地鶏の衰退

September 29 [Sun], 2013, 21:48
 日本では、「鶏肉」というとおそらくだれもが「ニワトリ」をイメージすることになると思いますが、しかしかつては、いわゆる「ニワトリ」ではなく、「地鶏」と呼ばれる鳥肉が広く市民の間で食べられていた時代も確かにありました。時代で言えば、昭和40年代のはじめのころまではむしろ「地鶏」こそ鳥肉の代表であったと考えられています。
 しかしご存知の通り、現在では地鶏が高級料理となり、ニワトリはいかにも庶民的な鶏肉として食べられるようになっています。これは、時代が進むことで起こった逆転現象です。では、なぜ鶏肉の逆転現象が起こったのか・・・これが非常におもしろい話なのですが、これは実は、「焼き鳥」と大いに関係しているのです。

新宿の居酒屋〜れんま〜

 高級料理のひとつに数えられていた黎明期の「焼き鳥」ですが、これが庶民の口にも入ってくるようになるためには、ニワトリの価格が安くなる必要があります。ということは、それだけニワトリを大量生産する必要が生じるわけです。それによって、ニワトリが日本でもっともメジャーな鶏肉になり、替わって地鶏が衰退していったのです。
 もちろん、ニワトリの台頭だけが地鶏衰退の原因ではありませんが、しかしそれも大きなファクターになっていることは間違いなく、ということは、焼き鳥の浸透がニワトリの台頭を助長したという背景を考えると、地鶏衰退と焼き鳥の台頭との間に何も関係はないと考えてしまうのは、さすがに多少の無理があるようです。
 かつて、私たちの先人はニワトリを欲し、焼き鳥を欲していました。そう考えると、今さらながら「地鶏」の焼き鳥を食べてみたいという気になってしまいます。

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