パンドラの匣 (2009)

October 17 [Sat], 2009, 12:00


監督:冨永昌敬
原作:太宰治 『パンドラの匣』
出演:染谷将太、川上未映子、仲里依紗、窪塚洋介、ふかわりょう、洞口依子、小田豊、


「太宰治、生誕100年」記念作品

2作目です。

敗戦直後、身体の弱い青年・利助は、人里離れた結核療養所“健康道場”に入所する。そこでは風変わりな治療法が実践され、患者も看護婦もアダ名で呼び合うなど独特の慣習も数多く存在した。自称“新しい男”の利助もさっそく“ひばり”と名付けられ、この奇妙な日常に馴染んでいく。そんなある日、結核が完治し退所したつくしと入り替わりで新しい看護婦長の竹さんがやって来る。そんな年上の竹さんや、つくしを恋しがる陽気な看護婦マア坊との他愛のない日々の出来事をつくし宛の手紙にしたためるひばりだったが…。 allcinema ONLINEより

先日観た『ヴィヨンの妻 〜桜桃とタンポポ〜』がえらく良かったので
これは太宰映画はイケル口なんじゃないかと思いまして
出不精の自分が重い腰を上げ、
テアトル新宿まで観に行きましたよ。

これは・・・

またもや、面白い!!

純文学作品はどうも難解で、
かなり構えて見なければならないと思ってました。

しかし太宰治のどこか物事を斜に構えて見てる
そんな表現が映像になるとこんなに面白くなるとは・・・



原作の「パンドラに匣」は太宰作品の中では異質らしく
ポップな恋愛青春作品らしいですね。

それでも太宰治作品、
舞台は結核療養所内での話で、どれだけ前向きで明るい感じでも
“死”は常に付きまとい物語の中でもそれは描かれていています。

会話のテンポや口調も良く
「やっとるか?」
「やっとるぞ」
「がんばれよ」
「よしきた!」

のセリフが何かある度に出てきて
頭の中でグルグルまわり、
そのテンポに完全に乗せられてしまいましたwww



しかし役者陣は良いですなぁ〜

初演技とは思えない作家の川上未映子
口調とたたずまいがすばらしいです。



それになんと言っても仲里依紗
純喫茶磯辺』でイイ味だすなぁ〜とは思ってましたが
今回は更に輪をかけて彼女の魅力満載でした。



“ひばり”役の染谷将太や、
なにかと騒がせた窪塚洋介も雰囲気はバッチリ!
ふかわりょうの気持ち悪さも浮いていなく
すべてのキャスティングがはまっていた気がします。



ヴィヨンの妻』とは全く作風が違うんですが
これも同じように観る文学という感じで
非常にとっつき易く、かなり良質な作品になってました。

この後も『人間失格』『斜陽』と
太宰作品の映画が上映されるみたいですね

コレだけハズレが無いと観に行かない訳にも行きますまいて・・・・

★★★★★★★★★

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» 「パンドラの匣」気がつけば、新しい男に生まれ変わったのだ

「パンドラの匣 」★★★
染谷将太、川上未映子、仲里依紗、窪塚洋介主演
冨永昌敬監督、94分 、公開日:2009-11-28(名古屋公開)、2009年




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「戦争を生き残ってしまった日本人は、
どこかで後ろめたいような
それでいてお天道様に向かって笑ってしまうような
『どうだ、まだオレは生きてるぞ』と、
だったらオレは新しい男になってやる」


主人公は新人の染谷将太、
原作の雰囲気からするとちょっと若いというか
まだ子供じゃんという感じがしたが、
生命力に溢れすぎない溌剌とした清冽な印象で
この映画の持つ雰囲気に合っている。

また結核療養所に新しくやってくる助手の竹さん役に
話題の芥川賞作家川上未映子が演じている、
彼女の作品を読んでいるので、どうしてもそんな情報が
邪魔をする、特筆するほどじゃないけれど、
彼女も映画に流れる独特な呼吸に
うまく合っていたようだ。
演出し過ぎの部分も垣間見えて
もっと自然にさせたら良かったのにな。

この映画は太...

soramove  December 02 [Wed], 2009, 7:51

» パンドラの匣

1945年、少年・利助は喀血(かっけつ:血を吐くこと)し、山の中にある結核療養所「健康道場」へ入所する。 助手(看護師)と塾生(患者)がアダ名で呼び合い、独特の習慣がある道場で、“ひばり”と名付けられた利助は、晴れて退場(退院)した詩人の“つくし”宛てに、道場での出来事を手紙で伝えるようになるが…。 死と隣り合わせのユートピアを描く療養所物語。

象のロケット  October 18 [Sun], 2009, 20:54
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ホラー映画大好き!

でもかなりのビビリ。

説得力のない幼稚な文章は笑ってスルーしてください。

毒を吐くのもご愛嬌

楽しめてれば
それで良いじゃない。。。。
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