リヴ作詞 

April 20 [Thu], 2006, 21:25
もしも 永遠というものが ありえるのならば 

君とずっと いられるだろうか

その永遠は ふたりで 分かち合えるのだろうか
 
そうでないならば
 
それは 永遠 ではなく

懲役



もしも君が 闇に染まったとしても

私は

染まらない

染まれない

私は 君自身とは違うのだから

それでも私は 

君にとって一番の

理解者でいることを誓うよ

ここをずっと離れないことを

君を 

思い続けることを

誓うよ

夜が明けるまで 〜第一話〜 彼女の名は、レティ。 

April 14 [Fri], 2006, 21:27
少女は、うつむいていて、とてもさみしそうだった。

その理由は、今日が少女の誕生日だというのに、うそくさい笑みを浮かべる孤児院の室長しか祝福してくれる人がいないからだった。

周りを通り抜けていく人達には暖かい家とお母さんとお父さんがいるというのに。

少女は3歳のとき道端に捨てられていたのを、たまたま通りかかった室長に連れてこられたのだ。
少女は寒さに身を震わせながらも、かび臭い院内を出、凍てつく大通りへと出た。彼女の衣類といえば、ゆるゆるに伸びきった赤いセーターと、ぼこぼこの毛玉だらけのギンガムチェックのコートだけだったから、寒いのも当然、というわけだ。

そこまでして彼女がどこへ行くかというと、孤児院から角を曲がって大通りに出、そのあとも暗い道をくねくねと曲がっていったところにある、ちいさなレストランだった。そこの店主は少女を見つけると、嬉しそうに「レティ!」と叫んだ。

そう、彼女の名は、レティ。

この一風変わった名は、彼女が発見されたときくるまれていたブランケットに縫い付けてあったのだ。彼女、レティもまた嬉しそうに彼に駆け寄ると、「リルラは元気?」と聞いた。彼はその熱心ぶりに苦笑しながらも、リルラの元へとレティを連れて行った。レティは嬉しそうにリルラに駆け寄り、そのふわふわの毛に顔をうずめた。リルラはいつだってふわふわで、異国のような香りをただよわせているのだ。

最近店主が教えてくれたことだが、リルラは『ロングコート・ラヴォクス』という新種で、イヌのようなつぶらな瞳と、ネコのようなふわふわの毛、キツネのようにツンと上を向いた鼻を持っている。色は、いつだってレティをうっとりさせるような藤色だった。普通ならありえない色だが、レティはこれもありだと思っていた。

レティがうっとりしながらリルラを撫でていたとき、自分を呼ぶ店主の声が聞こえた。レティは渋々、といった面持ちでリルラに手を振りながら、小走りで店主のいるレストランの厨房へと駆け込んでいった。


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