やせすぎ妊婦のマタニティー教室

December 14 [Sun], 2008, 21:45
やせすぎ妊婦

11月、東京都内で開かれたマタニティー教室では、
体重と食事に関する話題が絶えませんでした。
「15`まで増えてОKといわれた」「私は8`」
ストレスになるぐらいなら食べたほうがいい」。

教室を開いたバースセンス研究所代表の大葉ナナコさんは、
「日本の妊婦の体重管理指導は制限一辺倒で、行き過ぎの感があります。
妊婦健診の度に体重を増やさないよう言われるのは、日本ぐらいでしょう
と指摘しています。
そして
妊婦は『太る』のではなく、産後の子育てに必要なスタミナも見込んで体重を増やすのだと考えてほしい
と助言していました。


☆厚生労働省
《やせ及び過度のダイエットの妊娠・出産への影響 》

妊娠前の体格が「低体重(やせ)」や「ふつう」であった女性で、妊娠中の体重増加量が 7kg 未満の場合には低出生体重児を出産するリスクが有意に高いことが報告されている。人口動態統計の結果では、低出生体重児の割合は全出生数の 6.8%(1993 年)が 9.4%(2004 年)と増加傾向にあり(図 2)、その背景の一部としては、これらの妊娠中の体重の増加の抑制が関与している可能性も考えられる。低出生体重児については、成人後に糖尿病や高血圧などの生活習慣病を発症しやすいという報告もある3)-7)。 また、若い女性がダイエットにより体重を減少させると体脂肪率が減少する。体脂肪率と卵巣機能とは密接な関係にあり、体脂肪率の減少は、間脳下垂体系の働きを抑制し、月経不順、無月経などの卵巣機能不全を起こす。重度の無月経となった場合には、卵巣機能の回復が困難なこと・・・・・・・・

小さく生んで大きく育てる

December 14 [Sun], 2008, 21:39
やせすぎ妊婦

母子健康統計によると、妊娠高血圧症を原因とする妊産婦死亡数は
1950年に約1400人で、死因のトップでした。
妊婦高血圧症は肥満の妊婦に発症しやすいため、体重制限が重視され、
妊婦全体に及んできたという理由なのだそうです。

さらに、母体内では小さく育て、出産してから栄養をたっぷり与えて大きさを取り戻すという
小さく生んで大きく育てる」考え方も普及しました。
この妊婦のケースで、関東地方の産科医は「肥満妊婦は帝王切開率、
妊娠高血圧症の発症率が高く、難産になりやすい」と体重制限の必要性を強調します。

ただ、行き過ぎた体重増加制限は、最近では疑問視されるようになってきました。
厚生労働省の指針は、2006年に策定されたのですが、
胎児期の栄養不良が代謝調節異常を引き起こし、成人後に生活習慣病の発症につながる
という海外の研究報告に言及し、妊娠期の低栄養に注意を促している。

三重大学産科婦人科学教室教授の佐川典正さんは、
「『小さく生んで大きく育てる』という考え方は正しくないことが分かってきた。
母体の状況に応じて胎児は成長するので、発育に合わせた栄養が必要。
やせすぎ妊婦は、将来の日本人の健康や寿命にかかわる問題
と誤記を強めていました。

肥満妊婦はハイリスク

December 14 [Sun], 2008, 21:29
やせすぎ妊婦

 関東地方の30歳代の妊婦は、妊娠がわかった最初の検診で、
太っても5`まで」と産科医に指摘されました。
妊娠前のBMI(体格指数)は24で、標準体形でした。
持病があるわけでもなく、妊娠経過は良好でした。
厚生労働省の「妊婦のための食生活指針」では、
7`〜12`の体重増加が勧められる体型でした。

この妊婦は、出産までの理想の体重増加を折れ線グラフに示した
体重管理表を渡されました。
グラフはきっかり5`しか増えておらず、
「グラフを越えないように太りすぎに注意」と添え書きされていたのです。
厚生労働省の指針では、
肥満体形の妊婦でも体重増加量を「おおよそ5`を目安に個別対応」としていて、
標準体形の妊婦に「5`まで」と制限するのは厳しすぎます。
妊婦はグラフを眺めながら「まるで脅迫されているよう」とため息をつきます。

産科医が妊婦の体重増加を控えめにしようとするのは、
肥満妊婦はハイリスク」という認識が定着しているからです。
愛育病院(東京)産婦人科部長の安達和子さんは、「かつて妊産婦死亡原因のトップが、
妊娠高血圧症(妊娠中毒症)だったため」と解説しています。

成人後の生活習慣病につながる

December 14 [Sun], 2008, 21:21
やせすぎ妊婦

安達さんは、「もともとやせた妊婦が体重を増やさないようにすると、
お産の際の様ざまなリスクが発生しやすくなる」と指摘します。
たとえば、胎盤機能が低下するため、陣痛が起きた時に赤ちゃんが
低酸素の状態になりやすいというのです。

日本の赤ちゃんの平均出生体重を母子健康統計で見ると、
1980年代から減り続け、今は食糧難だった1951年よりも少なくなっているのです。
低出生体重児の割合は、06年に9.6パーセントで、経済協力開発機構(OECD)
の加盟国の中で最も高い割合なのです。
OECDの報告書で、「(先進国の中で)日本は例外」と指摘されたほど最悪の事態なのです。

医療水準が高く低出生体重児の救命率が高いことも要因になっていますが、
それに加えて、妊婦の栄養摂取量が不十分なこと、医療機関で行き過ぎた体重増加制限
が行われていることを、国立保健医療科学院(埼玉)の母子保健室長の瀧本秀美さんは指摘しています。
小さく生んで大きく育てるのが良いという考え方が、
一時期、産科現場に広まりました。
今もその価値観が一部に根強く、妊婦のやせ傾向に拍車をかけています」と指摘します。

早大教授の福岡秀興さん(産婦人科学)は、
最近では、胎児期の栄養不足が成人後の生活習慣病につながるという
海外の研究も注目されています。
低出生体重児のリスクをもっと認識すべきだ
」と指摘しています。

妊娠前からやせ願望

December 14 [Sun], 2008, 21:15
やせすぎ妊婦

東北地方のある産科医院では、体重があまり増えない妊婦が目立つと同時に、
お産の際のトラブルも頻発するようになってきたといいます。
骨盤が浮き出るほどやせていて、分娩台に乗ると骨があたって身体が痛いと訴える妊婦や、
出産で骨盤を痛めて、お産直後に整形外科に移される妊婦もいるといいます。

愛育病院(東京)産婦人科部長の安達和子さんは、
「赤ちゃん、羊水、胎盤、血液量などの増加で、どんな妊婦も10か月で約7`は増えるはず」
と話しています。
だが、「最近の妊婦は妊娠前からやせ願望が強すぎます」と指摘しています。

同病院で1998年〜2003年に出産した5159例(多胎や早産を除く)を分析したところ、
妊娠前のBMIがが18未満のやせた妊婦が817人いました。
やせた妊婦の推奨体重増加量は9`〜12`ですが、817人の1割以上が
体重増加量7`に達していませんでした。

体重増加量7`未満の妊婦の場合、妊娠週数に対して体重の少ない赤ちゃん
生まれる率が20%以上と非常に高かったのです。


やせた妊婦はお産のリスクが高い

December 14 [Sun], 2008, 21:03
やせすぎ妊婦

 妊娠中に体重を増やし過ぎないほうがいい、と考える妊婦や産婦人科医は少なくありません。
しかし、母体の低栄養は赤ちゃんの体重低下に繋つながります。
いまや、日本の赤ちゃんの体重はなんと終戦後より少ない異常事態といえるのです。
そして、やせた妊婦はお産のリスクが高いと指摘されるようになっているのです。

東日本の病院で赤ちゃんを生んだ女性(25)は、妊娠前のBMIが21の「標準」体型でした。
出産までに増えた体重はわずか4`しかないのです。
女性が38週で出産した赤ちゃんは2360cの低出生体重児
(2500c未満で生まれた赤ちゃん)でした。

厚生労働省が策定した「妊婦のための食生活指針」では、
「標準」体型の場合の推奨体重増加量は7`〜12`です。
女性に持病や合併症はなく、産後にかかわった助産師は
妊娠中の栄養状態が悪かったのでしょう」と話します。

BMI「Body Mass Index」体格指数

 体重(`) 身長(b) の2乗で割った数値で、
日本肥満学会の判定基準では
18.5未満を「やせ」、
18.5〜25.0未満を「ふつう」
25.0以上を「肥満」
と区別。☆