だって気付いてしまえば儚く脆く、 

2005年12月15日(木) 17時56分
白く頼りない脚で
ずっと、
記憶の底の君を探しているんだ

どうしたって辿り着けないことを知らずにただ夢中で


赤く悴んだ指で
そっと、
瞼の裏の君に手を伸ばすんだ

どうしたって触れられないことを知らずにただ必死で


辿り着けたら
ありったけの力で抱き寄せて
触れられたら
噛み付く勢いでキスをして

雨の降る直前の空の目をしながら

ただ、希う



(すきだよ、あいしてる、そばにいて)

 

2005年12月11日(日) 1時59分
眠りを忘れた兎の様に
赤い眼腫らして声無く泣いた

君の眠る街までは此処から遠すぎて
疲れた君を労る素振りで届かぬ声に諦めの言い訳
優しくもない僕はただ息をするごとに君を想っているだけなんです

ただそれだけなんです


嘆きを覚えた兎の様に
赤い眼閉ざして声無く鳴いた

君の生きる街までは此処から遠すぎて
寂しがりな君を慈しむ素振りで伝える依存に苦しい言い訳
厳しくもない僕はただ鼓動するごとに君を想っているだけなんです

ただそれだけなんです



ただ君の夢を魅たいだけなんです

郷愁 

2005年12月05日(月) 22時02分
露草色の空

静謐な空気

薄靄のかかった世界

人気のない横断歩道

くちずさむ悲恋の唄

掠れる喉


君を想い出して
小さく笑って
どうか君も笑っています様に
飛行機雲にお祈りを

そしてこの柔らかな朝を
忘れないでいたい、と

そう願った2年前の冬

signal 

2005年09月28日(水) 18時29分
視界の外れに紅い嘘

願うより速く滴って

場違いな笑顔を濡らしては

意味も

祈りも

望まないまま

西の空に別れを告げた


気付いて欲しいのか気付かれたくないのか
そんなのは知ったことじゃない

御伽話 

2005年08月22日(月) 18時03分
煙草より苦い愛に沈んで
淀んだ海に涙を流しても
歪な真珠は誰も拾わない

私は人魚には成れない

刺すように痛むのは
足の裏じゃなく小さな胸だと知っている
誤魔化す為に切り刻んだ髪も
また伸びて重く頬に張り付くだけで

私は人魚には成れなかった

Secret Wish 

2005年08月22日(月) 17時38分
密やかな願いを身に纏う
甘い香りがささくれた心に沁みて
泣きながら笑いながら街に飛び出す

青白い星も月も隠した闇は
私に行き先を教えない
それでも君の元に辿り着こうと
裸足の足を傷つけながら走った

密やかな願いは身に余る
甘い香りが途方に暮れた目に滲みて
涙の華を咲かせながら街を飛び出す



願い事は、誰にも、言ってはいけないよ

消えないで 

2005年08月21日(日) 17時17分
ひとり

さみしい

むねが

いたくて

このて

のばして

やみを

つかんだ



瞼の裏に張り付いた君の笑顔が焼き切れないようにただ必死で、

恐怖 

2005年08月21日(日) 17時03分
繋いだ手の温かさに泣きたくなった
いつか振り解かれる気がした
握り返す度に怖くなった
離れた時の冷たさを思い出して

いつかが今にならないことを願ってる

抱き締められた腕の力強さに泣きたくなった
いつか突き放される気がした
抱き返す度に怖くなった
離れた時の虚しさを思い出して

いつかは今にならないと信じていたい


掌の温もりも
両腕の確かさも
心の底から信じられない自分がいちばん怖かった

失うことばかり考えている自分が
誰より憎くて堪らなかった



誰より失いたくない君だったから

鏡の奥の狂気 

2005年08月19日(金) 23時16分
夏の夜の気怠い熱帯夜
眠ることも忘れて朝陽を待つの

さよならをひとつ
また逢えるかなんて知ったことじゃないけど

確かに熱の冷めやらぬ身体は背筋だけ凍えて
恐怖と高揚をすり替えて浅く笑ったベッドの奥

暗闇の中に点る灯が
私の傷を薄笑いで舐め回して溶けた


痩せた髪と青白い顔の知らない女は鏡の前でにたりと醜悪に笑った

愛した僕 愛された君 

2005年08月19日(金) 22時52分
僕を愛さない君なら要らない
君を愛した僕なら捨てる

傷口は爛れたまま
癒す術を僕は知らずに
せめてこの腕を血塗れにさせれば
ほんの少しでも気が紛れるかな

だけどそれは二度とは叶わず
痛みも苦しみも過去に置き去りにしたかった

さよなら、さよなら、傷まみれの僕
塞がった傷を掻きむしっても僕は前に進むだろう
現実世界で血を流さなくなった僕は
それでもまだ心に流す血は拭えない
寂しさと絶望と孤独の狭間で
だけど今でも隣に居てくるのは君

僕を愛さない君なら要らない
だけど君を愛した僕なら消える

何もかも失くしたつもりで
だけど遺るのは愛の欠片


逃げる術さえ引きずる傷口に誰の慰めも必要ないんだ
2005年12月
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