な〜
2008年01月02日(水) 2時38分
「達也」
「ん、」
「昨日何しとったん?」
「昨日?友達と飲んでたよ」
そう、と私は力無く答えた。その会話の間も机の食器を私は片付け続けているし、達也も又テレビから目を離してはいない。嘘ばっかり、私は頭の中でそう呟いた。昨日一緒に飲んでいたのは友達じゃないことぐらい調べはついている。あなたが今テーブルの上に置いている携帯、指紋調べたら私の指紋がべったりついてるから。プライバシー、なんてあるのはその言葉だけよ。
「美樹ー、明後日も飯いらんから。遅なるし、先寝といて」
「言われんでもそうするわ。」
「冷たいなぁ」
お互い鼻で笑い合う、悲しいかどうかも解らない程、乾いた笑い。きっと"マツモトさん"はあなたの話を目を見てニコニコ聞いてくれるんでしょうね。18歳でしょう?その娘。ありえない。
もし、今、私が浮気を仕返したら、達也はどんな顔をするだろう。飼い犬に手を噛まれた気分だろうか。私にも夜の顔があって、私に惚れてる男がいて、そいつの上に跨がって腰を降る私を見たらどんな顔をするだろう、見てみたい。
そんな事を考えながらも、達也の茶碗を洗う手は止まらない、午後8時の主婦のくだらない妄想。
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