忘れじの安宿 1(中華人民共和国福建省永定村 2012年3月末頃) part.2  

June 11 [Mon], 2012, 22:37
■前回のあらすじ
14人家族の13番目として生まれた鶴太郎は生まれながらの博才を持ち、兄弟はもとより村の人々をカモにして荒稼ぎをし、稼いだ金をPCのグレードアップとロリペドエロゲーに費やし、2chに入り浸っては煽り文章をうpするというロクデナシな日々を過ごしていた。真面目に働こうともしない彼に父親は業を煮やし、「お前みたいなクズニートはどこへでも行ってしまえプー!」と勘当する。
さすらいの旅に出た鶴太郎は艱難辛苦の末、故郷から遠くはるばるバルセロナの地に流れ着く。そこで知り合ったゾフィーという酒場の女と懇ろになり、彼女とのプレイからインスピレイションを受けて、監禁陵辱エロゲー好きという属性を身に付けた。ハスラーとして、変態としての名をあげ、日々を過ごす鶴太郎の前に、ミネソタ・ファッツと名乗る巨漢が現れ、ゾフィーを賭けて一世一代の大勝負を挑まることになる。場所は港に浮かぶ豪華客船エスポワール。今ここに、鶴太郎の、己の矜持を賭けた漢の勝負が始まろうとしていた・・・・・・。


勝負に挑む、鶴太郎の勇姿






という夢をみた。


で、夢から覚めて、起き上がった。独房マイスイートルームから。


この夢をみる前日、福建省アモイの街から永定行のバスに乗り、移動した。
目的は永定にある、福建土楼を見物するためである。

福建土楼とは、中国福建省など華南地域に居住する客家の住居で、独特のデザインを持つ建築物のことである。
興味のある方は、このようなガイドブックもあるので、ご一読をおすすめする。


草深い山道を約4時間、中型のボロやや古いバスに揺られ、


途中で、降ろされた。

周りは山の中。「こんなとこで降ろされてどないせえっちゅうねん!」と日本語で喚いていたら、軽乗用車が目の前で待っていた。これに乗れとのこと。
ドライバーに促され、母娘二人連れの中国人旅行者と俺の三人を乗せ、軽自動車はさらに奥深い山中へ入っていく。

約一時間後、



永定村に到着した。

そして目の前には、

土楼がそびえ立っていた。

ドライバーはそのまま俺達三人を土楼の中へと連れて行く。
先にお宿を探して荷物を置きたかったのだが、そくされるままにドライバーの後をついて行った。

案内された土楼の中は、
  

見事なまでに、ボロかった。

さらにドライバーは、円楼の上へと案内してゆく。

ちょっとしたRPGの気分を味わった。

円楼の三階に着いて、


ドライバーは南京錠をで閉じられた鍵を開き、木戸をあける。

木戸の中は、


ダブルベッドが備わった、寝室だった。

「チャーシューメンワンタンメンタンタンメン!」

「ハッポウサイバンバンジーホイコーロー!」
??
「タオジャオメンテンシンハンチンジャオロースー!」

何を言っとるのだこのおっさんは。
俺は中国語がわからないのだが、ドライバーは何やらこちらに伝えようとしている事はわかる。
どうやらここに泊まれと言いたいらしい。なんとなく空気で察した。
すまん、おっさん。てっきり拉致して売り飛ばすつもりだと思っていた。

部屋を見回すと、ダブルベッドの他は小さい机が木戸の横に備えてあるだけの、簡素すぎる調度品しかない。
布団はさすがに清潔そうだが、部屋の中はかび臭く、すすけた匂いが漂っている。
電灯もあるにはあるが、ドアの前にぶら下がるヒモでONOFFするアレ。
内鍵も、よく見ると木製の閂一本である。

テレビもねえ、ラジオもねえ、あるのはポスターの毛沢東。

あなたなーら、どうするー。

泊まるしかないでしょう。常識的に考えて。
見物するだけの予定だった土楼に泊まれるなど、願ったり叶ったりである。
値段を聞いてみる。50元と言われた。言い値で承知した。

おっさんから鍵を渡され、俺はこの部屋に滞在することになった。



また長くなったので、さらに次回に続く。




マリア様がみてる毛主席がみてる
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