ギョーコ、保護責任者遺棄致死未遂?
2010年09月12日(日) 1時18分
ホロホロシュリンプを飼い始めて4ヶ月過ぎた。世話といったら水替えが必要なだけで、エサやりは不要。一緒に中に入っているマリモがエサになる。
これがズボラな私にはうってつけである。
瓶の中を覗くと、極小の赤い何かがピンピン跳ねている。
生意気にエビのパーツすべてを備えているのがまた愛らしい。
基本的には放置気味でも、日を追うごとに愛情も湧いてきた。
オスだかメスだかわからないが、勝手に「エビオス君」と名づけた。
このテの「瓶に入った小魚」を買ってきては死なせてしまったことが何度となくあった。
あるときはエサをやり過ぎて水をダメにした。
あるときはエアコンをつけていなかったので水温が高くなり茹だってしまった。
これらの失敗をふまえ、この記録的猛暑の夏、水温には十分気をつけて飼育していた。
ところが、9月に入ったある日。
私は丸一日外出しており、宿六も昼から出かけた後、留守番の息子はリビングのエアコンをオフにして、自分の部屋でちょっと昼寝してくるつもりが夜までぐっすり眠ってしまった。
夕方私が帰宅すると、無人のリビングは外気温より暑くなっていた。急いでエアコンをオンにしてハイパワーにしたが、室温は測定不能の「HI」が表示された。
おやつに置いていった小倉ネオロールの袋が、触っただけではちきれてしまいそうなくらい、パンパンに膨らんでいた。室温が尋常でない高温になっているのを物語っている。
こんなのを食べたら当たって腹下して死んでしまいそうだったので、危険物は即ゴミ箱に捨てた。
ふとエビオス君は大丈夫だろうかと心配になり、慌てて瓶を掴むと……
小さな赤い物体がスゥーッと流れていくのが見えた。
エビオス君は全く動いていない。
エビオス君は今朝は元気だったのに、夕方には物体になってしまった。
のっそり起きてきた息子は、エビオス君が死んでしまったことを知り、エアコンをオフにした自分のせいだと悔やんだ。
昨日買ってきたパンはすぐゴミ箱に捨てることはできたが、数ヶ月飼っていたエビオス君をすぐ捨てることなどできるわけがない。
今夜はそのままいつもの場所に置いておこうと思い、そっと瓶を戻した。
気がつくと、ようやく部屋の温度が28度まで下がってきた。
なんとなくまたエビオス君を見たくなって瓶を持ち上げると、エビオス君の小さな赤い亡骸はスゥーッと流れて……ピョンと戻った。
あれ?
今の動きはなんだろう?
もう一度、瓶を傾けてみると、エビオス君の亡骸はスゥーッと流れて……ピョンと戻った。
動きは悪いが、間違いなくエビオス君は生きている!
こんな小さな身体のどこに、こんな底知れぬ生命力を秘めていたのだろう。
急いで水替えをして、その後も様子をみていると、だんだん元のように動けるようになっていった。
罪の意識に苛まれていた息子も、エビオス君の元気が戻ってくるにつれて、ほっとした表情をみせた。
あのとき、エビオス君をすぐに捨てなくてよかった。
そんな無慈悲なことをしていたら、エビオス君は本当にあの世行きで、息子もあの性格だから罪悪感を引きずったままだっただろう。
そんな私の思いなどお構いなしに、今日もエビオス君はピンピン跳ねて泳いでいて、息子はメシ喰ってクソして寝ている。
それはそれでとても幸せなことだと思える今日この頃である。


