前のこと その3

July 09 [Tue], 2013, 10:42
土曜日の午後、その人の使うバス停の前で待っていた。
とても会いたかったから、いつも降りない駅で降りて、ずっとずっと歩いてたどり着いた。
まだ学校にいるだろうか。
今日は、バスを使わないで、電車で帰ってしまったかもしれない。
友達と、遊びに行ってしまったかもしれない。

次のバスが来たら帰ろう。
何度そう思い、
でも、次のバスに間に合うように来るかもしれない。
またそう思い直して、何台もを見送った。

どれくらい待っただろう?
その人は来た。
私を見ると、驚いた顔をした。
「なんでいるの?」
迷惑そうではなかったが、嬉しそうでもなかった。

一緒にバスに乗った。
ほとんど何も話さなかったと思う。
「今日は、予定があるから。」
その人は言った。

私は自分の家の近くのバス停で降りた。
その人は、同じ所では降りなかった。

悲しかった。
納得もできなかった。
私って、彼の何なんだろう?
彼女じゃないのか?

会わない方がよかった。
会えなかったら、それはそれで悲しかったと思うが、こんなの、もっと悲しすぎる。

何も訊けず、再び会えない日々が続く。
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