『陽気なギャングが地球を回す』読みました
2008.02.29 [Fri] 13:56

いいです!!最高に陽気です。「木更津キャッツアイ」や「池袋ウェストゲートパーク」に代表されるくどかんワールドを少し彷彿させるテンポのいい展開で、話がみるみる加速していく。 気がつけば頭の中で登場人物の像がしっかりと出来上がっていて、そいつ達が次に何をやってくれるのか、気になって気になって仕方がない。 また、そのキャラ設定も現実に居そうな極めて信憑性の高い性格の持ち主だが、一風変わった特技を持っており、よりリアリティーを増す設定になっている。 一日で一気に読みきってしまったほど、続きが気になって気になって。青春ポップチューンというジャンルが好きな方は是非どうぞ。ハマル事請け合いです。
 

『ゴールデンスランバー』読みました
2008.02.29 [Fri] 13:54

伊坂幸太郎の14作目に当たる本書は、2年ぶりの書き下ろしで、しかも1000枚、単行本にして501ページにも及ぶ久しぶりの大長編である。 メインのストーリーは、首相爆殺の濡れ衣を着せられた男の逃亡劇である。 第一部「事件のはじまり」、第二部「事件の視聴者」を読んでいると、青柳雅春という奴は本当に犯人で、悪い奴だと思い込まされる。これが実は普段われわれがマスコミを通して知る“事実”なのだ。 第三部の「事件から二十年後」というルポで「おや?」と思い始め、本書のメインである第四部「事件」に入り、リアルタイムで事件について語られ、青柳の逃亡劇を読み進むうち、彼の実像と“本当のこと”が分かる構成になっている。 とにかく、逃げる!逃げる!青柳、そして彼を直接的に間接的に助ける仲間たち。とりわけページを割いて登場するかつての恋人樋口晴子の活躍は印象的だ。 そして、伏線と過去のカットバックが効果的に取り入れられていたり、人を喰ったような意外性もあったりして、行間からは“伊坂エッセンス”が溢れている。 本書は、「現時点での伊坂小説の集大成」と呼ぶにふさわしい大作で、伊坂ファンもそうでない人も、きっと時を忘れて読み進んでしまう、そんなリーダビリティーを持った一冊である。
 

『アヒルと鴨のコインロッカー』読みました
2008.02.29 [Fri] 13:51

読み出したら、止まらない!掴みから怒涛の展開です。 この作品は、現在、2年前の物語が並行して描かれ、共に1人称で書かれているので少し混乱しましたが、 双方が絡み合い、登場人物がそろった頃からは、もう虜になってしまい、作者の術中に嵌ってしまいました。 物語のテンポもよく、登場人物も魅力的! 青春小説としてもレベルは高く、サスペンス小説としては傑作です。 結末で事件を元に成長した人々に爽快感を感じた裏で、切ない最後を迎える人々に矛盾を感じた。 難しいことを考えずに読める、エンタ−テイメントの傑作です
 

『死神の精度』読みました
2008.02.29 [Fri] 13:49

今や、伊坂幸太郎と言えば押しも押されぬ作家です。 今更ですが、うまいの一言です。 この死神の精度は特に、人の死を扱っているけれどお涙頂戴に ならない淡々とした作品です。 どうしても、最近の多くの作品は劇的展開を望みがちですが、 この作品読んでいると、そんなものはいらないと思います。 いかに、中に描かれている一人一人の人物を的確に描くかが大事 なんだなーと思います。 そして、死神がむっちゃかっこいいです。 映画化されるそうですが、果たして、この死神が描ききれるのか 心配なくらいです。 決して押し付け出ない感動をもたらしてくれます。 文庫版なんで、求めやすいはずなので、一読をおすすめします。
 

『もやしもん 6―TALES OF AGRICULTURE (6)』読みました
2008.02.29 [Fri] 13:43

長谷川探しではるばるパリまで来た沢木・美里・川浜の三人組。自転車で何故かブルゴーニュへと向かいます。そこでなんと、結城似で日本語を何故か話すフランス人マリーと出会います。 マリーの家は、ブルゴーニュのドメーヌ。本当はワイン作りをしたいのにしないという家との確執があります。長谷川が許婚と結婚したくないのと同じくらい。 またまた何故か、マリーの家で沢木達は長谷川と出会い、そして逃亡計画をするのですが、作戦があって無いが如し。もうてんやわんやです。 影の薄い主人公の沢木ですが、今巻でやったことは「ドメーヌの蔵の窓を開けろ」と菌文字を書かせたくらい。それくらい、他のキャラが暴れ回ります。 さすがフランス編だけあって、ワインについてのうんちく満載です。AOCのことだけでも、詳しく、そこだけ見たらワインの専門書じゃないかという充実ぶり。菌が関わる事となると、詳細に書かれるのがもやしもんらしい所です。 おまけの冊子。これはヤクルトの宣伝なのかな?と思わせないくらいL・カゼイ・シロタ菌について詳しく書いてあります。こんな冊子が入るところも、もやしもんらしくていい! ワイン好きなあなた。菌が嫌いでも読んでおいて損はない一冊ですよ。