メル友 “過去最悪”

June 21 [Mon], 2010, 16:56
不況はまだまだ続いている。そんな現実を突きつける「零細企業の倒産動向調査」を帝国データバンクが16日公表した。

 今年5月の零細企業(負債額5000万円未満)の倒産件数は446件で、実に倒産全体の50.7%に上ったのだ。過去最悪の構成比だという。

 倒産件数自体も07年度4706件、08年度5379件、09年度5739件と年々上昇している。

「全体の倒産件数は減少しているのに、零細企業の倒産だけが止まっていないのです」(帝国データバンク産業調査部の相馬道広氏)

 上場企業の決算は「V字回復」が続出し、ここへきて平均株価も約1カ月ぶりに1万円台を回復。「夏までに1万1000円を突破する」(市場関係者)と浮かれているが、そんなことは零細企業には関係ない。日本中の小さな企業は不況にあえぐ日々なのだ。

「不動産仲介業の倒産が目立ちます。駅前などでひっそりと営業する個人経営の不動産業です。不景気で引っ越しする人が激減した影響でしょう。飲食店の倒産も多く、ことに個人経営の居酒屋が売り上げ減で立ち行かなくなるケースが結構あります。低価格居酒屋チェーンに客を奪われたあげくの倒産。デフレ直撃です」(相馬道広氏)

 エコカー減税やエコポイントなどの景気刺激策は、大企業の「業績V字回復」には貢献しても、零細企業を救う手だてではなかったということだ。

●大企業「V字回復」のシワ寄せ

 ユーロ安・円高も零細企業を苦しめている。円高が直撃するのは、トヨタやソニーといった輸出中心の大企業だが、その下請け、孫請けへのシワ寄せは計り知れない。

 ある自動車部品の零細企業は「不良品を一度でも納品してしまうと、もう利益が出なくなる。それほどメーカーの締め付けが厳しくなっているのです。下請けイジメは強まるばかりです」と嘆く。零細製造業の倒産件数はウナギ上りで、09年度は前年比21.3%増だった。

 18日から完全施行される改正貸金業法も痛手だ。緊急時の借り入れが困難になれば、零細企業の倒産が増加する可能性が高い。

「新政権の成長戦略は、大企業の復活によって、景気回復をもくろんでいるように見えます。中小企業に目は向いていません」(投資アナリストのリチャード・コーストン氏)

 日本は全体の99.2%が中小・零細企業だ。ここを救わずして日本の景気回復は実現しない。




メル友
メル友
P R
http://yaplog.jp/goyaki55/index1_0.rdf