出産中の医療行為の実施状況 

June 22 [Fri], 2007, 15:43
出産中の医療行為の実施状況


【回答者数】初産婦248名 経産婦 205名 合計453名

吸引分娩 18.5%(初産婦)  2.9%(経産婦) 合計 11.5% 

会陰切開 71.0%(初産婦)  47.8%(経産婦)  60.5% 

点滴   50.4%(初産婦) 40.7%(経産婦) 60.5%  

剃毛 55.2%(初産婦) 40.7%(経産婦) 52.5%

導尿 47.6% (初産婦) 29.4%(経産婦) 42.2%

陣痛促進 23.8%(初産婦) 7.3%(経産婦) 17.0%
薬で陣痛を強くすること

陣痛誘発 13.7%(初産婦) 7.3%(経産婦) 11.5%
薬で、陣痛の来ていない人に陣通を起こすこと

腹部圧迫 26.2%(初産婦) 12.9%(経産婦) 21.4 %
「クリステレル児頭圧出法」というお腹を上から押して赤ちゃんを出す処置
          

初産?経産の数字を比較すると、初産では、会陰切開は経産の1.8倍、陣痛促進はなんと3.3倍も多く実施されていました。ちなみに、今回調査に答えた初産婦さんたちは、全体の18.5%が「微弱陣痛」と診断されていました。これは経産婦さんの6.8%に較べ、かなり多くなっています。

この調査について 

June 22 [Fri], 2007, 15:42
この調査について



調査では、陣痛促進剤投与など出産中におこなわれた医療行為を調べました。実は、これはとても貴重な数字です!
このような実態調査は、1999年、協力が頼めた出産施設を通じた全国調査がありましたが、それ以外にないのです。今回は、狭い範囲ながら、保健センターを使い、施設の特徴により左右されにくい形で実態をとらえたといえます。

自然を望むのはわがまま? 

June 22 [Fri], 2007, 15:42
自然を望むのはわがまま?


安全な陣痛誘発のポイントとしては、子宮頸部が十分に柔らかくなっている時点で使うことがあげられます。子宮の出口にあたるこの部分は、お産が近づくと、子宮を収縮させる物質に敏感に反応できるように変化します。このような出口の受け入れ体制ができていなれけば、上から子宮が力をかけてもつらい思いをするだけでお産は進みません。どうしても陣痛誘発をすることになったら、子宮口が十分に柔らかくなり、赤ちゃんも下がった適切な時期に、安全におこなってもらってください。

ただ可能ならば、自然に陣痛がくるのを待ちたいと思う人は多いと思います。ましてや、人手不足のために誘発するのは女性にはつらいのではないでしょうか。産院が遠い人が「陣痛が始まってから入院したら間に合わないかもしれない」と思って陣痛がないうちに入院し、人工的に誘発するような例も今後は増えそうです。

いつか分からないお産は大変なもの。それでまわりを振りまわすのもつらいけれど、やはり、妊婦さんは命を賭けて産むのです。医学的な問題がないなら、自然な陣痛を待って欲しい‥‥そう思うのは、果たしてわがままや贅沢なのでしょうか?

建前とは裏腹になくならない「社会的適応」 

June 22 [Fri], 2007, 15:41
建前とは裏腹になくならない「社会的適応」


陣痛が来ていないのに薬で子宮を起こす「陣痛誘発」は、ふつうは医学的な問題があっておこなわれます(「医学的適応」)。多いのは破水してしまう「前期破水」や予定日がだいぶ過ぎてしまった「過期妊娠」です。

これに対して、人手の問題などでおこなわれるのは「社会的適応」と言われ、本来は、身体に優しい方法とは言えません。すべての薬剤には副作用があるからです。また陣痛促進剤による子宮収縮の痛みは、自然陣痛の痛みと違います。「お休みが短めになる」などつらいものになりがちなのです。また、使い方によっては過強陣痛という状態になり、こうなると稀ではありますが事故がないわけではありません。

しかし現実には、社会的な誘発はやむを得ずおこなわれてきました。陣痛誘発のお産は、本来の姿とは違いますが、明らかに危険度が高いというほどではないのです。中には「夫立ち会いや実母を呼ぶ予定が立ちやすい」と誘発を歓迎する女性もいます。

いつ生まれるか分からないお産―備えるのは確かに大変 

June 22 [Fri], 2007, 15:39
いつ生まれるか分からないお産―備えるのは確かに大変



 
自然な陣痛の始まりは、赤ちゃん自身がサインを出して開始する神秘。しかし自然なお産にはゆとりが必要なのです。
「何日に生まれるのかしら?」という疑問は、お産が近づいた人みんなが思うこと。そして、産院の方でも「この人のお産は何日になるかしら」と思っています。でもわからないので、産院は、いつ誰が入院してきて産んでもいいように365日毎日24時間体制を整えて待たなければなりません。これは、考えてみたら大変なことですね。まして今のように働いてる人数が減ってきたらさらに大変です。

私の周囲の妊婦さんやジャーナリストたちの話によると、産科医不足の進む中で、お産の時間帯を薬剤でコントロールする方針の産院が増えそうな気配があります。陣痛促進剤を使って子宮を収縮させ、お産にもっていくのです。
たとえば「高齢出産だから」というだけで陣痛を起こそうと提案される女性がいたり、中には、お産の曜日を決めている産院もあると聞きます。こういう話は以前からありましたが、最近よく聞くようになりました。