阿修羅城の瞳
2005年04月24日(日) 23時01分

劇団☆新感線の「阿修羅城の瞳」といえば、再々演されるほどの人気作品。
「いのうえ歌舞伎」とよばれる作品のなかでも、「阿修羅城の瞳」は、
3本の指に入るほど、私の好きな作品なのです。
(ちなみに、あとの2本は「野獣郎見参!」「髑髏城の七人」です)
さて、この舞台が映画化されました。
配役で舞台と同じなのは、市川染五郎のみと知ったときは、
「えーっ!新感線 役者陣はでないのー!?」と不満だったのだけど、
なにせ作品自体がおもしろいので、期待せずにはいられません。
市川染五郎は、歌舞伎役者ならではの芝居が際立っていたし、
殺陣やアクションのスピード感が爽快なのです。
普段からこういう芸能の中で暮らしていないと、
これだけの所作はなかなかできないのでしょうね。
普段、テレビなどで見るぶんには、線が細い印象の染五郎ですが、
「阿修羅城の瞳」の出門は、女性のハートをわしづかみです。
キザなせりふも、出門なら許せる気になってくるのです。不思議。
宮沢りえの崩れそうな儚さや、渡部篤郎の悪役ぶりも上手くはまっています。
愛し合いながらも殺しあう、出門とつばきにグイグイ惹かれてしまいました。
映画では、出門とつばきの恋物語が中心に描かれているためか、
見所が削られた気がしてしまうのが、難点といえば難点。
それと、舞台では表現できなかった派手なシーンに関して、
やりすぎなSFXが、チープに感じられて気にかかります。
同じく滝田洋二郎監督の「陰陽師」でも、同じことを感じました。
そういう面はあったにしても、大仰な舞台とアクション好きな私には、
かなり満足な作品だったことには間違いなく、
舞台と比較してしまうと、舞台より上をいくことはないけれど、
別バージョン作品と思えば、かなり良い作品だと思います。
やはり、「阿修羅城の瞳」という作品が好きなんだなあ…とつくづく感じました。




