゃくちゃかわいらしいお話でした。
BLです、やおいです。でもヘタな少女漫画なんかより断然甘い!
ハードなBLが好きな方や、そうでなくともBLに慣れちゃった方には、
「なんじゃこの甘ったるい話はー!」なかんじかもしれませんが、
たまには死ぬほど甘いのもいいじゃない!(*´∀`*

本屋店員の芹沢基(セリ)と、超乙女系なケイトのお話です。
2人の出会いはセリの仕事場の本屋さん。
ケイトはセリの店のお客さん。
たいていの人は長身で目つきの鋭いケイトと目が合うだけでびっくりしてしまうんだけど、
長身ゆえによく目に留まるので、いつもなんとなーく目で追っていたら、
見た目ほど怖い人じゃないのかも、と気付くセリ。
そして2人はふとしたきっかけで仲良くなり、
話してみたら、やはりケイトは怖い人なんかではなく、
人見知りで、気が弱くて、とても優しい大学生でした。

ケイトは、高身長と切れ長の瞳のせいで、第一印象は怖い人だと思われがち。
しかも色んな人種が混ざり合ったハーフ(?)なので、日本語も少し不得意。
けれど本当は第一印象とは裏腹にすごく優しくて繊細な子。
そしてちょっと乙女系。
乙女系と言っても「趣味は料理・裁縫、好きなものは花とレース」というタイプというより、
性格や恋愛観がすごくピュアで女の子っぽい、というかんじかな?
好きな飲み物はお砂糖いっぱいミルクたっぷりのカフェラテ。
けれど、自分の見た目と、不得手な日本語がコンプレックス。

セリは、小柄でそばかすがチャーミングで、いつもニコニコしていて人懐っこい性格。
そんなセリにもコンプレックスがあって、それは自分の容姿。
「自分みたいな容姿の男が、人を束縛しようだなんて滑稽だ。」と思っていて、
せめて明るくさばけた人物で居られるように、と振舞っている。

受ける印象とは裏腹にコンプレックスを抱えた2人が、
そんな自分に真摯に接してくれて、丸ごと受け止めてくれる相手と出会い、
次第に惹かれあっていく様子がすごく自然に描かれていました。

とにかく、ケイトがめちゃくちゃかわいかったです。
鋭くて怖いと思った顔は、よく見れば切れ長の瞳のイケメンで、しかも高身長。
なのに、すぐオロオロしちゃうし、手はぐーになって内股気味になっちゃうし、
幼なじみの女の子の尻に敷かれちゃってるし、
セリの一言一言には尻尾を振るわんこみたいに満面の笑みで応えちゃうし、
いつまで経っても敬語だし、
「夜の公園でセリを待ちながらラテを飲んで星空を見るのが好き」なんて言っちゃうし、
ほんとにほんとにかわいかった!w
そんなヘタレ乙女なくせに、
サラっと涙を舐めてくれたり、スキンシップしながらごろごろと甘え上手だったりして、
天然タラシっぽいところがあるのも◎でした(*´д`*)

セリも、本当は色々不安で卑屈になってしまいそうなのに、
ケイトの前ではお兄さん風に振舞っているところが素敵でした。

そんな2人のかわいい恋愛なのですが、
元々ゲイだったセリの昔のダメ男が登場して一波乱あったりして、
恋愛の甘い部分だけじゃなく、嫉妬や切なさを乗り越えて2人が成長していくので、
甘ったるいけれど、最後まで面白く読むことが出来ました。
個人的には、1冊まるごとこの2人のお話が描かれていたのも嬉しかったです。

「おとぎ話みたいな恋に憧れてる いい年してバカみたい?」なんて問うセリに、
「バカじゃない だって俺はそういうのしてる セリさんと今してる」と返すケイト。
ちょっとポエム入ってるかなーというくらいの甘さとキラキラさなので、
読後の感想第一声は「うわー!甘い!甘かった!」ってかんじでしたが、
たまにはこんなかわいらしいお話もアリってことで(*´∀`*)
逆に、ここまで甘く出来るのって、BLだからこそっていう気がしないでもないです。
ほら、最近の少女漫画ってけっこうえげつn(ry
P R
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