日本国憲法第3章『国民の権利及び義務』第13条
2014.11.02 [Sun] 05:45

憲法読んでみるの13回目。
第3章『国民の権利及び義務』第13条は以下の通り。
第3章 国民の権利及び義務 第13条
すべて国民は、個人として尊重される。生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利については、公共の福祉に反しない限り、立法その他の国政の上で、最大の尊重を必要とする。

コレ、憲法9条の議論の際に、9条との整合性が取りざたされることが多い条項です。
確かに、コレと9条を並べてみると、かなーーーりムリがありますよねぇ…
戦力を持つことを明確に禁じておきながら「生命、自由及び幸福」を追求しろと言われても、ソレが危険に晒される事態には全く対処不能なわけでして…
まぁ、この条文と9条はトレードオフの関係なのだと思いますね。
生命や自由が脅かされることには目を瞑って戦力の不保持にこだわるか、生命、自由及び幸福追求を優先して一定の軍事力を是認するかなのだと思います。
どちらを選ぶべきなのかは自明ですが。
 

テオ・ヤンセン
2014.10.28 [Tue] 11:53


長崎県美術館で開催中の「テオ・ヤンセン展」に行ってきました。
ヤンセンさんは、プラスチック・チューブの骨組みを組み合わせて「ストランド・ビースト」と名付けられた、動くオブジェを作ってる人ですわ。
節足動物みたいな足で歩くオブジェなんだけど、コレを「動物です」と決めつけて提示するあたりが「動物とは何なのか?」みたいな哲学的な思考を求められたり、その動きからはテクノロジー的な興味も揺さぶってくれるあたりが、たまらなく面白い*\(^o^)/*
 

日本国憲法 前文
2014.10.28 [Tue] 07:18

えーと、ここまでで日本国憲法の12条までは読んでみたんだけど。
一旦休憩して、前文を読んでみようと思う。
つか…
やたらと長くて、問題箇所もてんこ盛りなので避けてたんだけどね。
国民の権利や国防に関することで、ここで言及されてることも多いので、ここらで一回触れておこうかなと。

日本国憲法前文は以下のとおり。
  日本国民は、正当に選挙された国会における代表者を通じて行動し、われらとわれらの子孫のために、諸国民との協和による成果と、わが国全土にわたつて自由のもたらす恵沢を確保し、政府の行為によつて再び戦争の惨禍が起ることのないやうにすることを決意し、ここに主権が国民に存することを宣言し、この憲法を確定する。そもそも国政は、国民の厳粛な信託によるものであつて、その権威は国民に由来し、その権力は国民の代表者がこれを行使し、その福利は国民がこれを享受する。これは人類普遍の原理であり、この憲法は、かかる原理に基くものである。われらは、これに反する一切の憲法、法令及び詔勅を排除する。
 日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであつて、平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。われらは、平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めてゐる国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思ふ。われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免かれ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する。
 われらは、いづれの国家も、自国のことのみに専念して他国を無視してはならないのであつて、政治道徳の法則は、普遍的なものであり、この法則に従ふことは、自国の主権を維持し、他国と対等関係に立たうとする各国の責務であると信ずる。
 日本国民は、国家の名誉にかけ、全力をあげてこの崇高な理想と目的を達成することを誓ふ。

長くて解りにくい文章だけど、内容的には以下の4つに分けられると思う。

1. 国家と国民、憲法との関係
2. 平和に関する理念
3. 他国への期待
4. 全体の締めくくり

まずは、最初の「1. 国家と国民、憲法との関係」から見ていこう。
長い文章なので、細かく改行を入れて表示してみる。
  日本国民は、正当に選挙された国会における代表者を通じて行動し、
われらとわれらの子孫のために、諸国民との協和による成果と、わが国全土にわたつて自由のもたらす恵沢を確保し、
政府の行為によつて再び戦争の惨禍が起ることのないやうにすることを決意し、
ここに主権が国民に存することを宣言し、
この憲法を確定する。
そもそも国政は、国民の厳粛な信託によるものであつて、
その権威は国民に由来し、
その権力は国民の代表者がこれを行使し、
その福利は国民がこれを享受する。
これは人類普遍の原理であり、
この憲法は、かかる原理に基くものである。
われらは、これに反する一切の憲法、法令及び詔勅を排除する。

1行目から5行目までが一文なので、各行の内容が5行目の「この憲法を確定する」にかかります。
1行目はサラっと読み飛ばしそうになる内容だけど、案外重要かも。
正当に選挙された国会における代表者を通じて行動するってのは、オレらは国会議員に主権を預けるってことですもんね。
アタリマエのことかもしれないけど、国政選挙の際にコレを意識しない方も多いと思われ…
2行目は子々孫々に国富が継承されていくって意味あいで書かれているのかなと。
3行目は9条にも関わってくる内容です。
「政府の行為によつて再び戦争の惨禍が起ることのないやうにすることを決意」するってのは解釈の幅が広い書き方だよなぁ。
素直に読めば、侵略戦争をこちらから仕掛けて大事にするのは止めときますぐらいの意味なんだろうけどね。
4行目は主権在民の宣言ですわな。
コレもアタリマエのことのようだけど、例えば中国みたいな一党独裁国家の場合は主権者は共産党員に限定されるのだから、非常に意味のある宣言と言えます。
6行目から11行目までは国民と政府の関係性についての言及ですわな。
これは1行目に書かれた立法府と国民の関係と対をなす記述なのかなと。
これにより、独裁的な体制は否定されているわけですね。

次に「2. 平和に関する理念」の部分を見ていこう。
 日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであつて、平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。
われらは、平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めてゐる国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思ふ。
われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免かれ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する。

1行目は9条絡みで何かと問題にされることが多い一節です。
前半部分は理想や願望なのでケッコウなことなんだけど、その後の「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した」ってところが決定的にヤバイんだよなぁ…
よく言われているように「平和を愛しているとは思えない、信頼のおけない諸国民」とどのように対峙して安全と生存を保持するつもりなのか?が不明ですわな。
逆に言うとココではっきり言及されていないが故に、防衛に関する例外措置的に9条の内容と明らかに反する戦力の保持=自衛隊が許されちゃってるわけですよね…
もしこの世の中に「平和を愛する諸国民」しかいないのであれば、安全や生存について憲法で言及する必要性すらないんだから、この一文の語義矛盾を解消するためにも憲法改正は必要なんじゃないのかな?

次に「3. 他国への期待」が書かれている部分。
 われらは、いづれの国家も、自国のことのみに専念して他国を無視してはならないのであつて、政治道徳の法則は、普遍的なものであり、この法則に従ふことは、自国の主権を維持し、他国と対等関係に立たうとする各国の責務であると信ずる。

これねぇ…
そんなこと言っちゃってイイのかな?って思わずにはいられない一文です。
まぁ、他所の国に何を期待したってイイと言えばイイのだけど…
これが日本国憲法前文の最後の一行との兼ね合いで支離滅裂さを爆発させちゃってるんじゃないかと思うんですよ。
日本国憲法前文は最後にこのような一文で締めくくられます。
 日本国民は、国家の名誉にかけ、全力をあげてこの崇高な理想と目的を達成することを誓ふ。

何ちゅう誓いだ…
これ、文章の受けかかりを踏まえてクソ真面目に解釈してしまうと…
各国の責務を果たさせることにも注力しなければならないわけでして…
厳密に言えばコレって「国連決議に従って各国と協調路線を取ればよい」みたいな決め打ちでは済まない。
国連安保理の決議如何では、それに逆らって当該国の主権を守ることに全力を上げなければならないケースが発生するからね。
となるとそれを実現するには、各国の主権を200ヶ国分ぐらい並行して維持できるパワーが必要なわけでしょ。
それって、この世界を、日本を中心に絶対的な一極体制にまとめ上げることが可能なほどの覇権国家になる必要があり、日本:500、アメリカ:10、その他の国各:1、ぐらいの圧倒的に形勢が日本有利に偏ったパワーバランスが求められると思うのです…
しかもこれを軍事力抜きで実現しなければならないなんて、いくら何でもキチガイ過ぎると思うんだよねぇ…

つか、そういう解釈すらできてしまうことが、日本国憲法前文が抱える大問題だと思うんですよ。
さっさと改正しろっちゅうの。
 

洋食屋「コロッケ」
2014.10.26 [Sun] 06:26

ウチの地元には映画館が無いので、見たいモノがあるときは長崎の街へ。
腹が減ったので、久しぶりに老舗の洋食屋「コロッケ」に行ってきました。



ここんちのトルコライスはボリューム満点で美味いんだよな。
写真は今回注文したトルコチキンピカタ。
メッチャうまいんだけど、女子には食いきれない量なのでご注意ください。
いやー美味かった(*^_^*)

「コロッケ」
095-826-1220
長崎県長崎市東古川町3-23
営業時間 12:00〜21:00
定休日 火曜日
 

日本国憲法第3章『国民の権利及び義務』第12条
2014.10.12 [Sun] 07:37

憲法読んでみるの12回目。
第3章『国民の権利及び義務』第12条は以下の通り。
第3章 国民の権利及び義務 第12条
この憲法が国民に保障する自由及び権利は、国民の不断の努力によつて、これを保持しなければならない。又、国民は、これを濫用してはならないのであつて、常に公共の福祉のためにこれを利用する責任を負ふ。

ここのポイントはたぶん「これを濫用してはならないのであつて」ってところかなと。
人権って衝突するからなぁ。
刑事裁判で被告人の人権を守ろうとした挙句に、被害者の人権が損なわれかねない方向に向かってしまう例は枚挙に暇がないわけで…
本当に「常に公共の福祉のためにこれを利用する責任を負ふ」が守られていればそんなことにはならないだろうに…
自由だってそうだよな。
あまりにフリーダムな振る舞いはメッチャ迷惑だからね。
「自由」のように大事なことであっても、たぶんそれは「だからこそ」なんだろうけど、度が過ぎると危険なんだよなぁ。