猿の惑星:新世紀(ライジング) (2014)

September 27 [Sat], 2014, 17:52


DAWN OF THE PLANET OF THE APES
アメリカ
監督:マット・リーヴス
出演:アンディ・サーキス、ジェイソン・クラーク、ゲイリー・オールドマン、ケリー・ラッセル、トビー・ケベル、ニック・サーストン、ジュディ・グリア、コディ・スミット=マクフィー、テリー・ノタリー、他


“ヒトの世紀が 終わろうとしている。”

楽しみにしていた1本。

高度な知能を獲得した猿のシーザーが自由を求めて立ち上がり、仲間たちを率いて人類への反乱を起こしてから10年。猿たちは進化を加速させ、森の奥に文明的なコミュニティを築いて平和に暮らしていた。一方人類は、蔓延したウイルスによっておよそ90%が死滅し、わずかな生存者グループは、荒れ果てた都市の一角で身を潜めるように暮らしていた。そんなある日、電力が底をつきかけた人間たちは、ダムの水力発電を利用しようと猿のテリトリーに足を踏み入れてしまい、一触即発の危機を招く。最悪の事態だけは避けたい平和主義のマルコムは、猿のリーダー、シーザーと接触し、次第に信頼関係を築いていく。やがて2人は猿対人類の全面戦争を回避すべく仲間たちの説得に力を尽くすのだったが…。 allcinemaより

妙に面白かったリブート版の前作『猿の惑星:創世記(ジェネシス)』から3年、
いよいよオリジナル版『猿の惑星』(1968年)にどこまで近づくのかと楽しみにしていた作品です。

前作では進化サル、シーザーが高度な知能と共に人間への憎悪まで芽生えさせ
サルの軍団と革命を起こしサンフランシスコ郊外の森に逃げ込むところまででしたな。

それから10年、
サル軍団はコミュニティを築き更に進化、それに引き換え人間様は
期待の新薬を作ったはずがウィルスを蔓延させてしまい滅亡寸前。

割と地球規模の話なんですが、今作は地域限定的で
サンフランシスコにある金門橋を挟んだ廃タワーと森の2ヶ所を拠点に進行します。



互いの領域を侵さず細々と平和に暮らしていた人間と猿。
文明にドップリだった人間様に必要不可欠である電力の枯渇で、
猿の領域にある水力発電所を動かす為に直談判。
森で出会った瞬間、パニクり一匹の猿を銃殺…
もうこの時点で切羽詰った人間の弱さが浮き彫りになってました。
なんとか人間の穏健派サブリーダー、マルコムが事を納め引き返しますが
人間グループのリーダー、ドレイファスは「やつらはケダモノだ!」と対決姿勢を崩さず。



やはり、“猿はどんなに知性を持っても人間以下だ!”と根本で思っているんでしょうな。
何を根拠に?って感じですが理屈ではなく生理的に受け付けない、そんな感じです。
この傲慢さが一番コワいと感じましたね。
今まで下等だと思っていた生物が対等になる…そんな事は認められねぇ。
人間の優越感を伴う差別意識がそう易々と変わらないのは歴史が証明してますな。



「人間は人間を殺すが、APEはAPEを殺さない」
これが人間とは違う、進化した猿の優れたところだ。と
絶対的猿リーダー、シーザーは事あるごとに口にします。
しかし皮肉なことに進化すればするほど人間の思考回路と似てくるようで
人間に憎悪を抱く側近コバは己の欲に駆られ種族の鉄の掟をアッサリ反故。

こうして平和的共存は夢のように散っていくんですな。
お互いに犠牲を出してまで争いたくはない。
出来れば余計な干渉せずに平和に暮らしたい。
しかし両グループにある拭い去れない恐怖心と猜疑心。
いくらリーダーが理想を唱えても深層心理にある
“オレたちの方が優れているんだ”という傲慢。
こういう状況だと、互いを理解し歩み寄るより、力で排除する方が
手っ取り早く多くの賛同を得ることが出来るんでしょうな。



いやぁ〜何か絵空事ではない怖ろしさがありましたよ。

映像は前作に引き続き、見事なVFX技術。
猿目線で鑑賞してしまうのは前作同様なんですが
動き、表情ともに更に滑らかになったような気がします。

狂猿コバは強烈でした。
お見事です。

完全に続編ありきのラストになってます。
完全に人間と決別してしまった今回、
拡大する猿軍団と人間の争いの行く末は…(って着地点は分かっているけれど)
次回作で完結するのかどうかは判りませんが
どういう経路を辿って“猿の惑星”となるのか非常に楽しみですなぁ。

これは面白かった!!

★★★★★★★★★



追記
「DAWN OF THE PLANET OF THE APES」
この原題、好きです。
アレを思い出させるよね。


このチラシ、ステキ。

にほんブログ村 映画ブログへblogram投票ボタン
非常に判り易い物語なんだけどドキドキしちゃうよね。
Comment
小文字 太字 斜体 下線 取り消し線 左寄せ 中央揃え 右寄せ テキストカラー 絵文字 プレビューON/OFF

不正な自動コメント投稿を防ぐため、チェックボックスにチェックをしてください。

利用規約に同意
 X 
禁止事項とご注意
※本名・メールアドレス・住所・電話番号など、個人が特定できる情報の入力は行わないでください。
「ヤプログ!利用規約 第9条 禁止事項」に該当するコメントは禁止します。
「ヤプログ!利用規約」に同意の上、コメントを送信してください。

>ミス・マープルさん
いやぁ〜物語に目新しさもないし、結果も判っているのにドキドキしてしまいました(笑)
しかし観る人によっては説教臭く感じるようですね。
それでも結構なSF作品になっていて見応え十分でした。

by カタヤマ September 29 [Mon], 2014, 0:06

よし、これを読んだから劇場に見に行こう!
という気分になっています。
今作ではお猿が話すんですよね。予告編でチラっと見てきがつきました。

by ミス・マープル September 28 [Sun], 2014, 21:19
Trackback

» 猿の惑星:新世紀(ライジング)

【概略】
猿のシーザーが仲間を率い、人類への反乱を起こして10年。猿たちと人類が森で遭遇し、一触即発の危機が発生する。
SF



前作「猿の惑星:創世記(ジェネシス)」の続編。
なんか、既に薬害で人類が死滅しそうな勢いと言う設定の本作…うーん、そこに行くまでの過程(この10年)が見たかったのに。前作のラストで「人間に対し反乱を起こして」という感じではなかったような気がするんだよね。あくまでアルツハイマーの新薬開発で飛躍的に知能が発達した猿たちが団結して人間社会から巣立っていった…と言う感じだった気が。
悲観する間もないほどテンポよく進んでいくストーリー、人間=猿ドラマの中に社会同士の対立や組織のあり方など、猿たちを鏡として、自分たち人間を省みるような作品になっていた。
前作の方が好きだったし面白いと思えるんだけど、本作での沈むように悲しみに浸りこんでいくのが、なんとも言えず。
中盤からはシーザーよりもコバのほうが予想外に活躍、最先端技術を駆使した映像は前作同様見事で、たくさんの猿がいるシーンでも違和感は少ない。演技派のコバから目が離せなかった(笑)二丁拳銃で疾走するコバも。
猿側の方が...

いやいやえん  February 07 [Sat], 2015, 8:04

»  猿の惑星 新世紀(ライジング)

猿の惑星 新世紀(ライジング)
'14:米



◆原題:DAWN OF THE PLANET OF THE APES
◆監督:マット・リーヴス「モールス」
◆出演:アンディ・サーキス、ジェイソン・クラーク、ゲイリー・オールドマン、ケリー・ラッセル、トビー・ケベル、コディ・スミット=マクフィー、...

» 猿の惑星:新世紀(ライジング)

2011年製作『猿の惑星:創世記(ジェネシス)』の続編です。 前作で知性に目覚めたシーザーがその後どのように暮らし始めたのか気になってチャレンジしてみました。 戦争へ向かおうとする機運が動き始める中、何とか戦争を回避しようとするシーザーの 必死の戦いに胸を打たれるような作品でした。

とりあえず、コメントです  October 04 [Sat], 2014, 23:47

» 【映画感想】猿の惑星:新世紀(ライジング)



自らが生み出したウイルスによって、人類の90パーセントが死滅した2020年代の地球。
サンフランシスコでは、かろうじて生存している人類と驚異的な遺伝子進化を遂げた猿たちのコミュニティーが
ゴールデンゲートブリッジを挟んで存在していた。
人類のコミュニティーでは、衰退を食い止めるためにも、猿たちと対話すべきだとする者、
再び人類が地球を支配するべきだとする者たちが、それぞれの考...

R.U.K.A.R.I.R.I  October 04 [Sat], 2014, 0:01

» 猿の惑星:新世紀(ライジング)

天性のリーダーシップで2000頭の猿を統率するシーザーは、サンフランシスコ郊外の森の奥深くに、巨大なコミュニティを築き上げていた。 一方、10年前に世界的に拡散したウイルスの影響で人類の大半は死滅しており、免疫を持つわずかな生存者たちが、荒廃したサンフランシスコ都市部で共同生活を送っていた。 互いの存在を忘れつつあった人間と猿は森で遭遇し、互いにパニックに陥ってしまう…。 SFスリラー。

象のロケット  September 30 [Tue], 2014, 0:08

» 猿の惑星:新世紀(ライジング) : ”知能”がもたらす悲劇とは

 横浜DeNAの中村ノリ、3度目のFA宣言するみたいですね。どこの球団が、彼のような我がままデブを採るのでしょうか。本当に、懲りない人ですなぁ。では、本日紹介する作品はこち

こんな映画観たよ!-あらすじと感想-  September 28 [Sun], 2014, 16:41
プロフィール
  • プロフィール画像
  • ニックネーム:カタヤマ
  • 血液型:B型
  • 現住所:東京都
読者になる
ホラー映画大好き!

でもかなりのビビリ。

説得力のない幼稚な文章は笑ってスルーしてください。

毒を吐くのもご愛嬌

楽しめてれば
それで良いじゃない。。。。
最新コメント
うぼで
» 復活の日 (1980) (2016年12月09日)
うぼで
» 復活の日 (1980) (2016年09月14日)
kaori akiba
» ちょっとドラムのはなし (2016年03月02日)
カタヤマ
» キングスマン (2014) (2015年10月18日)
ミス・マープル
» キングスマン (2014) (2015年10月17日)
カタヤマ
» ジュラシック・ワールド (2015) (2015年09月02日)
ミス・マープル
» ジュラシック・ワールド (2015) (2015年08月30日)
ミス・マープル
» ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション (2015) (2015年08月20日)
カタヤマ
» マッドマックス 怒りのデス・ロード (2015) (2015年07月19日)

http://yaplog.jp/gravelfield/index1_0.rdf


ジオターゲティング
P R
2014年09月
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30
月別アーカイブ