ブラック・スワン (2010)

May 24 [Tue], 2011, 1:04


BLACK SWAN
アメリカ
監督:ダーレン・アロノフスキー
出演:ナタリー・ポートマン、ヴァンサン・カッセル、ミラ・クニス、バーバラ・ハーシー、ウィノナ・ライダー、バンジャマン・ミルピエ、クセニア・ソロ、ジャネット・モンゴメリー、他


おおぅ!思った以上に黒かった。

ニューヨークのバレエ・カンパニーに所属するニナは、元ダンサーの母親の期待を一身に背負い、バレエに全てを捧げて厳しいレッスンに励む日々。そんな彼女に、バレエ人生最大のチャンスが訪れる。長年バレエ団の象徴的存在だったプリマ・バレリーナ、ベスの引退を受け、新作の『白鳥の湖』のプリマにニナが抜擢されたのだ。しかし、白鳥の湖では純真な白鳥役と同時に、奔放で邪悪な黒鳥役も演じなければならない。優等生タイプのニナにとって、魔性の黒鳥を踊れるかが大きな試練としてたちはだかる。対照的に、官能的にして大胆不敵な踊りで、芸術監督のルロイに理想的な黒鳥と言わしめた新人ダンサーのリリー。彼女の台頭によって、不安と焦りが極限まで高まってしまうニナだったが…。 allcinema ONLINEより

アカデミー最優秀主演女優賞かぁ〜、
なるほどこれは納得。

予告を観てたくらいで、あまり予備知識を入れずの劇場へ・・・
てっきりライバル、リリーとの主役争いだとばかり思ってましたよ。

いや〜何だコレ!凄いじゃないの
「白鳥の湖」ってこんな話なのか!?

美しく臆病で繊細・・・白鳥をやらせたら完璧なニナ(ナタリー・ポートマン)
邪悪で力強く官能的な黒鳥も出来なければ、折角射止めたプリマの座は降ろされる。
自分にはないと思っていたモノをどう演じるか?どう表現したらいいのか?
ライバルの出現、母親の溺愛、焦り、不安、・・・



どっかーん!!壊れました。

見事な壊れっぷりです、ホラーです
ニナの現実と妄想の境界線がどんどん曖昧になっていき
観ているコッチ側も巻き込まれて不安感が募っていきます。
もう最初から最後までドキドキが止まりませんでしたよ。
その辺のホラーより、よっぽどホラーしてました(良い意味で)

完全にニナの一人芝居
プリマの座を狙っているライバル、リリー(ミラ・クニス)の誘惑も
元バレリーナだった母親(バーバラ・ハーシー)の異常なまでの期待も
目標だった憧れの前プリマ、ベス(ウィノナ・ライダー)の罵声も・・・
すべてはニナの脅迫観念からくるもの。
白鳥と黒鳥のように分離していく自分に精神が蝕まれて、あらぬ幻影を見るまでに。

まぁ、なんとも描写がコワい
足が逆間接で折れるシーンは思わず『アライバル』を思い出しましたよ(誰も思わんぞ)
肌がゾワゾワと鳥肌に・・・コッチもつられてサブイボが・・・



ラストの黒鳥の舞はこれまたサブイボ全開!!
真っ赤な眼でバッサバッサと架空の羽音を立てて踊るシーンは
恐ろしいほど狂気に満ちた演技でした。
実際のバレエがどうこうと言うのは良く判りませんが
素人目で観ても鬼気迫る素晴らしいシーンだったと思います。

そりゃ〜獲るよね、オスカー

監督は『レクイエム・フォー・ドリーム』『レスラー』ダーレン・アロノフスキー
この監督、人の不安感を煽るのが得意なんでしょうか。
こういうCGの使い方は効果的で結構好きですね。

出ずっぱりのナタリー・ポートマンは、とにかく素晴らしいの一言。
肉体、演技、いくら経験があるとはいえ、あそこまで出来るものなんですなぁ。



白黒オセロ対決のミラ・クニス
自由奔放で小悪魔的な魅力はバッチリ。
しかし、思ったほど出てこなかったのは残念です。



最初はまったく気付かなかったウィノナ・ライダー
落ちぶれた役がここまで似合うとは・・・



とにかく最後まで力が入りっぱなしの108分(意外と短かったのね)
観終わった後、ドッと疲れがきて深呼吸してしまいましたよ。

自分が隠していた闇の部分に触れたとき、思わぬ才能が開花するのかも・・・
しかし元には戻れないだろうな(終わってしまったけど・・・)

こりゃ〜面白かった!!

★★★★★★★★★



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おめでとう!ナタリー・ポートマン、お見事でした。
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>InTheLapOfTheGods さん

確かに描写がスリラーやホラーっぽいですが自己覚醒の話ですからねぇ。
アロノフスキー監督の『レクイエム〜』もこんなテイストでしたから、やはり個性と言って良いんでしょうね。

コワいというよりゾクゾクさせられたので、やはりここはブラックです(笑)

by カタヤマ May 27 [Fri], 2011, 21:31

思った以上に、黒いですよねー。
僕もスリラーと聞いていたので怖いのかぁとか思ってたんですが、怖いより黒いの方が似合う気がします。
アロノフスキー監督の個性なんでしょうね。

by InTheLapOfTheGods May 27 [Fri], 2011, 8:25
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» ブラック・スワン



ナタリー・ポートマンは凄かった。苛烈なバレエの世界で生き抜くニナの狂気や重圧、嫉妬、妄想や抑圧された心理を巧みに表現していたと思う。
念願のプリマの座を手にしたのはつかのま、「白鳥の湖」は白鳥と黒鳥という相反する二面性を表現しなければならず、黒鳥を演じ切れない彼女は次第に精神が不安定になっていく。
主人公の尋常でないプレッシャーが画面いっぱいに迫ってきて、息苦しくなる、その心理がメインだと思う。ストーリーは平坦なものの、ニナの優等生的な堅い「自分」という殻がずる剥けていく様は現実のナタリー・ポートマンとリンクして恐怖を感じる。彼女の生真面目なイメージが作品中の主人公ニナとそっくりで、もしかして彼女自身もこの作品で女優としての殻を自ら脱いで成長したんじゃないかしらと感じた。
ミラ・クニスさんも良かったよね?彼女も足首を怪我したりしながらも役に臨んだそうですが、官能的なイメージは確かにありましたね。でも一番怖かったのは自分の果たせなかった夢を娘に託しているニナの母親。母親との密度の濃い関係がニナをまた狂気へと追いやる。母親を前にしてはまるで幼女のよう…この関係はいびつです。
練習風景...

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 前評判も上々。劇場公開も始まって、見た人からは大絶賛の声が。ツイッターでも衝撃的、見てない人がうらやましい。あの衝撃をこれから味わえるのだから。といったつぶやきがちらほら。かなり期待の作品です。と言うわけでブラック・スワンです。

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ブラック・スワン - goo 映画
映画『ブラック・スワン』公式サイト
ブラック・スワン - Wikipedia
ブラック・スワン(映画.com)
ブラック・スワン@ぴあ映画生活


○スタッフ(goo映画)
監督 ダーレン・アロノフスキー
製作総指揮 ブラッドレイ・ジェイ・フィッシャー ア...

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ナタリー・ポートマンがオスカーを獲得した今作が、やっと日本登場。


まず、やはり彼女の素晴らしさを褒めないわけにはいかない。
主役に抜擢されたものの、精神的に追いつめられていくサマがキリキリ迫ってくる。

だいたい、バレエはやや自虐的な芸術だと認識している...

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ニューヨーク・シティ・バレエ団の新シーズンのオープニング演目は「白鳥の湖」。 芸術監督ルロイは、キャスティング・オーディションを実施する。 可憐で繊細な白鳥だけでなく、自由奔放にして邪悪な黒鳥にもなりきらねばならないこの役は、極めて難易度の高い表現力を求められる。 プリマに抜擢されたニナは、「白鳥としては理想的」だと言われるのだが…。 心理サスペンス。

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ホラー映画大好き!

でもかなりのビビリ。

説得力のない幼稚な文章は笑ってスルーしてください。

毒を吐くのもご愛嬌

楽しめてれば
それで良いじゃない。。。。
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