大切なものを失うとき、人はなんて無力で弱く、悲しみに暮れるだけなのでしょう?
生きていくことは、日々小さな喪失を重ねていくこと、と言われます。
その中で私たちは、希望や明るい未来を創れるのかな?
誰かを支えて、温かく包んであげられるかな?
カウンセラーなら、セラピストなら、
その答えに近づくための一歩を、あなたと歩みだせるかも知れません。
「悲しみからの始まり、悲しみの終わり」・・・そんなことを皆さんと考えるブログです。
■ そんな悲しみは、はじいてアワと消す ■
I never cry any more,
with such a tiny kindless memory.
* * *
でもやっぱり理不尽で、誰だって哀しいんじゃないかな?
ある日、彼女は自分が悪性の病気であると告げられました。
しかし、毎日をフツウに、むしろエネルギッシュに過ごしています。
が、彼女は、間もなく入院し手術をしなければなりません。
病気の進行を止めるためにどうしても必要なのです。
* * *
彼女は、積み上げてきたキャリアを生かせる職場に転職し、
さぁ、これから頑張っていくぞ!と思った矢先でした。
転職後1年たった頃でした。
病気が分かる前、職場での彼女は、
水を得た魚のように、日々を泳ぎ、成果を見せ始めたところでした。
…これから、でした。
しかし、病を告げた時、
会社は彼女の居なくなったシュミレーションを始め
気がつくと、後任らしき存在が現れました。
仕方ないことかもしれません。
会社にしてみれば、今もそして「その先」も大切です。
しかしながら、
それを知った彼女は、
病に打ち勝って、元気に戻ってくると誓った自らの強い意欲に、
少し陰りが見えたように感じました。
『会社にとっては、私じゃなくてもよいのだ。』
病気になることは罪であり、
将来が確実でない自分は、もう「失礼します」なのかな?・・・
彼女は心の中で一度だけ泣きました。
声をださずに、大きく叫びました。
けれど、
その哀しみを知った時から、
病気になることだけでハンディを背負う社会に、
「リスクばかり考えて、アナタを別視したのは間違いでした。」と
分かって貰える一つのケースになろう、と誓いました。
元気でそこに戻ること。
充電期間を経て、
よりパワーやスキルでふくらんだ自分になること。
今日の悲しみには、今日一日だけを使おう。
明日は、明日の夢のためにとって置こう。
BY ケロ姫

**************************************「らくらく堂」(千葉・東京・神奈川)のカウンセリングでは、
悲しみの心理学(グリーフ・セラピー)をベースにしたカウンセリングや、
研修などを行っています。
ご興味のある方はHPまで。**************************************
■ 答えはあるのでしょうか ■
You are not wrong,
Noboday can say so.
* * *
何が正しくて、何が誤っているか、誰が決められますか?
その女性のご主人は、会社生活での様々な葛藤の中、
うつ病を患い、ある日自殺されたと伺いました。
残された彼女は、子どもたちを抱え、
どれほどひとり頼りない日々を過ごしてきたことでしょう。
それは、経済的なことばかりではなく、
自分自身の心の中で「失った」という想いさえも考える間もなく、
ひたすら日々の生活を繰り返してくるだけだった・・・ということ。
彼女は、泣くことさえも忘れてしまってました、と語りました。
* * *
そんな彼女を、ひと時でも救ってくれたのは、妻帯者である男性でした。
とても優しく、彼女の話をしっかり聴いてくれて、
時々しか会えないけれど、それでも幸せでした。
「悪いことだとは思いません。彼の夫婦関係は冷めているのだから。」と
彼女は強がってはそう、何度も言っていました。
夫を亡くし、それも、突然の、例外的な死で失った彼女は、
自らの希望の光を、そこに見出して生きるしかなかったのかも知れません。
配偶者を失う経験は最大の危機であり、
過酷な挑戦です。
この悲嘆のプロセスは、
時間をかけて遣り遂げなければならない、
人生の重要な課題です。
乗り越えるのにインスタントな方法はありません。
(A.デーケン氏著より)
お話を聴くたびに、彼女は揺れている様にも見られました。
「確かなものではない」事を、
本人が一番感じているから不安なのでしょう。
ですが、
彼と別れることは、もっともっと不安で怖くて出来なかったのです。
そこにまた、再び彼女の「喪失」があるからです。
相談に来るたびに、彼女はその恐怖を語りました。
一般的な倫理観からすれば、とんでもないことでしょうか?
ヒトノモノをトルナンテ・・・
人の関係はなんて複雑で哀しいのでしょう。
ひとつの悲しみから逃れるために、
次の悲しみを抱えようとしてしまう。
誰か、この絡んだ問いの正解を見つけられますか?
BY ケロ姫

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■ ひとつとして同じ悲しみはないから ■
I maybe cannot understand your everything,
but I could know myself.
* * *
毎日、毎日、小さな喪失が繰り返され、そして溶けていく人生。
気がつかないだけで、心の中には弾けている傷みや苦しみがあるのです。
・伝わらなかった想いを乗せた、別れた人への言葉への後悔・
・頑張ったけど認められなかった、ささやかな努力の後のテスト不合格・
・セールス成績を上げて自信があったのに、不景気によるリストラ・
その人にとってはどれも辛い、虚しい、哀しい。
だけど我慢する、「平気だもん」って言って涼しい顔で過ごす。
自分でそう決めたから?
人に迷惑をかけたくないから?
* * *
自分でも気がつかないうちに、心が風化している。
悲しむことを拒絶したり、現実を見ないようにしたり。
まるで何もなかったようにして毎日を繰り返す。
悲しみのステップを理解していたら、
その時の自分を少し客観的に傍観してみることができるのかも。
「悲嘆の心理学」
グリーフ・セラピー
「喪のしごと」
扉を開いて自分の中をのぞきこむ勇気があれば、
きっと最後に希望が見えてくるはずだから
さぁ、そろそろ
過去に私の出会った様々な「喪失」を、少しづつお話初めてみましょうか。
BY ケロ姫

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