米国Microsoftは、米国のオンデマンドERP製品ベンダーであるNetSuiteの顧客を対象に、自社のビジネス・アプリケーション・ファミリー「Dynamics」への乗り換えキャンペーンを開始すると発表した。
このキャンペーンは、NetSuiteの顧客がMicrosoftのDynamics GP/NAV/SLのいずれかに乗り換えた場合、1ユーザー当たり最大850ドルを受け取ることができるというもので、6月25日まで米国の顧客向けに提供される。
過去には、NetSuite自身も他ベンダーのユーザーをターゲットにした同様のキャンペーンを実施しており、この種の販売促進手法は決して珍しいものではない。
調査会社The 451 Groupのアナリスト、チャイナ・マーテンス(China Martens)氏は、「Microsoftが新たなキャンペーンを打ち出したことで、今後はNetSuiteなどのSaaSベンダーが多様な導入モデルを提供するベンダーにどう対抗するのかが問われるだろう。いずれSaaS専業ベンダーも、自社のSaaS製品をベースにしたオンプレミス・アプリケーションを提供するため、パートナーを探さざるを得なくなるのではないか」と指摘する。
その一方でマーテンス氏は、「Microsoftから狙い撃ちにされたという事実は、NetSuiteにとって喜ばしいのではないか。自分たちの存在が(Microsoftから)認められたという事実は意味がある」とも語った。
もっともNetSuiteのCEOであるザック・ネルソン(Zach Nelson)氏は、あまり危機感を持っていないようだ。今回のキャンペーンについてネルソン氏は、「時代遅れのソフトにてこ入れするため、恐竜が最後のあがきをしている」としながらも、次のようにコメントしている。
「(Microsoftのキャンペーンにより)われわれのインストール・ベースはさらに拡大するはずだ。なぜなら、このキャンペーンは『(NetSuiteの製品は)注目すべき競争力の高い製品だ』と公言しているようなものだからだ。私としても、わざわざ当社のためにマーケティング・キャンペーンをやってくれたMicrosoftに感謝したい」
(Chris Kanaracus/IDG News Serviceボストン支局)
【3月12日19時7分配信
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