第107話

November 04 [Sat], 2017, 20:56
マイナス89度から、ブラスマイナスゼロの、90度まで来た。


しかし、彼女の心は複雑だろう。
なにせ、子どもから「子どもはつくらないでいてほしい」と言われたから。


この子どもの発言は、僕がいない間に起きた出来事。


それだけに、彼女の心に、この言葉は突き刺さっていることだろう。


僕は、彼女に、以前話し合った方針に変わりがないことを伝えた。
それでも、どうするのかを決めるのは彼女だ。


今もなお、彼女は「引き返すことができる。」新しい人生を歩める。
譲れない一線なのだから。


僕は、彼女の気持ちに添うつもりだ。
それが、前に進もうと、ここでおしまいになろうと。


僕と共にこれからの時間を暮らすことだけが、人生ではない。
もっと他の人生だってある。

それくらい、彼女はチャーミングだ。
心配しなくても、幸せにする人は現れるだろう。


それでも、僕は彼女を愛している。
そうでなければ、子どもに会わせたりしない。


女性の人生にとって、出産・子育てが全てではない。
しかし、それを望む女性がいたとしたら、それを排除するのは筋違いだ。


それが、幸せなのならば、誰にもそれを否定はできない。
その一方で、それを幸せの定義にしない人もいる。


彼女にとって幸せの定義は?


その定義次第で、9年という年月が、幕を閉じることもあれば、第2章という幕開けにもなるだろう。


訣別か、決心か?


ただただ、彼女の決断を待つ他ない。


決断とは、例え、どんな結末であろうとも、決断した本人が、誰のせいにもしないことだ。


僕が望むことはただ、彼女が彼女の人生を中心に、人生に悔いのない決断をしてくれることだ。

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