ここから始まるそれぞれの人生 髑髏城の七人season極 修羅天魔

April 12 [Thu], 2018, 23:24
髑髏城の七人シリーズ最終章のseason極 修羅天魔をライビュで観てきました。

去年から始まった髑髏城シリーズもついに最終章です。

ずっとこの作品を追いかけてきた人には万感の思いと言うか、言葉に表せないズッシリとしっとりとした感情が胸の中に残るのではないでしょうか。

season極は最終章ですが髑髏城シリーズを観たことが無い人でも楽しめるようになっています。

しかし花鳥風月のどれかや全部観て来た人への集大成的な作品でもある気がしますし最後は走馬灯のように色んな感情が胸の中に溢れてくるのではないでしょうか。

色んな伝説を残した髑髏城ですが、season極の感想を少しばかり書いて行きたいと思います。

ネタバレしてますのでご了承ください。


パラレルとしての髑髏城



かつて凄腕の狙撃手として信長を支えていた極楽太夫(雑賀のお蘭)。

season極は、これまでの捨之介と天魔王の対決ではなく極楽太夫と天魔王の対決になります。

捨之介と天魔王の関係性ともまた違うのですが、信長に翻弄された人々という点では共通しています。


season極は、これまでの髑髏城でメーンで出てきた人物が天魔王以外登場しません。

そして、天魔王を倒す理由も違います。

これまでは天魔王が自分の野望のために再び戦乱の世に日の本を戻そうとしているのを止めに行く・・・または殺しに行くというものでした。

season極は、信長を殺した天魔王に復讐するというのが大前提。

戦乱の世を防ぐというよりも極楽太夫自身の復讐に重きが置かれています。

天魔王自身の野望は変わらずあるのですが、主人公の目的が違います。

話の大筋は変わらないけれど目的やストーリーの中で重きを置いてきた部分が少し違うので、これはこれまでの髑髏城の七人のパラレルと考えると大変面白いしこれがシリーズ化しても面白いと思いました。

捨之介ではない主人公の新たな髑髏城の七人が生まれて、髑髏城という大人気演目の可能性が広がったのではないかと勝手に考えています。



それぞれの役を担う者


season極では、これまでの髑髏城では欠かせない人物で人気の役どころ捨之介と蘭兵衛は出てきません。


しかし、いない人物の影を背負っています。


私が勝手に感じたものなのですが多分この役の影を背負っているのでは?という人物たちです。


極楽太夫(雑賀のお蘭):捨之介、蘭兵衛


夢三郎:蘭兵衛・蘭丸、天魔王、極楽太夫


極楽太夫について、なぜそう思ったかと言うと最後に「浮世の義理も昔の縁も三途の河に捨之介」という決めゼリフを言う場面があるのが一番ですが、着物の雰囲気や髪の結い方など捨之介を彷彿とさせる姿があるからです。

そして蘭兵衛の影は、髑髏城に行く時に赤い曼珠沙華の咲く道を通っていく所ですかね。

歴代の蘭兵衛は黄泉の笛を吹いて、髑髏党の鉄機兵を倒してから白い曼珠沙華の中を髑髏城に向かい歩いて行く・・・という印象的なシーンがあります。

season月では、曼珠沙華の色で少し湧きましたね。

白い曼珠沙華は、思うはあなた一人という花言葉なんです。

蘭兵衛として生きて来たのに、心のどこかでは信長の想いを断ち切ることを許さなかった蘭丸を抱えて生きていたことを彷彿とさせるのが切ないです。

赤い曼珠沙華も花言葉の意味合いとしては共通しているのですが、情熱・独立・再開という意味もあります。

信長と言う夢をなくしてしまった極楽太夫が再び、仲間と夢を抱き理想の里を作ろうと歩き出す新しい人生の再開ともとらえられます。


夢三郎は、天魔王に翻弄されまくってしまう悲しい人物です。

無界の里の夢三郎としての人生は一時の夢だったのか・・・・夢虎としては人間の価値を自ら捨ててしまっている。

天魔王の嫡男である夢虎。

信長の影武者である天魔王が子を持つことは許されないのですが、極秘で育てていたそうです。

夢虎にとっては、天魔王の役に立つことが自分の人生で一番大事なことで大義。

無界の里を作ったのもすべて天魔王のため。

天魔王のためならこれまで培ってきた無界の里の住人の信頼など簡単に捨てられます。

無界の里を作ったという部分は蘭兵衛さんと通じるものがあります。

夢三郎としてとても慕われていたんですよ彼は・・・・蘭兵衛もそうでしたが、夢見酒のせいで戦国の世を生きた蘭丸になってしまいます。

無界屋ガールズの思いを簡単に裏切って皆殺しにする部分は残虐性を持った蘭丸の影が見えます。

自分が天魔王に利用されていようが愛されていなかろうが足掻いて自害する姿はseason月の天魔王に重なりました。

これだけでもseason極は見どころ満載ですよね。




season極の七人目



髑髏城シリーズでは、誰が髑髏城の七人目なのかが初見では楽しみなのですがseason極では、終盤までその七人目が誰なのか!!と思った人もいたはず!

私が観たseason月では、兵庫のおっとうが七人目でした。

おっとう大好きなんですよ。

百姓というあの時代では弱い立場でありながらも大きな戦いに息子のために乗り込むんですから。

season月のおっとうの衣装がかなりきわどい線をいっていたので、ライビュでは心配されていました。

そして荒武者隊を弔ってくれて、兵庫の背中を押してくれた優しいおっとうでした。

そしてseason極の七人目は誠十郎!

誰だ!と思われますが徳川家康公の側近で優秀な忍です。

物凄く家康に信頼されていて、極楽太夫を守る任務を与えられています。

この誠十郎さん、めちゃくちゃカッコいいんですよ。

家康の任務を遂行しつつも極楽太夫の意見も聞き入れてくれるんです。

けっして、極楽太夫を悪い立場に置かない。

太夫を女だからとかで区別しないで、同じ方向を進む者として対等に扱ってくれるんですよ〜しかも腰が低い。

極楽太夫がピンチの時は、すかさず現れて助けてくれる男前。

剣の腕も確かですし、身のこなしも軽くちょっとコミカルな部分がまたいい。

なんと!最後には家康の元も忍びも抜けて極楽太夫と共に新しい無界の里を作る仲間として着いてきてくれるんですよ!

このシーンで激萌えしてハートを持っていかれた人は私以外にもいたはず。

意外な七人目でしたが、何ともステキでカッコ良くて渋い髑髏城の七人目な誠十郎さんでした。



修羅の道・・・・その先にあるもの



これまでの髑髏城は、最終的にはすべてのものをうしなってしまう捨之介が霧丸(沙霧)と共に再び捨之介としての人生を歩みだすというところで終わります。

髑髏城で戦った仲間たちもそれぞれの道に進んでENDでした。

修羅天魔は、これまで修羅の道を歩んできた極楽太夫が救われるENDだと私は思いました。

所謂、ハッピーエンドです。

髑髏城で戦った皆と新しい無界の里を作ろうという所で終わります。

夢を無くした極楽太夫が兵庫に背中を押されて、新たな夢を仲間たちと共に歩みだします。

天魔王を自らの手で、葬り去ったことで信長との思い出は一区切りついたのではないでしょうか。

もちろん忘れることなんて出来ません。

しかし、戦いを終えた極楽太夫の胸の中には、自分の信じた信長様の存在が今も優しくぼんやりと輝いているのではないかなと私は思いました。

天海さんのやわらかく微笑む表情から、流した涙からそんな光景が浮かびました。

劇団☆新感線の作品の中で、ここまでスカッとしたハッピーエンドって珍しい気がします。

それが新鮮でもあり、この髑髏城の七人の人物たちが歩む人生の行く先が、明るい様な暗示がある気がして私は好きです。


全ても包み込み、すべてを涙で洗い流し三途の川に捨てたその後には、信長の影を追わない新しい自分自身の人生が見えてくる・・・髑髏城の七人season極 修羅天魔は、そんな希望を感じる最終章に相応しい物語でした。



まだまだ語りたいことは沢山ありますが、ひとまず私の感想はここまで。


こんなに長くなってしまいました・・・・・読んでくださった方、ありがとうございます。

ゆっくりお茶でも飲んでください。

そんなこんなしているうちに、何と修羅天魔の千秋楽もライビュが決まりましたよ!

これは、あの伝説の御煎餅まきが見られるのかもしれませんよ。

この記事を読んで気になった方!ぜひぜひライビュへ。

ステージアラウンドの舞台は、新たな観劇の楽しみ方を知ることができますよ。

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