最近続きが気になる漫画と言えば

December 04 [Sat], 2010, 21:44
甘詰留太がヤングアニマルに連載しているナナとカオルになる。簡単に説明すると、お互い相手が好きなのに上手に表現できない男女がSMを通じて交流するというお話。SMを通じてしか素直になれないという倒錯ぶりが見ていて面白い。オチはもう読めているんだけどというか甘詰留太は一本調子なオチしか出せないし、そこに至るまでにどれだけ人間の歪んだ感情が垣間見えるか、という点で非常に楽しみにしている。甘詰留太を最初に見たのは満子という短編集で、冒頭の豚汁に思いっきりやられた。豚が人間の女の子のような姿をしている世界の話で、豚の飼育をしながら獣姦している男が、目の前で好きな娘というか豚が犯されるのを見させられるというのが大まかな流れ。最後獣姦しているのがバレて豚は処分されるんだけど、処分された結果食卓に上がった豚汁を、男が一人で吐きながら食べきるという衝撃的なラスト。好きな娘が調理されて、それを食べる時の気持ちってどういったもんなんだろうか。うんと食べなきゃいやよ。とか言ってくれればこちらも泣きながらステーキをほおばれるってもんだけどってそういう話じゃないか。歪んだ感情ってのはまる所その人の弱さなわけで、人の弱さを認めて抱えながらもそれでもなんとかしようとするけど結局どうともならなかったりするもんだけど作品が僕は好き。そんな人間の歪んだ感情を表現できる作家として、僕は甘詰留太を非常に評価している。でもそれって、成年漫画で性を対象にしているからこそ見せられるという面がある。それは性欲という本能を表現する事が目的の作品だからこそそういった面が出てくるという事は言えるだろうし、あるいはそういう面を表現しようとしてもオブラートに包まないと読者もいてこれないという事も言えるんだろう。徳弘正也は、ギャグとを巧い具合に織り交ぜた狂四郎ではアルカディア編ががちっと嵌まったけど、厭世感漂うバンパイアではあまりうまくいかなかった。実験人形ダミーオスカーも、ただ優男がオスカーに変身して悪と戦うだけではあのカタルシスは得られていないはず。商業化される際には作品の主題の他にエンターテイメント性も大事で、作品によってはそのエンターテイメント性を性表現に頼らざるを得ない時は間違いなくある。でもそれは、自分の表現力を棚に上げて俺はこんなに深いテーマを込めて書いているのに読者がバカだから理解してもらえないと嘆くだけの、仮面ライダーを汚した男よりもよっぽど健全だと思うまあ子供が読むのは健全じゃないけどね。だから、表現の自由を考える際は、ただ単に解釈があいまいだと自由に書けなくなるという点だけを考えるんじゃなくて、性表現をメインテーマにしながらも、裏に別のテーマを書いている作品にいてもしっかりと踏まえた上じゃないと片手落ちになるんじゃないかな、と担当者の話を聞いて思った。まあ裏読みのし過ぎで、実は作者は何も考えてないって事も往々にしてあるのかもしれないけど。性的漫画販売規制で原案修正
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